激しい頭痛に酔って
電柱に頭突きして
奥歯がカチって鳴った
目の前には
泥まみれの天使
泥まみれの天使が私を見上げている
泥水溜まりの中から
泥まみれの天使が私を見上げている
泥ま ...
春夏秋冬を糧にして
俺は 生きている
何時でも 一所ばかりを 住処としている
輩は 嫌いだ
春は 花びらの舞う様に 酔いしれ
夏は 潮騒の香りに 鼻を くぐらせ
...
娘の手帳に、平和になりたいと書いてあった
忙しい生活の31日の隣に小さく
彼女はもう
眠ってしまったのかもしれない
冷めたコーヒーと乾いたマフィンが
ずっと手つかずのまま
...
涙を見つけた
雨水と一緒に瓶に詰め
海に流した
ずっとそうしてきた
手紙のように
斜め向かいの窓を
望遠鏡でずっと見ていた
忘れぬように
逃げてしまわぬように
けれど
私が ...
今年も春が巡ってくる。年度替わりの時期でもある。一つの区切りではあるので、年度を振り返ろうとしたら、ここ数年の振り返りとなり、出版された詩集を数多く読んできたわけではないと不勉強さに気づく。それでも ...
エルニーニョで死んだ
イグアナの尾
きみは追いかける
ぼくは受け容れることができない
魚は
タンパク質と脂肪を
全世界に提供する
電流の仕事は熱するだけではないばずだ
...
うっぽこ、うっぽこ、うっぽ、ぽこ
ヴィクトリアはじょうずに
うっぽ、うっぽこ、うっぽ、ぽこ
すべてのみこんでしまいましたので
うっぽこ、うっぽ、うっぽ、ぽこ
ぼくはなんだ ...
海の近くに本が落ちている
頁をめくると
漁師町の屋根はどこまでも続き
伝えたいことは
すべて終わっている
誰に叱られることもなく
海鳥が飛び方を記憶している
要するに
さむらごうちとか言うおっさんが
耳が不自由だったのを
STAP細胞を注入して治したと発表した後
それが嘘だとばれて
マレーシア航空で高飛びしたところ
クリミア半島で消息を絶ったっ ...
外へ踏み出せば
青い山並
遠い湖岸
しぜんのじねん
自己意識はまた
不確かな
見えないものを
手探りしては
喪失感
億劫な発語
力ある沈黙
言霊を追う ...
言葉の繊維で細い白く光る糸を紡いでゆく
ゆっくりと一日かけて語彙と語感とを撚り合わせて
染色を施して様々な色の糸に仕上げてゆく
それはやがて布地に織り上げられ
誰かの肌を覆い隠してその人自身の ...
まだ夏という季節が
迷いのない子ども
(のよう)だった頃の
残り香だけを頼りにして
つりがね草の
茎の中を歩けば
規則正しい配列の褥で
寝返りをうつ命たち
不完全な器を抱え
危ういバ ...
逢瀬を待つ
隙間には
悲しみを選んだ欠片の屑
触れたら
傷を負うよ
見えない姿で
聞こえない言葉は
左隅の
冷えた空気を
支配する
逢瀬を待つ
時には
母のない子の ...
人の波を組織していく厳密な力学
かつて敵として対峙していた大きな炎
俺はあんたの姿を瞳の中に閉じ込めることができず
あんたは人との軋轢や制度との不適合を介して
俺の冴え渡った体に凍 ...
草青む父の手のなか春生まれ
ブランコにぽつんと揺れる春帽子
彼岸寒世間と違いわが部屋は
右にはスミレが咲いており
左にもスミレが咲いている
何もないのは中道だけだが
そこには黄色い蝶が飛んでいた
左右に弾かれながら
けれど前に
たまねぎの
ちゃいろの
うすかわを剥く
のり、で
はったわけでもないのに
なかみのかたちに
ぴたりとはりついて
かわいてしまった
うすかわは
もう
うすかわ以外の
何者でもない
...
初めておばさんと呼ばれたのは
娘を保育園に預けて働き始めた頃だった
仕事が終わって迎えにいくと
小さな子どもたちが
今度は自分の親の番かと
わくわくしながら遊んでいる
時間外保育の部屋 ...
空気を読まない空気は変える
転んでもタダでは起きないが身上
カラオケ選曲三十年前のアイドルソング
世界中で一番ロマンを感じない夫
論点がいつもずれる
割り勘だと素早い箸
...
夕闇の部屋 風がカーテンをそよいだ時
その影から 一人の白い女が突然あらわれると
英詩の邦訳は興を削ぐから嫌いなの
そう語りかけて まるで意味あり気に 背中を見せて振り向きざま 消え ...
今日は日曜日だから
病院の屋上で
ふんわりかすんだ景色と
ゆったり過ぎていく一日を
眺めていよう
近くを流れる川岸で
竿振る人がいて
逆さになった山の
頂上をめがけて振り降ろし ...
幸せは探さなくてもそこにある宝探しをするわけではない
昔からハンバーガーに興味ない厚さばかりが強調される
古代から詩人の言葉残される語り継がれて広がる魂
秋終えて次の季節へバトンタッ ...
ローラ(もちろんヤッホー、ローラだよ〜のローラのイメージ)! きみはーなぜーにー!
とかなんとかゆってると誰かこっちに向かって走ってきたんだあ。
なんかっていうと登場人物を走らせるのって基本 ...
表通りはこんなにも穏やかなのに
私の心は悲しみの連鎖に怯えている。
残された時の歩みの中で、
一体何が出来ると言うのだろう。
愛する木々のさざめき、予感の連続。
ひと月。永遠のひと月 ...
雲の影落花まつはる緑池かな
凍てゆるむホットドッグ屋きょうも来る
金魚鉢ひらひらと赤水ぬるむ
三連休春だ春だと無事終わる
朝まだきソメイヨシノと少年と
紫の息も思い出春うらら
※荒川の河川敷より蝶々出づ(直し中)
倒木と流木が
花に持ち上げられ
何処かへと運び去られてゆく
音の泡が
幾つか土に残される
午後の弔い
水に沈む花
土の上の金
踏みしめる 踏みしめる音
...
カタカナと
ひっくり返せば
ダサくねぇの?
誰もいない海に立ちつくしている時
去年の思い出を思い出している僕は
誰のためだろうということを思い描いていて
何のためなのかと腕を組んで考えていた
昔ここには来たことがあるとテトラを横 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
泥まみれの天使
ichiro...
自由詩
8*
14/3/24 22:18
爆発
藤鈴呼
自由詩
3*
14/3/24 21:31
undefined sign
mizuno...
自由詩
7
14/3/24 21:27
rain drop
〃
自由詩
1
14/3/24 21:02
【HHM2参加作品】「沈黙」を聞き、「いま」を読む — 縞田 ...
N.K.
散文(批評...
3*
14/3/24 20:56
イグアナ
藤原絵理子
自由詩
6*
14/3/24 20:47
ヴィクトリア
花形新次
自由詩
0
14/3/24 20:39
simple plan2
たもつ
自由詩
12
14/3/24 18:39
最近のまとめ
花形新次
自由詩
0
14/3/24 18:14
美しい世界
シホ.N
自由詩
2
14/3/24 17:59
紡ぐ
梅昆布茶
自由詩
17
14/3/24 16:31
覚醒五分前
无
自由詩
8
14/3/24 16:22
逢瀬を待つ
凛々椿
自由詩
5
14/3/24 15:27
再会
葉leaf
自由詩
5
14/3/24 14:52
「春三題」12
もっぷ
俳句
3
14/3/24 13:29
旧道
フユナ
自由詩
2
14/3/24 12:15
うすかわ
そらの珊瑚
自由詩
19*
14/3/24 11:02
【 おばさんラプソディー 】
泡沫恋歌
自由詩
21*
14/3/24 10:30
自由律 【 おばさんの流儀 】 其の二
〃
俳句
8*
14/3/24 10:26
果てしなき鼓動
ハァモニィベ...
自由詩
2*
14/3/24 10:23
仙人
イナエ
自由詩
14*
14/3/24 9:22
ハンバーガー
夏川ゆう
短歌
0
14/3/24 7:54
はゆらのみくす
日雇いくん◆...
散文(批評...
1*
14/3/24 5:08
岩手の父へ
ヒヤシンス
自由詩
11*
14/3/24 3:18
汀燦爛
織部桐二郎
俳句
0
14/3/24 3:16
「春三題」11
もっぷ
俳句
3
14/3/24 2:18
「春三題」10
〃
俳句
2*
14/3/24 2:17
冬と隔たり
木立 悟
自由詩
2
14/3/24 2:15
シャレオツ
よいしょ
川柳
0
14/3/24 1:46
友達とカラオケで歌っていた頃
番田
自由詩
2
14/3/24 1:01
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
2296
2297
2298
2299
2300
2301
2302
2303
2304
2305
2306
2307
2308
2309
2310
2311
2312
2313
加筆訂正:
【 おばさんラプソディー 】
/
泡沫恋歌
[14/3/24 11:13]
投稿してから語尾など細部を書き直しました。
オマージュⅡ
/
Giton
[14/3/24 1:58]
森→荘←已池氏の字を訂正しました。
5.09sec.