たらいに水を張って
カーテンを沈めると
昨日の夕焼けが
染みだしてきた
わたしはそこに足を浸し
夕暮れが指先までゆきわたるのを
感じている
ため息ひとつ
だいだい色
真暗な部 ...
この街は
太陽の光がやけに強くて
家族の笑顔と一緒に
食卓にふりそそぐ
そういえば
昨夜は魚をおろしたの
生ゴミがたくさん
新聞紙につつんで
冷凍してあるの
だってにおい ...
冬の午後を
公園に置き忘れたので
急いで取りに戻った
言葉を頬張りながら
塾へ急ぐ子どもたちと
光速ですれ違いながら
公園に着くと
理科準備室から
そっと盗んでおいた
雲母の標本 ...
人間とは不思議な生き物だ
月までだって跳べる時代に
自分の足で跳んでみたいのだ
高く 世界一高く
燭涙ほぬか佳人ささめくあたら夜
夜を呑む
休日の夜は孤独だ
帰る場所も帰るひとも在るのに
からだが
夜が欲しいと泣く
静かに
静かに
誰かを待って揺れるブランコが
待つのは私ではないと知っている
動物園へ行くというので、
振り落とされないように掴まる。
檻の中にいるあのクマのさ。
憎しみに満ちた目を見たかい?
アレルギーが原因で両目が塞がっちまってるって言うじゃないか。
足の ...
空の真下の空白の
なんでもないの日常の
ありとあらゆる感情の
つまり私は空っぽで
そっぽを向いたまっぱのマッポ
ジッポで葉っぱに火をつける
ジジジと燃えた空白は
いつにも ...
お揃いの指輪が揃って入らなくなった
肩たたき券にプレミアがついた
部長の女と知らず説教している
蛙の鳴き声を聴くのが好きさ
ぼくの家の緑に囲まれた
窓からも
そいつらの逞しい声が
よく聴こえる
近所の公民館の植栽を
しっとりと彩る
ツツジの花や葉っぱも
田んぼについた ...
冷たい風の中を
歌いながら歩いたら
歌が千切れて
後ろへ
飛んでいった
飛んでいった歌が雲になって
遠くの煙突と
空を繋いだら
紫色の歌の塊が
夕陽の方へ
押し寄せてい ...
春の海の
波の色は真珠のようだね
水平線が桜色に燃えて
誰かが捨てた氷結の缶すら
宝石みたいに光るんだから
花見に行きたいと言ったら
危ないからと止められた
不審者が出るのは
経験 ...
古い蝉が、この部屋の
窓に貼付いて乾いている
色々なものが置かれていたが
結局ひとつもとどまらなかった
きょうの月は、頼み方しだいでは
ベランダに ...
クスリを吸うと夜中に
眠れなくなるのは
どういうわけだ
受験生が最後の追い込みのために
自分のこめかみに鍼を射った
それは単なる
おまじない
おまじない自らにしたら
ドン底にな ...
通販で購入した商品を開梱すると
梱包用の発泡スチロールの厚い板が入っていた
不燃物ゴミは来週の火曜日まで捨てられないので
小さなリビングにそのまま置いていた
1m四方程度の発泡スチロールの ...
チョイブス好きの私の夢は
剛力にあやめられる前に
丸飲みにしてやることだったが
もはや剛力には名前ほどの
インパクトを感じなくなったので
やはりここはオモカタさんを
丸飲みにしてやろうかと ...
隣のおばさんたちがコーヒーを飲みながら
仕事の愚痴を言っている
私はそれを聞きながら携帯電話でゲームをしている
隣のお姉さんはじっと下ばかり見つめていた
私はそれを見ながらじっと煙草を吸ってい ...
あの子は5000円って噂が心に張り付いて
心音高まる放課後に薄紫の意識のまま嗅覚がかえらない
窓際で頬杖つく茶髪は駅前の方を向いて
触れることができるならそれはきっと熱そうな視線を
避雷針のあ ...
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う
宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える
世界中で一番明るい列島
誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ...
局所的に覚醒がくり返されるボロボロ
愛されたがる女の計算したがって聞かない
塗り潰した美の奥底で
折詰にされ、お土産になった溜息が泡立っていた
残虐は過去と未来との境界を袋とじしたまま
...
歌詞を忘れたって
るるるでうたえる
音を忘れたって
頭の中でうたえる
こころを忘れたら?
忘れるわけがないよ
生きているって想うことだから
うたは
わたしのこころの中にある ...
そりゃ大変だろうね
追っかけてばかりいてさ
キツイだろうね
帳尻あわすのは
よってたかってのクソメディア
やっている人をバカにすんな
そりゃ言葉に出来たら良いよ
呑み込んで言葉にならず汗 ...
オモカタさんが
俺好みのチョイブス感を
徐々に表してきたので
ここで知らん顔は
ブス好きの名が廃るっつうもんだから
全面的に擁護することにした
考古学博物館で印象に残ったのは
ペンダントの形の小さな昆虫 だけど
その姿を 近所の空き地で探しても
それはどこにも見つかるはずもなかった
青銅器の鏡を前にして立ち
じっと見つめていると ...
ホテルの朝
女はパンツも穿かずに
うつ伏せに寝ていた
夏になる
少し前のこと
昨晩
勢いにまかせて女を抱いたが
避妊を忘れた
女の中には
俺の残した
幾つかの忘 ...
仲間を欲しがる人間の
不安と恐怖を責めてはいけないと
愚かな武装をした大人たちから
うっかりと聴いてしまったものだから
ぼくらはまた抜け目のない罠を
今日もまた一つ
職場の ...
山桜オレの遺体が見つかった
死んだように
ヨボヨボの木は
イビツに曲がりくねって
春風の空に
蝶々の群れを呼ぶ
あんまり綺麗だから
透き通るような黄緑色の葉っぱを
木に登って
一枚むしって食べた
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕暮れに溶けていく
茜井ことは
自由詩
4*
14/4/11 12:41
食卓
弓夜
自由詩
1*
14/4/11 12:05
陽射し
无
自由詩
21+
14/4/11 11:01
the high jump
イナエ
自由詩
8*
14/4/11 9:56
玉の井
織部桐二郎
俳句
0
14/4/11 5:36
夜を呑む
瑠音
携帯写真+...
0
14/4/11 1:24
動物園へ行く
オダ カズヒ...
自由詩
4*
14/4/11 1:17
タッタカタ
もずず
自由詩
0
14/4/11 0:58
お揃いの指輪が揃って入らなくなった
北大路京介
自由詩
6
14/4/11 0:23
肩たたき券にプレミアがついた
〃
自由詩
3
14/4/11 0:23
部長の女と知らず説教している
〃
自由詩
5
14/4/11 0:23
心はいえない
オダ カズヒ...
自由詩
2*
14/4/11 0:14
風の中を
Lucy
自由詩
12*
14/4/10 23:28
G線上のアリア
ユッカ
自由詩
6
14/4/10 23:26
古い蝉
草野春心
自由詩
10
14/4/10 22:26
オマジナイミズカラニシター
花形新次
自由詩
0
14/4/10 22:18
発泡スチロール
ichiro...
自由詩
7
14/4/10 22:15
丸飲みにする
花形新次
自由詩
1
14/4/10 22:05
漂白
ソリッド町子
自由詩
6
14/4/10 21:49
あの視線きっとトーチカから
カマキリ
自由詩
3
14/4/10 18:58
アストロノウツ
梅昆布茶
自由詩
21*
14/4/10 16:45
ボロボロ
ハァモニィベ...
自由詩
3*
14/4/10 16:18
うたおう
朧月
自由詩
2
14/4/10 9:05
くたばれマスメディア
よいしょ
自由詩
3
14/4/10 2:23
ブス好き
花形新次
自由詩
0
14/4/10 2:04
土に目を細めて
番田
自由詩
5
14/4/10 1:52
忘れ物
オダ カズヒ...
自由詩
1*
14/4/10 1:26
ブリキの感情
〃
自由詩
3*
14/4/10 0:52
山桜オレの遺体が見つかった
北大路京介
俳句
3
14/4/10 0:47
葉っぱ
こいち
自由詩
3
14/4/10 0:41
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
2296
2297
加筆訂正:
【小品】囚われ
/
こうだたけみ
[14/4/11 2:43]
タイトルを変更しました。
花園
/
Lucy
[14/4/10 22:35]
ニ連目を大幅に加筆修正しました。
5.93sec.