彼女はボールさ
丸いボール
たまたま僕のところに飛んできたボール
飛んできたボールはまたどこかへ飛んでゆく
朝日が射して
葉っぱに付いた露が光る
息を吐き、
会社に向かう僕の横を ...
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ...
ということは 氷は溶けるよ
泣いても 笑っても 溶けてなくなるよ
ということは 水は蒸発するよ
見ているだけで 消えてなくなるよ
それに比べて あなたの存在は
誰が何と言おうと あな ...
アナのアナルを
見てみたいのよ
フジでも日テレでも
テレ東でもいいから
渋いところでは
国営放送の朝の女王でも
構わないわ
とにかく
アナのアナルのシワを
見てみたいのよ
今度の新商品の香りです
ベルガモット?
でもこれは
紅茶の様な香り
そうかアールグレイ…
もう20年は経っただろうか
今日もアールグレイよ
少し元気 ...
友の庭に咲いていた
白いリラの花が羨ましくて
根元に生えた幼木を譲り受け
我が庭に植えた
植えた翌年は庭の隅に
ひょろりと立つだけで
花をつける気配はなかった
何年もの時を費やし ...
多くの人の嘘の上に
不安な楼閣は揺らいでいる
風向次第で逃げ場所も変わり
作り笑いの内に毒を隠す
1.6キロのシーソーの端に腰掛け
ビーカーの中に沈んでゆく太陽を見ていた
感情が理性を ...
美しく光る蛍追って洞窟の中に迷い込んで
どれくらい経っただろう
闇の中を右往左往
すり減った靴底 穴の空いたジーンズ
恐怖で頭から滲む油汗
苛立ってついた悪態が
洞窟の中を反響して
...
上手にネズミ描いて消さされている
双子の黄身が出るまで割ろうとしている
ぬか喜びの口が唇を割った
入院中の相部屋で
天井の淡い模様をながめながら
暇を持て余していたおいらにとって
それは それは 照れ臭かった
担当の女性看護師から
米寿 おめでとうございます と言われ
...
長い眠りの蛹の
生まれ変わる朝の
ときめき
蜜に濡れて
去って行く蝶の
涙の滴が描く
飛翔の予感
村一面に泡立つ音は
目を見張り
燃え始めた野火は
往き先を失って
困惑 ...
雨の朝
曇り空
青い朝
それがみるまに
青から黒がぬけてゆく
するとそこはグレーになる
むこうの空には
桃いろと黄いろと透明が沈澱する
そのうえに
ぼくたちの大好きな水色
雨の ...
整形の外来受診のたびに
Drは和顔でささやかれるようになった
「もぅ修田さんの齢になれば・・・」
(現状維持はやむを得ないと)
だか ...
いやさなくて
いいよと
それはいう
かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく
涙の成分は
瞳に必要なものだという
いわさきちひろの描く
こ ...
つばさがあったころ
言葉を捨てるまえのおはなし
がりがりの背中に
綺麗とは言えないけれど
一対のつばさが生えていて
鉄塔に上り
飛べるかためしてみた
つばさは意思とは関係なくはば ...
何気ない日常にある
心をときめかせてくれる景色
自然が創り出したものは
純粋な心に溶け込みやすい
風通しがいいから
あなたがくれた綺麗なままの言葉
私を光らせる波動を持っている
...
毎朝電車に乗ると
犬も猫も狸もライオンも
色んな動物が一緒に乗ってきます
僕はさしずめ犬といったところ
動物たちは黙ったまま座席に座って
それぞれのしぐさと毛色とまなざしで
電 ...
夜
カエルの鳴き声はひっきりなし
奴らの鳴き声のリズムのゆらぎで
僕はクラクラ酔っ払う
そんな奴らが何かを感じたのか
突然一斉に鳴き止み
あたりは
深い静寂に包まれる
耳が ...
命綱が首に絡まって
死んじゃったんだ
昨日
よく覚えてないけど
安心しなよ
怖いのははじめの一歩だけで
あとは鳥になれるって
言われたはずなのに
どうして
背中を押されたわけ ...
嘘で固めた
メールを送って
背徳の恋に
終わりが来た
正午すぎのスタバで
偶然はち合わせた昨日
日差しの下で
初めて見た相手の表情に
嬉しく、哀しんだ
ふたり
そして ...
やっぱりだめだった
知っていたのに
ずっと前から
泣こうが
わめこうが
わたしには
あなただけ
そんなこと
言わないけれど
いつだって想う
...
懸命に手を 声を
あげているのに
揺れて 波打って
あなたは ただ
こちらを見ているだけで
わたしは 泣いています
今だけです
あなたは ただ
...
形の無いものから逃れようと、必死に奔るうちに
地平線は、もう、どこにも、見えなくなってしまう。
「待機せよ」と、ひとりの純白の少女が起ち上がり祈るが、
またふたたび、真理が降ることは、ないのだ。 ...
悲しみの深さは
ずっと後になって
分かるもの
今は感情の欠片すら
なくなった
空っぽの胸に
風に似た風が吹き抜けるだけ
もし風に表情があるのなら
微笑んだように見えたのは
あ ...
君と目の合った小満ガラス越し
竹落葉特攻服の土下座かな
なぜ、
ふるえてるの、
しろい、じめんは、
うすく、
つもった、
じめん、
ゆかに、
ねそべる、
あお色が、
はいだして、
きた、
とき、
に、
みた、
ことを ...
海鳴りが今日はここまで届くね
ごうごうとはためく夜の空を
僕たちははっきりと開いた眼で見つめている
一人ぼっち、二人ぼっち
その違いはきっとない
誰といてもどこにいても人は寂しい
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝
M&...
自由詩
1
14/5/24 21:18
狐の死
ただのみきや
自由詩
20*
14/5/24 21:12
ということは。
佐白光
自由詩
0
14/5/24 21:12
アナとアナルの女王
花形新次
自由詩
0
14/5/24 20:40
ベルガモット
ichiro...
自由詩
8*
14/5/24 20:19
リラの花
Lucy
自由詩
12+*
14/5/24 20:05
螺旋
アンドリュウ
自由詩
0
14/5/24 18:10
希望
桂
自由詩
1
14/5/24 17:52
上手にネズミ描いて消さされている
北大路京介
自由詩
3
14/5/24 16:28
双子の黄身が出るまで割ろうとしている
〃
自由詩
5
14/5/24 16:28
ぬか喜びの口が唇を割った
〃
自由詩
6
14/5/24 16:27
白い狼煙 八
信天翁
自由詩
7
14/5/24 11:43
友へー2014/05/24ー
イナエ
自由詩
10*
14/5/24 11:20
ジュネーブの朝
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
14/5/24 10:37
折畳まれた日録 八
信天翁
自由詩
2
14/5/24 10:30
水彩
そらの珊瑚
自由詩
21*
14/5/24 10:08
つばさがあったころ
砦希
自由詩
2
14/5/24 9:51
綺麗なまま
夏川ゆう
自由詩
2
14/5/24 9:06
通勤
葉leaf
自由詩
3
14/5/24 8:39
この静寂
ichiro...
自由詩
6*
14/5/24 8:00
バンジージャンプ
中村 くらげ
自由詩
4*
14/5/24 2:10
恋をなくしたおじさんは
御笠川マコト
自由詩
0
14/5/23 23:49
初恋
小春日和
自由詩
1
14/5/23 23:34
夕陽と夢
usa.
自由詩
1
14/5/23 22:53
ある古代詩のソネット
ハァモニィベ...
自由詩
6*
14/5/23 22:30
マイセックスライフ
花形新次
自由詩
7
14/5/23 21:47
君と目の合った小満ガラス越し
北大路京介
俳句
1
14/5/23 21:41
竹落葉特攻服の土下座かな
〃
俳句
0
14/5/23 21:41
_
赤青黄
自由詩
1*
14/5/23 21:28
僕たちの目指す夜明け。
駒沢優希
自由詩
2
14/5/23 20:08
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
加筆訂正:
夏へのプロムナード
/
Lucy
[14/5/23 22:42]
三連目冒頭2行削除しました。 最終行「包んでくれる」を「包んで明るい」に修正しました。
4.09sec.