昨年と同じ弔辞の河豚供養 流れてく 菜を冷やした小川の 見えなき終
そんな事を思い出していた この遠い地で
弔いの灯は風に泳ぎ 灰は風に舞う

皆を覆い隠して 空へ
消えた

貴方がくれた 幾千のもの
わたしの ...
ウールのベストは暑いかな,と思いながら
まだ肌寒い春に,詩人の家に行った
その部屋はアトリエのようなコバルトブルーの壁紙が貼られていたので,
アトリエなんだろう,詩人の子供は自由に遊んでいるし, ...
田に水を張ると
一面が鏡になる

田植え前の一瞬
薄い空を映して

今年はどんな年かと
思案している

今年はどんな稲にしようかと
話し合っている

近くの葉桜が
...
絵の具の声が
はじめて油絵具を手にした少女には 聞こえた。
「恥じるな ためらうな チューブから色を ひねりだせ」
開封し、すこしだけ色を出してはみるけれど、ぬっちょりとした色があるだけの
そ ...
降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ

わたしの耳に届いていたの
存在し続けることに
疲れた叫び声が、確かに

土踏まずで花を踏む
残酷さを拭いきれ ...
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて ... 夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで


わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ...
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのとおりどう見てもコーラだよ。

このボディが理由で困ったことなどないね。
言っておくけどもこのボ ...
 水は、万象の旅人

 生き物の身体は
 彼等の泊まる、仮の宿

 水よ

 お前が
 笑いさざめくのは
 春の林床に降り注ぎ
 小川を結び、走るとき

 お前が
 咳き込み ...
舟から生える樹
川岸の影
海を描く霧
器の水に
沈む糸くず


雪が雪を追い抜いて
土や花を振り返る
土にも花にも
雪は見えない


酒に勝つ甘味が見つからず ...
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?

明けてゆく窓越しに過去がものすごい勢いで覆いかぶさってくる。
君は今幸せかい?
君は誰かに守られている ...
奪われた事を知った夜は、窓辺に腰掛けて月を見ていた。
初めての恋で僕は嫉妬を覚えた。
奪っていったのは僕の親友だった。
よくある事だよ、と笑った月が恨めしかった。

何も知らなかったのは ...
水彩の草原に僕はひとり仰向けで、
空をゆく雲を見ている。
淡い太陽の光を縫うような、
ぼやける事のない雲の輪郭を僕は指でなぞった。

寂しくなんてなかった。
なんとなくの不安を誰かに知 ...
(一行詩集/  ハァモニィベル「一行の夢」 )


          【一行*夢】
             *

一行の人生が、いま、谷底へ向かって続いている。突然、愛という文字が、両 ...
どんなに心から誠実でありたいと
口にしたところで
薄っぺらで何も伝わりはしない

誠実さなんてものは
都合がよい時にだけ好まれて
都合が悪い時には疎まれるからだ

重視されるのは どう ...
人は人生を

 (因果因果)と

   押して行くんじゃなくて

 (果因果因)と

   押され続けて、

 生きてゆくような気がする・・・。


貴女にだけ焦点があたり
貴女をひきたてるためだけに
周りはほのかな額縁になって
動く絵画が私を石にする




机の隙間は敵地の運河
岸の高台には王女の横顔
幾多の ...
死ぬ場所をどうするか
出稼ぎ組の私にとっては重大な問題である

私は、どこで死ぬのか…
高度に進んだ医学界では
見つけた患者をベッドの上以外で
死なせるようなことは許されない

秋に、 ...
ねえ、ママ
あなたはとてもきれい

口紅をぬらなくても
つめが赤くなくても

きれいね

しわしわの指
わたしをなでる

とても、きれいね
中国人かブラジル人ばかりの街でプッシャーをしていた近ちゃんが死んだ
パニック障害の薬を齧りながら
大麻、クラック、LSDを顧客中心にさばいていた


高校球児だった近ちゃんは学園一足 ...
とても綺麗な彼女にだって
鼻くそのひとつやふたつ
たまることぐらい
当たり前なのに
許せなかったのは
僕が余りに幼すぎたから

僕に好意をよせてくれているのが
なんとなく分かっていたく ...
猿の反省こそポーズだけだ 飛行船追いかけて知らない町 卒業証書の筒からマーブルチョコレート ことばに変換できない
内に断層の捲れ上がる感覚
{ルビ穿=うが}たれた二つの池が風もないのに細波立つ
千も万もの透明な手足を生やしては
縋るものもない空の空を
死にもの狂いで掻き毟る

...
魚臭い市場の雑踏で迷子になった
US MarineのGIがこわくて泣き出した
東シナ海をわたってくる風に明日をゆめみた
ジェット戦闘機の爆音に空を見上げた

悲しくつらい過ぎた時代は
...
私は卵を毎日産む
優秀な鶏
多くの同胞と同じように
一羽ずつ
ケージの中で大切に守られ
整った環境で
健康に育てられ
栄養が 無駄な筋肉や
要らない羽にいかないで
卵のみに集中するよ ...
... 俺は今夜も酒に呑まれながら








(ヒドイがぶ飲みで)




...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
昨年と同じ弔辞の河豚供養北大路京介俳句114/4/23 21:51
手向け 最愛を受けた者より黒ヱ自由詩3*14/4/23 20:23
日曜日の詩timole...自由詩714/4/23 17:16
春の田んぼ小原あき自由詩5*14/4/23 16:15
血管少女るるりら自由詩15*14/4/23 15:40
土踏まずで花を茜井ことは自由詩3*14/4/23 15:25
満足はるな散文(批評...514/4/23 14:31
アグネシュカ 夜明けの森石瀬琳々自由詩10*14/4/23 13:47
祝福するコーラブルース瀬戸...自由詩3*14/4/23 13:00
透明な声まーつん自由詩13*14/4/23 10:07
ひとつ 冬辺木立 悟自由詩414/4/23 9:20
夜明け前の戯言ヒヤシンス自由詩3*14/4/23 5:11
月の涙自由詩3*14/4/23 4:39
水彩画の少年自由詩9*14/4/23 4:37
一行の夢ハァモニィベ...自由詩3*14/4/23 3:01
ある誠実さ群青ジャム自由詩014/4/23 2:42
【短詩】因果ハァモニィベ...自由詩2*14/4/23 0:39
游月 昭自由詩6*14/4/23 0:27
死に場所山部 佳自由詩4+14/4/23 0:09
ママ青井とり自由詩114/4/23 0:07
ケチャマン末下りょう自由詩2+*14/4/22 22:38
彼女にだって鼻くそはたまる花形新次自由詩114/4/22 22:26
猿の反省こそポーズだけだ北大路京介自由詩114/4/22 22:17
飛行船追いかけて知らない町自由詩714/4/22 22:17
卒業証書の筒からマーブルチョコレート自由詩614/4/22 22:17
軋む人ただのみきや自由詩15*14/4/22 22:12
Naha藤原絵理子自由詩2*14/4/22 21:05
白色レグホンLucy自由詩20*14/4/22 20:54
分水嶺TAT短歌1*14/4/22 20:17
どうしようもねぇな自由詩3*14/4/22 19:59

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加筆訂正:
【 大縄跳び 】/泡沫恋歌[14/4/23 6:24]
一連目の最後の行を変更しました。
3.74sec.