カードのようにシャッフルされた僕たちは
必然的なものなど何もない真空で
必然的なまなざしのせめぎ合いを生み出そうとしていた
人間という強い酒杯を次々と飲み干しては
したたか酔って二 ...
とても
とほうもなくとても
すてきな小説を読んだ夜
手放してしまうのが惜しくて
胸のなかで
それを抱きしめつつ眠れば
冬由来のゼラチンは
純粋な水によって
隅々までふやけ
迎えた ...
気がつくと 見ている
横顔 笑顔 後ろ姿
気がつくと 胸の中に映る
歩く姿 走る姿 汗をぬぐう
気がつくと 未来を思い描いている
5年後 10年後 20年後
気がつくと 何も言 ...
哲学者や芸術家の方面へと向かう人はどちらかというと暗い人、無口な人、ネガティブな感じの人が多いのではないかと思う。これは一般的にそう思われている事であり、僕もこの事については一般的にそう ...
あなたまみれの体を
しみわたる夜に横たえる
行き場のないつぼみが
ひと粒ずつ
ひりひりと開いてしまいます
僕の文法のSは君と僕
Vは生きることだ
訳もわからずOをもとめてさまよう
たまさか生まれる言葉でCを綴る
規則正しいものに反感を持ち
疑うことの正当性をつかもうとして
いつのまにか自分 ...
ポエム化って言葉が嫌い
ほんとに嫌い
吐きそうになる
本質から目をそらしているから嫌い
私は
詩人ってほんとすごいって思ってる
私が知ってる詩人とは
たとえばピカソ
たとえばゴッホ
...
一人で茶漬けをすする、朝六時半。
いつ来るとも判らぬ、搬入の荷を待つ。
「お疲れ様です。本日の出し切り時刻を、教えてください・・・・。」
雑多に集まる人々が
杉並・練馬・多摩地 ...
単身赴任の夫の
マンションを訪ねた
夫の入浴中
女の形跡がないか
部屋を物色したところ
押し入れから
TENGAが出てきた
少しムッとしたが
安心した
これで私も
心置きなく
電 ...
四半世紀働いて
やっと気がつく阿呆がいる
聞こえのいい肩書きを貰ったから
退職の朝までは
それにすがる
龍の刺繍が入った
ヤクザなハンチングを見つけて
買いたい俺
...
世界はゆっくり流れてる
優しい人の温かい気持ちが
心に沁みる
何かを頑張っている
大切なことを
あきらめずにいる
手のひらが熱くなる
疲れた身体でも
...
きみの胸には
破裂しそうなほどふくらんだ風船があるから
あっぷあっぷなって苦しいね
誰かがそれをパチンとつぶそうとするから
両手いっぱい抱えて守るんだね
風船はそのままでいいよ
誰かが ...
ルーティンワークのように
絶叫し続ける脳髄は
血肉のような調子を欲しがる
ほら、もっと
ほら、もっと
よだれを垂らしながら…
浮浪者の死体を齧っ ...
きつく、きつく、したら
壊れてしまうかもしれないね
って
胸のうちで微笑み合いながら
重なりあう
雪の
はずだった全ての飾りは
やわらかな音のなか
硬質な匂いの
一滴 ...
難しい顔しないで行けるはず向こう側まで
あくびしてればいつだって新鮮な空気があなたを
目が乾いたって涙を流せば元通りになるし
だから大丈夫です 涙を拭いてずっと向こうまで見渡せば
心配 ...
オッパイの下は
汗をかきやすいと言われる
しかし
それがワキ以上であることは
知られていない
知られていれば
8×4乳の下用があっても
いいはずだから
Aカップのあんたには
分か ...
クロノスの深淵で
ドラ声でもって叫んでいる
黒い経絡が白いメガホンを片手に
枯れ木に花のおひとりさまょ
ここが痛い そこが締め付けられる と ...
透明なビニール傘が
人の間をいったりきたりしている
ときおりの悲しみや
優しさのように
青い時を濡らすように
赤い空を泣かすように
白い風を脅かすように
黒い光をなだめるように
(梅雨の雫が一滴また一滴)
ベランダの樋からの滴りを
老いたおひとりさまは ...
大砲の音は
鼓動を揺るがす違和の口火
冴え擦る草花
雨上がりの霄のにおいは
知らないはずの陸戦を思い出させた
涼風はとうに春を諦めている
雪をあしらった高峰を入道雲が旨そうに頬張るさま ...
ほとんどの恋とは、
心にだけ映っていて視ることはできない
約束された秘密の世界のことであったなら、
それから、あらゆる愛とは、
はっきりと形がある存在であって、
与えることも与えられることも ...
生まれたときにもらった種に
水をあげようと
じょうろに
たくさん水を汲んでいた
少年がいました
だけど、少年は
水を汲んだ帰り道に
少年と同じように
植木鉢に水を欲しがっている
...
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す
冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく
ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ...
「君」を発見するための諸条件ーー
「君」に今、言葉はなく
「君」に今、韻律はない
鏡をのぞけば そこには
もう一人の「君」がいてニタニタと笑っている
世界を救うための ...
何も失うことなく
すべてを放棄するには
消えるだけでいい
だけど、すべてをこの胸に
留めおくことは
どうしてだか、こんなにも難しい
過ぎ去っていくこの春を
刻みこむようにイメージする ...
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの
服がない傘だけ開く
腕をくみにくる女の中で眠る傘が黒い
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた
金属製の留め金は
時折きしむ
わたしを
ここに
留めておくもの
家族とか
四季咲きの薔薇だとか
増えていくばかりの本棚とか
愛すべきものたちばかりなのに
長雨のあと
造成地 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
研修
葉leaf
自由詩
1
14/6/14 9:43
陰翳
そらの珊瑚
自由詩
23
14/6/14 8:59
気づいてしまった
佐白光
自由詩
1
14/6/14 7:25
哲学者、芸術家の世界を変える方法について
yamada...
散文(批評...
2
14/6/14 7:16
炎症
はるな
自由詩
3
14/6/14 6:37
文法1
梅昆布茶
自由詩
11
14/6/14 5:31
脱ポエム化宣言
uminek...
自由詩
6+*
14/6/14 5:30
無題
梓ゆい
自由詩
1*
14/6/14 5:25
道端アポロニア「電マ」
花形新次
自由詩
0
14/6/13 23:37
阿保がいる
御笠川マコト
自由詩
1
14/6/13 23:18
世界はゆっくり流れてる
しんおん、
自由詩
4*
14/6/13 23:02
風船
ららばい
自由詩
1
14/6/13 22:57
ホット・スタッフ
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
14/6/13 22:47
極寒結晶
千波 一也
自由詩
4
14/6/13 22:24
思い出が満開
hash
自由詩
1
14/6/13 22:06
道端アポロニア「アンダーバスト」
花形新次
自由詩
0
14/6/13 21:28
錆ついた風見鶏 十
信天翁
自由詩
1
14/6/13 21:05
梅雨
フユナ
自由詩
7*
14/6/13 20:08
錆ついた風見鶏 八
信天翁
自由詩
2
14/6/13 19:59
落夏
凛々椿
自由詩
5
14/6/13 16:03
恋愛とは少し深いポケットである
りゅうのあく...
自由詩
8+*
14/6/13 14:18
少年の話
小原あき
自由詩
7*
14/6/13 14:15
長雨
Lucy
自由詩
17*
14/6/13 13:48
各種を可能にする諸条件
yamada...
自由詩
1
14/6/13 11:02
五感に、刻みこんで
茜井ことは
自由詩
5*
14/6/13 10:54
あの百舌鳥の前世はマリア・カラスなの
北大路京介
俳句
0
14/6/13 9:54
服がない傘だけ開く
〃
自由詩
1
14/6/13 9:52
腕をくみにくる女の中で眠る傘が黒い
〃
自由詩
0
14/6/13 9:51
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた
〃
自由詩
7
14/6/13 9:51
とめがね
そらの珊瑚
自由詩
12*
14/6/13 9:39
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
2268
2269
2270
加筆訂正:
恋愛とは少し深いポケットである
/
りゅうのあくび
[14/6/13 15:43]
恋+愛のパートを加筆しました。
少年の話
/
小原あき
[14/6/13 14:43]
後半の部分がすっかり抜けていたので付け足しました
3.94sec.