埠頭には、柔らかな潮風の敷布が行儀よく掛けられて
その何処かにはカモメたちの鳴き声が隠れている
物欲しげで それでいてひどく退屈そうな
女たちのことがふいに彼の気にかかる ...
姿は見えず
言葉を伝え
物を破壊し
美しい歌を運ぶ
空気中で秒速344メートル
水の中は秒速1500メートル
鋼鉄の中は秒速5000メートル
堅い環境の中程速いスピードで突っ走る ...
閏が来るたびに先延ばしのかなしみがある
一日の重さが微差とはとても思えないほどの
骨には痛みを伴って、こんな冬の日
そとの曇り空の下へ行ってみようか
たとえば、
あの児童遊園
ブランコ ...
重さに耐えかねるチャイコフスキーが
大理石像を床に投げる
放物線を点線で書き加える
それは陳列された博物誌で
ガラスケースが優美な眠りを誘う
このチャイコフスキーは一冊の書物に過ぎぬ
書物 ...
あと二日で暦の捨て子となります
アラームをセットして
歎いてみようかな、なんて
過剰に期待しながらいま
ケータイを握りしめています
きのうは一つだけの鍵でしか開かない
ここに看護師さん ...
百葉箱のなかに置かれているのは 古めかしい爆撃機の模型である
縞状になった日の出の薄明は その謙虚な空間へも差し込まれる
若がえっていくのか年老いていくのか それは定かではない ...
サハリン、遥かなる樺太の記憶。
サハリン、北海道の北にある島だ。戦前そこは日本領で樺太と呼ばれていた。
宮沢賢治があの銀河鉄道の夜を着想したところでもある。
サハリンは北海道と同じくらいの面積で ...
コートの袖に去年がついていたの
で振りほどき
目の前を続けるの
です
名前のない雨が一粒一粒
ざあざあと集団自殺すれば
水槽から濁った冬があふれだす
私は言葉を投げつけたの
に水面には ...
命のないものに補償があって
生きてる私達には何の保証も無いなんて
もし私が壊れたらどうするのよ
花言葉は知らない
知らないで選びました
ほかには浮かばなかった
記憶のなかでそれは相応しく
焼べられて、もう
枯れることのない思い出となって
ひとり泣くだけの十二月に
その棘すらもい ...
冬の夜歩き 意味在りき
寒度と此処ろが包み合う
水気が優雅に風に乗る
殻だの芯から風に成る
歩きを進めてひた歩む
進んで歩いてなお進む
...
ことしのめまいの中で
しあわせなため息をはきだせば
すぐに空へと蒸気になって
糸のついた風船、飛んではどこかへ落ちるけどしらなくなる
雨が笑顔だったらいいのにな
気持 ...
ポケットを探ってみると
知らない間に
母親がしのばせたのか
指先では数えきれない
いっぱいの風船
ひとつ手に取って
覚束ない肺活量を頼りに
顔を赤くして
時間はかかるが
膨らませてみ ...
水面に月が揺れている
岸の見えない
海の真ん中
それは誰にも見つからない
布製の光が
波の上を滑るように航海する
誰にも掬えない航路を行く
あの人の
おさげ髪が懐かしい
...
あまたある想ひをなべてうち棄てて
など夢にたつ君がおもかげ
階段をのぼりながら僕は
そして 今日も この部屋で
誰かに読んでほしかった
だから 詩を書いた
布団を敷いて
書くべきことを考えてばかりいた
子供だった時代を忘れた
僕の ...
橙や娘の母となりにけり
風邪薬小児用のを2倍飲む
風邪薬もう飲んだっけまだだっけ
空錆びて赤い
退屈に麻痺
俺だもの
αは叔父さんだった
叔母さんだった
ぼくは友達から聞いて知っていた
それはひどく納得できた
その日いつものように夕飯を食べながら
からだじゅうが痛かった
叔父さん叔 ...
年の末が迫る満月の夜の事。湖に一人、世を恨み、目の前に映る
美しき月を妬む病弱な青年がいた。細い身体に合わせたかのよう
に華奢なフレームをした眼鏡の鼻当てを、クイと指で動かして、
青年は前々から ...
近頃めっきり夢が減ってきたので
巷の貘達は仕方なく
現実を食べるようになりました
現実を食べるようになって
貘達は急に怒りっぽくなったり
不機嫌になったり
涙ぐむようになりました
...
ずっとずっとずっとずっと
雨を眺めている
空は骰子のように
晴れたり曇ったりするので
今日は詩聖が天の箱を揺さぶって
数えきれぬペン先を地上に刺したのだ
天空には
恐るべき数の鋭利なる矢 ...
反社会的勢力どころか
完全に体制順応型で
サラリーマン生活30年間
上司に楯突くことなんて
一回もないし
逆に後輩に意見されても
うんうん頷くだけの
後藤さんのお父さんが
リストラを機 ...
みんなが楽しいはずの日だから
それだけ悲しくなる
みんなが嬉しいはずの日だから
それだけ寂しくなる
どんな顔で笑えばいい?
どんな言葉で飾ればいい?
幸せな日を幸せにするには
...
納得はしない
納得する問題はない
走馬灯のように
旅の思い出が映える
仲間がいた
今はいない
逃げるように生きた
生きるためには逃げざるおえない
レコードを回転させる
唄は選べなかっ ...
労働など土に比べたら動きに過ぎない 土など大気に比べたら固体に過ぎない 大気など未来に比べたら現在に過ぎない そのような現在の中で労働は時間の痕跡を作り 同一であるために費やされる非同一的なものの為に ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
エーテル 4
草野春心
自由詩
1
13/12/26 18:03
音のように
ichiro...
自由詩
8*
13/12/26 17:47
雑記 2013.12.26
もっぷ
自由詩
4*
13/12/26 17:36
交響曲傾聴
白雨
自由詩
1
13/12/26 15:02
BGM
もっぷ
自由詩
2*
13/12/26 15:01
エーテル 3
草野春心
自由詩
2
13/12/26 14:34
サハリン
ガンジー
自由詩
1
13/12/26 14:18
365+1
左屋百色
自由詩
9*
13/12/26 14:17
保証
リィ
自由詩
1*
13/12/26 13:05
花言葉は知らない
もっぷ
自由詩
2*
13/12/26 12:06
フ・ユア・カリィ
なけま、たへ...
自由詩
1
13/12/26 11:14
何もわかってないけど
唐草フウ
自由詩
6*
13/12/26 10:00
風船
寒雪
自由詩
1
13/12/26 8:36
光造船
うみこ
自由詩
4*
13/12/26 8:22
Tristis est anima mea
織部桐二郎
短歌
0*
13/12/26 2:44
詩を書く
番田
自由詩
3
13/12/26 1:39
橙や娘の母となりにけり
北大路京介
俳句
2
13/12/25 22:20
風邪薬小児用のを2倍飲む
〃
俳句
4
13/12/25 22:20
風邪薬もう飲んだっけまだだっけ
〃
俳句
3
13/12/25 22:19
空錆びて赤い
〃
自由詩
5
13/12/25 22:18
退屈に麻痺
〃
自由詩
2
13/12/25 22:18
俺だもの
〃
自由詩
2
13/12/25 22:18
αと私
吉岡ペペロ
自由詩
3
13/12/25 22:09
「抱かれた月はちぎれて」
宇野康平
散文(批評...
2
13/12/25 21:51
現実を食べる貘
ichiro...
自由詩
8*
13/12/25 19:43
雨を想う
白雨
自由詩
2
13/12/25 19:31
後藤ファーザーPARTⅡ
花形新次
自由詩
2
13/12/25 19:27
クリスマス
きみのてを
自由詩
1
13/12/25 17:53
14年前
コバーン
自由詩
3
13/12/25 16:45
twitter
葉leaf
自由詩
3
13/12/25 15:44
2356
2357
2358
2359
2360
2361
2362
2363
2364
2365
2366
2367
2368
2369
2370
2371
2372
2373
2374
2375
2376
2377
2378
2379
2380
2381
2382
2383
2384
2385
2386
2387
2388
2389
2390
2391
2392
2393
2394
2395
2396
加筆訂正:
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド
/
健
[13/12/25 21:15]
前半のあれこれを省略。
4.16sec.