わたしは心地よく生きるため
傾向と対策を立てる
過去のあやまちをくりかえさず
未来の失敗を予想して

より良く生きて
幸福な人生をおくるため
わたしは祝福された生
光のファンファーレが ...
どんな日でも
廻り続ける
人生は
風車を巡る
羽根のように
日はめくるめく

時には
騎士道物語を
読みすぎて
本当と物語の
区別がわからない
竜騎士となって
大空に
翼を ...
私たちは、壊滅したデパートのビルの地下へと海を見に来ていた。崩れた天井が手が届きそうな所で踏み止まっている。陥没や隆起の激しい足元には、黒い藻のようなものが生え、その隙間から切れ切れに見える白線が唯一 ... あなたは余命四十年と二ヶ月です。

突然そう言われても
私の頭の中は
まだ結構先あるんだな
でいっぱいだった

ぼんやり、
麻酔が効いたままで
よろめきながら帰り道
側溝におちそう ...
百舌鳥に似た鳥か百舌鳥かはわからない あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの カフェかと思ったら美容院 げんこつが口から出なくなっている うちの家より散らかっていて安心している  それはたしかあたしがまだ一五だか六のころで、だけどそれが記憶としてほんとにただしいのかなんてまるで自信なんかないんだけど、とにかくその頃。街の外れの、ファンタズムっていう名前のバーだったわ。半地 ... 寄せ木座細工の夜とはよくいったものだ。

まるで私達は寄せ木細工のように
ひしめき合ってこの世界をつくっている

その一つ一つの細工として生きている
雑踏の中で何気なく足を止め佇んでみる
...
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
...
秋の夜長のつれづれに
ふと目を閉じて夢想する

意識は記憶の霧を飛び
いつか来た森へ降り立つ

倒木に、双葉が出ている
蓄えられた養分に
土の上より住みよいらしい

乾いた川の跡が ...
「灯火」

灯火を覆う手に力を込める

辛くても苦しくてもこの手は離さない

自分で吹き消す勇気なんて勇気じゃないんだ

この灯火を必要としてる人が必ずいるのだから・・・



...
一昔前ならそれは

半端なベテランの強がりで


一歩翻って反省すれば



がちゃがちゃ

ぶかぶか

若い人は若い人なりに


すげー面白い ...
スコップで人類を掘り起こし
人類から歌をこそげ落とし
人類をそのまま畑に数日干しておいた
その間に人類は人々に分解し
人々は畑に基づいた原始的な共同体を作った
もちろんその共同体 ...
あなたの居ない世界で
必死に 生きようと していた

昔 考えた 真っ赤な嘘は
キャベツの中に 隠されて
戸惑うばかりの 散歩道

暗く 儚く はしたない
切れ端ばかりを 集めて
一 ...
金色のにおいは6月の
花嫁御寮のかんざしで
紅いにおいは8月の
海がかくした桜貝
淡いはかない香りは10月の
踊るガボットの薄茶色
揺れてかすれて散り落ちる
北風のひとすじのままにさ ...
  こんな寒い冬の日には
  錆びかけた薬缶に水をいれて
  ストーブのうえに置いておこう



  けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
  鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ...
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった

歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
...
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ...
僕は目を閉じて眠っていた気がする 日曜日
窓の外に立っていた 自分のそこに立っている日に
心の中で感じる者がいなくなった
空っぽな心に 僕自身の時間を思った


手に入れるとき見えなく ...
もう会わないと決めた時から
もう頭の中はあの人で一杯

好きだと言ってくれる人には
嘘をついていればそれでよかった

嫌いになってくれるから
でもあなたにはなぜか
嘘がつけずに ...
  西陽がなにもいわず
  夕餉どきの部屋にはいってくるのが
  わたしたちはきらいだった



  畏れのため
  わたしたちは歌っていた
  それとも、単なるかなしさのため ...
  rocking in a trance with your hands in mine
  on this wild and cruel windy night
  i wanna ...
父親は酒浸り
暴力はハンパない

母親は夜の蝶
姉弟は腹違い

生まれたときから
その道のプロになる
有資格者

弟は引きこもり
12年部屋を出ず

恋人は
窃盗の常習者
...
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい

おしまいがなかっ ...
部屋の電気は消してしまって

まっくらで物静かな夜

十一月はひたひたと

毛布の重みと共にやってきた


手は繋いだままで

寝息の輪唱を続けた

手のひらの温かさだけ
...
秋の夕暮れ
床に漂う冷気に足を漬け
おとこひとりタマネギを剥く

まな板に乗せ 包丁を持ち
玉ねぎの白い肌が 
病床の妻に重なって
ためらったおとこから
逃げたタマネギ

床から拾 ...
螺旋階段を下りて行った
ぐるぐる
ねじれる記憶を
拾ってきたの
遠いこだわりを
大事そうに抱えて
あなたは私を指さして
「あなたが私を傷つけた」という
そうだったかしら
身に覚えがな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
傾向と対策西園 虚汰自由詩113/11/3 0:28
家族がもうひとつできればりゅうのあく...自由詩3*13/11/3 0:19
沈没月形半分子自由詩213/11/2 23:41
告知Seia自由詩113/11/2 23:26
百舌鳥に似た鳥か百舌鳥かはわからない北大路京介俳句313/11/2 23:14
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの俳句213/11/2 23:13
カフェかと思ったら美容院自由詩213/11/2 23:13
げんこつが口から出なくなっている自由詩713/11/2 23:12
うちの家より散らかっていて安心している自由詩313/11/2 23:12
思い出の痛みは嘘になるホロウ・シカ...散文(批評...1*13/11/2 22:51
存在山川いちり自由詩0*13/11/2 22:40
いちずるるりら自由詩22*13/11/2 22:02
太極ゆったいり自由詩213/11/2 19:53
「命」2題  〜四つの行詩より〜龍九音自由詩3*13/11/2 18:57
昔ほど詩も漫才も心を撃たないTAT自由詩413/11/2 15:49
経験葉leaf自由詩213/11/2 15:36
月明かり藤鈴呼自由詩1*13/11/2 15:17
枯れ葉月形半分子自由詩413/11/2 13:55
いとしさ草野春心自由詩913/11/2 12:48
眼差しHAL自由詩9*13/11/2 12:35
<ありがとう>nonya自由詩25*13/11/2 12:30
君のノートの詩番田 自由詩013/11/2 12:25
天奏万里クナリ自由詩3*13/11/2 12:23
夕餉どき草野春心自由詩313/11/2 12:20
Love like brandy and soda自由詩2*13/11/2 11:46
人間の鎖花形新次自由詩113/11/2 11:08
【おしまい】 詩人サークル「群青」10月の課題「無」からそらの珊瑚自由詩14*13/11/2 10:43
手は繋いだままで中村 くらげ自由詩5*13/11/2 10:22
玉ねぎの涙イナエ自由詩10*13/11/2 9:38
螺旋階段Lucy自由詩14*13/11/2 9:34

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加筆訂正:
MISSION/ただのみきや[13/11/2 11:45]
一部修正しました。
月の味方は詩人だけ/ただのみきや[13/11/2 11:08]
少し訂正しました。
蟷螂の夢/ただのみきや[13/11/2 10:50]
少し直しました。
白い息/ただのみきや[13/11/2 10:40]
タイトル変えました
悲しい特権/ただのみきや[13/11/2 10:33]
少し修正しました。
網タイツの雪おんな/ただのみきや[13/11/2 10:19]
数か所訂正しました。
4.71sec.