荒れ果てた夜を
隠された夜を
打ちのめされた夜を
くずおれた夜を
バラードがレクイエムのように
人気のない街角に流れて
霧に濡れた路上で
二度と開くことのな ...
まったくかまわないよ
世界が
思ったのと違ってても
新聞をめくると
新聞のにおいがする
あなたをめくると
あなたのあじがわかる
あなたがもし
いなかったら
かまうけど
かげろうみたいに
日々は
嘘になるから
それなら
特別うすく
上等のにしよう
むこうがわが透けてみえるような
いつでもそれが
透けてみえるような
肖像画の視線にパリの焦燥と倦怠を感じる。
日々の疲れが重くのしかかるように絵画の中の瞼がその眼光を弱めてゆく。
彼女の視線の先に映っているであろう私の顔はいつしか歪み、
誰に語る訳でもなしに ...
カリスマホストは
カリスマなので
金持ちオバハンや
ニュースに出るときは
何故か飲食店勤務となる
訳の分からんオネエチャンの
ご機嫌とったり
お酒注いだり
きめの細かい接客なんか
死 ...
にぎりしめていたこぶし
ノックすることも許さず
かたくなに
閉じられていた小部屋から
誰にもうちあけたことのないまま
幾重にも折りたたまれていた
願いが
決意のように
ひらく
...
僕が君にかけた言葉に
足りなかったひとつまみの愛
投げやりになって疲れ果て
忙しくってもこれにまさるスパイスはないんだ
わすれちゃあいけないひとつまみの愛
ありあまるものでは替え ...
ふと箸を落としてしまい
屈みこむと、床に米粒が続いていて
点々と拾いながら進んでいく
客間へ、座敷へ、縁側へ
いつしか古い蔵の脇を通り
門から出て、人通りの少ない裏道のほうへ
白く輝く米粒 ...
顔面蒼白で立ち尽くす日があるなら
泣き崩れて動けなくなる日があるなら
嗚咽が止まらず突っ伏す日があるなら
痙攣してパニックして憎み恨みする日が
あるならば
記憶なんてなくなればいい。
明け方から寒い風が吹いた初秋の昼すぎ
誰かが玄関に来て
こっそりと家人と話しをしている
いやな話しをしている
ガラス窓は水の色に曇って
庭の木が風で揺れるのも見えない
私はひそかに階段 ...
誕生日にひとつ歳をとる
それにぼくは一年くくられる
ぼくはなにかと似ているなあ
なんだったっけと考える
そうだ水だ
実体は変幻しながらも
本質を失うことのない
...
わたしの母は詩をかいていた。
いつもテーブルの上に無造作に置いて
あったのでたまによんでは見たけれど
それはよくわからないものであったよ
うに記憶している。そもそも小学生の
わたしにはよ ...
東京へゆくな
ふるさとの悪霊どもの歯ぐきから
おれはみつけた 水仙いろした泥の都
波のようにやさしく奇怪な発音で
馬車を売ろう 杉を買おう 革命はこわい
なきはらすきこりの娘は
...
目的を持って生きている
やること全てが豊かな自分に変えて
人生の階段を上り幸せになる
生きるという旅は続く
誰とも違う道を楽しむ旅
人に合わせても仕方ない
自分だけのオリジナルを生 ...
ねじられた
つぼみは
夜のさざなみに
ゆるゆると洗われて
空が
ほんのりあけるころ
星の形に開きます
命、うすむらさきに笑ってる
私の心も
ほどけてゆきました
盛り花ひとつ
妻の心は本当に強し
冬の寒さ
夏の激しきめげず
クリスチャン宣教なし
笑顔たやさず
ひとつの盛り花
今朝生けけり
かわゆげなる生け花
妻の口のごとく
品よき花 ...
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色
男装の踊り子簾名残かな
一筆書きで行けるとこまで行くつもりの眼をしている
言わないでいたダジャレを口にした奴がウケている
雪だるまは旅に出たことにしました
紙の鎖の端をにぎって
妹も姉もいないところで
父と母が編んだ赤い塔をゆく
らせん階段はきらいだ
古い日々を思いださせ
とにかく青い
ノ・ヴァ、きみが秋晴れだったころ
ぼくが立派な牡鹿 ...
本日は
絶好の洗濯日和
見上げる雲は
穏やかな光に浸されて
へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる
色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ...
心臓が動いている
シャツの上からも
鼓動が伝わる
血が動いている
身体中に回っている
エネルギーを吸収する
毒を吸収する
肘の裏も
指の間までも
皮膚が呼吸している
毛が逆立つ ...
――弱さも振りかざせば暴力。
「その言葉も弱者に対する暴力です」
――その主張だって、弱さを振りかざしているでしょ。イコール暴力。
「その言葉も弱者にとっては、以下略」
...
入試の為に
生活習慣を改める
まず6時30分に
目覚ましを3つ鳴らして
7時00分まで
英単語と古文単語を
復習する
それから7時30分まで
携帯を触りながら
音楽を聴いて
...
***********************
*
* おばけあります
*
***********************
居酒屋の柱に 【おばけあります】ってあるから
...
人通りの少ない路地裏の
心許ない電灯の下で
会社帰りの少し疲れた
でも肉付きのいい
三十代前半OLを待ち伏せしていると
ちょうど、えりなさん(仮名32)が
通り掛かったので
前に立ち塞が ...
繰り返す毎日
何度も同じところを回り続けるペダル
チェーンでタイヤとつながって
前に進んでいく
毎朝同じ道を行くとしても
繰り返す毎日
いつも同じ時刻の電車に乗って
早足で乗り換えを ...
一方井亜稀の詩集『疾走光』(思潮社)は、とても視覚的な作品群からなり、そこでは詩の主体の目に映る物事が淡々と描かれていき、またその物事と詩の主体の内面とが相互に影響しあっている。彼女の詩編は恐らく虚 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜明けまでの闇は果てしなく
ホロウ・シカ...
自由詩
8*
13/9/22 0:02
かまう
はるな
自由詩
12
13/9/21 23:23
かげろうみたいに
〃
自由詩
2
13/9/21 23:19
狂騒
ヒヤシンス
自由詩
9*
13/9/21 22:37
カリスマ
花形新次
自由詩
1
13/9/21 22:34
風の花
Lucy
自由詩
15*
13/9/21 21:36
ひとつまみの愛
梅昆布茶
自由詩
17
13/9/21 20:32
道しるべ
春日線香
自由詩
3
13/9/21 20:23
日記
まきちぇり
自由詩
2
13/9/21 20:14
明け方から寒い風が
オイタル
自由詩
2
13/9/21 17:50
誕生日
吉岡ペペロ
自由詩
7
13/9/21 17:22
家族の散文
左屋百色
自由詩
21+*
13/9/21 16:57
谷川雁詩集 現代詩文庫を読む
葉leaf
散文(批評...
3*
13/9/21 15:04
生きるという旅
夏川ゆう
自由詩
2
13/9/21 14:35
ほしのはな
そらの珊瑚
自由詩
17*
13/9/21 14:29
盛り花一つ
生田 稔
自由詩
5
13/9/21 13:55
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色
北大路京介
短歌
9
13/9/21 13:40
男装の踊り子簾名残かな
〃
俳句
1
13/9/21 13:38
一筆書きで行けるとこまで行くつもりの眼をしている
〃
自由詩
8
13/9/21 13:37
言わないでいたダジャレを口にした奴がウケている
〃
自由詩
5
13/9/21 13:37
雪だるまは旅に出たことにしました
〃
自由詩
12
13/9/21 13:37
むこう
平井容子
自由詩
14
13/9/21 11:13
柔らかな影
nonya
自由詩
23*
13/9/21 10:21
若さゆえ
hiroto...
自由詩
2*
13/9/21 10:17
ループ
自転車に乗れ...
自由詩
5
13/9/21 9:54
休日
〃
自由詩
1
13/9/21 9:29
それでも
るるりら
自由詩
12*
13/9/21 8:18
貴女のお尻を見せて下さい
花形新次
自由詩
2+
13/9/21 8:01
それでも
木屋 亞万
自由詩
10*
13/9/21 7:33
一方井亜稀詩集『疾走光』について
葉leaf
散文(批評...
1*
13/9/21 6:51
2473
2474
2475
2476
2477
2478
2479
2480
2481
2482
2483
2484
2485
2486
2487
2488
2489
2490
2491
2492
2493
2494
2495
2496
2497
2498
2499
2500
2501
2502
2503
2504
2505
2506
2507
2508
2509
2510
2511
2512
2513
加筆訂正:
月を食む夢をみる鳥
/
りゅうのあくび
[13/9/21 15:59]
改題をしました。
4.72sec.