酸化し切った珈琲豆をドリップした
午前二時、それはクソみたいな味
だけどどこか落ち着く香りがした
古い本を開いた時の香りに似て

(朝を待つには長すぎる
 何か退屈でもい ...
よくあるタイプの
まよいのもりで
僕は
切り株に隠れていた
目の前の妖精たちの動きを見て
ダンジョンの入り口を覚えなければならない
重要な場面で
僕はなぜか親指の爪で
人差し指の爪の垢 ...
図書館で飼われたる犬冬の服 奈良はシカ滋賀は琵琶湖で大阪はノリツッコミがベタベタの君 恵方巻きを咥えたまま寝た 福豆持って鬼らしい人を探している ラッキーアイテムの餅をつまらせている 咲かない花は散りました
死んで枯れました
澄みきった空は嘘の様
迫る酸素は毒の塊
そっと口に含みました

たちまち毒は回りました
血を逆流して
机の上を引っ掻き回しました
手には血の ...
あなたを流した
消えた名残を惜しむのか
排水口に吸い込まれる水をじっと見てる
香り残した冷えたベッドに飛び込んで
一日中寝ていたい

あたしを救うって約束して
きっといつか迎えるって
...
急いでいるのか
寒くてしかたないのか
女子が小走りしている

大きなショッピングモールを
自転車で横切ると
裸の木々に電飾がいくつも巻かれ
楽しそうに優しそうに
綺麗に輝いている

...
アンナちゃん

アンナちゃんは
朝は真っ白です
頬だけりんご飴で
とっても美味しそうです

アンナちゃんは
時々桃色になります
初摘みの桃です
すれ違う香りに
顔がほころびます
...
やな事が起こるとストレスになり
体の中に溜まってくのがわかる
それが次第に膨らみ
中に何かがいるような感覚になる
溜まった物を出す事が出来ず
ただ成長するのを待つだけ
ストレスが溜まりきっ ...
昼下がりの私鉄は、混んでるでも、空いてるでもなく、ちょうど座席が埋まるくらいの乗客だった。
急行は止まらない駅に停車すると、トレンチコートが乗り込んでくる。
ざんばらな髪。
マスク。
そして、 ...
橙の蛍光灯にてらされて、
膨れ上がった球体は熱く、
床に落ちていた
縫い針で、
ぷちり刺してみる。
球体が弾けて、
鼠色の煙から、
たくさんの色とりどりの球体が、
...
 
隣の芝生が青くみえる丑三つ時

いっそ眠れないならと珈琲を飲み

ため息、またひとつ



 
カモの群がる池の畔
桜花映える日差しに包まれ
川鵜と小白鷺が向き合っている

川鵜
  すっかり春だねえ
  これから北へ帰るのか

小白鷺
  いや まだ田に水が入っていないので
...
どうして私ではだめなんだろうと思うとき
私は私を愛していることに気づいた

なあんだ
私ちゃんと私がだいじなんだ

よりかかりそうなかげは
夜のなかにしずかにとけていった
陽はすでに昇っていても
暁はこなかった
鶏は鳴かないし
朝の静けさもなく
人びとの足音がするのみ
ぼくは酒が抜けず
来るはずのない暁を待っていた

暗い陽の下で
影踏みをして遊んでい ...
鳥になりとうございます どこに国境がありましょう 魚になりとうございます おなじ水面をしっています 山になりとうございます 花になりとうございます ひととしての命ですので  

 朝に
 (おそらく)吃音で始まった体がカタコトのまま、?、月を見上げながら
 (もしかしたら、月を見上げている自らを想像しながら)
 結局は落下してしまう眼球
 ほらね、月もまた充 ...
真っ白のそら
最近は珍しく晴れつづき
今日はあいにくの空だった

広葉樹が葉をおとし
また新しい芽を生やすように
僕らは同じ日を歩いていた
スニーカーやハイヒールや革靴で

公園 ...
友だちのなかの笑顔のわたしは
ほんとのわたしじゃありません
感嘆符ばかりの 上の空の会話
いつも気になるのは スマホのライン
ほんとの自分を置き忘れている

傷ついてなんかいません 
...
可聴範囲以外が大事だというが
画面に入り切らないくらい
大勢で歌うアイドルと同じではないのか

毎日比べられて生きている
ボクたちが欲しいのは
比べて判るようなものではなく
比べようもな ...
怖いもの見たさで
見ているうちに
意外と慣れてしまうのですが
現実では
臭いを伴いますから
衝撃は
画像の比ではないです
中学生の頃
女性器はグロいものでしたが
ビニ本を見続けた結果 ...
僕は工場で量産された個性のない品物
僕自身のアイデンティティが欲しくて今日も走る
持ち主が僕をどう扱うか
どんな所を走っていくかによって
僕の個性は少しずつ作り上げられていくから
...
本借りてお疲れ様と去り際に言われて違和感ぽかんと帰る 裏切られたと思う人

裏切ったと思われている人

裏切られる

自己嫌悪と 答えの出ない ナゼの疑問

裏切る人に 自覚症状がない

かみ合わない 感情のもつれ

通り過ぎてい ...
(傷口が、膿み始めた。)
誰にも見えない六畳間で。

山盛りの塗り薬をこぼしながら
ぺたぺたと肌に塗っている。

(傷口が、泣き出した。)
細く赤い線を描きながら。

「 ...
太陽が昇っていく
忘れ去られた世界の半分が
影の中に入る夜
ぼくらは
バケツの中の
モップの血を拭う

世界の半分は
争いでできているから
新聞は100万丁の拳銃と
200万体 ...
一人だけホテルに泊まらず
テント暮らしのあなたは
私と同じね

私も中学生の頃
今よりずっと幼く見られたから
子供料金で電車に乗っていたのよ

そのお金で本を買ったり
駅のホーム ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
珈琲と古本xxxxxx...自由詩3*15/2/9 0:37
まよいのもりnemaru自由詩015/2/8 23:46
図書館で飼われたる犬冬の服北大路京介俳句215/2/8 23:39
奈良はシカ滋賀は琵琶湖で大阪はノリツッコミがベタベタの君短歌015/2/8 23:38
恵方巻きを咥えたまま寝た自由詩115/2/8 23:38
福豆持って鬼らしい人を探している自由詩215/2/8 23:37
ラッキーアイテムの餅をつまらせている自由詩015/2/8 23:37
葛藤小日向 ココ自由詩115/2/8 23:30
空っぽな顔で空っぽの煙吸った這 いずる自由詩315/2/8 23:06
ポテトチップスな夜灰泥軽茶自由詩415/2/8 22:46
アンナちゃん瑞海自由詩2*15/2/8 22:10
望まれない子リィ自由詩1*15/2/8 22:00
凶行アマメ庵自由詩215/2/8 21:31
彼女の目あおい満月自由詩8*15/2/8 20:44
丑三つ時殿上 童自由詩11*15/2/8 18:49
春日一刻イナエ自由詩7*15/2/8 18:31
夜のかげ朧月自由詩315/2/8 18:17
一日鵜戸口利明自由詩015/2/8 15:37
視線黒木アン自由詩415/2/8 15:11
充血わたしかもし...自由詩315/2/8 12:48
日和たけしいたけ自由詩115/2/8 12:34
ただ、ちょっと泣きたかった だけ南無一自由詩415/2/8 12:13
ハイレゾ48イオン自由詩1*15/2/8 10:55
ハーフアンドハーフ花形新次自由詩015/2/8 6:07
自動車の歌葉leaf自由詩415/2/8 3:59
おつかれさま?Parin短歌115/2/8 3:20
裏切りの交差点佐白光自由詩2*15/2/8 1:34
塗り薬。梓ゆい自由詩115/2/8 1:19
星のアルペッジオオダ カズヒ...自由詩115/2/8 1:11
summer whitemizuno...自由詩615/2/8 0:00

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加筆訂正:
メケ/ただのみきや[15/2/8 5:51]
誤字修正しました。
4.65sec.