やわらかい殻にいっぱいの息

わたしは風船だな

見える触れる存在を

地上に繋ぎとめているのは

幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ

父の肩車でぽってり眠ると

結んだ力 ...
窓が溺れている
僕らが雨に気づくまえから


窓が溺れている
灯りを消して微睡むときも


窓が溺れている
ひっそりと溺れている
カーテンのむこう側で
水面もなく 海底もなく
...
瞳でつかんで
目蓋で嚙み砕く
その咀嚼は
深みにはまる


視覚優位の
神経系統
脳にブレーキ
危うく錯視


煙草のけむりを
くゆらせてると
火で目をつ ...
営み


ビッグバン以来広がり続ける宙 星の大洪水は今だに進行中
一度手放したら きっと二度目はないから登山家の命綱のようにお互いの腰に引っ掛けた両手
理不尽な運命が二人のベットを揺らして ...
みんなちがって

みんないい



みんなちがって

みんなわるい



みんなちがって

みんな

いいもわるいもない



みんなちがっている

み ...
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す

私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ...
きのうも闘った

脳が覚える

薬を覚える

それをこころが覚えてゆく


脳もからだのいちぶであるのに脳とからだが闘っている

いや

脳が作り出したイメージにやられたから ...
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ...
いつの日も
いつの日も
空しい穴を掘っています
雨ざむざむと降り続き
穴に雨水溜まります
泥も崩れて流れ込み
空しい穴は埋まります
僕のからだも埋もれます
どうしようもなく退屈で
僕 ...
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる あなたが何気なく口にした言葉を載せた辞典が欲しい。

わたしに都合よく脚色される思い出と、
取るに足りない一秒を、美しいと感じさせて。

そうして わたしを作りかえて。
ゴミ収集車さんここからわたしを連れ去って
みんなみんなこのままわたしを忘れ去って
少し寂れた純喫茶で
残った灰をソーダに入れて
キラキラ沈んで
飲み干して
それが最期
青丹色を
した
夜の光
は現在を
めがけて
循環
する
永遠の
薄明るい午後2時の庭を眺めていた

晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか

熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
...
誰も足を踏み入れたことのない
小さな島の一角で
白い猫が まどろんでいる

小屋から出て来た女性が
美しいドレスを身にまとっていたので
少し ビビる

猫は ビビることなんて  ...
お前に恨みがあるわけではない
むしろこんな状況でも
自然に振る舞っているお前を
リスペクトすらしている
ただ、これはビジネスだ
俺は雇い主との約束を果たすためには
どんな相手だって殺る
...
中村が俺に向かって「おう」と言い、俺も「おっ、おう」とそれに応える

中村よ、おい中村よ、中村よ、どうしてお前無視す・・・中島か・・・
紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる

これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう

単純に安 ...
彼女、あたしのこと
ともだちだと思っているみたい
でも彼女、言っては悪いけど
とてもブス
世界でも類をみないブスなの
だってオデコが剛力にソックリなんだもん
それに引き換え
あたしはそこ ...
シャワー浴介助やインド象の耳 桐一葉オー・ヘンリーの文庫本 研修医腐草化して蛍となる 魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり 絶縁状にハートマークがない 試食コーナーを行ったり来たり万歩計 人って人が作ったから人なんだろうね
けれど人が作ったものは人以外にもあるのに
人とよばれるのはなんで一つだけなんだろうね
ほかにも人が作ったものがたくさんあるのに
それらは人ではないよばれ方を ...
妖精の産卵は瞬きしてる間に済んじゃうから

スミレ

青い花の

雨が産毛を撫でたら

水滴はダイアモンドのよう

文脈はこわいんだ

心象のアルペジオ
自分が生きるために
他の命を犠牲にして
生きてるって
こういう事かもしれないよな

他の命に尽くす事によって
ありがとうって言ってもらえて
生きてるって
こういう事かもしれないよな
自分の半分を見えないようにしていてくれた人

死んでしまった

ふと鏡を見ると

泣いて突っ立つ他人
どこのどなたか
ぞんじませんが
どうかぼくを
しかってくれませんか

きれいなひとをすきになって
みにくいひとをかろんじてしまう
そんなぼくをどうか
しかってやってくれませんか

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ぷにゅーまただのみきや自由詩12*14/11/26 20:20
窓が溺れている吐水とり自由詩7+*14/11/26 18:02
シホ.N自由詩214/11/26 17:59
営み自由詩014/11/26 17:34
みんなちがって青井自由詩214/11/26 16:40
プレゼントLucy自由詩16*14/11/26 9:43
闘っている吉岡ペペロ自由詩314/11/26 9:16
心象  イナエ自由詩18*14/11/26 9:09
穴掘り花咲風太郎自由詩414/11/26 8:58
(【神話の掌】)※一行詩ハァモニィベ...自由詩9*14/11/26 4:08
組成するa_ya自由詩514/11/26 3:07
キラキラ沈むかの自由詩1*14/11/26 1:17
棕櫚青土よし自由詩214/11/26 0:39
雨の庭きりはらいを...自由詩714/11/26 0:14
小さな猫のおはなし藤鈴呼自由詩2*14/11/26 0:12
ハードボイルド・スタンリー「勘違い」花形新次自由詩014/11/25 22:35
中村短歌1短歌114/11/25 22:10
出逢ふ秋に這 いずる自由詩2*14/11/25 21:58
女子中学生詩人 佐藤恵美「ともだち」花形新次自由詩014/11/25 21:53
シャワー浴介助やインド象の耳北大路京介俳句014/11/25 21:27
桐一葉オー・ヘンリーの文庫本俳句014/11/25 21:27
研修医腐草化して蛍となる俳句014/11/25 21:26
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり自由詩314/11/25 21:25
絶縁状にハートマークがない自由詩014/11/25 21:25
試食コーナーを行ったり来たり万歩計自由詩314/11/25 21:25
おなじリィ自由詩1*14/11/25 20:41
心象のアルペジオやぶうちあい自由詩314/11/25 19:31
実感渡辺亘自由詩214/11/25 17:50
他人さえっこ自由詩2*14/11/25 17:42
どこのどなたか青井自由詩314/11/25 17:03

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