カツカツと甲高い音を立てて
小さな体を精一杯伸ばした君は
誇らしげに指をしめる金属を
見せびらかすけれど

そこに叩き付ける冷たい息を
吹かせているのは僕であって
じんわりと体温を奪って ...
【おへそ】


りんごちゃんと なづけられた おんなのこ
今日は りんごのようにいいにおい
きのうは もものように いいにおい

林檎のおへそは いいにおい
林檎の ほかのどこの部分よ ...
子供たち風と戯れ駆け回る広すぎる庭自然いっぱい

川底に沈んだゴミを掃除する深呼吸したくならない臭い

秋風に紅葉の色含まれる平凡な日々色が濃くなる

休日は家族連れ多い公園内家族一つにな ...
この広い宇宙のなかから地球を選び

多くの生命のなかから人間を選び

そのなかから選んだのです

お父さん お母さん

子供は 親を選べないなんて

私は選んだのです

愛の光 ...
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

...
港町夕焼け市場のおばちゃんが持たせてくれた金平糖


ビードロの光りのなかの金平糖「空に帰りたい」未明のなみだ


「金平糖の中毒ですね、食べるのはいいけど見てはいけません」


雪 ...
私の影の
じめじめに
いつしか
キノコがはえていた
いけそうなのを
つまんでみると
なかなかオツな
味がした
だめそうなのも
なかなかあるが
だめなキノコは
うつくしかった
...
脳髄に出来た亀裂から饒舌な空虚が垂れ流される夜だ、信号はどこかに、信号はいつもどこかに…アンテナのないところで途切れる、雨を待つ空は紗幕のように奇妙な光を放ち…まる ... 駐車場、軽トラの下
多分猫が死んでる
見てみないと分からんけど
多分死んでる、分かってる

シュレディンガーの猫だっけ
世界は可能性に満ちている

台所、僕の足元
鼠が死んでる
窮 ...
クリスマス新陳代謝の悪い棚 地球儀や深く齧られたる聖夜 背骨だけ大人になってクリスマス (羊が32匹 ────)

おととい髪の毛を自分で切る。
乾燥麺がふやけていく間に何となく思い立って、バサバサいってしまった。右サイドを切りすぎて、少しハゲのように目立つ。駅前にはコスパのいい1 ...
ホームに立ち尽くして 聴いていたよRock 'n' roll
今夜わかり合えるのは このメロディだけさ


ひと気のないシートにもたれながら 
去っては消えていく景色を いつまでも追いかけて ...
盗人に追い銭とかってさらに損したなんて云ってるけど
追い銭をしたのはあなたの方でしょう
自分がしたことをまるでなかったことのようにするなんて
盗人よりもふてぶてしいわよ あなた


...
驟雨になって過ぎていく時間の中で、
詩を書かせてくれないか、
誰かが囁いた。

誰かの声は確かに、
黒いペンで、
と言ったはずなのに、
私は赤いペンを背中から差し出す。
私は赤いものば ...
冬の朝珈琲啜りヴィオラダガンバ聞く

夕食後ハープシコードが漂う

パイプオルガン胸を突く
牡丹鍋は花盛り

ポインセチアの紅が眼を突く

我が家のボケが蕾をつけた

寿司桶に百花繚乱
さむい朝
ベッドのうえで
あなたは眠っているのではなかった
あしたにも雪が降りそうな朝

似たようなことが
いくつもあった
雨の日や 風の日に
なまぬるく繋いだ体のなかで
あなた ...
二月堂
夕暮れ時に
鳴く鹿の
小鹿を呼んだ
母の慈愛は

冬の旅
奈良の都の
空冷えて
妻とともに
釜飯を前に

三面の
顔持つ少年
戸惑う
表情美しく
空を睨んで
...
生きていること

意味なんてないよ
(それをソノマンマ問うのを頭デッカチ観念論と言うんでさ)
生かされているナゾ
それだけがあるんだよ

人生はその謎解き掘り下げ時間
出来事の目眩す ...
中学一年のとき
後に野球部主将となる
円行寺くんに
下駄箱で告白されました
僕はノンケでしたので
その思いに応えられなかった
僕はその時
松田聖子に夢中で
彼女を想像しながら
毎日覚 ...
彼はとても静かに暮らしていた
職業は図書館の司書だった
毎日職場に行っては
本を分別し
新たに購入する本を検討する

静かに帰宅すれば
柔らかに妻が頬笑み
お疲れさまでした と言う
...
ひと足歩くと メェ―と啼く
ふた足歩くと 
メェー メェー

やっと見つけた
あたしの足にぴったりの
ショートブーツ
シンプルでオシャレ
これからのシーズンにぴったり
気どり過ぎても ...
ぼくの最古の食べ物の記憶は
母の乳の味だ
いまだに憶えているんだ
兄弟姉妹の中で
ぼくだけが母乳で育った
何故かというと
当時の哺乳瓶の吸い口はゴム製で
ほんのと苦かったからだ

や ...
バスでピッてやったら
残額が表示されるけどさ
それって
財布の中身見られんのと
一緒だろ
もし俺の後ろに
連続強盗殺人犯が並んでいて
そんとき残額が5000万だったらどうすんだ
間違い ...
人が進化してきたのは
森羅万象に名前をつける事にあるだろう
分類し
混沌の中から或る物質を抽出し
何らかの意味付けをする

人は絶えず名前を付けて
繁栄を願っている

永遠に追い付か ...
あなたがすきです
まともでないあなたがすきです

はなしがかみあっていないけど
あなたがすきです
わたしをみないあなたがすきです

あなたのいうあなたが
わたしのことではないけれど
...
ぞんび

ぞんびがやって来る。
廊下の向こうから
のそーのそー

膝を抱えて
鍋の
煮凝りを
見て
いる

膝の二つの丸い丘
なでなで

凍える身体に
小声で話しかけて ...
         昨夜の夕食は
      なにを食べたったか 
             なぁ
       あぁ そうだった
    カレーライスだった か
            いぃ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
凍るまで冷え切っている這 いずる自由詩115/12/22 10:44
おへそるるりら自由詩15*15/12/22 10:09
子供たち夏川ゆう短歌215/12/22 6:20
選びました佐白光自由詩6*15/12/22 1:16
執念たけし自由詩7*15/12/22 0:49
「金平糖」 2015.12.21もっぷ短歌315/12/21 23:58
キノコフユナ自由詩515/12/21 23:54
暗転の種類ホロウ・シカ...自由詩3*15/12/21 23:52
にゃんちゅうたいら自由詩115/12/21 23:44
クリスマス新陳代謝の悪い棚北大路京介俳句315/12/21 23:12
地球儀や深く齧られたる聖夜俳句215/12/21 23:12
背骨だけ大人になってクリスマス俳句215/12/21 23:11
師走の皺もり自由詩2*15/12/21 23:01
夜明け前涙(ルイ)自由詩315/12/21 22:53
空き樽は音が高い自由詩415/12/21 22:40
ナイフあおい満月自由詩615/12/21 21:56
バロックレタス俳句115/12/21 21:52
冬の花俳句215/12/21 21:28
さむい朝はるな自由詩315/12/21 21:20
いにしえの都レタス短歌115/12/21 21:11
意味vsナゾたけし自由詩5*15/12/21 20:51
マス岡きっこ「ホモダチ」花形新次自由詩415/12/21 20:51
王の末裔レタス自由詩415/12/21 20:43
ラムスキンLucy自由詩1115/12/21 20:38
食歴レタス自由詩215/12/21 20:15
Suica考花形新次自由詩115/12/21 20:05
レタス自由詩215/12/21 19:42
ただすきということ朧月自由詩215/12/21 16:25
うすくらがりふるる自由詩5*15/12/21 16:11
風と光の変奏(四)信天翁自由詩415/12/21 15:21

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