憂鬱の波がやってきた
誰も知らない世界のなかで
ひりひりとした世界のなかで
孤独のなかを歩いていると
憂鬱の波がやってくる
死にたみと世間のひとはいう
世界とはなにか
蒲団を蹴りとばすと ...
房総の終着駅に停車して
ひと息ついてる、ふたつの車両

ひとつは、黄色いからだで希望に満ち
ひとつは、少々古びたからだの味わいで
親子ほど年の離れているようで
肩を並べ、明日をみつめている ...
焙じ茶を飲む、向かいの空席
ふいに 誰か の気配があり…

在りし日の老師は
日々 南無アッバ を唱和した

目には見えない 誰か とは
――もしかしたら、お釈迦様?
――もしかしたら ...
気持ちのいいことぐらいしか
楽しくなれないさみしー夜
二人の誰かを見て楽しむ

なんか なんか
さみしくてしにそーだ
なんか なんか
さみしさに乗っ取られそーだ

誰かがやってき ...
本能寺から来た人がまんじゅうを食べている
わたしはお茶を出そうか迷っている
なぜといってあの本能寺から来たのだから
些細なことが失礼にあたるかもしれなくて
しかしお茶くらいは出そうかと
腰を ...
トイレで赤い卵を流したあと冷蔵庫から野菜ジュースを取り出そうとして
玉子を床に二つ落として割れてしまった。かろうじて玉子の形をとどめた
まま中身は放り出されなかったので、フライパンで割れた玉子を溶 ...
猫の恋妻を嫌いになる理由 引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる 縁結び神社を梯子する娘バレンタインがそこまで来てる 枯れるほど泣いたぶんだけチョコを買うバレンタインがそこまで来てる 雪だるまだった水を飲む 顔以外はシンデレラに似ている 殿方に
見られると
赤くなる

じっと見られると
赤くなる

じっと見られると
じっとりと
濡れてくる

それは
OKの印

裸電球
眩しくて

若かったあの頃
何 ...
花粉も埃も取り去った無菌室で
くらしていますが
危険はどこかに潜んでいて
いつも隙をうかがっているのです

みがききぬかれた手すりが
不思議なことに
摩擦をなくしていたり
すべらないゴ ...
無理矢理気分あげていくのも気分が悪くなる
昨日の気温の急上昇が僕の気分を最悪にした
わらび餅たべたいという誰かのツイートを見て
少し気分をよくしたけれどもまだ悪い

そんな時には詩を書いてし ...
達成感は麻薬である
一度その快さを知ってしまえば、いくらでも欲しくなってしまう

他人から与えられることもあれば、自分でかみしめることもある
けれど結局、心の奥から湧き上がるもので
欲しいと ...
大きなケガでも、病でもない
けれど 怖くて負荷をかけられない

力を入れた瞬間、あの痛みがよみがえる気がして

こころを捻挫している
脊髄の奥から、
おずおずと孔が湧いてくる。
孔は私の声になり、
私の体は大地へとひっぱられる。

手のひらに痺れを感じて、
見てみると黒い孔たちが、
もくもくと煙をたてて、
涌き出てく ...
http://yaplog.jp/tipotipo/archive/284

戦争が好きかどうかと聞かれると、途端に答えに詰まる。何故なら私は平成の生まれで、戦争を経験したことがないからだ。一部の ...
夜に
生長する木があるという
普通の植物のように
陽の光や水を養分とするのではなく
暗い闇の中
静寂と孤独を糧に
その枝を伸ばすのだという
そんなことは信じられないと
大抵の人は言う
...
    現役であったころは
      不眠にこだわり
  とらわれ続けていたのに

  卒寿ともなってしまうと
    むしろ 過ぎ散った
    影法師を まさぐり
     続けて ...
病を得て復職してからも、私はしばらく長いトンネルの中を歩き続けた。私の関心は己の傷ばかりに集中して、社会や人間に対する根本的な不信がぬぐえなかった。些細なことで傷ついては暗澹たる気持ちになり、 ...  
あやういわたしは

だだをこねたところで

やはり、あやうい


 
セールスマンが 私のこと 歌ってた
仕事で へこんで
お客さん この上もなく ひきつった笑顔で
見送ることしかできない

きっと 弱いのは
さずかりもの
つらいって 歌うのは わ ...
      『ママは怒ると頭からしょっかくが生える』
      と姪が言いだした。

      『しょっかく?』
      思わず聞き返すと神妙な顔をしてうなずく。

  ...
「根源的な怒りと恐怖、ですか。」
「聞き返さないでね。私だって分からないんだから。ただの勘よ。あんたなら分からないまま流してくれるし、言いふらしたり騒いだりしないだろうと思って話しただけ。」
「そ ...
翔子さんの筆から生まれた
その文字は、無邪気に駆けている。
その文字は、歓びを舞っている。

  「空」

誰もが自らを空の器にして
忘我の瞬間を、求めている。

翔子さんの持つ
...
草茫々の只中を
分け入ってゆく…夜明け前
(突如の穴を、恐れつつ)

それは{ルビ完=まった}き暗闇に似て
清濁の水を震える両手の器に、揺らし
あわせ、呑む。

――我は信じる。
  ...
卵であることは、苦しい
孵化するには、
薄い殻を…破らねばならぬ  
ごうごうと流れる茅場に
溺れてゆく

光りの泪の中に
振り向く顔がのまれてゆく

凍りの風の中に
揺れる手が離れてゆく

流れの中に
楔打つものを探して
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
憂鬱の波fujisa...自由詩116/2/16 1:16
夢の汽笛   服部 剛自由詩316/2/15 23:59
老師の祈り   自由詩216/2/15 23:56
オナニーは最後に竜門勇気自由詩216/2/15 23:14
本能寺春日線香自由詩116/2/15 22:52
黒い手袋為平 澪自由詩1016/2/15 21:53
猫の恋妻を嫌いになる理由北大路京介俳句016/2/15 20:40
引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる短歌116/2/15 20:39
縁結び神社を梯子する娘バレンタインがそこまで来てる短歌116/2/15 20:39
枯れるほど泣いたぶんだけチョコを買うバレンタインがそこまで来 ...短歌016/2/15 20:39
雪だるまだった水を飲む自由詩216/2/15 20:38
顔以外はシンデレラに似ている自由詩116/2/15 20:37
陰部あかい「殿方と私」花形新次自由詩016/2/15 19:48
塀の中が生きる世界の全てだとしてもイナエ自由詩15*16/2/15 18:32
()坂之上放肆自由詩2*16/2/15 17:10
達成感若桜自由詩216/2/15 16:35
こころを捻挫している自由詩016/2/15 16:30
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恢復葉leaf自由詩216/2/15 6:24
あやうい殿上 童自由詩11*16/2/15 2:42
『労働賛歌』座一自由詩9*16/2/15 0:38
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Miz 16深水遊脚散文(批評...0*16/2/15 0:21
ましろい世界   服部 剛自由詩516/2/14 23:30
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新生   自由詩116/2/14 23:06
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