本質、つまり
自分の恥部を
人前に晒したいという欲求が
他の人々に比べ
極めて強いという点において
両者は同一と言ってよく
従って自称詩人のハンドルと
AV女優の芸名が
似てしまうのは ...
あなたはゼラチン体質
脳みそが半透明
よくわからない言葉を発する

あなたはゼラチン体質
全体的に粘着質
ねちゃねちゃ音を立てて動く

ゼラチン状態のあなたは
なにを言ってもすまし顔 ...


夜の森に
一人分け入り

いつしか
方向感覚を失い

冷えていく身体
噴き出す脂汗

空気もんわり動かず
渦巻き出す暗闇

意識 拡散し
存在感覚 失い

...
精神科で診察を待っていると
世界の涯てまで来ちまったなぁと思う
しゃがんで煙草を吸う少女
無気力な眼で空を見つめるおばさん
この風景の中に私もいる

悲しんでも悲しんでも
時間はもとに戻 ...
冬が嫌いなのは
寒い夜に
暖かい思い出ばかり
思い出すから

父は
猫と一緒に
いつまでも
コタツに座っててくれると
ずっと信じてた
換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


...
真夏の鳥取砂丘には
ただ一本の樹さえなく
にぎわう人と数頭のらくだの黒い影を
その茶色の肌にゆらしていた

運動靴を履いてきたけれど
砂に足をとられて歩きにくい
切れる息
額から滴る汗 ...
少女の形は生まれたままに
触れれば崩れる可憐な花の
可憐を装う自己愛のままに

私の形は生まれたままに
触れれば煤ける奇妙なかさの
可憐に為れない泥臭さを愛した

わらうことを忘れれば ...
成る可く期待しない
成る可く絶望しない
成る可く夢を見ない
成る可く流行りを気にしない

紙クズのような逃避の欠片を
無理矢理貼り合わせたそいつを夢などと呼んでくれるな
ぽろぽろ零れる口 ...
がんがんがん、
ぐぉーん、ぐぉん、ぐぉん、

薄紫色の法衣を着た僧が
正座し
鵺のような奇声を発して
バタラ経を詠む

向かって正面の祭壇は、
ぐちゃぐちゃのアルミ箔で飾られて
蟹 ...
ひとつまみで
一生を切られてしまう虫けらは
気の毒だがね
わたしら人間の縄張りに
勝手に入り込んでしまったのが
運のつき

虫けらと
わたしらの共通点は
命のあること
早い ...
(即興1)

一編の詩を絞り出して一杯のオレンジジュースを飲み
コートを羽織って散歩に出ると
何故か月はいつでも山の端ぎりぎりのところに飾ってあった
研ぎすまされて
あまりに細く
落 ...
好きと言っても
想いの届かぬ
ひとを想う
心には深い
想いと寂寥感
新しい魔球を早く試したいあした天気になりますように イヤイヤの社員旅行で拾う栗 太ももの瘡蓋はがし虚栗 二月堂
夕暮れ眺め
妻と往く
雲白肉
続くピータン
ハタの清蒸
東坡肉
締めは炒飯
浜辺の砂がキシキシと鳴る 天国の階段を昇り
ノックをすると
やがて現れた番人のような
存在は真っ白輝いていた

影は何処にもない
直観は脳髄に走った

来てはいけない世界

案内を受けて
入った神殿には
...
ししとうが手紙を読んであげると
先生は眩しいの顔になり
こめかみあたりを叩きながら
ちゃんと録音できますようにと
くり返して呟きはじめた
それは明らかに邪魔だったが
録音のことを考えると
...
酸性ガスと
アルカリガスの
満ちた路を彼らは
サイレンの響きに誘われながら
長い行列をなして
飽くこともなく歩き続ける

彼らに与えられるのは
社員食堂の定食の喜びだった
昨日はデミ ...
ゆらり ゆらゆらと
泳ぐ魚たちは
英霊たちとともに深海を彷徨い
拠り所をさがしていた

命の点滅をさがしながら
大きく口を開いては
暗い海底を彷徨う

彼らは決して浮上することなく
...
それは病理の感情
刹那的は喜びがエネルギーを放出する
我ら生き抜くために今日も病んでいる
未来に恋する現実は重労働を国民に課す
100年後、今の時代は何と名付けられるだろう

この病理と生 ...
薄紅に染められた唇で
君の白さは穢されている
それを嬉しがる君がいて

散る散る花びらの多さに
紛れた君の横顔を
探したけれども見つからない

はかなくて白くてそれでいて
美しかった ...
何時までも永遠に
言葉は忘れない
空間だけが愛
君を愛撫する

奏でる音
静寂に安堵して
また海を見に行こうか
それとも何か作ろうか

これからも永遠に
それが俺の願い
空 ...
 ペアガール

ピンクの服に
ブルーの下着
黄色の服に
ブルーのシャツ
これは心臓の中に
住んで、人を食む
ペアーガールである
二人とも、1カ月人を食い続け
はては消えてゆく
...
「自分に味方しないものは敵だ」
という考え方と

「自分に敵対しないものは味方だ」
という考え方は

同じようでいて ずいぶん違う

生まれつきの敵も味方もいやしない

パレスチナ ...
渇いた落ち葉を踏んで歩いた
湿ったアスファルトに
暗い空から
時折雪がこぼれてきた

かじかんだ手で傘の柄を握り
歩いたことのない道を選んで
なるべく迷子になるように
帰る方角 ...
キスマイアス!
チョリソ
キスマイアス!
GO、GO、GORIKI!
キス、マイ、アス!

知ってるんだぜ全部
隠したって無駄なんだ
俺が一言つぶやけば
保険屋が破産する

鳩が ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
キンタマ王子、本質をつく花形新次自由詩015/11/19 20:52
ゼラチン体質wakaba自由詩4*15/11/19 19:56
〈ある〉のエロスー新生する記憶たけし自由詩2*15/11/19 19:34
世界の涯て渡辺亘自由詩915/11/19 19:09
炬燵ガト自由詩4*15/11/19 16:59
夜汽車自由詩13*15/11/19 16:51
すなやまそらの珊瑚自由詩15*15/11/19 16:25
道化あなろぐ時計自由詩315/11/19 14:55
成る可く自由詩115/11/19 14:54
バタラ経 ☆atsuch...自由詩2*15/11/19 11:27
みかた千波 一也自由詩415/11/19 10:57
月への軌跡香椎焚自由詩215/11/19 4:34
届かぬ想い薫子自由詩215/11/19 2:25
新しい魔球を早く試したいあした天気になりますように北大路京介短歌315/11/19 1:23
イヤイヤの社員旅行で拾う栗俳句315/11/19 1:23
太ももの瘡蓋はがし虚栗俳句115/11/19 1:22
黄昏レタス俳句015/11/19 0:31
中国膳短歌115/11/19 0:26
旅先に俳句015/11/19 0:15
審判自由詩215/11/19 0:10
録音桶谷自由詩115/11/18 23:36
化学工場レタス自由詩315/11/18 23:33
深海自由詩115/11/18 23:12
日常鷲田自由詩215/11/18 23:07
裏路地の桜這 いずる自由詩315/11/18 22:58
これからも鷲田自由詩115/11/18 22:03
ペアーガール生田 稔自由詩115/11/18 21:54
どっちにもなる気はないただのみきや自由詩17*15/11/18 21:05
散歩《2015年11月18日》Lucy自由詩13*15/11/18 19:56
キンタマ王子、キス花形新次自由詩015/11/18 18:55

Home 戻る 最新へ 次へ
1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746 1747 1748 1749 1750 1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757 1758 1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 
加筆訂正:
無に芽吹く意・伸縮/ホロウ・シカエルボク[15/11/19 13:59]
一部誤字修整。
どっちにもなる気はない/ただのみきや[15/11/18 21:11]
誤字脱字修正しました。
どっちにもなる気はない/ただのみきや[15/11/18 21:11]
誤字脱字修正しました。
どっちにもなる気はない/ただのみきや[15/11/18 21:11]
誤字脱字修正しました。
飛躍/高橋良幸[15/11/18 20:52]
1連目最終2行修正前「ただそれだけのことで 会社に着いたあともべつに誰にも言わなかった」
4.14sec.