掴みそこなった言葉の端っこを追いかけて
キーボードを滑る指の滑稽な動き
生まれたばかりの赤ん坊を
どう扱っていいのかわからずに
空中にひらひらとさせているのに似ている
あるいは未来を見つける ...
水に映る夜はきっと
誰が見ても美しいものなのに、と
君は諦めたように溜息を吐いた
そうだね、と僕は顔を上げて
もうすぐ生まれ変わる街を
薄らぎの色に塗り替える

雨に濡れた街は絵具の様
...
感謝とは
痛切に感じる何者かへの意志だ
感謝は心が開いていないとできない
感じて謝する
君は何者かの
大いなる意志を感じたことはあるか
夏至が過ぎた、と思うと
こころが細る

なにも
急激に夜が押し寄せるわけではないし
夏本番を迎えてさえいないのに
こころは焦る

やりたいことと
やらねばならぬことと
両方 ...
君にサヨナラを言った
僕の哀しみとは裏腹に
太陽がただギラついていた
服を脱いだら 頭だけになりなさい
そのあとは 感覚だけで
頭と身体を 切断される痛みを知りなさい

君の目に見えるモノの 向こう側をえぐり取り
頭で覚えた文字を身体に刻め
君の唇 ...
私達は皆疲れている
日本人のサトウが言った
何故疲れているのか
訊ねたら
疲れていないと
生きた心地がしないからと答えた

そんなことでは
生きた心地がする前に
死んでしまいますよ、 ...
青空に100メートルの鯉幟 薬玉やインフラトンのエネルギー 妻からの手紙の返事新茶飲む 句にならぬ言葉抱えて起きている 大きな声でスリジャヤワルダナプラコッテと答えて不正解 縄で撲殺 みたらし団子を食う
団子を食うとき
食えよ、食えと
淡白な魚がギュウギュウ吠えているのに
櫛に噛り付いたまま横も向かない
海辺を睨むように正面を向き
もぐもぐ口を動かしている
歪んだ音符のかたちの窓に
陽も浪も午後も打ち寄せる
果物の恐竜が
燃え上がる


坂を下りる人
灰色の人
宴には決して
近づかない人


楽器を出入りしていたけ ...
ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ...
「なるべくものを持たないようにしているんだ」
彼は何気なくそう言った

いたた!

周囲を見渡すと 物 物 物
帽子だって
ヤマタノオロチどころの騒ぎじゃない
頭の数がいくつあっても足 ...
訪れようとする今日の始まりに
カーテンレールの音で線をひく


薄明るい空はやがて明るい朝となる
ベランダ越しに徐に空を眺める毎日
朝方ろくじにカーテンを開けたとき
今日もいつもの一日が ...
黒い霧が晴れると
激しいのどの渇きに気づく
連なる衝撃をベースに
通学路が揺れる
安物のスニーカーは脳に響く
学生帽に埋まったタクシーが追い越していく
ブルジョアか?
建物までの ...
十畳ワンルームのアパートに
台所と風呂場の蛇口をひねり清流をつくろう。

そこへバイガモを活けてヤマナシを浸したら、
クラムボンがやって来るかもしれない。


「クラムボンはわらったよ。 ...
ビリビリっとくる電気が恐ろしくて
車に猫パンチを食らしてドアを開ける君
最近君の猫が死んだばかりだから
のり移っちゃったのかと思っていると
レジ袋から覗いている
ちくわに、かまぼこ、かつ ...
そら、
は、あおく、
青いと、わたしたちがそう錯覚、
する、けふ、は、
やさしい、暴力に浸され、
事後の、咬傷から、首都圏が溢れ、
ています、」


(ここにはまだだれも認識からはぐ ...
故郷エルエロトピアに残してきた
ワタシの幼い恋人は
処女膜が身体の奥深くにあって
ワタシの短小では
破ることが出来なかった
アナタが悪い訳じゃないわ
と申し訳無さそうな
ワタシの幼い恋人 ...
かみさまと仏さまの違いもわからずに伸ばした手は
それでもゆるやかに受け止められた

だから
ひとは
祈るのか

子どもが灯した線香の
煙とにおいが鼻をつく

嗚呼
死すれば
みな仏

それならば生き ...
星の根を聞いて空がゆっくりと微睡む
失われた時間が戻ることはないけれど
星の種がスクリーンに根を張っていく
切り刻むのは現象として見える結果で
無味無臭の意思を配置していくにすぎない
手を鳴 ...
その会が開かれたのは 誰も知らない下町の
赤提灯の中だった

自己紹介よりも先に 大皿に盛りつけられた
大量の鮮魚の切り身や貝の盛り合わせが
次々と 運ばれてきた
私たちはその魚たちが ど ...
バスの隣の席で 私の名をしきりに呼ぶ男がいる
私には 知らない隣の人
しかも 違う名前で呼ぶから 
私を呼んでるとは思えない

隣の男が手を握ってくれるのは
私が寂しそうだからというが
...
白い肯定が深々と降り
望まれるすべての生き物は
眠りにつく
それ以外の生き物は死んだり
眠る以外の方法で時を過ごしたりする
たとえばジェンガとか
眠らない生き物は
ソファで映画を見た ...
溶け出す想いは
とうに浮かんで
殴られたような
三分間。

なあなあになりがちな
言葉を見つけた。
間違っちゃいないさ。
簡単ではないだけだ。

撹拌されたよな頭のなか、
流れ ...
陰鬱な曇り空から
思い出したように降る雨
その降り方に苛立つ
10月のパリには、苛立つ憂鬱

どぼぼぼ…
不景気な音を立てて
バトビュスが橋をくぐる
やかましい東洋人の観光客を満載して ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
そのあとがあるクローバー自由詩3*14/6/25 23:34
朝焼け売り智鶴自由詩314/6/25 23:21
カンシャ渡辺亘自由詩114/6/25 22:48
あまりにも夏千波 一也自由詩514/6/25 22:42
アオゾラ渡辺亘自由詩214/6/25 22:10
ファントム為平 澪自由詩614/6/25 21:45
カルロス・ドス・メデス「チャベス兄弟」花形新次自由詩314/6/25 20:42
青空に100メートルの鯉幟北大路京介俳句214/6/25 18:39
薬玉やインフラトンのエネルギー俳句114/6/25 18:39
妻からの手紙の返事新茶飲む俳句214/6/25 18:39
句にならぬ言葉抱えて起きている自由詩514/6/25 18:36
大きな声でスリジャヤワルダナプラコッテと答えて不正解自由詩314/6/25 18:35
縄で撲殺自由詩214/6/25 18:35
現題あおば自由詩5*14/6/25 16:48
水辺 さまよい木立 悟自由詩314/6/25 16:02
野菜生活乱太郎自由詩23*14/6/25 15:37
無人島小川麻由美自由詩2*14/6/25 15:18
午前ろくじと午後ろくじ・・・tamami自由詩414/6/25 14:37
走れ!寝坊助游月 昭自由詩0*14/6/25 13:49
机上の入水城山裕子自由詩114/6/25 13:25
游月 昭自由詩014/6/25 2:14
apotheosis紅月自由詩114/6/25 0:04
カルロス・ドス・メデス「遠い処女」花形新次自由詩014/6/25 0:03
嗚呼瑠音携帯写真+...014/6/24 23:43
小宇宙から流れくるクローバー自由詩2*14/6/24 23:33
赤提灯の音為平 澪自由詩314/6/24 23:11
幻の人自由詩414/6/24 22:59
冬の眠りクローバー自由詩2*14/6/24 22:56
情動なロックでてんがねこ自由詩014/6/24 22:36
パリの指輪山部 佳自由詩114/6/24 22:18

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加筆訂正:
新札にて切りたる指や暖かし/北大路京介[14/6/25 17:56]
暖かき → 暖かし
新札にて切りたる指や暖かし/北大路京介[14/6/25 17:54]
で → にて
【 おばさんの呟き 】/泡沫恋歌[14/6/25 11:45]
一部文章の並びを変更しました。
5.04sec.