春の海の
波の色は真珠のようだね
水平線が桜色に燃えて
誰かが捨てた氷結の缶すら
宝石みたいに光るんだから
花見に行きたいと言ったら
危ないからと止められた
不審者が出るのは
経験 ...
古い蝉が、この部屋の
窓に貼付いて乾いている
色々なものが置かれていたが
結局ひとつもとどまらなかった
きょうの月は、頼み方しだいでは
ベランダに ...
クスリを吸うと夜中に
眠れなくなるのは
どういうわけだ
受験生が最後の追い込みのために
自分のこめかみに鍼を射った
それは単なる
おまじない
おまじない自らにしたら
ドン底にな ...
通販で購入した商品を開梱すると
梱包用の発泡スチロールの厚い板が入っていた
不燃物ゴミは来週の火曜日まで捨てられないので
小さなリビングにそのまま置いていた
1m四方程度の発泡スチロールの ...
チョイブス好きの私の夢は
剛力にあやめられる前に
丸飲みにしてやることだったが
もはや剛力には名前ほどの
インパクトを感じなくなったので
やはりここはオモカタさんを
丸飲みにしてやろうかと ...
隣のおばさんたちがコーヒーを飲みながら
仕事の愚痴を言っている
私はそれを聞きながら携帯電話でゲームをしている
隣のお姉さんはじっと下ばかり見つめていた
私はそれを見ながらじっと煙草を吸ってい ...
あの子は5000円って噂が心に張り付いて
心音高まる放課後に薄紫の意識のまま嗅覚がかえらない
窓際で頬杖つく茶髪は駅前の方を向いて
触れることができるならそれはきっと熱そうな視線を
避雷針のあ ...
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う
宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える
世界中で一番明るい列島
誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ...
局所的に覚醒がくり返されるボロボロ
愛されたがる女の計算したがって聞かない
塗り潰した美の奥底で
折詰にされ、お土産になった溜息が泡立っていた
残虐は過去と未来との境界を袋とじしたまま
...
歌詞を忘れたって
るるるでうたえる
音を忘れたって
頭の中でうたえる
こころを忘れたら?
忘れるわけがないよ
生きているって想うことだから
うたは
わたしのこころの中にある ...
そりゃ大変だろうね
追っかけてばかりいてさ
キツイだろうね
帳尻あわすのは
よってたかってのクソメディア
やっている人をバカにすんな
そりゃ言葉に出来たら良いよ
呑み込んで言葉にならず汗 ...
オモカタさんが
俺好みのチョイブス感を
徐々に表してきたので
ここで知らん顔は
ブス好きの名が廃るっつうもんだから
全面的に擁護することにした
考古学博物館で印象に残ったのは
ペンダントの形の小さな昆虫 だけど
その姿を 近所の空き地で探しても
それはどこにも見つかるはずもなかった
青銅器の鏡を前にして立ち
じっと見つめていると ...
ホテルの朝
女はパンツも穿かずに
うつ伏せに寝ていた
夏になる
少し前のこと
昨晩
勢いにまかせて女を抱いたが
避妊を忘れた
女の中には
俺の残した
幾つかの忘 ...
仲間を欲しがる人間の
不安と恐怖を責めてはいけないと
愚かな武装をした大人たちから
うっかりと聴いてしまったものだから
ぼくらはまた抜け目のない罠を
今日もまた一つ
職場の ...
山桜オレの遺体が見つかった
死んだように
ヨボヨボの木は
イビツに曲がりくねって
春風の空に
蝶々の群れを呼ぶ
あんまり綺麗だから
透き通るような黄緑色の葉っぱを
木に登って
一枚むしって食べた
葉が舞い散る 季節を過ぎて
キミは 隠れた
何処に 隠れたんだろう
見まわしてみても 白一面
あんなに キレイだった 真っ赤な カエデも
ジャマくさいと 無碍に ...
彼女は毎日散歩することにしていた。
おもいがけなく、風の強く吹いたその日、坂道を登り切ったところで
風に語りかけられた樹のように
彼女はざわめいた
そこで傷ついて死んだ小鳥の姿を
見られてし ...
「意志の物理的力」よりも、やっぱり、
「心細くなった猫」の方を読みたいかなぁ。
「再生」は、
「蘇り」よりも積極的だ。 と、思いつつ、
「捨てたものは拾うな」を手にはとったが、買うほでもない。 ...
赤い糸が黒ずんだ
いつでも
どこでも
どんなことに出くわしてしまった時も
わたしは大丈夫じゃないままに
受け止めてくれている大地がそこにある。
たおれてしまっても大丈夫なんだよ。
すぐにたちあがれな ...
ゼミ旅行が4カップルと俺の9人
売られたケンカを買う暇がない
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった
富士子ちゃん?
えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜
コップのフチ ...
真夜中のファミレス
遠慮がちに
丸まって寝る老人
テーブルには
ドリンクバーのカップ
人もまばらな
真夜中のファミレス
ひとり・ひとりが
さみしく何かを
抱えて飲むコーヒー
...
とつぜん目をふせた
タクシーに乗りたくなった
マツコデラックスな気持ち
価値観
気持ち
正義感
一次予選すら通過しなくて
もう違うことを考えている
じぶ ...
あたしは舟を漕ぐ
薄紅色にぼんやり光る水
空には忘れ物をしてきた月
待ち続けていると
ガラス窓に張り付いた
ヤモリの手までかわいく見える
むかしの歌は
遠ざかり行く駅 ...
4つうえの姉ちゃんの本棚には、(ホットロード)と(瞬きもせず)しかなかった
たまに学年成績トップとかの姉ちゃんは、本棚に紡木たくしか置かなかった
こんなの読んだらオカマになると思って僕は読まな ...
バスが
税務署
法務局
福祉センター
ガンセンター
サッカー場
運動公園
文化会館を
回っていく
僕たちの街にはこんなものしかないのかと
問うこともなく
僕たちは将来これらのセン ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
G線上のアリア
ユッカ
自由詩
6
14/4/10 23:26
古い蝉
草野春心
自由詩
10
14/4/10 22:26
オマジナイミズカラニシター
花形新次
自由詩
0
14/4/10 22:18
発泡スチロール
ichiro...
自由詩
7
14/4/10 22:15
丸飲みにする
花形新次
自由詩
1
14/4/10 22:05
漂白
ソリッド町子
自由詩
6
14/4/10 21:49
あの視線きっとトーチカから
カマキリ
自由詩
3
14/4/10 18:58
アストロノウツ
梅昆布茶
自由詩
21*
14/4/10 16:45
ボロボロ
ハァモニィベ...
自由詩
3*
14/4/10 16:18
うたおう
朧月
自由詩
2
14/4/10 9:05
くたばれマスメディア
よいしょ
自由詩
3
14/4/10 2:23
ブス好き
花形新次
自由詩
0
14/4/10 2:04
土に目を細めて
番田
自由詩
5
14/4/10 1:52
忘れ物
オダ カズヒ...
自由詩
1*
14/4/10 1:26
ブリキの感情
〃
自由詩
3*
14/4/10 0:52
山桜オレの遺体が見つかった
北大路京介
俳句
3
14/4/10 0:47
葉っぱ
こいち
自由詩
3
14/4/10 0:41
隠れた季節
藤鈴呼
自由詩
2*
14/4/10 0:36
「詩集」
ハァモニィベ...
自由詩
0*
14/4/10 0:31
「ああ、私は・・・ と思う時」を読んで
空丸ゆらぎ
自由詩
12
14/4/10 0:24
赤い糸が黒ずんだ
北大路京介
自由詩
6
14/4/10 0:23
人間、この尊きもの
七尾きよし
自由詩
4
14/4/10 0:22
ゼミ旅行が4カップルと俺の9人
北大路京介
自由詩
4
14/4/10 0:22
売られたケンカを買う暇がない
〃
自由詩
8
14/4/10 0:22
コップのフチ子をもらった
ichiro...
自由詩
17*
14/4/9 23:45
五行歌連詩/コブシの花
岸かの子
自由詩
4*
14/4/9 23:33
かくれんぼ
吉岡ペペロ
自由詩
4
14/4/9 22:20
ふね
藤原絵理子
自由詩
3*
14/4/9 22:11
姉ちゃんの本棚のホットロード、
末下りょう
自由詩
9*
14/4/9 16:33
東西循環
ゴースト(無...
自由詩
10*
14/4/9 15:22
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
加筆訂正:
花園
/
Lucy
[14/4/10 22:35]
ニ連目を大幅に加筆修正しました。
3.9sec.