きみが霜の降りた髪に
はらりと留まる薄紅の色に酔う
積もった時間は
古い層から固まりゆく
春を迎える度に
漆のように重ねてきた
嵐が吹き荒れた季節
その黒髪の一本まで
この手の ...
一番、一番って
言ってるから
無茶してでも
やってやるみたいな
こんなヤカラが出て来んのよ
どう、あの時の
あたしの発言の真意が
分かったかしら
だてに昔
乳首に泡付けた
写真集出 ...
少しだけこのままで
明日になれば
明後日になれば
その次の日になれば
なくなっちゃうかも
知れないから
今は
今だけはこのまま
ぬくもりを感じていよう
君の言葉が泳ぐのは
淀みのない海流
北上しながら溺れるのは
空と
水平線とのあり得ない接点
君が脱ぎ捨てたいのは
どこまでも纏いつく
垢じみた毛皮
切り捨てたいのは
画布に滲 ...
初めてのことを たくさん教えてくれたね
飽きっぽいのかなと思ったら 好きなものが多いだけだった
あんなに高いアンテナを 初めて見た
手に余るものを 大切にしようとして
ぽろぽろ指の隙間から ...
<怖い人>
急によそよそしくしてごめんなさい
とても不安になってのではありませんか
何かしたっけと悲しそうな顔をさせて
とてもひどい人だと思われてはいませんか
私はあなたが怖い
あなた ...
ぼやけた視界に
おもわず無いめがねを指であげる仕草を
いくども繰り返すのも
ひとつの
刑罰のようだ
熱風と鋭い日射し
首の後ろの筋肉がじわじわと緊張している
またも無 ...
缶を一つ 割りました
あなたが うふふと 笑いました
笑顔の空気が 広がったので
缶は パンパンに 膨れました
もっと増えて 欲しいので
踏み潰して 切り離して バラバラ ...
わが前に雄蝶雌蝶が舞い出でてしきりに舞いてまいてまうなり
数多なるネクタイの中一つだけ欲しいのがあり、見るだけにしておく
自由気ままでさ
陽気で乱視なナンシーはさ
なにもかもうまく掴めないからさ
大好きな街角を印象派みたいにさ
淡く滲んで歩いてさ
知ってる人や知らない人にさ
軽やかに挨拶してさ
スキップ ...
工場のことを 正しくは季節のない畑と言います 社会のことを 正しくは愛のない家族と言います 法律のことを 正しくは形のない縄と言います 経済のことを 正しくは摂理のない海流と言います 詩のことを 正し ...
解き放つ
空は高く 遠い星の輝きを映している巨大過ぎるスクリーン
広すぎるキャンバスに私のどうしようもない肉体情景をおもいっきり
解き放つ
気持ちの良いくらい 人を殺せる鋭さを持っ ...
代表戦となればそれがワールドカップだろうが親善試合だろうが街は青いユニホームを着た日本人で溢れかえる。サムライブルー。ジャパニーズオンリー。胸には八咫烏。我等をヤマトへと導きたまえ。
居酒屋もパ ...
海のない手のひらの庭
土を踏む三脚の椅子
雪、重なる雪、そのあいだに
燃えるものがあるなら
空白を焚きつける
指先の罪悪を冷たい鍵にする
小さな灯りに目を細める
たったふたつの隠微な ...
ことの次第はこう。まず今日、テレビを見ていたら芸術選奨文部科学大臣賞という長たらしくて覚えられない賞が文化人十八人に授与されたというニュースが放送されていた。それでまあ、おれの好きな俳人って奴らはジ ...
小佐保方内晴守(こさぼほうちはるもり 43)は
全聾だったが、自身が捏造した万能細胞を
耳に注射することで3年前から聞こえるようになった
そのことをゴーストライターに論文に書かせ
科学雑誌ネ ...
大人は判ってくれない
どうでもいいような深刻な悩みと
爆走するハートを抱えたまま俺たちは
夜の待つ街へといつもいつも
それには理由がある
夏の朝まだ明ける前に飛び出していくフルーツたちを
...
有名になりたい人が
有名になるために
嘘をつく
嘘のお陰で
有名になる
やがて嘘はバレるけれど
バレたお陰で
もっと有名になる
本人は二度おいしい
と思っている
あるうららかな昼下がり、きみはインターネットにあげていたイラストを全部削除して旅にでたんだ。ほんとに消したいものは他にあったんだけど、それはマウスでどんなに上手にクリックしても消せる代物じゃなかった。 ...
にゃにゃ曲がりをにゃにゃ直線にして銀河
地虫出づバイトなんでわかりません
再利用できない屑になる
幸せなドブネズミの尻尾ちぎれている
僕にツっこむときだけ手がグー
ひとりじゃないから
かなたからきこえる
りんとしたうたごえ
あしたのなかまたち
れつをなしてまつよ
新しい扉を開けて
今!
十分に
勤めを果たした風よ
わたしのなかから
出ていきなさい
真直ぐ、迷わず、信ずるままに
うつくしい音を
連れて
うつくしい
音色となって
あたらしい風 ...
信じてあげられなくてごめんね
でもね
不思議なんだけどね
今のほうが信じられるんだ
なんかね
付き合い始めたころみたいなね
そんな感覚なんだ
変だよね
...
彼はいつも身の回りに星座を連れている
折に触れその星々の配置を
巧みに操りながら
蒼を帯びた眼差しの閃きで
ほんのわずか歪んだ口もとの微笑みで
しなやかな指さきのひとふ ...
それは地球環境と生命保存の本能の間で 気の遠くなうような長い年月をかけて作り上げられた習性。長い飛行距離とエネルギー消費の少ない飛行のできる翼と飛び方は 遙かな祖先からの経験の継承と あまたの選 ...
マラルメの、あるいはランボーの孤独は
詩の中でのみ生き続けているのだろうか
美術史や、教科書の中の芸術から
はみ出した彼らの魂は
まだ
詩の中に生きているというのだろ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
糟糠の妻
山部 佳
自由詩
5
14/3/14 21:39
レ、レ、レのレンホー
花形新次
自由詩
1
14/3/14 20:53
二人
こいち
自由詩
1
14/3/14 20:37
もぐら叩き
Lucy
自由詩
12*
14/3/14 20:06
道端の風
クナリ
自由詩
7*
14/3/14 19:14
最高の人 など四編
〃
自由詩
7*
14/3/14 19:04
解放の前日
遙洋
自由詩
2*
14/3/14 18:40
わりかん
藤鈴呼
自由詩
4*
14/3/14 18:16
春の日
生田 稔
短歌
2
14/3/14 9:24
乱視なナンシー
末下りょう
自由詩
4*
14/3/14 7:48
twitter
葉leaf
自由詩
5
14/3/14 5:54
優雅に驚愕
臀部と昆布
自由詩
0
14/3/14 4:14
サムライブルー。ジャパニーズオンリー。
rabbit...
自由詩
2*
14/3/14 3:04
星座的布置
sample
自由詩
4
14/3/14 1:07
川柳が好きだから俳句を読んでいる(11、八木三日女が死んでし ...
黒川排除 (...
散文(批評...
0
14/3/14 0:44
小佐保方内晴守
花形新次
自由詩
1
14/3/14 0:40
ANGELIC CONVERSATIONS
カワグチタケ...
自由詩
3
14/3/14 0:09
有名になりたい症候群
花形新次
自由詩
5
14/3/13 23:19
春がくるまえに逃げよう
ユッカ
自由詩
4*
14/3/13 22:51
にゃにゃ曲がりをにゃにゃ直線にして銀河
北大路京介
俳句
5
14/3/13 22:23
地虫出づバイトなんでわかりません
〃
俳句
2
14/3/13 22:23
再利用できない屑になる
〃
自由詩
5
14/3/13 22:22
幸せなドブネズミの尻尾ちぎれている
〃
自由詩
2
14/3/13 22:22
僕にツっこむときだけ手がグー
〃
自由詩
2
14/3/13 22:22
ひかりあれ
森川美咲
自由詩
3*
14/3/13 21:37
アコーディオン
千波 一也
自由詩
5
14/3/13 18:58
——ねぇ (個人的な整理整頓の類)
ちて
自由詩
3*
14/3/13 18:12
十九歳の星座
塔野夏子
自由詩
6*
14/3/13 11:46
二十一世紀を燕が思う
イナエ
自由詩
8*
14/3/13 10:38
若い詩人の為の詩
yamada...
自由詩
2
14/3/13 10:10
2267
2268
2269
2270
2271
2272
2273
2274
2275
2276
2277
2278
2279
2280
2281
2282
2283
2284
2285
2286
2287
2288
2289
2290
2291
2292
2293
2294
2295
2296
2297
2298
2299
2300
2301
2302
2303
2304
2305
2306
2307
加筆訂正:
HHM2開催に寄せて 過去の批評祭作品レビュー
/
深水遊脚
[14/3/14 12:29]
ことこさんの作品タイトル、正確な表記に直しました。1の前はダッシュではなく句読点でした。
3.86sec.