飛行機が離陸する
君を乗せた
君の荷物を乗せた
君と僕の思い出を乗せた
大きな翼が飛び立つ
でも君は
二年の日々など
どこかその辺に
置き去りかも知れない
そんな思い ...
まったく
ニャーニャーうるさいなぁ
これは俺の肉だから
お前にはあげられないの!
いやはや
とんだ攻防戦だ
ニボシを踏んづけてまで
焼肉を狙う食いしん坊
ペットが飼い主に似 ...
近くで飼犬が吠えている
遠くでヘリがうなっている
春をむかえて
真昼の底の
冷たい耳翼のひだには
角化した表皮が
フケとなって
...
春の陽にいて
あなたのことを思います
わたしの気持ちを受け入れて
いただけるなら
うれしいです
どうぞ
春の陽のなか
あなたの気持ちを受け入れました
...
夕暮れどきの港。
偏光グラスが西日に反射する。その中年男性は、釣り人である。通り過ぎたとき、私に声を掛けてきた。
「こんにちは」
「こんにちは」
私も応じる。「釣れましたか ...
生神の鍬に
ぬっくり耕され
おれは畑になった
ねじ切られた灌木の陰茎に
スズランテープが引っかかって
女の声みたいに風がふざけている
ムクドリ毛虫食え
ミミズ食うな
おれはミミズの糞を ...
泣けよ、サファイア、二番星。
煌々と、夜が凍っている間。
か細い音が、反射する。
それが誰にも、届かなくても。
泣けよ、サファイア、二番星。
鳥の声が、切り開く夜明け。
...
タラップが外れて
四基のエンジンの
高音と共に
涙する風切り羽
揚力のうまれるままに
生活の足場を
芥子粒ほどにちいさく
後ろへと
吹き飛ばしてゆく
...
カナダじゃなくて
群馬を舞台にした
少女が主人公の物語?
ぜーんぜん、違うっ!
赤毛の赤木春恵が
主人公を演じる
中華料理店「幸楽」秘伝
餃子の餡開発までの
苦難の歴史を描いた ...
おまえはマリオネットじゃないから
見上げても人形つかいはいなくて
月と太陽があほみたいに
上ったり降りたりしてるだけで
おまえを動かすのはただ、おまえの内燃機関のみだから
おまえに心はなくて ...
お母さんは横になってテレビばかり見ています
わたしは笛の練習をしています
先生から叱られたところ
雨が少しふりだしました
おどろいたようなお母さん
犬のようにお尻 ...
世界を支配しているのが
電通と博報堂であることは
よく知られているが
「ええ、驚くほど
ドッサリ出るようになったんです!」
とババアが喜色満面で語るCMの制作者も
電通であることは ...
きんらんどんすの 帯しめながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろう 「花嫁人形」蕗谷 虹児
いんもらる
何故か密会が近くなるとよく雨がふりだした
小遣いがなくなる日を予感するよう ...
そばにいるよ
なんて
そばにいない
みえないものを
あるかのように
うそぶいていて
そばにいるよ
なんて
そばにいない
だからあなたはあのひと ...
風にそよぐパンツィーに
話しかける
「ねえパンツィー、きみは誰?
誰のパンツィーなの?」
無言で風にそよぐパンツィー
「きみのようにイカしたパンツィーが
誰のものでもないなんて ...
やあやあ 春の雨 春の雨
冷たく暗く長い雨
ほかほか陽気に 鞭打つように
大いに覆った 昼の空
やあやあ 春の雨 春の雨
冷たく暗く長い雨
さらさら降って 流れていって
どこへ行くの ...
ピンク色の馬の背中に乗って
教科書ばらまいて
パステルの水玉模様の中
宇宙いっぱいの時刻表
穴があいてどこもかしこも
涙がこぼれて
流れ星こんぺいとうチョキの指で切り取る一秒
黒い暗いタ ...
…ガチャン!
ドアが開くと
中からカンガルーのように飛び出してきた
!ぴょんぴょんぴょん
猿轡かまされ
きつく結ばれた両手両足
ん?なんか見覚えがあるぞ
!!
誰かと思ったら ...
花なく
つぼみなく
撒き散らされた
土を
砂を
一身に受け
忘れ去られた者
振り向かれることのない者
かつて
青く輝いていた
一つ一つが
土の色してうなだれて
土にかえ ...
きょうも誰かの誕生日
だけど忘れてた
ぼくらは三人はぐれ雲
誰かにとっては
かけがえのない誕生日
春雷や成層圏の透明
街のひかり
空が赤い
胸をとお ...
水に浸された石の橋が
ほどけるように歌っている
緑の空
緑の空しか信じない
常に 手のひらひとつ分の
目をつむれば
揺れる景色
霧の径を
くりかえしくりかえ ...
朝のワールドニュースでは
空港に設置されたカメラが常にテロを監視し
中国の経済的失速が懸念材料となり
世界のあらゆる処であらゆる価値観が往来する
冷凍のピザをオーブントースターでこんが ...
*
「みんな咲いている」
ハァモニィベル
*
手のひらが咲く
咲き乱れもせずに
花びらになって
咲いている父の大きな手の上に
母の手のひらが咲き
その ...
昨日見た景色もう一度今日見た心模様で変わる見え方
ピラミッド型の建物体に良いエネルギー的に調整されて
真っ白なお米が好きで二杯食べるどの料理とも相性がいい
子供たち飛行機を追いかける ...
弦が切れたから 歌えないと
あなたはいった
途中で詩をど忘れしてすいません
と朗読会のあと
あなたはかなり申し訳なさそうだった
でもぼくは
それはあまりにも人生らしかったので
か ...
哀しさが降りやまぬ
冬の終わり
春の萌すころ
この哀しさに傘は
ほしくない いらない
ぬれて歩きたい
どこまでも続く道
いつまでもの
はずだった きみと
わたしの二組の
雪 ...
そのインコはレモン色で
くれたのは男の子
見知らぬ 男の子
なぜなら前日が クラス替え
中学時代はそういうふうな
忘れたいことばかりがよぎる日々
レモン色は苦しい
レモン色が苦しい
...
バロックを聴いているゆうべ
ピアノがやさしくいざなう
夢への世界 扉はすぐ
そこだけれど まだ
開けないで 聴いていたいと
気がつけば夜通しとなった
一人のための音楽会
レコードは回 ...
それが大きいのかちいさいのかわたしには分からない
数だということだけ わかる
くらやみを射抜くような空ろないたみがビルを覆っているので
ひとびとはたえまなく降ってくる
切りそろえられた三角 ...
加害者も被害者も
キラキラネームだとしたら
どっちが殺されても
どっちが死刑になっても
まあ、あまり違いはないな
と思ってしまう
それは、いいことだろう?
例えば
加害者が鈴木 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
テイクオフ
YEWJI
自由詩
4*
16/3/31 10:57
ペット
〃
自由詩
2*
16/3/31 10:54
卯月
信天翁
自由詩
1
16/3/31 9:09
どうぞ と どうも
乾 加津也
自由詩
2*
16/3/31 1:18
会話の練習 『ゆらゆら揺れるものだから』
カンチェルス...
散文(批評...
3
16/3/30 22:16
土人
ただのみきや
自由詩
10*
16/3/30 22:03
泣けよ、サファイア
亜樹
自由詩
1
16/3/30 19:42
世界地図を見るまなこと、なにかしら○いもの
水町綜助
自由詩
9*
16/3/30 18:19
アカギのアン
花形新次
自由詩
2*
16/3/30 17:09
おれはダルマ
カニさいとう
自由詩
1
16/3/30 15:52
笛の練習
アラガイs
自由詩
8+*
16/3/30 14:46
電通と便通
花形新次
自由詩
1
16/3/30 0:16
カンガエルなの青年
アラガイs
自由詩
3*
16/3/30 0:04
そばにいない
吉岡ペペロ
自由詩
2
16/3/29 23:12
パンツィーとの会話
花形新次
自由詩
2
16/3/29 21:20
春の雨
藤山 誠
自由詩
0
16/3/29 18:17
どこにでもある地獄
モリマサ公
自由詩
3
16/3/29 13:29
ワラビ屋
アラガイs
自由詩
3*
16/3/29 12:21
植え込み
北村 守通
自由詩
0
16/3/29 11:24
世界一高い所
吉岡ペペロ
自由詩
3
16/3/29 10:57
みどり うたかた
木立 悟
自由詩
3
16/3/29 9:07
朝のレポート
梅昆布茶
自由詩
11
16/3/29 8:08
「みんな咲いている」 【うた部門】
ハァモニィベ...
自由詩
2*
16/3/29 7:22
ピラミッド
夏川ゆう
短歌
1
16/3/29 5:29
そのはてにのこるもの
もり
自由詩
0
16/3/29 1:07
もうすぐ
もっぷ
自由詩
2
16/3/29 0:28
心と言葉
〃
自由詩
4
16/3/29 0:25
音楽会
〃
自由詩
3
16/3/29 0:21
かみの長い男のひと
はるな
自由詩
9
16/3/28 23:40
キラキラネーム殺人事件
花形新次
自由詩
2
16/3/28 23:32
1719
1720
1721
1722
1723
1724
1725
1726
1727
1728
1729
1730
1731
1732
1733
1734
1735
1736
1737
1738
1739
1740
1741
1742
1743
1744
1745
1746
1747
1748
1749
1750
1751
1752
1753
1754
1755
1756
1757
1758
1759
加筆訂正:
土人
/
ただのみきや
[16/3/30 23:39]
最後一行増やしました
土人
/
ただのみきや
[16/3/30 23:00]
何文字か修正しました。
8.25sec.