目が覚めると、私は小さな部屋にいた
殺風景な部屋だった。
真っ白な壁。部屋の四隅を示すように、上部の硝子が嵌め込まれた窓から差し込む光が唯一の光源だった。
家具などはなく、代わりに、部屋の中 ...
寂しさの
果てにたたずむ
時計の
音色哀しく
空気を揺らす
まな板の
イワシのまなこ
可愛らし
あの頃 人間花火に成るんダ! って
本気で 信じてた
大きなダリアの花模様は
ほんのちょっと 仰々しかったけれど
其処に 空白の 心なんて
存在 しなかった
トレンディードラマ ...
毎週の水曜日は
たまご10個で100円だ
妻が自転車のタイヤに空気を入れて
スーパーに走ってゆく
ぼくからしてみれば
どうこう言うことは無いのだけれど
妻は走ってゆく
ぼ ...
夕月が
悲鳴をあげているような赤
骨の色に似た電柱の上で
闇のようなカラスが羽を休める
よどんだ、生温い空気の
送り主を忘れた鎮魂歌のような始まり
血液は半睡の眼と同じ ...
ああ素晴らしき日常
私と君とを繋ぐのは
もう一筋の電気しかないのか
引き裂かれるほどの痛みを持って
私たちは寄り添うのだろうか
そもそも痛みとは何か
私の痛みと君の痛みは
同 ...
黒髪で
すらーとしてる女の子
15歳らしく
元気で明るいんだけど
じーっと静かに
こちらの話を聞いている
その顔を見ると
何だか何を考えているかわからない
その子の右目は二重で左目は一 ...
ナイフを手に入れろ
くすんだ景色を切り裂くために
ほら こんなに青く 世界は
青く燃えて たゆたい――
ナイフで胸をえぐれ
にぶい痛みを消し去るために
ほら こんなに紅く おまえは
...
ぼくは何処までも往きたくて
ありったけの大枚の札を払い
列車に乗った
河を越え
トンネルをくぐり
何処までもゆく列車に乗った
車窓を開けたなら
緑色の空気が
車内を満たして ...
片側二車線の国道に車に轢かれた
猫の死骸が横たわっていた
電線に横並ぶカラスたちの視線は
一点に集中している
ひっきりなしに通り過ぎる車の間隙に
猫の死骸は潰れて
薄くなってゆく
や ...
いつか
きみとぼくしか知らない季節があった。
8月は32日あったし、
クリスマスは2週間くらい続いて、
だいたいが春。
気温だっていつも3度、
高かった気がする。
...
貴方を包むに
私の腕は小さすぎて
夜に溶け込んで
星や月と共に
貴方を抱きしめてしまいたいのに
どこもかしこも
ひとりぼっちだらけ
右も左も
ひとりぼっちだらけ
老いも若きも
ひとりぼっちだらけ
都会も田舎も
ひとりぼっちだらけ
戦争が終わっても
ひとりぼっちだらけ
民族が同 ...
キンタマのシワとお前のほうれい線合わせ感じるしあわせ、ナムー
(キンタマ王子 選)
かぜが およいでいる
広場のベンチの端っこで
ひかりが ねころんでいる
更地の草かげのしたで
とある日曜のショッピングで
おとこたちは とまどっている
目移 ...
答えのない戦争が笑っている
錆びた原子炉が急な坂道を転がって
色とりどりの女たちの股ぐらを
獣じみたつよい風が通りすぎてゆく
右のポケットには
ちょっと水色のビー玉一個と、
アーモンド ...
花一輪、波紋を作るみずうみにたゆたう心七月の舟
摘み捨てて赤い花ばかり選んでは水辺の恋の淋しいあそび
白い鳥飛び立つ果てに海がある君の涙をもとめて遠く
いとしくて細い指さ ...
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする
掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ...
砂時計の砂が一粒落ちる音にすら
倒されてしまう早朝
脳漿が社会の至る所まで飛び散っていて
もはや社会の全てと自分は関係している
関係という依存と懐疑
私には初めから自由などなかっ ...
闇が近づいて
満ち潮のように
音もなく
あたりを沈める
冷たい空気に
体を震わせて
やっと夜に気づく
なんという 孤独だ
飽きた
なんかいろいろ飽きた
ネットでつながるより
糸電話でつながりたい
いや違う
もう糸電話の糸すら切ってしまいたい
ケータイのゲームより
缶蹴りしたい
行き先のわからないバスに乗っ ...
下ばかり向いて歩くので
予想外のものを見つけてたじろぐことがある
妙に心に引っかかるもの
その場を立ち去りがたくなるものを見つけた時
ひょいと拾って持って帰ってしまう
そのせいで細々としたが ...
愚痴多いランチの庭に秋の蝶
秋の蝶水平線を縫うように
枝豆やあっけらかんと生きており
誰にも相手にされない
あなたって
フルーツトマトみたいね、
枯れるかどうかの瀬戸際まで
追い込んで どうなるか
楽しみね、
皮は固くても 甘く仕上がれば
...
ためいきの数だけ弾けるポップコーン
気持ちがまあるくふくらんでいく
o 。 ゚ o゜ 。 ゜ ゚ 。
母性本能をお湯で割る
汚して 壊して
泣かれたときにだけ抱きしめたくなる
...
キンタマ王子には
3つ年下の他人の妹がいた
他人の妹には
夏空つばめという名前があったが
他人の兄のキンタマ王子を慕うあまり
キンタマ子と名乗った
みんなは、まこちゃん、まこちゃんと
呼 ...
わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
白い部屋
愛心
自由詩
2
15/10/21 22:35
刻
レタス
短歌
3
15/10/21 22:07
生きるため
〃
俳句
2
15/10/21 22:00
お洒落な言葉なんて要らない
藤鈴呼
自由詩
3*
15/10/21 21:53
たまご
レタス
自由詩
2
15/10/21 21:44
いまだ降る光のレイン
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
15/10/21 21:43
エレキテル
瑞海
自由詩
6*
15/10/21 21:33
斜
opus
自由詩
1
15/10/21 21:33
旧・青少年非行団の歌
ただのみきや
自由詩
17*
15/10/21 21:23
緑色の切符
レタス
自由詩
1
15/10/21 21:17
ブラックバード
〃
自由詩
1
15/10/21 20:43
狂った季節
もり
自由詩
5*
15/10/21 20:08
抱きしめたい
中村 ながる
自由詩
6*
15/10/21 19:52
ひとりぼっちだらけ
やまうちあつ...
自由詩
5*
15/10/21 19:26
NHK短歌教室向け短歌1
花形新次
短歌
0
15/10/21 18:37
芥子色の北風①
信天翁
自由詩
3
15/10/21 16:24
ぼくは笑わない
atsuch...
自由詩
5*
15/10/21 14:25
水辺の恋
石瀬琳々
短歌
6*
15/10/21 13:44
【 払拭 】
泡沫恋歌
自由詩
28*
15/10/21 12:04
自由
葉leaf
自由詩
1
15/10/21 4:50
ひとり
ガト
自由詩
8*
15/10/21 4:21
秋る
〃
自由詩
12*
15/10/21 3:32
お守り
春日線香
自由詩
3
15/10/21 2:37
愚痴多いランチの庭に秋の蝶
北大路京介
俳句
1
15/10/20 23:47
秋の蝶水平線を縫うように
〃
俳句
2
15/10/20 23:47
枝豆やあっけらかんと生きており
〃
俳句
4
15/10/20 23:47
気になるやつ
もり
自由詩
2*
15/10/20 23:32
七色ポップコーン
北大路京介
自由詩
6
15/10/20 23:30
キンタマ王子、徐々にイタイ人になる
花形新次
自由詩
1
15/10/20 23:23
ウータンクラン
イシダユーリ
自由詩
7
15/10/20 22:52
1740
1741
1742
1743
1744
1745
1746
1747
1748
1749
1750
1751
1752
1753
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1756
1757
1758
1759
1760
1761
1762
1763
1764
1765
1766
1767
1768
1769
1770
1771
1772
1773
1774
1775
1776
1777
1778
1779
1780
加筆訂正:
旧・青少年非行団の歌
/
ただのみきや
[15/10/21 21:28]
誤字修正しました。
3.75sec.