あなたの息づかい

あなたの体温

ほんとはね、わたし、それだけで生きていけるの



 
鯨の遠吠え
骨横たわり
ラッパ吹く
誰がため
月が傾く頃
金色の砂が器から溢れ
胎内に響く
もうすぐだね
もうすぐだね
梟のウィンク
深淵なる森の一瞬
針葉樹の欠伸
我らからすれば永遠に等しく
命が宿るは奇跡に等しい

明星 ...
さり気なき言葉端々に、
乙女惑わす恋の技巧(からくり)。
感づるがまま君見つめ、
感づるはただ罪と密(みつ)。
真冬の園(その)には早すぎた、
不埒な青き春の花。
私からジャンとハイジを取り上げたなら私は発狂するだろう 真白になった
彼女の肌の小川に流れる純粋
くるくるまわった
私には得ることのない美しさ

美しさって
死を内包しているような
気がする
可愛さに絶望
美しさに絶望
比較的後者の方が ...
散歩をしようと思い
外に出た 私は 
北風が来月には吹き荒れていることだろうと思う 
もう 暗かった 外は 
恋人たちの恋に熱を上げていた
路地を通る 人気のない夏の日の思い出された
今は ...
まだビニルの臭いがする五体の人形から初老女の指紋を検出するのにそう時間はかからないと男が笑う。
手袋の内側に付けられた粉はパン屋のそれとは大違いだ。
牛乳にクルミを砕いて入れながら、デリバリーヘル ...
深い空









つらぬいて飛べ
暗い海

...
太陽が大爆発したあの時、僕の頭の中ではゴミ収集車の音楽が鳴り響き、郷愁とは言い難いさみしい気持ちで満たされていた。

燃え盛る破片が隕石となって地球に降り注ぎ、人々の阿鼻叫喚が温泉のように街中で溢 ...
葱鮪汁啜るふたりはもう他人 体内でどんどん増えるわかめちゃんあした天気になりますように いつもより玉葱多く刻む夜あした天気になりますように あやまったら大抵のことはおk
そんな考えでもいい?
そんな気分の夜

まじめに生きないって本を
読みながら風呂にはいろう

どうせ朝がきたら
起きるんだし仕事にいくんだし
はみだして ...
ひょい、と
おまえを肩に乗せると
よりいっそう
にぎやかな
居間になる

わたしには
さほど高くない
いつも通りの目線だが
おまえにとっては
宇宙ほどの
高みであるのかも ...
大人になって
子供の頃遊んだ公園や
学校の通学路を歩いてみると
昔と随分変わったなぁと思う
公園の遊具は無くなり
遊んでいる子供もいない
学校の帰り道によく
駄菓子屋に行き
友達とお菓 ...
色のない空気が
皮膚に纏わりつく時の流れ


すっかり固まって
ただ立っている
ただのぼく


四方八方
積み上がるノイズ
耳を覆うほど
騒がしくて
本当に聞きたい音が
ど ...
顔を合わせることもないのだが
納品先のユニークな店長

真夜中の搬入なので
鍵を開けセキュリティを解除して
作業をするのだが

厨房内のホワイトボードを
ふと見れば

  欲しいも ...
井の中の蛙だったのさ
大海に飛び込んでみたら
周りはたくさんの生き物であふれていて
埋もれてしまうだけの存在

されど空の深さを知る なんて言ったのは誰だっけ?
空の深さすら知っているかど ...
私を打ちのめすような
強い何かを探していた
打ちのめされて立ち上がる力をくれるような
強い何かを探していた

だけど実際私を打ちのめしたのは
自分が認められなかった
ただその一点だけだっ ...
3が降っているお店を見つけた。あまりにもたくさん降っているので、ウィンドウの左端に溜まってプルプルと震えてるみたいに見える。これはきっとサンプルなんだろうと思って3の一つをつかんで引く(pull)。す ...  妹子の郷

晩秋の妻の庭先飾るごとそそと花々咲きにけるかも

吾心誰に恋すかひそかなる想い集いてありてあるなり

日曜の午後のドライブ妻と行く妹子の郷に妻行くという

小かぶらと漬物 ...
その影は赭(あか)い
一切の善を焼き尽くさんばかりに赭い

人の形(なり)をしているようで
その実
無形(むぎょう)の怨(おん)である

直と喰らい憑き
針ほどの穴を瞥(み)つけるや
...
テールランプがチカチカ
吐く息の白さよ
薄汚れた頬のシミ
ざらつく匂い

瞼が小刻みに揺れる
眼が膨れて痛い
首の根がコチコチに固まっている

笑みが浮かぶ
片側の口角が上がってい ...
ミシッ と鳴って
雪、軋む

ギクッ として
飛び起きる

「まずい、雪崩だ!」


誰もいない



4Fのベランダに出れば、
碧天に一筋の白雲
冷気が僕をヒンヤリ包 ...
ゴミがあった机の上は
ゴミ箱よりもゴミが多かった

ゴミ扱いされるより
ゴミ扱いする奴がゴミだった

淋しくて飛び出した都会は
田舎よりも淋しかった

叶わなかった夢は
叶わなかっ ...
「芸人ヨシダリアンの新発見伝コーナーです
 先ほど映像、すごかったでしょう
 今日は、スタジオに、あのエスカレータを
 開発した設計課長の杉本さんにお越し頂き
 ました」
「よろしくお願いし ...
あなたの声が
聞きたくなって
飛び乗る電車
ガタゴトと
車輪のないバスがとまっている
低い木のしたに

たぶんそこにあなたはいる
破れかけのシートに心地よさそうにまるまって
外は
こんなになってしまったというのに
さびしい、という言葉も知 ...
触れるとつめたくてあたたかい
やみはやわらかい
しなやかに伸びる人工的な曲線
そのさきに灯るひかり
まるいほのおに囲まれている
漆喰はそれを反射している
揺れ踊る微細な動きに意味を見出すこ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ほんとはね殿上 童自由詩17*15/11/30 2:27
深海より愛を込めて秋也自由詩315/11/30 2:02
280日間 近くて遠い日自由詩515/11/30 1:58
恋の技巧ケルリ自由詩115/11/30 1:08
マイ・シュタイフもっぷ自由詩315/11/30 1:01
真白瑞海自由詩4*15/11/30 0:45
秋の街角で番田 自由詩115/11/30 0:30
もり散文(批評...0*15/11/29 23:54
無題TAT短歌015/11/29 23:11
ソレイユwakaba自由詩115/11/29 23:10
葱鮪汁啜るふたりはもう他人北大路京介俳句215/11/29 23:04
体内でどんどん増えるわかめちゃんあした天気になりますように短歌015/11/29 23:04
いつもより玉葱多く刻む夜あした天気になりますように短歌415/11/29 23:03
もじどおり朧月自由詩215/11/29 22:29
肩車千波 一也自由詩1015/11/29 21:32
帰ろうリィ自由詩1*15/11/29 21:08
ノイズノイズ寒雪自由詩115/11/29 20:00
店長梅昆布茶自由詩1115/11/29 19:53
所詮は天竺葵自由詩115/11/29 18:30
打ちのめされることなど 2自由詩015/11/29 18:22
12,976歩こうだたけみ自由詩4*15/11/29 18:04
妹子の郷生田 稔短歌115/11/29 17:26
闇(くら)いところより湧くもの貝の石自由詩2*15/11/29 14:30
破壊opus自由詩015/11/29 14:00
この冬の朝たけし自由詩5*15/11/29 13:24
無念ゴミイオン自由詩3*15/11/29 13:07
追い越し禁止エスカレータ自由詩2*15/11/29 13:03
胸はずませ 都都逸薫子伝統定型各...115/11/29 12:09
シートはるな自由詩415/11/29 11:35
くらい管城春自由詩115/11/29 11:06

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