ネクタイはずして君色に戻る
通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている
妻に物をプレゼントしたことがない
物より思い出ばかりプレゼントしたからだ
それでも妻は物がほしかったようで
時々古ぼけた腕時計を指差すこともあった
あの世でね
と私は言った
私 ...
私の顔は古い写真のようだ
いや
私の顔は古い
このアパートに来たときにトイレの棚に置いた手鏡は
ほこりまみれで
何の役目があったのやら
ほこりまみれであること以外
何も特徴の ...
見知らぬ男たちに追われる夢
叫んでも叫んでも届かない夢
歯が何本もぼろぼろ抜ける夢
昔の友が今を共にしている夢
夢だと気づいて目が覚める夢
覚めても覚めてもまだ夢な夢
夢にうんざりして起床 ...
もう峠は越えているのだよ
風は無言で運び去る
過去の方角にむかって
風にひとりごと
母の子宮で着床した時から
聞こえていたのは
私の棺に釘を打つ音
身の丈にあったやすらぎをく ...
おいで、
すべてを捨てる必要なんてないから
一時しのぎでいいから
おいで、
聴いてほしいことだけを
一緒に忘れてあげるよ
おいで、
誰だって孤独なんだって ...
きょうは海の日でした
食べた夏の数は数えきれません
でもそれでいいんです
僕らは宇宙だから
おなかは孤独だから
原をかけるたびにおもいだすんだ
鬱な歌、壊れた曜 ...
窓の外で詠う小鳥たちの可憐な魂の囀りに付き添われて夕陽が、いま、音と光といっせいに、開け放った窓から目を細めたくなるほど染み込んでくる。西欧風の苦い焦茶で統一されたこの書斎の奥のほうまで、燃え潤んだ ...
小さいころ、春になると
ばあちゃんと手をつないで
つくしを摘みにいった
いつも風が強くて
河川敷にはいっぱい
つくしが伸びていた
シャツにてんとう虫をつけて
ビニール袋につくしとタンポポ ...
文字盤がまるでばらばらになったように
簡単な言葉ひとつで指先が迷う
さっきからBackspaceだけが思い通り
ほんとうのこと
隠したいこと
知ってほしいこと
言えないこと
自由 ...
そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ...
おじいちゃん
おじいちゃんって
いいにおい
仏壇仏具のにおいでしょ
蓮の花のにおいでしょ
元歌はよく分からないが
ほのぼのとした雰囲気は
伝わったと思う
自分の言葉や 生活が
薄っぺらく 感じてしまったり
誰かのココロがが ペラッペラと
透けて 見えたりした 瞬間は
頭の中で 和紙を 作る
昔ハマった「織り姫」おもちゃみた ...
愛すれば愛するほど
君が苦しそうで・・・
なのに ぼくは
止めることが出來ない
突き刺したぼくを
包み込むきみの 温もりに甘えて
このまま
君に 吸い込まれながら
この ...
眼鏡を外したら
綺麗ですね
そんなことも言えなくなってしまった自分は
なんて奥手なんだろうって思う
本を片隅に置いて
その子は
目をくりくりさせて
チラシを見ている
詩を読 ...
終ったあとの優しい時間
静かな部屋の窓のそばに立ち
目を輝かせて新芽を食べる小鳥たちを見る
メタリックブルーの空は大陸の気配を感じさせ
風は少し冷たさを残すだけで
食卓には菜の花のお浸し ...
影二つ並ばぬ道のさくらかな
日めくりと月の暦の春くらべ
春うらら縄跳びをする白い靴
荒川のにびの隣に蝶の道
いずこにもナガミヒナゲシ春うらら
※そこな ...
現代詩フォーラムという場所に限定していえば、ここに投稿されるいわゆるネット詩と呼ばれているものは膨大な数が毎日投稿されている。
タイムラインはよどみなく更新される。一日開かないだけで、ひとつの詩は一 ...
一発やらせてくれるなら
君に僕をやらせてあげるから
眠たい壁にかじりつこうぜ
サムターンの方法を教えてあげる
腐った牡蠣の燻製の仕方を教えてあげる
空が見える 糞女にまたふられた
...
押してもダメで引いてもダメなドアは
最初に押したからダメになった
閉じた気分を開いても
誰もこっち向かないのは
それと多分おんなじ
見てわからないものが
聞いてもわかんないのは ...
恋
恋に恋する人は
桜が好きだ
一瞬にして心を奪われて
波立った気持ちを埋めることなく
貴方は消えてしまう
だけど毎年
こんなに切ないのに
また恋に落ちてしまう
貴方 ...
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ
...
【いとおしい 石】
真新しい制服をきて
さあ これから はじまりますよという玄関で
籠の鳥が けたたましくないていたから 鳥にも
ありがとう 入学してくるねって 声をかけ
ただいま ...
手賀沼やキラリ水面に春来たり
菜の花や見舞いの窓に陽の光
1cmの1兆分の1の1兆分の1の100億分の1の火の玉だった宇宙のちんカス
06秒に1人24時間に1万5千人AIDS感染がメイクされる愛の惑星のちんカス野郎さ
ガマン汁で繋がれた舌と尿道と唾液 ...
町の壁には落書き
薄く消された悲しみから 死んだ目の子供達に言葉を与える
町の壁には落書き
遥か彼方の鉄橋から 殺された目の子供達に言葉を与える
気がついたら私に落書き
瞼を閉じたと ...
パワーウインドウをおろして
ぱたぱたと灰をまいている
花咲かじいさんは
浅黒い腕しかみえない
パワーウインドウをあげて
その場を去っていった
あとをにごしたものを
私はじっとみつめて ...
富士川で水切りをした春のこと
さくらばなみあげるついでの空がある
長閑さに欠伸を一つ東京都
どの春も花は池上本門寺
もう下流にびの荒川ねこやなぎ
夜に善し上田城跡のさくらかな
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ネクタイはずして君色に戻る
北大路京介
自由詩
1
14/3/26 0:40
通夜を終えたタバコの煙が月まで昇っている
〃
自由詩
8
14/3/26 0:40
ロマンス
小川 葉
自由詩
4
14/3/26 0:37
私の顔
ichiro...
自由詩
11*
14/3/25 22:51
悪夢
森川美咲
自由詩
4*
14/3/25 22:07
クラクフ
山部 佳
自由詩
2
14/3/25 21:45
おいで。
千波 一也
自由詩
3
14/3/25 20:10
Dynamic Giant - Baba
まきしむ
自由詩
0
14/3/25 20:10
現代詩の彷徨
ハァモニィベ...
自由詩
2*
14/3/25 20:09
つくしの佃煮
末下りょう
自由詩
12*
14/3/25 19:49
「元気でいますか」なんて聞きたいわけじゃない
ku-mi
自由詩
0
14/3/25 19:36
禁断の北大路京介引用詩
左屋百色
自由詩
14*
14/3/25 19:32
童謡「おじいちゃん」
花形新次
自由詩
1
14/3/25 19:32
織姫
藤鈴呼
自由詩
3*
14/3/25 19:03
律動
ハァモニィベ...
自由詩
1*
14/3/25 18:06
不思議な本の女の子
最都 優
自由詩
3
14/3/25 14:15
未練
いぬぐす
自由詩
1*
14/3/25 13:46
ごおしちご「春」 (二〇句) 2
もっぷ
俳句
3*
14/3/25 13:30
【HHM2参加作品】「旅立つということについて」小林青ヰ
そらの珊瑚
散文(批評...
8*
14/3/25 13:14
くれてやっから
竜門勇気
自由詩
1
14/3/25 13:08
????
〃
自由詩
2
14/3/25 12:45
恋
そよ風
自由詩
1
14/3/25 12:01
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ
Lucy
自由詩
21*
14/3/25 9:47
いとおしい 石
るるりら
自由詩
18*
14/3/25 9:11
春二題
……とある蛙
俳句
10*
14/3/25 8:57
ちんカス野郎
末下りょう
自由詩
1*
14/3/25 7:10
分からず屋の落書き
臀部と昆布
自由詩
2
14/3/25 5:11
花咲かば
Seia
自由詩
2
14/3/25 4:03
「春三題」14
もっぷ
俳句
2
14/3/25 2:20
「春三題」13
〃
俳句
1
14/3/25 2:17
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
加筆訂正:
未練
/
いぬぐす
[14/3/25 19:53]
3連目の<おきなさい>を<いなさい>に訂正しました。
【HHM2参加作品】「沈黙」を聞き、「いま」を読む — 縞田みやぎさんの「春に寄せて」
/
N.K.
[14/3/25 19:14]
へんてこなところなど語句訂正しました。
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ
/
Lucy
[14/3/25 10:09]
6連目最後の行「大丈夫だった折れていない」を、「どうやら骨折は免れた」に書き換えました
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ
/
Lucy
[14/3/25 10:04]
最終連、「新しい職場」の、「新しい」を削除しました。
3.72sec.