{引用=───何か知らない巨きな鳥が
   かすかにごろごろ鳴いてゐる
           「旅程幻想」}
  .
幸せであることが幸せだろうか
幸せになることが幸せだろうか
不幸である ...
おぼちゃんがカメラの前で脱ぎ出して理研のおっさん「やっぱOK !」 たとえるならば
    白のキャンバス
    ナイフでは出せない
    色もまばらな使い古しの筆
    なのに、赤だけが多く滲む油絵具

たとえるならば
    夢を追う事さえも
...
にしんのパイって知ってる?
青い屋根の家のおばあちゃんが作ってくれる……
そうそう、それ。
魔女が運送業に従事する世界で、
世にもかわいいバスケットに入れて運ばれてた、
魚の形に膨らんだキツ ...
行き詰まり
どん詰まりの人生は
ネットに書き込んだって
何にも変わりゃしないですよ
無駄な足掻きです
十代の美少女だったら
あるいは死にかけの100歳だったら
出来の良し悪し関係無く
...
本当に欲しい物は、何故か手に入らない。
心から望んでいる事は、大抵実現しない。

けれどそれは、
生きるための大事な縁であり、
雨上がりの虹のように瑞々しい。
しかし同時に私をはね返す、冷 ...
大きな月の日
ベランダの貴方
影が出来て
すぅーっと消えたら
涙が止まらなかった

消えそうな手
繋いで握れなくて
切り刻んでやろうかと

でもあなたが止めたからやめたよ

...
彼女は強い 
守りたいものがあるからというより 
守るべきものを背負っていると 
彼女自身が強く思っているから 
それを強がらないで 
肩肘張らないでとは言えない 
そうしてしまえば彼女の ...
働かないひとがいる
働かないのをいいことに
働くひとが
働いている最中に
集団的自衛権について
ネットに批判的な
書き込みをしている
お前らに
余計な金使うくらいなら
核武装に使うわ ...
  drop90%
   雨が降るでしょう
    外出の際は傘をお忘れなく


雨、雨……ああ雨雨雨雨、雨!


ああ神よなぜこの世に雨をもたらしたか
僕は憎むよ
傘ほど邪魔な物 ...
きょう
水の針

とがった川から 流れてくる声
切りとった格好で 鳥がおぼれてしまうころ

くすんだ雨のにおいにぬれて
ころがった石が どこにも見えなくなる
とおいヤマのように眠ったま ...
怖いものは すべて去っていったよ だから 目をあけて あの キラキラ星を 取ってきてあげる 泣かないで キミのためなら ボクは 飛んでいくよ… どこまでも 地 ... 名前とこのからだを
引き受けたときから
ぼくは舞台の主役になった

科白は自分で決めているようで
多くの出演者に
気配りしながら
作りあげていく

嫌われたくなくて
意見を言わない ...
駅から五分の
アパートは格安だけど
壁の染みが怖いんだ。

真顔であの人がそう言うから
外国のタバコと
ふて腐れた横顔には
似合わないセリフだと思って
笑ってしまった。
...
電車通りの雨あがり
スイートピイの茶亭いで
若きびおろん弾きひとり
舗道にスウベニイルなり


少年少女手をとりて
頬紅らめてをづをづと
きき入るスウベニイルかな
びおろん弾きの夢心 ...
朝見つけた言葉は不思議
時間に追われた茶椀が手を振り歩いている
昼間探した言葉はありきたり
人から人へ見つかる事もなくすり抜ける
夜に考えた言葉は落とし穴
稀に自分以外の誰かが落ちてくる
...
背伸びして巣箱掛けたる踵かな 旧姓に戻り巣箱をかけにけり 色味の無い世界に
たった一人だけ鮮やかに舞っている君
美しくはないよ
汚れていないだけだ
眺めているだけで鮮やかになれる気がするよ
ゆっくりと砂になっていくように
僕は足元から錆びていく
...
トラックに巣箱を載せて故郷へ 流麗なスローモーション鳩の撃ちあう豆鉄砲 タ・ス・ケ・テとも動かせない口て吐くための水を飲んでいる 水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗 路面の亀裂に染み込んだ今朝の雨が、死せる魂のように空へ帰る頃、街角にはありふれたゴスペルが流れ、側溝には破り捨てられた誰かの診断書、飲み干されたBOSSの缶コーヒー、高いヒールで足 ... ベッドに投下された身体
嘘みたいに
悪くない気分
痙攣する筋肉を
抑えても
感覚が無いのは何故?
(焦点が定まらない、天井が歪む)
今日一日がフラッシュバック

痺れ
...
何かに敗れた者は
詩を書くな
何かに敗れたことの癒しに
詩を書くな
何かに敗れた者の詩は
満たされない自己愛が
行き場を失った情念が
薄く濃く輪郭を浮かべ
それはゴミ箱に投げ棄てても
...
三年前、秋田に帰ることを決めた日にも、父は空に現れた。
辰年生まれの、亡くなったはずの父が、夏の空に浮かぶ、龍の形をした雲になって。
それから三年後の今日も、父は空に現れた。
一度だけ、雷の音が ...
いとしいという気持ちは
どこにもたどりつかない
ただ生きてくださいと
おもうばかり

あなたはもうそれで
十分素晴らしいのだから
なにひとつあきらめることも
うしなうこともない

...
夕焼けが一滴
グラスのソーダ水に落ちる
オレンジ色の泡が 壊れて跳ねて
テーブルに無数の 黒い点を残した

その夜
洋燈の芯は燃え尽きた
実りのない会話は 肌に
染み付く灯油の 匂 ...
世界各地の
アニバーサリーが集まる広場には
喜怒哀楽が渦巻いている

渦巻き過ぎて
統一されたように感じるそれを
いつしか誰かが
時、と呼んだ

賛否両論のその呼び方に
関 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
Kの主題による変奏Giton自由詩1+*14/7/15 23:05
おぼちゃん短歌1花形新次短歌114/7/15 22:23
たとえるなら岸かの子自由詩2*14/7/15 22:01
魔女が飛べなくなったのはDAICHI自由詩014/7/15 21:57
サチコ・ボトックス「お止めなさい」花形新次自由詩014/7/15 21:56
希望の定義猫の耳自由詩114/7/15 21:51
きっと煌めく瑞海自由詩2*14/7/15 21:37
月を眺めていたら ふと感傷的になった文字綴り屋 ...自由詩014/7/15 20:26
サチコ・ボトックス「働かないひと」花形新次自由詩214/7/15 20:23
drop90%凛々椿自由詩514/7/15 19:20
帰ってくる人春日線香自由詩3*14/7/15 18:17
ヒロイン岩館ようこ自由詩014/7/15 13:42
嫌われてもいい殿岡秀秋自由詩514/7/15 3:53
壁の染み永乃ゆち自由詩214/7/15 3:16
街角織部桐二郎自由詩1*14/7/15 3:12
繰り返す中で繰り返したいことmarux2自由詩214/7/15 2:29
背伸びして巣箱掛けたる踵かな北大路京介俳句314/7/15 0:25
旧姓に戻り巣箱をかけにけり俳句114/7/15 0:25
君のダンスは鮮やかだから智鶴自由詩314/7/15 0:23
トラックに巣箱を載せて故郷へ北大路京介俳句314/7/15 0:19
流麗なスローモーション鳩の撃ちあう豆鉄砲自由詩114/7/15 0:18
タ・ス・ケ・テとも動かせない口て吐くための水を飲んでいる自由詩214/7/15 0:18
水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗自由詩414/7/15 0:18
マジックの種は天国の片隅にホロウ・シカ...自由詩2*14/7/15 0:12
痺れ凍月自由詩2*14/7/14 23:56
詩敗者花形新次自由詩3+14/7/14 23:45
メッセージ小川 葉自由詩514/7/14 23:27
「ねがう」小夜自由詩514/7/14 23:14
Peace藤原絵理子自由詩514/7/14 22:09
アニバーサリー広場千波 一也自由詩214/7/14 20:56

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