風にゆれる暖簾をくぐれば
そこにお前がいた
退屈そうに
新聞を開いたお前は
俺をみてただ頷く

斜め前の席に座り
婆様が注文を聴きにくる
戸惑いながら

カレーうどん

今日の ...
 何代も受け継がれたレコードプレイヤーからのノイズが心地良い。
 今夜はクラシックでもジャズでもない。
 忘れ去られようとしている昔のレゲエのレコードが深く響く。
 今夜私は二十年前にタイム ...
公園の銀杏も散ってしまい
樹々の枝だけが
空を刺している

広場のベンチの陽だまりに
うたたねしているお爺さんの
寝息はとても安らかで
ぼくも欠伸をしたくなった

冬の情景はブリュー ...
救済するために、
骨を食いちぎらなくてはならない。
救済するために、
歯をもぎとらなくてはならない。
救済するために、
皮膚を剥きとらなくてはならない。
救済するために、
肉をかみちぎら ...
脳髄が止まっている。薬を一口飲んだだけ
尖った、働きすぎた神経が
もう二度と動かなくなるような錯覚
ネガティヴだとかポジティブだとかそんな感情さえ消えた
悲しみも喜びも消えた
吐き気がするけ ...
たった今は、すぐさっきになる



だから、明日もすぐくるんだ。

明日はめちゃくちゃ楽しいかもよ。


もし自信がなければ、なんでもいいから楽しそうな事を考える。


例え ...
部屋には楽器
戸棚に食器
心に故郷
晴れ時々猫
一生の中の一日
   
異教徒みたいに迷い
信者のように眠る
湖のある街で
坂の多い街で
そして
思いがけない知らせ
一生の中の ...
一頁をめくると
また新しい世界が広がる
知らないことの多さに慄き
悦楽に浸る

デジタル化できない
五万の文字を
ぼくはどう反芻したらよいのか
途方にくれる

今となっては
使わ ...
{引用=〈2013.11.12 北海道「青い池」に初雪〉}
十一月十二日でした二年前あなたに雪が告白したのは


過ぎてから纏めて破く日捲りの今日はあしたを焼べたいほどの


シクラメン ...
かあさんがいる。

それだけで

心が心底落ち着く。


ねぇかあさんがいるだけで

心が穏やかなる。


どんな薬もいらない
深い特効薬。


私は安堵の眠りにつく。 ...
泣きじゃくる年頃でもなくて
もがき苦しむ精神でもなくて



だから余計に
わざわざ もがきたくなって
わざわざ 泣きじゃくったりしたくて      

 

そこにいてくれ ...
ひとときのやすらぎ

おとなえば、一人の女人ありて
吾ら夫婦温かくもてなす
いつも、折にふれ
訪ねゆきて慰めらる

自動車の事故も
息子のふしまつも
その方の温情に、慰めらる
今日 ...
余命と寿命のあいだを
   日々往復している
卒寿となったおひとりさま 
         にとって 
 それはありがたいことなのだ
          往復切符の
         砂時 ...
あなたの真冬の冷え切った裸の手を
わたしはしっかりと抱きとめてあげたい
みれば指が崩れている
肉はぐちゃぐちゃ 骨が視えているよ
、わたし信頼できる薬局を知っているから
良いお薬を買って手当 ...
青い青い大空を見上げるのは
人を恨むためじゃない
広い広い大海原を見るのは
人を憎むためじゃない
大きな大きな樹を見上げるのは
人を裏切るためじゃない
人が生きているのは
苦しむためじゃ ...
サンタへの御願いは
「あったかいポエム」がほしいってことのいま
思い出すのは、ポエム売りの少女は
ほんとに居たはずだってこと
「あったかいポエムはいりませんか」
って云って聖誕祭前でにぎわう ...
ポン柑の味の香りの優しさはいつか会いたい母に重なる 「死ぬために生きる
それだったら もう少し 
生き続けられるかもしれない…」


となりに乗り込んだ ピンクのかたまりが
内部分裂 暴発を くりかえしているのにも気づかず
ほ ...
夢は、憧れは
それはわたし自身が
父さんに決して恥じないでいられること
神さまにやっぱほめてもらえること

父さんには あとで 聞いてみる
神さまにはいますぐに降りてきてもらって
どこか ...
陽が昇るのを待って 僕らはあてもなく電車に乗った
まだ人気はなく静かで ただやわらかい朝陽だけが車内を包み込んでいた


僕らは互いに黙って 流れていく景色を呆然と眺めていた
この景色の中に ...
私には
“かる”
が足りない

{引用=狩る}
死に物狂いで
欲しいものを追い求める
信念が足りない

{引用=枯る}
本当に参ってしまって
乾涸びるほどの
絶望が足りない ...
堕落論の中に反戦思想を読む人の気が知れない。
十代前半から四十代後半の今までに少なくとも2万回は読んだが、
何回読んでも、8割りがたは戦争礼賛にしか見えない。
事実、戦争中ほど良い世の中はなかっ ...
クリスマス顔と指紋を乗っ取られ クリスマス喉の奥よりショットガン 手のひらに聖夜と書いて夢芝居 クリスマスは赤い色

想う人から「クリスマスを一緒に過ごしたい」と誘われて

私の頬は赤くなる
純白の音響
広がり続ける 水底の
更なる深淵
蠢き渦巻く粉砕 無機
残業のビルの明かりも聖夜の灯 あなたが好きなその絵に
いまはもう 何も付け足さないこと

あなたが好きなその絵を
いつも ありのままで受けいれる心

あなたが好きなその絵が
いつかかならず 色褪せていく瞬間に
...
あなたの大きく開いた口が、
ちいさな海を吸い込んでいく。
あなたの脳裏を走る列車が、
いくつもの駅を追い越していく。
駅には、
誰もいない人で、
あふれている。
あなたは、
誰もいない ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
そば屋でレタス自由詩5*15/12/19 4:44
ノイズヒヤシンス自由詩5*15/12/19 4:24
冬の陽だまりレタス自由詩815/12/19 4:21
救済するためにあおい満月自由詩415/12/19 2:01
薬を斎藤 九自由詩015/12/18 23:55
脱鬱の方法doll自由詩015/12/18 22:48
A DAY IN THE LIFEやまうちあつ...自由詩415/12/18 20:57
大漢和辞典レタス自由詩7*15/12/18 20:03
池のほとりに柊の頃 「平成景四首」 2015.12.18~2 ...もっぷ短歌3*15/12/18 19:44
かあさん。しんおん、自由詩4*15/12/18 19:00
気づけば もう、あの大切な君komase...自由詩4*15/12/18 16:59
ひとときのやすらぎ生田 稔自由詩115/12/18 16:27
風と光の変奏 ②信天翁自由詩315/12/18 15:11
夜が明けたらもっぷ自由詩315/12/18 13:32
祈り渡辺亘自由詩415/12/18 10:42
ポエム売りの少女は居たはずもっぷ自由詩4*15/12/18 2:45
大好きな *短歌315/12/18 2:28
『DRIVE ALIVE SURVIVE』座一自由詩11*15/12/18 2:25
夢は、憧れはもっぷ自由詩115/12/18 2:23
海になればいい(飽和編)涙(ルイ)自由詩315/12/18 1:52
かる瑞海自由詩8*15/12/18 0:25
大陰唇論花形新次散文(批評...415/12/18 0:16
クリスマス顔と指紋を乗っ取られ北大路京介俳句115/12/18 0:13
クリスマス喉の奥よりショットガン俳句115/12/18 0:13
手のひらに聖夜と書いて夢芝居俳句515/12/18 0:13
三行詩 : クリスマスは赤い色しょだまさし自由詩215/12/17 23:35
来襲静かに悪夢たけし自由詩7*15/12/17 22:56
聖夜chihar...俳句2*15/12/17 22:38
もり自由詩1*15/12/17 22:31
腕輪あおい満月自由詩6*15/12/17 22:17

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加筆訂正:
海になればいい(飽和編)/涙(ルイ)[15/12/18 19:14]
タイトル、少し変えました
夜が明けたら/もっぷ[15/12/18 13:38]
2行目「抱きしめて」→「抱きとめて」
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