片羽の鳥が燃えながら
旧い炎をついばんでいる
公園であり庭であり墓である場所に
両手に剣をかかげた子が立っていて
両目を閉じたまま鳥を見ている






...
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ...
 薄暗い姉達の部屋で、僕はズボンとパンツを脱がされ、ただぼんやりと立っていた。
「いーい、健太はおちんちんの病気だから、今から先生達が診察してあげるからね。じっとしてるのよ、判った?」
「うん」
...
夜のとばりが下りるころ
聞こえてくるのは夜風が唄う子守唄
流れる雲に見え隠れする月が
やさしくほっこり微笑むから
眠ろう
枕に頬うずめて

会えないお方に
届け想い
せめて
夢の中 ...
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ

だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ

わたしの
些細な何かをひとつで ...
フローリングに寝てるはずなのに
沈む感覚ありません?

砂浜にきちんと立っているはずなのに
足を取られる感覚ありません?

誰か私を引きずろうとしてません?

水と油みたいに混 ...
私達デブが数十年に渡って
蓄えて来て
これから先も
蓄え続けるだろう
この脂肪が
将来きっと
人類をエネルギー危機から
救うようになることを
知る人は少ない

反原発派から
俄に ...
庭の片隅で子供がじゃんけん
勝った手で円を描く
ここはぼくの陣地

庭の柿の木に
猫が爪痕つける
ここはワタシの陣地

庭木にさした蜜柑
メジロを追い払ってヒヨドリがつつく
こ ...
うその家は
嘘でできている
三叉路が三つもある
うその家

みんなはそこで
笑ってもいいし
笑わなくてもいい
キリスト像を切り刻んでも良いし
仏壇で眠ってもいい

あなたには ...
俺たちが未来に帰るというなら、
いつかそこで、一緒に作ろう。
白ワインとかいうのを傾けながら、
生臭いパイの、感想なんか言いあって。

最大望遠された、
遠く青い星が見える。
ガラスの棺 ...
辿り着いた 秋の日
南天が 笑って いました

お前の出番は もう少し 先でしょう? と
笑いかけると

太陽よりも キラキラとした 笑顔で
見つめ返されて

何だか ちょっと 照れ ...
小さな町が海に飲まれた日 
とても嬉しかったわ
だって数年前 あの町の若者たちは
女を車に閉じ込めて何日も連れ回したのだもの
有り金を奪い
空腹を精液で補わせて
あの中の一人ぐらい死んだの ...
今この目で見える世界それは所詮は眼球の中の世界しかしこの世は広いだろう途方もなく出口も無く端も終わりも無い世界だがそれも分からない自分は何も分からない自分とは何か?他人を知る前に見てみたいそんな小さく ... 空き地にはヒメジョオンの花盛りラブアンドピースアンド猫

     ヒメジョオンってその名のとおり、可愛らしいいでたちで
     あるのですが、群生していると、なんだかガールズトーク
    ...
〈私と社会〉
社会は初め私をくるむ甘い衣のようだった。
私が一人で歩きだすと、
社会は今度は数限りない迷路と罠をしかけてきた。
私が地図を作り罠の避け方を学ぶと、
社会は今度は遠くに見える山 ...
何を待つ眠れぬ夏の夜の部屋エアコン喘ぎスマホは光る いつでも今を精一杯
いつも元気いっぱい
バイタリティに溢れ
色んなところに顔出して
目立って笑って
つながってくの大好き

という嘘を
ずっとついてきたんだ

いつでも今が精一杯
...
透明な大気に満たされていた
谷あいの小さな あの村に
あたしの夏は いつも帰っていった
斜面のトマト畑で 見上げた空に


悲しみはなかった 日暮れの蜩の声にさえ
秘かに憧れていた  ...
親馬と仔馬おんなじ空の下 母馬の位置を気にする仔馬かな 仰向けに寝転ぶ馬の子の蹄 おいなりさんに焼き土下座して7月7日曇り 純情おいなりさん、夏を指している羅針盤 バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている 案外簡単に時間は過ぎていくもの。
指の間から落ちる砂のごとく、
サラサラと風に流れていってしまう。

案外簡単に人の心は離れていくもの。
あんなに笑い転げ、燥いだのに、
まるで私の存在など ...
私のバラバラ死体が
見つかった

右腕は質屋に
売り飛ばされて
父の腕時計をしていた

切断された下半身の両脚は
駅で発見された
見つかるのが遅かったらしく
腐乱し ...
こんなネオンの華やぐ街で あなたは暮らしているのでしょうか
高速道路からでも立ち並ぶ マッチ箱の灯りの何処かに
あなたの名前を 探しています

あの日泣きながら バーテンダーが繰り出すマッ ...
携帯ゲームをやりながら
歩道を走っていた高校生の自転車に
脱法ハーブを吸って
ヨダレをたらした男の運転する
トラックが突っ込んだ
どちらも怪我はなかったが
ちょうど歩道を歩いていた
宗教 ...
(蛇口)
病人扱いされた犯罪者が消えた
あるいは犯罪者扱いされた病人が
あの爺さんのハーモニカ、粒の無くなった玉蜀黍(とうもろこし)なんだって、笑えるね
とても大きくえぐれているし
赤子と痴 ...
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ノート(旧い炎)木立 悟自由詩314/7/17 23:30
砂漠へ凍月自由詩5*14/7/17 23:19
クラブマリノス草野大悟2散文(批評...0+*14/7/17 22:31
「 独り寝の夜 」椎名自由詩114/7/17 22:21
全員が敵千波 一也自由詩514/7/17 22:08
沈む瑞海自由詩214/7/17 21:46
脂肪エネルギー花形新次自由詩114/7/17 21:38
陣取りイナエ自由詩7*14/7/17 21:24
うそのいえはるな自由詩614/7/17 19:18
孤児のラグランジェDAICHI自由詩014/7/17 19:17
空気清浄器藤鈴呼自由詩5*14/7/17 18:19
It's mourning凛々椿自由詩414/7/17 17:01
潜る凍月自由詩1*14/7/17 13:33
梅雨の晴れ間にミスターハローそらの珊瑚短歌10*14/7/17 9:33
人へ葉leaf自由詩414/7/17 7:03
何をか待つ森川美咲短歌1*14/7/17 3:34
嘘、いっぱい自由詩4*14/7/17 3:26
夏の歌藤原絵理子自由詩814/7/17 1:11
親馬と仔馬おんなじ空の下北大路京介俳句114/7/17 1:00
母馬の位置を気にする仔馬かな俳句114/7/17 1:00
仰向けに寝転ぶ馬の子の蹄俳句114/7/17 0:59
おいなりさんに焼き土下座して7月7日曇り自由詩014/7/17 0:59
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤自由詩214/7/17 0:59
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている自由詩214/7/17 0:59
取りこぼさないで猫の耳自由詩114/7/16 23:39
バラバラ死体為平 澪自由詩114/7/16 22:52
マッカラン行きのバス自由詩114/7/16 22:47
どっちが死んでも構わなかった花形新次自由詩114/7/16 22:28
「#深夜徘徊パトロール」モリマサ公自由詩3*14/7/16 22:15
仮面凍月自由詩3*14/7/16 22:14

Home 戻る 最新へ 次へ
2253 2254 2255 2256 2257 2258 2259 2260 2261 2262 2263 2264 2265 2266 2267 2268 2269 2270 2271 2272 2273 2274 2275 2276 2277 2278 2279 2280 2281 2282 2283 2284 2285 2286 2287 2288 2289 2290 2291 2292 2293 
6.04sec.