卒寿の冬に耐えて

陽はまた のぼる
    陽はまた のぼる

されど わが身は
    されど わが身は

縮みゆく ばかり
    黒い時のま(間)に

...
雪の下の
肌色の蝶
何もかも
左目の隅に置き忘れた朝


血の涙を流す鳥の背に
雪と鉄の音は降る
水のなかから空を見る径
光の傾きに消えかけた径


なかば沈ん ...
街をわけるように
勢いよく流れている川

川原で遊んだ思い出
魚がたくさんいる
透き通って綺麗な水

海とは違い特に匂いはしない

水を手で触る
とても冷たいけれど
自然の温もり ...
がんばったのだけれど・・・
あなたは いう

チセツなココロでは
リカイがデキナクテ
コレカラ どうしよう

ねえ
キラキラの ティアラは
何を 連想させるの?

プクプクの ド ...
 紫色の人工の夜空に駱駝は歩む。
 星から星へ、月の満ち欠けを慈しむように。
 鼓動は無数の星の瞬き。
 銀河のオアシスで緑の水を飲む。

 銀河鉄道の乗客はいまだ起きている。
 窓際 ...
理由があって神経を尖らせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まったひとたちに
メールか電話をして呆れられてる
けれどみな優しいからあれこれと
まくしたててもいきなり呻いても ...
私はとても図太い人間なので
あなたが歩いてきた途を
平気で踏み歩いて 生きてきてしまいました


私はとても胡乱な人間なので
あなたがくれたやさしさで
平気で鼻をかんだりして 生きてきて ...
報告いたします

焼却炉数が世界でも飛び抜けて

多いわが国のごみ問題に対し

われわれの市では国に先駆け

昨年からごみ分別カテゴリの中に

新しく「言葉」を 加えました
...
スラウェシ島で出会った日本人は

律儀さんといった

現地民のように日に焼け

足を泥に埋め 一心不乱に

マングローブの苗を植えていた

「あんがと、あんがとねー」

...
冬の最後の陽光が自らを惜しんでいないと
知っていながら私は部屋で
あしたなどないと固く
信じ切って ただ

惚けていた
いまこの瞬間のかなしみを可愛がり
てのひらに載せたり
ベッドに寝 ...
隣りの家の小母さんは
ちいさくて可愛くて
とても珍しい
南の国の生まれだという小鳥を
とても大切にしていた
小母さんの宝物
知っていたけどあたしは
鳥なら空を飛びたいだろう
そう思って ...
言葉にしなければ

私はあなたを
失わずにいられた?


留まらない想いに
私は盲目


あなたが
こんなにも恋しい
二月のかげで
数が つめたい息を吐いている
冷凍されたトラックに
デコレーションケーキが詰められる

生きていなくてはいけないとぼんやり思う
その反対がわで
死んでいるべきだ が
...
頭の病人も
身体の病人も
自由に運転出来るのは
何故だろう

これが飛行機だったら
「機長、何をするんですか!」
ってことになるのにな

何とかに刃物
病人にクルマ

・・・・ ...
またくよくよと絵の具を捏ねては黒くしているあなた
飛べないばかりか落ちていくこともできなくなったあなた
海だとか空だとか持ちだして悲しんでいる
いいよ いくらでも
このあいだふたりで行った ...
 まだすこし早いが会社に出掛けることにした。
 ほんとうは繁治も裕子ちゃんを追いかけたのかも知れない。しかし道中にふたりの姿はなかった。
 ひと駅まえで降りて会社まで歩くことにした。
 あした姉 ...
指で感じて
頭で捏ねくり回して
指で嘘をつく

唇で感じて
頭で探し切れず
唇で誤魔化す

背中で感じても
頭は留守で
背中は語れない

爪先で感じても ...
  花弁 さるすべりの
  あおい昏さにあかるみ、
  わたしたちは愛した 確かに
  弱さのかげにしおれた また一つの
  どうしようもない弱さ・ひとらしさを
  愛した 確かに  ...
  方形のネイビー {ルビ夕布=ゆうぬの}に包み
  ガソリン 尽きそうな軽自動車に
  挟まり 岩屑 染みた海岸 転がり
  闇の 端を すこし 三角に 切り取り
  {ルビ憂=う} ...
  戯れに
  たまを投げ
  くれないの崖
  に、蜥蜴たちが{ルビ円=まる}
  い、女らから、嵩張る
  ち、をさそわれ、しらないまちの
  下水管にしたたっている師走の月の ...
パハップス、

多分、
多分、多分、



嫌な気持ちを、投げ出して、
宙に浮いて、スローカーヴを描いて、
足でなぞっていく

どんな気持ちになる?

多分、本当のことは ...
太陽も月も誰とも抱き合えずそれぞれ孤独同じ空の上 ズルいよね嘘が下手だと知ってるし今更好きって都合いいよね 息を止めるのも
生き方のひとつと気づいて
息を止めたまま
水に飛び込んだ

晴れていても
目に見えない透明な雨が降っている
名前も知らない人とのあいだにも
透明な出会いと透明な別れが
...
枕元に外した
メガネの瞼を
そっと下ろしてやり

眠るときも
髪を七三に分けておく

深夜
明かりが消せない部屋の
無影灯に浮かび上がる
手術台のような
蒼白のベッドの上で

...
昨夜後楽園ホールで
東洋太平洋タイトルマッチをやった
挑戦者はマレーの山奥から出てきよった
野蛮人で
俺が滅多打ちにすると
肩に噛みつくわ
足で蹴飛ばすわで
メッチャ大変やったけれど
...
ここ意外に場所は無いように思えてくる
私はどこに向かうのか

打っては返す波のように毎日を過ごす
ただ ゆっくりと一生をかけて死んでいく


言葉はその場に留まらない
留まるのは重く無 ...
大根一本 一〇〇円
ステーキ肉一パック 二、〇〇〇円

畑から引っこ抜いたばかりだという
昨日まで大地に守られていた命
まだ十分に死んだとはいえない一つの命 一〇〇円
高いのか 安いの ...
こんなことになってしまったけど
もう誰のことも恨んでない
恨んでないよ
雲の上には
また青空が広がる
それだけで充分じゃないか
 首筋を通り過ぎる冷たい思い

 あなたの眼差しを受ける

 マフラー 首に巻くだけで

 温まる心

 こんなに簡単に 暖かな気持ちになれるのに

 冷たい眼差しは通り過ぎる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
色鉛筆 八信天翁自由詩116/2/27 9:47
しずく 交錯木立 悟自由詩416/2/27 9:18
川の流れ夏川ゆう自由詩2*16/2/27 5:54
あなたに両手藤鈴呼自由詩3*16/2/27 5:06
生命ヒヤシンス自由詩8*16/2/27 4:24
「。」もっぷ自由詩216/2/27 3:52
蒔いた種涙(ルイ)自由詩116/2/27 3:12
やさ市 定例会報告もり自由詩1*16/2/27 3:05
律儀さん自由詩0*16/2/27 3:02
誰かもっぷ自由詩2*16/2/27 2:01
小母さんの小鳥自由詩6*16/2/27 1:06
恋は盲目幸絵自由詩016/2/27 0:36
デコレーションケーキはるな自由詩316/2/27 0:31
病人とクルマ花形新次自由詩016/2/27 0:20
かもめはるな自由詩616/2/26 23:31
沈丁花3吉岡ペペロ自由詩116/2/26 23:24
ポンコツnonya自由詩16*16/2/26 23:24
sarusuberi草野春心自由詩216/2/26 23:14
kado自由詩216/2/26 23:13
tama自由詩216/2/26 23:11
メイビー、プロバブリー、崎山郁自由詩116/2/26 22:20
太陽も月も誰とも抱き合えずそれぞれ孤独同じ空の上北大路京介短歌316/2/26 21:50
ズルいよね嘘が下手だと知ってるし今更好きって都合いいよね短歌016/2/26 21:50
出会いと別れの雨が降っている伊藤 大樹自由詩316/2/26 21:34
入眠ryou自由詩416/2/26 20:19
昨夜TKO「真っ青になる」花形新次自由詩016/2/26 20:18
Someone's life八雲みつる自由詩116/2/26 19:42
命の値段イナエ自由詩8+*16/2/26 18:55
渾身の力をこめて渡辺亘自由詩316/2/26 13:29
マフラー佐白光自由詩1*16/2/26 12:55

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加筆訂正:
少年たちの受験戦争記/りゅうのあくび[16/2/26 22:29]
タイトル改題
3.63sec.