告げ鳥が庭の木にとまった
今年は厳冬で数が少ない
近くの湖でエサをあげている団体が
心配しているとローカルニュースが伝えた
「大変な旅をして来るんだから
みんなで大切にしてあげましょう」 ...
私は一人
東京行きの汽車を待ちます
あなたのことを忘れるために
小さな駅は人影少なく
私の未練を断ち切るように
冷たい風が吹き抜けてた
ヒュルリヒュルリラ
あなたに聴こえますか
...
むくろと暮らしたことがある
たった数日
むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな
かつて肉体だ ...
家の前の道路を右にずんずん進んでゆくと
やがて海に辿り着く
幼い僕にとって海は未知の世界の
不安や驚異の象徴
大きな不思議な地球の水たまりだった
僕の中学の夏休みは海の生活だった
...
求めても求めてもとどかない
手に入れたと思えば指の間からすり抜ける
同じ躓きに気持ちは折れかかる
つまりは失敗の連続
それでも
また立ち上がって
駆けだしていく
幾度 ...
左手の指輪は{ルビ女性=おんな}除けですが、していなくても寄ってきません
目覚めたらマッサージチェア 閉店後のビックカメラの京都駅店
死んだ子の歳は数えているけれど生きている子の歳は知らない
丸くならないダンゴムシの足が多い
ひきこもったカタツムリが大きい
はずしたメガネも夜に包まれていった
カフェオレにほんの少し
はちみつを混ぜましょう
少しだけ甘くて
ちょっとだけ苦くて
体の中が温かい
冬の寒い中
コートに手を突っ込んで
あったまる
ほんの少しの温もりが
段々心も ...
左ポケットで飼っていた
”しあわせの青い鳥”
君がいれば僕はしあわせ
ねぇ本当なのかい?
あくる日僕はおもむろに
ポッケに手を突っ込んで
手を空に向けて開いてみた
小さな青い ...
水色の液体出ると思ったら真逆の色で救急車呼ぶ
このよにそんざいするすべてのじょせいをあいせるだろうか
立ち止まってしまった
どうしたの
大丈夫?
掛けてくれた声にも
答えられなかった
次の一歩の踏み出し方を
忘れてしまった
先に行っとくよ
そう言った君に追い付くときの
笑い方もわ ...
ビー玉が
心をぐるぐる
その遠心力で僕は動く
でもね
少しづつ
小さくなっていくよ
消えてしまう
その時僕は
何で動くのかな
詩を書く人は何かの痕の上に立っている。何かと闘うわけでもないし、何かと妥協するわけでもないし、何かと和解するわけでもない。その「何か」はもはやそこには存在しないのだ。しかしその「何か」の痕はくっきり ...
そっと
指にからめ取る粘液のなかに
胎動のような、ためらいが
ある
たやすくは
秘密裏に動けない総てのものを
固く透きとおらせてしまう
権力が、そこに
ある
良策かも ...
私は部屋を作った
始めた頃の記憶さえ霞むほど
長い長い時間をかけて
がらんとした真っ白い部屋
いろんな場所に出かけて
美しいと思った光だけを集めたら
真夏の南中した太陽の光に似た
真 ...
なにか、やわらかい言葉を
あなたには いったほうがよかったのだが
木枯らしが身を刺す日
かたむいたなんらかの光
洞のなかの熊に似たあやうさが
あな ...
わたしの胸のなかは
春がくると、空の色とおなじになる
うぐいすも桜もないこの町を
がたのきた軽自動車で駆けてくあなた
風のそよぎが耳にうたう
鋏を ...
小声で頼んだ並みのマグロが
おおくきなって店中を駆け回る
こちらの身が小さくなるとき
届けられた笑顔
心ばかりのサービスを
言葉で返る寿司職人
すべすべの掌が握って
板に乗った寿司の ...
ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く
決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨
ほぼ等間隔に現れる ...
図書館でさむらごうちの本破る彼が目指すはロンドンかパリ
生理日に無理矢理入れて血だらけにこれがホントのアンネ・フランク
■街灯の下■
ずっとそこにいたのですか
ずっと一人でいたのですか
私は何度
あなたを通り過ぎてきたのですか。
■氷■
私の中には氷があって
子供のころからずっと ...
足の下の土の地面は
昔とちがって歩きやすい。
水はけもよくてジョギングに適した土が
使われているそうだ。
それでも 私の足は覚えている。
ジャリジャリの小石の入ったデコボコ道
塗れて指 ...
ゆっくりと とお 数える声が
聞こえた
い〜ち に〜い さ〜ん し〜
昔 聞いたような 声だ
やさしそうな 女性の声
きっと 今の わたくしよりも
随分と 年下の
...
1.
きみはTシャツを着ている
Tシャツの下に素肌がある
素肌の下に血管と神経とリンパがある
きみはTシャツが似合う
きみのTシャツに顔をうずめる
今日いちにちの日差しの匂いがする
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
厳冬
藤原絵理子
自由詩
3*
14/3/1 22:56
風のさむらごうち
花形新次
自由詩
0
14/3/1 22:52
むくろ、と
uminek...
自由詩
25*
14/3/1 22:48
海を見る
梅昆布茶
自由詩
18
14/3/1 22:42
さらば、青春
平瀬たかのり
自由詩
4*
14/3/1 21:57
左手の指輪は女性除けですが、していなくても寄ってきません
北大路京介
短歌
6
14/3/1 21:55
目覚めたらマッサージチェア 閉店後のビックカメラの京都駅店
〃
短歌
4
14/3/1 21:54
死んだ子の歳は数えているけれど生きている子の歳は知らない
〃
短歌
5
14/3/1 21:54
丸くならないダンゴムシの足が多い
〃
自由詩
6
14/3/1 21:53
ひきこもったカタツムリが大きい
〃
自由詩
6
14/3/1 21:53
はずしたメガネも夜に包まれていった
〃
自由詩
5
14/3/1 21:53
涙はスパイスに
にかほ あや
自由詩
2
14/3/1 20:19
神様からの告白
〃
自由詩
4
14/3/1 20:17
アンネ短歌2
花形新次
短歌
2
14/3/1 20:12
有問題
2012
自由詩
0
14/3/1 19:46
トマル
森川美咲
自由詩
1*
14/3/1 19:44
ビー玉
こいち
自由詩
1
14/3/1 18:43
痕の上に立つ人
葉leaf
散文(批評...
3
14/3/1 17:39
琥珀帝
千波 一也
自由詩
5
14/3/1 17:24
穏やかな日
山部 佳
自由詩
6
14/3/1 16:38
悔い
草野春心
自由詩
3
14/3/1 16:20
わたしの胸のなかは
〃
自由詩
3
14/3/1 15:01
回転寿司
イナエ
自由詩
12*
14/3/1 14:55
ループ
nonya
自由詩
17*
14/3/1 13:13
さむらごうち短歌1
花形新次
短歌
0
14/3/1 11:51
アンネ短歌1
〃
短歌
0
14/3/1 11:28
街灯の下 など六篇
クナリ
自由詩
5*
14/3/1 11:24
この足は覚えている
bookof...
自由詩
4*
14/3/1 10:01
とお数えたら何が見える
藤鈴呼
自由詩
2*
14/3/1 8:56
Tシャツのこと
村田 活彦
自由詩
3*
14/3/1 8:28
2354
2355
2356
2357
2358
2359
2360
2361
2362
2363
2364
2365
2366
2367
2368
2369
2370
2371
2372
2373
2374
2375
2376
2377
2378
2379
2380
2381
2382
2383
2384
2385
2386
2387
2388
2389
2390
2391
2392
2393
2394
4.29sec.