私はかつて二つの遠さを抱えていた。一つ目は社会的な意味での遠さである。私は職に就くこともなく、難しい国家試験の勉強を数年続けていたが、一向に成績が上がらず、模試や本試験のたびに絶望するのだ ...
茨の芽、今日、若すぎる者たちが撒き散らす劇画チックな血
茨の芽、昨日、年嵩の者たちが演じた痛みのわかりやすさ
春、触れよと誘う
茨の芽、千差万別の宿命に満ちながら春に生まれる ...
母は女ともだちを読み返している
寝静まったあと
ベッドシーンだけ拾い読みする
あっけなく
ティファールが沸いて
急須に注ぐ
スキーの写真が挟まっている
男と女
アダ名が裏に書いてある
...
すすり泣く女の財布の中すべてパチンコでする人でなし夫
風俗店従業員出入口に遊ぶ金ねだりに来る夫
冷たい息を吐いてよ
その閉じた唇から
衝突の挙句こぼれたガソリンに火がついて、薄汚れた街角はあちこちでウンザリするような昼間、警官や消防隊員たちの怒号と野次馬どもの罵声が下手なモブシーンみたいに飛び交って絡み合って、真夜中は破 ...
野菜を買うときは
いくつか何気なく
ひょいひょいと
持ち比べてみる
手に持ち近づけると
重さや鮮度
身が詰まっているかどうか
おぉずっしり鮮やか
今日は此奴を使って何を作ろうかなんて
...
動物達よ
交尾をして子孫を増やすのはいいけど
そこに愛はあるのかい?
植物達よ
受粉をして作物を増やすのはいいけど
そこに愛はあるのかい?
人間達よ
セックスをして子どもを作るの ...
死んでしまいたいと
こころの
奥の奥の奥のほうで
思っているひとに限って
止める隙など与えるどころか
ひと知れず
死んでしまうのに
殺してくれなんて以ての外
ひとに対して死という
恐 ...
悲しい歌はもう止めよう
きっと神様も望まない
苦しみから解放されたいなんて
消すかのように加工を繰り返す
子供の落書きのように
泣かないでと声がする
逃げてるのはいつまでも自分で
拭 ...
きいろいバナナの皮を剥く
「ねえ、ぼくたちうまれかわ「絶対にイヤ」
どこですれ違ってしまったのって
手の内も明かさぬうちに
まだ夜も明かさぬうちに
零時の時報とともに食パンを
四つに切 ...
逆さまつ毛が
よく分からないので
果たして
逆さマン毛なるものが
存在するのかどうか
それは、あなた次第です!
って突き放すのも
どうかなって思う
多分、挿入の際に
毛を巻き込み ...
余った皮が
捻れに捻れて
蝶結びになったら
貴女はそれを
ポップだと
言ってくれますか?
ポップだって
言って欲しいから・・・
言って欲しいから・・・
チンボップ、チ ...
学校にヘリで通っていたせいで通学路での想い出がない
誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで
採氷をいつもと違う角度から
鬼の子に『桃太郎』を朗読させる小学校教師
自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼
ファンデーション塗りすぎて顔だけ白い鬼
まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた
不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ...
ふうわりと心が軽くなって
空気がすーっと晴れた
私に見えていた世界に
あなたの見ていた世界を重ねたら
驚くようなことが起こった
正解なんてない
間違ってたっていい
だったら
苦しく ...
うれしいに
まみれてますは
れんあいの
かわにながされ
わたし、さらさら
わくのなか
かまわれまして
れれれのれ
またのこしつき
うまくまうくま
[う ...
チャッカマンが屹立している、夜さ
めしべが煙る浜茄子の丘
とおいとこから土砂崩れしてくる老人の糞便
溶解後8のマグニチュードの筆記体
「よれてゆくのだと思う、あかり、わたしの名前も」
良夫の ...
今朝8時8分にトーストを咥え「遅刻、遅刻!」(ふぃふぉふ、ふぃふぉふ)と口にしながらコートを大袈裟に翻して出掛けたのですよ、ばさっと大きな翼のように。いつもと違って。玄関でいってらっしゃいと見送ってか ...
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ...
私のてのひらの雨雲を
誰かに届けるために
来たのかもしれない
役割は
私が与り知らぬところに
あるのかもしれない
笑うかもしれない
怒るかもしれない
まっすぐな犬のように ...
鬼嫁は阿修羅の如く豆を撒く
残業の夫に代はりて豆を撒く
豆撒の猫に被せる鬼の面
もう数を数へたくなく年の豆
節分やコンビニで買ふ恵方巻
豆撒の鳥が来てゐる朝の庭
...
カサカサカサ
夜風に集られる紙くず
雑踏を縫って宛なく転々と
たぎる街はハイヒールを遣わして
君を救ったのだ
もう辱めは受けまいて
人間 人間 セックスアピール
寒くないのかその格好 ...
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか
諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は
神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて
今日もまた祈り続けては
神の悲 ...
返事なく
早くしてよと
待っている
我が身はどうだ
ほら忘れるな
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遠さについて
葉leaf
自由詩
3
15/2/6 4:38
茨の芽
月形半分子
自由詩
4
15/2/6 3:01
女ともだち
nemaru
自由詩
1*
15/2/6 0:26
人でなし短歌1
花形新次
短歌
0
15/2/6 0:17
私を見て
はて
自由詩
0
15/2/6 0:12
いまのところは
ホロウ・シカ...
散文(批評...
1*
15/2/6 0:05
手にとる野菜たち
灰泥軽茶
自由詩
4
15/2/5 23:48
どこに
リィ
自由詩
2*
15/2/5 23:38
罪と罰
川瀬杏香
自由詩
8
15/2/5 23:24
歌
小日向 ココ
自由詩
1
15/2/5 22:41
うまれかわ/即興ゴルコンダ(仮)投稿.11
こうだたけみ
自由詩
3*
15/2/5 22:27
逆さマン毛
花形新次
自由詩
0
15/2/5 22:17
ポップであること
〃
自由詩
1
15/2/5 21:52
学校にヘリで通っていたせいで通学路での想い出がない
北大路京介
短歌
3
15/2/5 21:44
誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで
〃
短歌
7
15/2/5 21:44
採氷をいつもと違う角度から
〃
俳句
1
15/2/5 21:43
鬼の子に『桃太郎』を朗読させる小学校教師
〃
自由詩
11
15/2/5 21:43
自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼
〃
自由詩
4
15/2/5 21:42
ファンデーション塗りすぎて顔だけ白い鬼
〃
自由詩
2
15/2/5 21:42
自転車に乗って
梅昆布茶
自由詩
22
15/2/5 21:34
重ねたら
森川美咲
自由詩
1*
15/2/5 21:30
うまれかわ
阿ト理恵
短歌
4*
15/2/5 20:27
回春
岩下こずえ
自由詩
0
15/2/5 19:11
僕しか知らない事件
とよよん
自由詩
5*
15/2/5 18:31
年をとるといろいろ
……とある蛙
自由詩
13*
15/2/5 15:55
雨かもしれない
やまうちあつ...
自由詩
4*
15/2/5 13:43
豆を撒く
chihar...
俳句
2*
15/2/5 12:57
たぎる街
IMAGAM...
自由詩
2
15/2/5 12:35
嘆きの神・・・
tamami
自由詩
9
15/2/5 11:58
メールまだかな
Parin
短歌
0
15/2/5 11:50
2052
2053
2054
2055
2056
2057
2058
2059
2060
2061
2062
2063
2064
2065
2066
2067
2068
2069
2070
2071
2072
2073
2074
2075
2076
2077
2078
2079
2080
2081
2082
2083
2084
2085
2086
2087
2088
2089
2090
2091
2092
4.11sec.