冬陽の前を
横切る行方
薄茶色の双つの背
海に落ちる水を見つめる


ひとりの葉が水を昇り
やがて季節を時間を昇る
誰もいない広場の
影だけを手に記してゆく

...
春を探しに行けと命じて
一羽の文鳥を窓から離した

窓の外で冬は
ただ美しいというだけで凍えていた

季節に巡り会うことに馴れた土地では
ただ美しいというだけで

文鳥は春を見つけた ...
わたしは柿の種を飲む
どうしてかわからない
ロマンスの唄を口ずさみながら
ピーナッツがバターになることを
ひしひしと感じるのだ
身体の内奥からかんじるのだ

理解できないことがあっても
...
朝早起きして市場へ行きました
新鮮なお魚が食べたいと思ったので
貯金をくずして行きました

市場には死んだ顔した人でいっぱいでした
みんな死んだ顔で商品を漁っていました
仕入れの人は怒鳴っ ...
言い訳のセリフも準備しておこうバレンタインがそこまで来てる 茶柱が立てば告白しようかなバレンタインがそこまで来てる 人間の真似事をしてチョコ溶かすバレンタインがそこまで来てる 猫の恋森進一かそれ以上 猫の恋背中の翼には触れぬ 猫の恋たった1日あればいい   物陰にひそんでいる、一頭の
  動きののろい獣をみつめるみたいに
  流れているのだろうか、ぼくにとって
  あの時間もこの時間もどの時間も?


  不揃いの靴たちの
   ...
たしか八年前には溶かしてたチョコレイトも
甘過ぎるからちょっとね
ね、って言われて
それからやめたんだ手料理は

わたしが溶かすのはインスタントコーヒーと
一人で過ごす部屋のため息
なん ...
老人介護のある瞬間
抱き上げた老人を
ベランダから放り投げる衝動に
かられることがあったとしても
それは誰も責められない
やってはいけないことを
やってしまいたくなるのは
人間性の範疇だ ...
         120216
絵の具を全部混ぜたら
何色になりますかと
先生が尋ねたので
暗い灰色になります
と答える代わりに
空色になりますと
自信たっぷり回答したら
×が付いてき ...
思いがけずの

バレンタインデート

心軽やかに

揺れる髪はフワフワと

まるで踊るように
どんな歌がふさわしい?
草色に濁った水のまどろみ
悲鳴を含んだ鳥のおしゃべり
落ちた花の萎れる音
夜の姫君の言葉

どんな歌がふさわしい?
暗闇に響く鬼の足音
眠り続ける無数の心臓
...
週末に作った
不味いカレーを食べる 私
トワイニングの 紅茶を 何杯も飲み
その香りの中で物思いをする
五反田に住んでいた頃からだった
何か作っていた レシピを検索しては
歯医者の検診 ...
知ってるよ
君が笑顔に隠した寂しさを

強く見せたいのは
自分の弱さを知っているからなんだね

そんな君の笑顔は、優しいね
夜になり街の様子が一変する光の芸術作品になる

朝になり鶏の声で目が覚める田舎の朝はゆっくりな感じ

人間の創造力が凄まじい奇跡を起こす創造力

癒やされて心の重み取れていく悩んだことは無 ...
憂鬱の波がやってきた
誰も知らない世界のなかで
ひりひりとした世界のなかで
孤独のなかを歩いていると
憂鬱の波がやってくる
死にたみと世間のひとはいう
世界とはなにか
蒲団を蹴りとばすと ...
房総の終着駅に停車して
ひと息ついてる、ふたつの車両

ひとつは、黄色いからだで希望に満ち
ひとつは、少々古びたからだの味わいで
親子ほど年の離れているようで
肩を並べ、明日をみつめている ...
焙じ茶を飲む、向かいの空席
ふいに 誰か の気配があり…

在りし日の老師は
日々 南無アッバ を唱和した

目には見えない 誰か とは
――もしかしたら、お釈迦様?
――もしかしたら ...
気持ちのいいことぐらいしか
楽しくなれないさみしー夜
二人の誰かを見て楽しむ

なんか なんか
さみしくてしにそーだ
なんか なんか
さみしさに乗っ取られそーだ

誰かがやってき ...
本能寺から来た人がまんじゅうを食べている
わたしはお茶を出そうか迷っている
なぜといってあの本能寺から来たのだから
些細なことが失礼にあたるかもしれなくて
しかしお茶くらいは出そうかと
腰を ...
トイレで赤い卵を流したあと冷蔵庫から野菜ジュースを取り出そうとして
玉子を床に二つ落として割れてしまった。かろうじて玉子の形をとどめた
まま中身は放り出されなかったので、フライパンで割れた玉子を溶 ...
猫の恋妻を嫌いになる理由 引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる 縁結び神社を梯子する娘バレンタインがそこまで来てる 枯れるほど泣いたぶんだけチョコを買うバレンタインがそこまで来てる 雪だるまだった水を飲む
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
透華計木立 悟自由詩116/2/17 10:51
センテンス/スプリングrabbit...自由詩216/2/17 2:43
柿の種を飲むfujisa...自由詩316/2/17 2:03
にこやか市場wakaba自由詩216/2/17 0:01
言い訳のセリフも準備しておこうバレンタインがそこまで来てる北大路京介短歌016/2/16 21:57
茶柱が立てば告白しようかなバレンタインがそこまで来てる短歌016/2/16 21:57
人間の真似事をしてチョコ溶かすバレンタインがそこまで来てる短歌116/2/16 21:56
猫の恋森進一かそれ以上俳句116/2/16 21:56
猫の恋背中の翼には触れぬ俳句116/2/16 21:56
猫の恋たった1日あればいい俳句016/2/16 21:55
さよならなんて云えないよ草野春心自由詩2*16/2/16 21:28
きみを溶かしたら、たぶん空色になると思う。/即興ゴルコンダ( ...こうだたけみ自由詩5*16/2/16 20:55
老人は飛ばない花形新次自由詩016/2/16 20:55
きみを溶かしたら、たぶん空色になると思う。あおば自由詩13*16/2/16 20:53
バレンタイン薫子自由詩016/2/16 16:06
夜の歌春日線香自由詩016/2/16 12:40
週末に番田 自由詩216/2/16 9:57
やわらかな笑顔幸絵自由詩116/2/16 8:57
奇跡夏川ゆう短歌016/2/16 6:00
憂鬱の波fujisa...自由詩116/2/16 1:16
夢の汽笛   服部 剛自由詩316/2/15 23:59
老師の祈り   自由詩216/2/15 23:56
オナニーは最後に竜門勇気自由詩216/2/15 23:14
本能寺春日線香自由詩116/2/15 22:52
黒い手袋為平 澪自由詩1016/2/15 21:53
猫の恋妻を嫌いになる理由北大路京介俳句016/2/15 20:40
引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる短歌116/2/15 20:39
縁結び神社を梯子する娘バレンタインがそこまで来てる短歌116/2/15 20:39
枯れるほど泣いたぶんだけチョコを買うバレンタインがそこまで来 ...短歌016/2/15 20:39
雪だるまだった水を飲む自由詩216/2/15 20:38

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