眉上ちゃんは
モンブランが好きだ
この前近くの美術館の
帰りに寄ったケーキ屋で知った
“パスタみたいで可愛いよね”
眉上ちゃんは
よく質問をする
物理の授業中 ...
誰にも言えずに
どうせ声なんか届かないから
こころとたたかう
脳とたたかう
因縁とたたかう
ひととのあいだには
無数のひととのあいだには
かわがながれ ...
群青色の空高く 浮かんだ月は艶かしくて
女体の中心を穿つ臍のようだ。
月に向かって両手を重ね
ゆっくり優しく愛撫する。
時間をかけて湿った月の柔肌を
私はもう愛さない。
...
窓、韋駄天 死の前ばかり染め 下弦沿う宵闇かづき
惑い堕天使の舞えば仮初めか幻想、酔いや三日月
息止め得ずとも墓名刻みし錯乱坊主の名か
粋と銘ずとも果敢無き淋しさくらんぼ ...
AV男優のに比べ
あたしの精液は
やや黄色がかっている
そう言えば
あたしの精液も
昔はもっと白かったように思う
例えるなら
グラビアアイドルが
胸の谷間にこぼした
ミルクのように
...
宝箱にかかった閂が外れる、おと
乾いた止め木の、音
十字であったり
星であったりする、乙の葉
鳥居の下に積もってゆく
儚いアルペジオ
秋は「寂しい」だなんて
冬の温かさを知らない ...
眼球跡地なみなみと粘液
見えない声の臭い
焦げたビニール遡上する大河
血と混ざり合う黒煙
潰れた夜空
撫でる 撫でる
ねじれたことば
焦げる 焦げる
存在しない空間の
その境目に突き刺され
華麗なフットワークで
相手の攻撃をかわすことは出来る
しかしリングから逃げることは
出来ない
(エイドリアン“ドリアン”ガードナー)
この言葉は
ロープエスケープを得意技に
...
風邪をひいたら
寝るしかないや
死ぬのがこわかったら
胸に手をおくしかないや
そうやって愛おしむしかないや
晴れた日の西の空が
不安だらけのこの地球に
美しい夕暮れをおく
風邪をひ ...
思わず
素で
わらってしまったから
羨まれてしまい
暮れる日
イメージが
こぼれだす
幸せいろの言葉で
本当に
羨んでいるのは
わたしだと言うのに
ねえ
...
西城秀樹を囲んで
バーモントカレーを食べる会
を開催したところ
秀樹は感激していたが
集まった人達は
秀樹にもカレーにも
感激しないどころか
これで会費4万円なわけねえだろと
収支報告 ...
もしも
もしも
もしも
何かないの
もしも
もしも
もしも
何かないのに
もしもが
明日に繋がるなんて
思ってもみなかったよ
笑い飛ばせば素の風も僕の心に和むかな
笑い飛ばしてあの雲の心に虹を見てみたい
偶然見かけた青空の涙の理由を知りました
無数の数だけ生きたヒト
ナミダの数だけ空にある
...
読んでいた文庫本を閉じて
窓の外に目を移せば
桜の枝に風はなく
文字に疲れた目に飛び込んでくるのは
夕焼け 夕焼け 夕焼け
ばかり
今日の夕焼けは
まるで
いつか見た夕焼けのよ ...
地軸のかたむきが季節をもたらすように
こころのかたむきは炎のまわりを公転し
くるくると自転し陰翳を刻みつづける
同乗したドライバー仲間と
仕事は5月と10月がいちばんいいね
あとは暑いと ...
黄昏の色が、夕餉の匂いを運んでくる
なんていうのは幻想だ、と
自虐的に嗤った、君の傍らに残滓
裏庭で枇杷が泣いた
西日に裏切られた大地で
橙色の反乱
もういちど、と
ひとさし ...
雨だれのある風景
腐った猫のいる町並み
夢の奥深いところで
ハンバーガーを赤いゴミ箱に投げる
爪切りの仕事の成果
死後の破片
破片の持ち主は今日も黒いかばんを持って
出かけてった ...
そらが ぬけて
やまが 切り取られたかのように くっきり
やまぎわの空はしろく 天頂は限りがない
あきいろの あかねは
だ円のつぶらな目で ぬけたそらをみている
なんて ...
いないのが普通
神なんて
だから黒光りする
泣いてても仕方ないから
この世のものでない
羽を広げて
偶像が立ち並ぶ
ぎざぎざの空を飛ぶ
他人の空に
飛散して
無理する無理数 ...
たかが検査 とは言え一晩入院
担当医は 大腸からの検針で麻酔無しだというが
ネットの口コミ体験談は どれを見ても大変そうだ
あるものは手術だといい あるものは 銃で撃つのだという
さらには 神 ...
みなが明日を目指すなら
あさっての方へ行ってみよう
誰も彼もが前向いて
同じところに向かってらあ
同じ同じが好きなんだ
方向音痴の僕だから
みんなといっしょに歩けやしない
それでは諸君、 ...
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた
母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ...
いつか ボクだけの とっときの場所へ
連れて行って あげる
そこには コスモスみたいな
もしかしたら チューリップのような
はたまた スミレみたいな
可愛らしい花が 咲いていてね ...
冴え渡る青一色のそら
家々の屋根は
くっきりと尖り
わずかに色合いの違う木の葉も
それぞれに自己主張する
一枚一枚のさようならが
鮮やかに翩る
秋の日の真昼
九官鳥みたいな嘴みたいなって勝手におもうけど
ひらひらするのを引っ張る
だよ
いもうと
中指くらいの体長でグリーン
ゴムのおもちゃっぽく
人外感覚せかいでみぃみぃないていた
海の子た ...
なんどでも振り返り
なんどでも悔やむ
選ばなかった道のこと
なりえたかもしれない自分のこと
なにひとつ定かな記憶もないのに
分かれ道の向こうの小さな光が
やけに瞬いてまぶたに刺さる
...
そこにある色に違いないものを
僕は 水の色を じっと見る そして
僕の自分の目に映した その色を
不可解な色ではないと知っている
魚釣りをしていた
僕は いつかの親子の堤防を思い出す
...
目覚めれば肥溜めの中夏祭り
寝てる子の口から油虫2匹
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
眉上ちゃん その2
瑞海
自由詩
7*
14/10/20 23:33
たたかう
吉岡ペペロ
自由詩
4
14/10/20 23:03
月の夜
ヒヤシンス
自由詩
8*
14/10/20 22:56
桜桃酒
楽歌
自由詩
0*
14/10/20 22:24
真っ白い
花形新次
自由詩
0
14/10/20 22:18
乙葉のロンド
衣 ミコ
自由詩
3
14/10/20 22:17
産業廃棄物
有無谷六次元
自由詩
0
14/10/20 21:28
等速直線運動
〃
自由詩
0
14/10/20 21:17
此処より他の場所へ
花形新次
自由詩
0
14/10/20 20:17
風邪をひいたら
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
14/10/20 19:52
寄りかかるだけでなく、それぞれに立つ足に暮れる日
はなもとあお
自由詩
4
14/10/20 19:47
感激会
花形新次
自由詩
0
14/10/20 19:45
もしも
こいち
自由詩
0
14/10/20 19:37
素数
㎡
自由詩
2*
14/10/20 19:04
夕焼け
八布
自由詩
4
14/10/20 17:27
ある四季
梅昆布茶
自由詩
16
14/10/20 12:32
もう何年も、使う場所が見つけられない言葉の行方
楽歌
自由詩
2*
14/10/20 12:23
流浪せよ
竜門勇気
自由詩
2*
14/10/20 12:03
あかね
るるりら
携帯写真+...
22*
14/10/20 10:41
悪い虫
やまうちあつ...
自由詩
1*
14/10/20 10:09
前立腺針生検
イナエ
自由詩
7*
14/10/20 10:03
さようならごきげんよう
花咲風太郎
自由詩
3
14/10/20 8:23
正座 / 想い出した情景
beebee
自由詩
24
14/10/20 7:45
いつくしみの丘
藤鈴呼
自由詩
1*
14/10/20 5:16
透明度
Lucy
自由詩
17*
14/10/20 3:29
いもうと
ねぴ
自由詩
0
14/10/20 1:56
「きざむ」
小夜
自由詩
7
14/10/20 0:38
ロッドの先に
番田
自由詩
3
14/10/20 0:02
目覚めれば肥溜めの中夏祭り
北大路京介
俳句
2
14/10/19 23:48
寝てる子の口から油虫2匹
〃
俳句
0
14/10/19 23:48
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2056
2057
2058
2059
2060
2061
2062
2063
2064
2065
2066
2067
2068
2069
2070
2071
2072
2073
2074
2075
2076
2077
2078
2079
2080
2081
2082
2083
2084
2085
2086
2087
加筆訂正:
透明度
/
Lucy
[14/10/20 19:35]
5行目一部削除しました。
4.48sec.