もし悲しみに襲われた時は
楽しかった時を思いだして
笑えばみんなが笑う
でも泣いてしまえば
みんな泣いてしまう
どんなに悲しい時が訪れても
笑顔を忘れないで
私は王に伝えなければならない事柄があった。それでまず城の守衛に門を通してくれるように頼んだ。だが守衛は私の頼みを一蹴した。王がお前のような下賤のものを相手にするはずがなかろう、とせせら笑いながら。私は ... 自動車には神が宿っている。そう確信したのは、運転を始めて一年ぐらい経った頃だろうか。自動車が人間とは独立した別の人格を備えていることは、乗り始めてすぐにわかった。自動車は人間の命令通りに動いているよう ... 看取りは二晩続く。その二晩が終われば、二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。
「すっかり人気者だね」
同僚の立石さんがぼ ...
眠りから覚めてしばらくのあいだ、ぼくは不安なことのない世界にいられた。息子と公園で遊んでからぼくは家で仮眠をとった。
夕方のひかりがベランダから射している。掛け布団のおもてがすこしひんやりしている。 ...
保育所に息子を迎えに行くと、新しく入所してきたと思われるこどもにじっと見つめられた。ぼくが肌の色のちがう黒人だからだ。
コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。息子はぼくより ...

おはよう
と言う

それだけでほっとする

朝が来たということ

声がちゃんと出るということ

おはようを言わない1日は
もやもやしている
昨日がまだ続いているよ ...
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
...
母から聞いた遠い日の思い出話です

貧しい農家だった父と母は
農耕馬に馬橇を引かせ
町の市場へ暮れの買い物に行きました

正月のための食材を買い
家族の冬のビタミン源として
おそらく当 ...
酒なくし味醂を啜る 焼き海苔に
祖母のこだわり
いま思う
紅鮭に
玉子納豆
ねぎの味噌汁
帰宅の歩みは
豚汁をもとめていた

豚バラ
ゴボウ
里芋
ねぎ
コンニャク
油揚げ
ワカメなどもちょっと良い

何時もの妻との阿吽は通じるのか

路を間違えながら
トボトボ ...
ぼくはいま何処を歩いているのか解らない
春か夏か秋か冬か
歩く足は変わらないのに

季節は変わらず
肩を抱く

あすも変わらず生きていられるのだろうか
それは誰も知らないことだ

...
存在の不安を癒すはずの
名も知れず 闇から生まれ闇に去る運命の
生者よりも はるかに数多い死者を看取った
神が それを許したのか?


大好きな町が 罪のない血に染まった  
夜が真 ...
今すぐあらゆる虐待行為をやめろ!

病院の片隅で、会社のオフィスで、学校の教室で、家庭の真ん中で

いたるところで行われている拷問を今すぐやめろ!

右の手で人を殴っておきながら

左 ...
滝壺の深淵から
天空に珠をさがす
うねる銀の龍の嘆き
龍は雷鳴とともに雨を降らした

飢えた民のために
龍は慈雨を与え
空の彼方へと去ってゆく
雲間にその痕跡だけが残っていた

...
埃の浮いたオレンヂジュース飲みながら
酸化して古ぼけた青空を眺めていた

ぽつりと視界に横たわる
誰もいない廃アパート
屋上で誰かが手を振っている気がしたけれど

たぶん気のせい

...
均衡は崩れている
もうとっくに

地面の空の裂け目から
鮮血に染まった手を伸ばす人、人、人
同情でも訓戒でもなく
ただ助けを求めて



独り冷え切った身体を震わせ
汚れて ...
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ...
そう、北を向いて左手を伸ばしても
後ろから風が吹き日が昇る
何が変わったのだろう、
声に出してみても家族すらもう見えず
そのまま没入を止められないだろう
今の続きをただ生きていたい
帰らず ...
時々家族みんなで行く
安く食べられる回転寿司

息子たちは魚が少し苦手
回転寿司は最近何でもあるので
行くことを楽しみにしている

気軽に握り寿司を食べられる
安く食べられるので
何 ...
 名も知れぬ花々が倦怠を司っている。
 彼方に聳える山々が郷愁を誘う。
 人間は目に見えるものを真実だと捉えがちだが、
 夢の中までそれを固持することもないだろう。

 夜空に浮かぶ三日 ...
会社で働くようになると、仕事の能率を上げる行為や仕事に必要な行為は、仕事そのものでなくとも「業務」扱いされる。例えば、同僚のことをよく知ることも業務だし、同僚と親睦を深めることも業務だ。休暇をしっかり ... 会社は個人の意思で動くものではない。下の者から上の者まで、多様な人間の意思が合わさって初めて意思決定して行動できるのである。下の者が文章を起案すると、上の者が次から次へとチェックしていき、同意を示すハ ... 私は愛するあなたに、私が愛したことに対する代金を請求する。いくら私が愛しても、あなたは見向きもしないから。私の愛は清算されないまま残ってしまうので、未清算分を早めに決済するために、恋愛感情の標準価格で ...  天の慟哭か大地の怒りか人間が驚愕するのは決まって夜だ。
 神秘の詰まった夜を私は愛する。
 それはロマンに満ちた星空だけによるものではない。
 何とも言えぬ甘美な恐怖とそこはかとない漂いが ...
マッチを擦った
においが好き

懐かしいから

クリスマスのロウソク
ストーブ
父さんの煙草

子供の頃に

安心した匂いだ
尊いものを知る喜び

この世にある
数えきれないすべてのもの

命や自然や
歴史や宇宙や
誰かが誰かを想う小さな優しさまで

嘘をつけない人
じっと耐える人
誰かのために笑う人
...
痛む喉気遣いながら栗を剥く
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
忘れないでリィ自由詩1*15/11/22 8:55
守衛葉leaf自由詩015/11/22 5:11
自動車自由詩115/11/22 5:07
看取り(3/3)吉岡ペペロ自由詩315/11/22 1:12
看取り(2/3)自由詩215/11/22 1:10
看取り(1/3)自由詩215/11/22 1:08
おはようがなくなったら瑞海自由詩3*15/11/21 22:23
もんじゅたま自由詩14*15/11/21 21:27
林檎の思い出Lucy自由詩13+*15/11/21 20:55
酒乞食レタス俳句215/11/21 20:41
朝めし②俳句215/11/21 20:38
朝めし俳句115/11/21 20:32
帰り道自由詩115/11/21 19:55
冬が来る前に自由詩115/11/21 19:26
虚構の大義藤原絵理子自由詩5*15/11/21 18:49
宿命ではないりゅうさん自由詩015/11/21 18:31
天空レタス自由詩315/11/21 18:25
涙があふれてwakaba自由詩0*15/11/21 18:10
墓石たけし自由詩315/11/21 14:37
扉の隙間からただのみきや自由詩19*15/11/21 11:48
100年後の世界nick自由詩015/11/21 11:33
回転寿司夏川ゆう自由詩115/11/21 6:04
ヒヤシンス自由詩5*15/11/21 4:36
業務葉leaf自由詩215/11/21 4:12
会社自由詩215/11/21 4:09
売買自由詩015/11/21 4:06
夜への想いヒヤシンス自由詩5*15/11/21 3:14
ともしびガト自由詩7*15/11/21 2:03
優しきひと自由詩2*15/11/21 2:01
痛む喉気遣いながら栗を剥く北大路京介俳句415/11/21 0:49

Home 戻る 最新へ 次へ
1735 1736 1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746 1747 1748 1749 1750 1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757 1758 1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 
4.45sec.