妄想から起きられないでいる
寄せ書きに余白が多い
寝て起きたら日常
建築の生み出すリズムは移動する目に心地よい
そのリズムが絶頂を迎えるころ
私の体に驚きを点ずる廃屋があった
塀は義務に反抗するかのように崩れ落ち
庭木は空間をまさぐるかのように枝を伸ばし
...
私が子どもだった頃
十二色のクレヨンの中に「肌色」があった
その色を使って絵を描いていた
黒いクレヨンで輪郭を描いて
肌色で顔の中を塗りつぶす
手も足も全部肌色を塗った
何も考えずに無 ...
「その食べものを、一つ私に下さいな。
この小さな手にポトリと落として下さいな。」
うっかりと、
すっかりと騙されて。
本当は、
「とっととよこせ!そのエサを‼
ほら ...
まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
...
8月の蒸し暑い夕暮れ
稲光の後で沛雨は
ひとしきり降り
気温は一気に下がった
琺瑯引きの洗面器が並ぶ廊下に
クレゾール液が匂い
雨が匂い
旅人は
青色のベンチに
座り込み
砂漠 ...
目をつむり 耳をふさぎ
『音楽』を聞こう
まるで、この世界には
君の脳内の闇黒以外には何もないかのように
そう、全ての感覚をふさいで
全ての『現実』という名の付いた物質を ...
私は、今とても腹が立っています。
とてもとても、腹が立っています。
どうしてだか、あなたにはわかりますか?
あなたはとても優しいし、心が広いし、我儘な私を全身で受け止めてくれる、 ...
アスパラガスさん讃 2
彼女は軽やかだし、あまり恐ろしそうではないではないか。という不如意。
この、デザインできない不如意で多義的なラインを、彼女は、推敲と時間によって作り上げることが ...
ここから出られるよ
ワープなんていらないよ
今までそんなもの使ってたのが
馬鹿みたいだね
思っていたのと違う
実際、見てみれば
そこまで大きくない
あの子の願い事が書かれた
短 ...
休みだというのに
僕だけが疲れていた
何もかもが夢の中にあって 確かめられないでいる
子供の頃のように
心の中から 流れ出している
生まれたばかりの頃のような思いが
表参道の墓場へと ...
紙を折り色とりどりに祈ります三角のかどはぴんとして
一膳の箸のすがたも美しく背筋を伸ばす五人のしもべ
夜更けすぎ昨日を連れて散歩する買って帰ろうコンビニ ...
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片
ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ
たぶん、もう傘はいらん と思う
ある傾斜においてうつむくのでなく
あたまならがっくりと
垂らすせいで
きみの、
頸椎が
くらい空にすっかりひえてむけてしまい
きみの視ないものにちゃんとかぞえられる
都心から二時 ...
黄金の
天から眺めし黄金の
悠々と鎮座するは
金の延べ棒と見まごうばかりの稲穂よ
その昔
黄金の国ジパングと
呼ばれた由縁は
もしくはここに
我に於いては金より尊し
秋のまん中で
道に迷って
帰り道
自転車の形をした風に
追い越され
背中の向こうがわが
透けてゆく
ぽつぽつ と
散らばってゆく人影が
視えない帰路へと続く轍の上で
ぐ ...
さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね
もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します
気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください
味噌汁 ...
コスモスは秋の桜と書くという。
けれど桜にはなれなくて。
桜には適わなくて。
コスモスお前は。
辛くないかい。
私は。
私は辛いよ。
おまじないを教えて。
しゃっくりを止める時のような。
おまじないを教えて。
この涙が止まるような。
誰か。
教えて。
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊
どこまでも透明な
追憶の彼方
舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉
堆積する秋
深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ...
幸せの早さはみんな違う。
君にだけ遅いんじゃない。
君にだけ早いんじゃない。
追い付けない事も。
追い越してしまう事も。
きっと。
...
携帯とたくさんのストラップ。
どっちが主役なんだ。
携帯とたくさんのストラップ。
まるであなたと私みたいだ。
どっちがどっちなんだ。
本当 ...
冷え切った風が 星屑を集めて
君は望遠鏡でのぞいた 見えもしないだろ?
見当違いな毎日を コーヒーで温める季節だ
届くかな 痛々しい程のフレグランス
手を伸ばせば 泥まみれ
息が詰まる程 ...
前髪 ギザギザにしました
くりっとした眼の美容師の女の子が言う
ん? という表情の私に
真直ぐだとおかしいので とニコニコ
つられて私も ニッ コリン
おばちゃんは知らなかった
だいたい真 ...
十月六日
梢という言葉をまだ
使ったことがないと気づく
酢酸オルセインに染められた玉葱の薄皮
カヴァガラスとスライドガラスに押さえ込まれた
あの惨めさ
...
ひとの一生懸命に対して
意味不明のことをしたら
されたほうは傷つくだけ
ひとの一生懸命をただじっと
深く冷たく温かく
見つめておればよかったのだ
ひとの一生 ...
背負うものがあるぶん
過ちが犯せない大人と
背負われているぶん
間違えるのが怖い子供
角砂糖ひとつぶんも
バランスを崩さずに
あの子は確かにそこにある
...
宵闇や火星から来し火星人
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
妄想から起きられないでいる
北大路京介
自由詩
6
13/10/7 18:31
寄せ書きに余白が多い
〃
自由詩
6
13/10/7 18:31
寝て起きたら日常
〃
自由詩
6
13/10/7 18:31
廃屋
葉leaf
自由詩
4+
13/10/7 15:26
【 肌色のクレヨン 】
泡沫恋歌
自由詩
16+*
13/10/7 13:23
アライグマ
hiroto...
携帯写真+...
5*
13/10/7 10:43
まっすぐ
そらの珊瑚
自由詩
20+*
13/10/7 10:36
黄昏
まんぼう2
自由詩
2
13/10/7 8:50
「さあ、目覚めよ」
yamada...
自由詩
1
13/10/7 7:23
親愛なる あなたへ
鵜飼千代子
散文(批評...
14*
13/10/7 5:11
不如意な恐ろしさ(アスパラガスさん讃2)
渡邉建志
散文(批評...
4
13/10/7 2:19
満月に一番、近い場所
北橋勇輝
自由詩
1*
13/10/7 1:44
山手線の左の方で
番田
自由詩
3
13/10/7 1:02
蜜色の眠り
石田とわ
短歌
9*
13/10/7 0:41
たぶん
殿上 童
自由詩
22*
13/10/6 23:59
近景
岩下こずえ
自由詩
9
13/10/6 23:35
金の延べ棒
hiroto...
携帯写真+...
4*
13/10/6 22:50
帰り道
佐東
自由詩
7
13/10/6 22:38
殺人狂時代
永乃ゆち
短歌
11*
13/10/6 22:03
コスモス
〃
携帯写真+...
1*
13/10/6 21:55
おまじないを教えて。
〃
自由詩
1*
13/10/6 21:28
赤いスカーフ
Lucy
自由詩
27*
13/10/6 21:26
幸せの早さ。
永乃ゆち
自由詩
2*
13/10/6 21:26
携帯とストラップ
〃
自由詩
0*
13/10/6 21:23
願望
ねこ歩き
自由詩
2
13/10/6 21:06
ギザギザのボリューム
砂木
自由詩
12*
13/10/6 20:35
語彙
草野春心
自由詩
4
13/10/6 18:47
一生懸命
吉岡ペペロ
自由詩
8
13/10/6 18:40
material
自転車に乗れ...
自由詩
4
13/10/6 18:29
宵闇や火星から来し火星人
北大路京介
俳句
4
13/10/6 18:24
2458
2459
2460
2461
2462
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2464
2465
2466
2467
2468
2469
2470
2471
2472
2473
2474
2475
2476
2477
2478
2479
2480
2481
2482
2483
2484
2485
2486
2487
2488
2489
2490
2491
2492
2493
2494
2495
2496
2497
2498
4.71sec.