覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる
どこかへいくの?
またかえってくるよ
音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ...
いざとなったら
ど突き合いにもちこんだる
今や立派な暴力団員となった
元世界チャンピオン渡辺二郎の言葉
この言葉が僕の生きる指針となった
最後の最後は
テクニックではない
殺るか ...
懐旧には
花崗岩の石碑
夥しく十字架型の翳
無銘墓碑群には
褪紅の光芒の裡なる具象の聯なり
残酷劇が現実を越境する
克明に狂い往く
檻舎の鋼の鉄柵に
懲罰房に黴塗れの種入麺麭と
...
滑べり堕ち、砕け散った破片の
あまりにも激しい叫びが
その一瞬の、すべてを
切り裂く。
慌てながら抱きしめた手を
深く、鋭く、切り裂いた、
あの日の、
傷口から
一筋の想いが
...
FAT MAN
little boy
GIG
...
テレビで紹介されてた
プロポーズ成功率100%のパワースポット
自然と話題は数年前のあの瞬間へ
ねえ
あのとき私が断ってたらどうしたの
そりゃ断られたらしゃーないわな
ええーっ諦め ...
「見えない人」
耳の不自由な人との 暮らしは
目も不自由な人との 暮らしは
あんがい 子供の頃に抱いていた夢が
叶ったのかもしれないな
子供の頃は 透明人間になりたかったのだっ ...
とうとう左手小指の爪半月が
消えた
何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化
どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ...
閉ざされた窓のむこうにひこうき雲が
長い長い航跡をのこしてゆく
銀色の四発機がひっそりと曳く
その青を刻む白いもやが
私のこころに軛をはめる
そして数えきれない窓たちが
...
空を見上げてた
悔しくて込み上げても
雲を蹴散らしたら
訝しさ掻き消せる
夜更けの紫煙は巡らせる
時折それに酔いしれて
吸い込む孤独が歪に映る
形じゃない無形でもない
灰に ...
電気洗濯機
洗濯もの入れて 洗剤入れて スイッチオン
電気炊飯器
お米研いで 手首まで水入れて スイッチオン
自分の奥さん
今日も綺麗だね でも怒り出す スイッチオフ
自分自身 ...
完璧主義で靴下に穴開けてる
鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム
人魚の瞼厚くキラーフレーズの波音
世界が寝静まった夜の部屋に一人
特にすることもなく読むべき本もない夜
窓から流れ込んだ湿った空気が部屋の底に貯まっていく
昨日でもなくまだ明日でもない今
寝てもいないが起きても ...
140505
揺り返されたのは僕の記憶
ひっくり返った本棚の下から
見えなくなった沢山の意思が思想が
ピクチャーサイズで這い出してきた
抗議デモのように自発的な現象 ...
花ちゃんの
あたまはしめって
血みたいな味がした
手のひらはかわいて
すこし皮が むけてた
それからふるえるように息をしたら
世界は
ささやかなその体のぶん
のびを した
...
そういえば春は
いつのまにか過ぎていた
楠のみどりの深さに溶けて
さえざえと曇る朝にまだなんとか
へばりついた春
雨戸をあける音に縮んで
すずらんの根元へ消えていく
ばらの蕾 ...
銛に射抜かれた言葉が満月のなかに跳ねている
女郎蜘蛛がさっきから 私の大脳に巣をはっているようだ
縞模様の尻をふりふりさせて 時折転げ落ちそうになりながら
東からの弱い風に レースのカーテンが波立ち
椅 ...
ピシパキよ
濁ったものが気になるんだ
濁ったものが嫌いな分けじゃないけど
濁ったものがそのままなのが気になるんだ
ピシパキよ
濁ったものが沈殿して澄明な上澄みができることや
貝や濾過器 ...
白木蓮の花びらが
届かなかった手紙のように
散り落ちている
強い風の吹く
五月の日暮れ
咲いたばかりの桜が
ちりぢりに
遠くへ吹き飛ばされていく
行かないで・・
白木 ...
だれかが泣いていることをぼくは知らない
ぼくが泣いていることをだれかは知らない
それでも時間はすぎてゆく
それでも地球は回っている
こころも自然も移ろって
地震なんかも起 ...
世界のずっと東にある農村では
もっと西の都会よりも早く
夜明けが始まっているはずなのに
朝を待ち続ける
不思議な潅木がある
新緑が芽吹く軟らかい音が聴こえる
...
降りしきる雨が
風を呼んだ土曜日
葉桜は揺れ
泥の上に、さくら模様
母は出かける支度
黄色い傘の用意をする
「どこ、行くんや?」と、尋ねたら
「さぁちゃんの小学校や」
咲子は中 ...
夜が頭の中で暴れている。
静か。静かでとても静かに
時に灼け狂い 時に凍り絶え
幾億繋がりの数えるすべ無きポリスの多きを
神秘の流れる銀の糸河を
削りに削り レモン色のもやに戻す、戻す。
...
架空の手紙を書きました
咲いて間もなく突風に打たれ
瑞々しく散った桜のように
泣くでもなく微笑むでもなく
同じ景色の縛りの中で
そこはかとない諦念の香りに包まれて往く
ひとつのイメージへ
...
統計的な因果の編み目があまれて
カップだけが知っている)-(硝子のテーブルに置かれた
輪廻の網をこえたの」
「朝 僕は(揺れたのはおまえか
[太陽が影だけ来ていた
死んだ」
煙草 ...
(今日はこどもの日だ とか)
こどもごころに思ってました
どうして ひいおばあさんは
「ナンマンダ ナンマンダ」と
四六時ちゅう呟いているんだろう と
だが いまや 娑婆のゴールが
...
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
楽隊
そらの珊瑚
自由詩
18
14/5/6 8:59
渡辺二郎
花形新次
自由詩
0
14/5/6 5:06
紫陽花及び肺臓移殖手術
高濱
自由詩
0
14/5/6 4:25
滲む記憶 〔ソネット〕
ハァモニィベ...
自由詩
1*
14/5/6 4:07
Anakin Skywalker
TAT
短歌
0
14/5/6 2:53
プロポーズ
森川美咲
自由詩
4*
14/5/6 2:03
なにかが ある 三部作
るるりら
自由詩
15*
14/5/6 2:02
どうでもいいことについて
ichiro...
自由詩
11*
14/5/6 1:51
叫びだす無数の窓
高原漣
自由詩
0
14/5/6 1:19
未熟な燃焼
よいしょ
自由詩
0
14/5/6 1:02
取り扱い説明書
佐白光
自由詩
1
14/5/6 0:29
完璧主義で靴下に穴開けてる
北大路京介
自由詩
9
14/5/6 0:16
鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム
〃
自由詩
5
14/5/6 0:16
人魚の瞼厚くキラーフレーズの波音
〃
自由詩
2
14/5/6 0:16
202号室の男
六九郎
自由詩
2*
14/5/5 23:46
もう一度
あおば
自由詩
6*
14/5/5 21:24
花のこと
はるな
自由詩
5
14/5/5 20:35
そういえば春は
〃
自由詩
3
14/5/5 20:33
凪の夜
草野大悟2
自由詩
0*
14/5/5 20:24
女郎蜘蛛
草野春心
自由詩
3
14/5/5 19:28
ピシパキよ この頃 濁ったものが気になるんだ
ichiro...
自由詩
7*
14/5/5 19:09
白木蓮
Lucy
自由詩
16*
14/5/5 19:08
瞬間と永遠
吉岡ペペロ
自由詩
2
14/5/5 18:21
僕らの朝が生まれる潅木の近くで
りゅうのあく...
自由詩
8*
14/5/5 17:04
お迎え
山部 佳
自由詩
6
14/5/5 16:04
いつも
なけま、たへ...
自由詩
1
14/5/5 15:56
五月のレター
ただのみきや
自由詩
15*
14/5/5 13:45
朝
佐藤伊織
自由詩
3
14/5/5 12:08
錆ついた風見鶏
信天翁
自由詩
2
14/5/5 10:53
さよなら、座高
そらの珊瑚
自由詩
12*
14/5/5 10:00
2223
2224
2225
2226
2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
加筆訂正:
五月のレター
/
ただのみきや
[14/5/5 14:03]
細々修正しました。
五月のレター
/
ただのみきや
[14/5/5 13:53]
誤字 間違い訂正しました。
4.49sec.