初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた
と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
...
花にはなんの罪もない
それは
その身が
花ではないから放れる言葉
わたしが
花であったなら
だれの命に咲き誇りましょう
シは救いになるか
射出されるパイロットのように
肉体を捨てて魂を脱出させうるか
人生が進み
環境が移ろえば
シを求めることはなくなると
もはやシは
あやしい輝きを
一切持たなくなる ...
浅い眠りの中で鈍い音が響いている
ドーン ガガガ ドーン
わしは夢中で家の外に飛び出した
寝巻き姿で飛び出してきたわしを見つけて
ヘルメットに線の入った責任者が駆け寄ってきた
「いったい何を ...
主なき犬舎に蝶が舞う
幾日か降り続いた雨も
止んで
雲が多いながらも
気持ちよく晴れた、日曜日
空を低く移動する綿雲
高いところで模様を変化させる薄雲
心地よい風が吹いている
...
磨かれた床に映りこむ
月が清潔すぎるからと言って
あなたはスリッパを履いたのだ
けれどもいつもと変わらぬそぶりで
私を抱きしめてくれますか
どうか抱きしめてい ...
町の外れの寂れた駅舎で
ベンチに座って
夕陽を眺めていた
母になれなかった女と
子犬を産めない犬と
それと女の連れの老人と
老人は抜き身の小柄を手にしていた
けれど今は病んで衰弱 ...
電子レンジを買った
「何でアール、ハイアール」
1万円でおつりがくる
ダイアル式だ
多分ゼンマイで動くのだと思う
いや、ゴムかも知れない
だからどうだと言うんだ
ちゃんと
...
365色の色鉛筆を手に握って
じぶんのこころを見つめていくと
どんどんこころの内部まで歩いていって
種にぶつかるまで歩いていって
そのたねを
まっしろな紙にのせてみると
たねからとてもいろ ...
不意に 口から 出てきて
きみの 襟元に 当てた ことば
ロケットキャベツ
なんだろう
今朝 目覚めたとき まさか この口が
ロケットキャベツを 発す ...
駅のホームには真夏が居座っていて
人々は影を求めて黄色い線のさらに内側に行儀良く並んでいる
「貨物列車が通過します」
たくさんのコンテナを載せた電車は
風を引き連れ ...
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ...
裏側 裏側
なんの裏側
本の裏側 さしすせそ
咲いた咲かない あたしの才能
尻拭いばかりさせられる
水族館に住んでいた
セイウチみたいになりたいな あら
外はすっかり雨もよい
...
140608
なんとかなると思っていたのでここまで来られた
重い外套を脱いで肩の荷を降ろす快感を覚える
急に台所から魚を焼くにおいがした
妻の居る生活 ...
空気の抱擁
風の棒立ち
傘の内側
打ち付ける外側
はじける音
はねるドロップ
滞る灰色
流れる地面
つややかなコンクリ
わきあがる倦怠感
今日の欺瞞
失敗の ...
きっと、君の、記憶、
キラキラ、消えちゃうから、記憶域。
延々と
延々と
泣いている者がいる
{ルビ人工=ジンコウ}の芝の{ルビ草原=クサハラ}や
{ルビ五十= イソ }の昔の{ルビ瓦家=カワラヤ}や
{ルビ使徒= シト }の躰の{ルビ石棺=セキカ ...
すべての悲しみは郷愁だ
あったかも知れない
世界への
すべての悲しみは郷愁だ
あんなことを
してあげたらよかった
したらよかった
埋めることのできない
あふれだす気持ち
あんなこと ...
自分は誰のもの
自分は自分のもの
自分のために
自分の意志で動き
自分の気持ちで考える
自転車でひとり散策する自分
自分は誰のもの
自分は家族のもの
家族のために
自 ...
衝突・亀裂・軽蔑
タールのようにうねる過呼吸。
ここから上がるために
日々研磨をする魂。
「それらの行為は、全てを賭けるというよりも
捧げるに近い・・・・。」
空の ...
雨の日だけ訪れるひとがいる
水を滴らせながら、入れてもらっていいかな、と
私は玄関を大きく開け
タオルとホットミルクを渡す
他愛無い話をぽつりぽつり
このひとは愚痴や怒りを表さない
た ...
戦場
辺りを見回すと曇った戦場になっていた
地図も何も持っていない
辿るべき道もなければ道を切り開く道具もない
振り返るとそこには文書の山があった
作り笑いをしている顔があった
と ...
「おはよう」
いないのに 何故 ここまで続けているのだろう
廃れるもの 廃れきれないもの
捨てたもの 持ち続けているもの
それらは何か あなたとわたしにとても似ていた
どこに ...
優しさの筈が傷に沁みて
痛みを生むことがあるのだと
初めて知りました
それでもあなたには感謝しかないのですが
逆に自責の念が頭をもたげました
おそらく傷を作って放置していたのは
私自身だか ...
さてそれからまた無限に近い時間が過ぎて
女はファンデーションを塗り続けた
その間に七人の王が即位し
大地を揺るがす大きな地震が二度あった
我々は本日ここに集いて
町内会の役決めをすること ...
ただ雨が降るモスキートには傘がない
雨音にさえ壊されそうな愛で夜を分けている
大人のネオンに照らされながら雨の唄うボレロ
「タンザスト ナイト」
ひかりふる、
せかいをつつみこむほどの、
くうはくを、
うちにひめた、
わたげを、
うみへかえしてやります、
ぼくのうちがわから、
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
イノシシ
イナエ
自由詩
9*
14/6/8 22:34
謳歌
千波 一也
自由詩
5
14/6/8 22:24
シ
木屋 亞万
自由詩
4*
14/6/8 22:13
オレオレ詐欺
アンドリュウ
散文(批評...
1
14/6/8 21:20
不在
〃
俳句
0
14/6/8 21:16
大気の層
小林螢太
携帯写真+...
3
14/6/8 21:16
スリッパ
草野春心
自由詩
4
14/6/8 21:15
駅舎にて
アンドリュウ
自由詩
4
14/6/8 21:09
村上れんじ「電子レンジ」
花形新次
自由詩
3
14/6/8 18:13
じぶんのなか
がぱ
自由詩
4*
14/6/8 17:55
ロケットキャベツ
八男(はちお...
自由詩
6
14/6/8 16:09
風
中村 くらげ
自由詩
7*
14/6/8 16:08
旧友
ただのみきや
自由詩
29*
14/6/8 14:12
欲しいと言えなかったもの
こうだたけみ
自由詩
8*
14/6/8 12:09
課題
あおば
自由詩
8*
14/6/8 11:54
梅雨
かの
自由詩
0
14/6/8 11:23
記憶域
秋助
自由詩
1
14/6/8 11:16
ツーユー・ビート
なけま、たへ...
自由詩
2
14/6/8 11:01
郷愁
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
14/6/8 10:25
自分
ichiro...
自由詩
7*
14/6/8 7:36
ぐるり。
梓ゆい
自由詩
2*
14/6/8 7:17
「雨ごい」
桐ヶ谷忍
自由詩
19*
14/6/8 6:04
戦場
葉leaf
自由詩
4
14/6/8 5:14
BRAMBLES
黒ヱ
自由詩
1
14/6/8 4:52
傷つけない冷たさ
森川美咲
自由詩
2*
14/6/8 2:51
女なり!
アンドリュウ
自由詩
3
14/6/8 0:45
ただ雨が降るモスキートには傘がない
北大路京介
自由詩
5
14/6/8 0:21
雨音にさえ壊されそうな愛で夜を分けている
〃
自由詩
3
14/6/8 0:21
大人のネオンに照らされながら雨の唄うボレロ
〃
自由詩
2
14/6/8 0:21
タンザスト ナイト
赤青黄
自由詩
1*
14/6/8 0:18
2266
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
2296
2297
2298
2299
2300
2301
2302
2303
2304
2305
2306
加筆訂正:
17番鉄塔から
/
深水遊脚
[14/6/8 7:39]
誤字修正 棘か→棘が
3.85sec.