良いのかどうか
問いかける気持の裏がわで
浮かんでいるふたつのひざ小僧
がさがさで傷だらけでちいさくて口をつけたら割れそうだった
ママ
と言ったかどうかは
おぼえてない
言いたか ...
元従軍慰安婦を見ると
70年の月日を考慮したとしても
兵士にも選ぶ権利はあるぞ
と強く思う
強制するなら
もちょっとチョイスすんだろ
ああ、あさし新聞さんよ
そうだろうが?
雨の中
強がりずんずん歩いて行く
知らんぷりしたいけど
それだと足が止まる
坂道を登ってゼエゼエなっても
歩みを止めない
過去から進むため 生きるための
これは試練
...
なくなる
なくなる
いずれ
いなくなる
いなくなる
いずれ
ならば
悔いなく
悔いという悔いを焼べて
...
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから
落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ
落石注意
気がついた ...
四日後
銀の風船を
腰に繋ぎ止め
兵隊はやってくる
ずっと街で
警報器が鳴って
現場の一角で
野次馬が騒ぐも
いそいそと
消防隊は
ホースを巻き上げ
ぼやだったと
笑いあう
...
仕事を終えて
アパートの玄関を開ける
先日
酔いすぎてもどした
消化途中の言葉尻が
まだ
黒ずんだ上がり框に
飛び散っている
向かいの棟の方から
チリチリと音がする
数日前か ...
冬の西日が射し込む病室で
みっちょんが見舞いに来てくれた
「朝一番の新幹線で
大阪から来たんだよ
お見舞いには何がいいか
オカンと喧嘩しちゃった」
そう言って笑ったみ ...
……2014年8月9日……
真昼間の雨の鴨川ローソンで 買った傘だが5分とモタズ
グッピーの水槽を背負った少年 海まで行けば夏の心中
天井に空いた穴ぼこ数えてた 町の総合病院 緊 ...
彼は泣いた
わたしが書き上げた詩を読んで泣いた
ことばに泣いたのではない
すばらしさなど彼にはわからないから
詩の気持ちがわかるから泣いたのでもない
むしろわたしの気持ちがなかったと気づ ...
五メートル×五メートル、市民農園の区画ふたつが
わたしの詩の研究室
今、研究室では白いつるバラ「新雪」が咲き乱れ
萩「あすかの」がこんもりと枝を伸ばしている
土に金属の支柱を五十センチほど埋め込み
...
雲から作られた
真っ白なキャンバスに
君は向き合った
夜をチューブに詰め込んで
君は黒い絵を描いた
星を砕いて水で溶かして
黒い絵に瞬く光を浮かばせた
望遠鏡で君の絵を見 ...
蝶の道のように
川を遡る魚のように
潮が満ち引くように
陽が昇り落ちるように
鳥が巣に帰るように
私はこの家に帰ってくる
もしもあなたがこの家から居なくなっても
ここが私の戻る場 ...
{引用=
とてもおなかがすいたので、
おおきく口をあけてみた、
すると小魚たちが、
つぎからつぎへと、
のみこまれていった、
ぼくはくじらだったから、
か ...
ひとりでいるときその秘密を
写メか動画でおくりたくなる
ひとりじゃなかったと
その切実な気持ち信じこみたいから
だから喜ばれる
だからなくならない
だから株を買 ...
生命を守る行動呼び掛けに高一女子の有無を確認
ケイコさんは
帰る家を探している
いつか住んだことのある
川の傍の古い洋館
蔦が壁一面を覆った
赤いトタン屋根に
所々塗りの剥げた
白いバルコニー
夜になると屋根裏を鼠がはしり ...
みんなみんな渡り鳥
みんなみんな切実さをもって
なんぜんメートル
なんまんメートル
空高く海越えていってしまう
みんなみんな渡り鳥
まっていてくれなかった
...
風もないのに木々がたわむ
木々が葉うらを騒がせる
風もないのに
風もないのに
風もないのに不穏がゆきすぎる
地球の皮が地球の皮の下が
ちいさくちいさく
震 ...
ハンバーガーを三つ頼んで最後の一個を
半分で残したので包み紙にくるんで溢れ
そうな分別できないゴミ箱に真顔で押し
込んでいた。
テレビでこわいウィルスで黒人がいっぱ
い死んでいたときに通 ...
アスファルトの
肌が焼ける臭いに
辟易しながらも
太陽を背負ったままの
僕にとって
影の温もりを
抱きしめることが
本当に罪深いことなんだと
鼻先に突き付けられた
絶縁状の文字の
...
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ
こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ...
GIRAGIRA
あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた
今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
...
限界集落と呼ばれて久しいこの村
ランドセルの子供がひとり
学校への長い道を下っていく
蝉しぐれの中
下を向き一生懸命歩いていく
そういえば
この村の近くに高原の小さな駅があるが
その ...
逢う約束をしている日は
お互いに仕事が早く終わる
私の手料理でもてなす
あなたは美味しいと言って
喜んで食べてくれる
二人の夜は魅力的に深まる
喋る言葉に
夜の魅力が付きまと ...
夜
塾が閉まるぎりぎりまで
あなたと競うように
居残り勉強を続けていた
たった二人で閉じこもっていた夜の教室
そのためだけに生きていたような半年間
あなたにだけは負けてなるものか、と
...
何処に行くにも二本一組で
助け合って動く足に異変が生じた
左足の指の関節を骨折した
左の指先が大地に触れると
痛みが全身を走り頭に抜ける
医師は左はかかとで歩けという
左足を半歩前 ...
白いごはんと、
お新香と味噌汁があれば
朝はもう、
なにもいらない
そのあと、
インスタントコーヒーが飲めたら
美しい海辺の朝はもう、
なにもいらない
でも太陽と青空がないと困 ...
エロ動画サイトで見つけた
お気に入りの彼女
どうしても名前が分からなくて
途方にくれていた時
神が私に差し延べた一筋の光
「DMM. comがあーる」
ガーン、そ、そうだった!
...
遺伝子は さみしがり屋で わがままで
遺伝子は おこりんぼうで 泣き虫で
遺伝子は おのれにないものを欲する
遺伝子は 身長差カップルを作り
遺伝子は 泣き 笑いのカップルを作 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ママ2
はるな
自由詩
4
14/8/10 10:23
あさし新聞
花形新次
自由詩
2
14/8/10 8:50
雨の坂
瑞海
自由詩
4*
14/8/10 2:40
いずれ 燃え アルケー
komase...
自由詩
3*
14/8/10 2:08
CAUTION !
梅昆布茶
自由詩
25*
14/8/10 2:00
針
天地無用
自由詩
2
14/8/10 1:21
空洞
飯沼ふるい
自由詩
5
14/8/9 23:33
「サヨナラ」の言葉
オダ カズヒ...
自由詩
2*
14/8/9 23:28
台風11号夏の歌会
〃
短歌
1*
14/8/9 23:24
「なにか言って」
鳴々門 零
自由詩
0
14/8/9 23:24
土に暮らす
鵜飼千代子
携帯写真+...
9*
14/8/9 23:12
額縁の中の夜空
凍月
自由詩
6*
14/8/9 23:11
「サイクル」
桐ヶ谷忍
自由詩
12*
14/8/9 22:40
テレビしかみなかったひに、
mugi
自由詩
5*
14/8/9 21:24
その秘密を
吉岡ペペロ
自由詩
2
14/8/9 21:08
特別警報短歌1
花形新次
短歌
0
14/8/9 20:03
特急電車は警笛を鳴らし
Lucy
自由詩
12*
14/8/9 18:04
みんな渡り鳥
吉岡ペペロ
自由詩
10
14/8/9 17:24
終末の風
〃
自由詩
3
14/8/9 17:15
「忠実な胃と悲しき黒人」
宇野康平
自由詩
1
14/8/9 16:53
溺れる
寒雪
自由詩
1
14/8/9 15:47
きっと
ichiro...
自由詩
16*
14/8/9 15:14
八月の欠片
nonya
自由詩
25*
14/8/9 13:29
限界集落
西天 龍
自由詩
6
14/8/9 11:09
二人の夜
夏川ゆう
自由詩
3
14/8/9 11:09
高校受験
クナリ
自由詩
3*
14/8/9 10:34
かかと歩き
イナエ
自由詩
17*
14/8/9 10:19
なにもいらない
atsuch...
自由詩
6*
14/8/9 9:58
神の声が聴こえた
花形新次
自由詩
0
14/8/9 7:49
遺伝子の叫び
佐白光
自由詩
1*
14/8/9 6:58
2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
2236
2237
2238
2239
2240
2241
2242
2243
2244
2245
2246
2247
2248
2249
2250
2251
2252
2253
2254
2255
2256
2257
2258
2259
2260
2261
2262
2263
2264
2265
2266
2267
加筆訂正:
特急電車は警笛を鳴らし
/
Lucy
[14/8/9 19:47]
「庭の柿の実が熟れて」を、「庭のダリアが咲き終えて」に修正しました。
5.72sec.