また道路に死体がありました
カラスが群がっていました
車たちは知らん顔で通り過ぎるのです

また道路に死体がありました
いつ死んだのかもわかりません

私はみなかった
なんの死体なのか ...
五円玉と五十円玉



出来のいい兄弟みたいに
二つ揃って穴のある
可愛らしい小銭の
五円玉と五十円玉
どっちが兄ちゃんだろうね
そりゃぁ、五十円玉が兄様だろね
五十円玉一つでいい ...
変わり身


噂とは変化した時間によって流れる
人が何年もかけて変わっていくものは
案外人には分からぬものだけど
ときおりそれを見抜く人がいて
やがて噂にならなくても誰もが気づく
真っ ...
死にたいという衝動が一日中私につきまとう
死が人々の中でたらい回しにあっているのか
私が死の中でたらい回しにあっているのか
でも、死にたいと思うたび、私は私に立ち止まる
死を望むに ...
夕陽は波の音を残して
海と空の混沌に溶けていく
松の梢から昼の光が消えると
ぼくの中で映像がうずきはじめる

 時を忘れて遊んでいたぼくらに
 夕餉を告げる母の声がとどくとき
 一日 ...
疼痛発作に昼日中から、
遮光カーテンを締め切り寝込み
激痛が退いた夕に眠り込み
夜陰に突然目覚める

こころ
 光 求め
からだ
 光 拒絶し

混沌として堪らず枕元のスタンドライ ...
こどもたちか
いい年したおとなたちか知らんが
感受性の制服着て
隠喩を教科書に
無意味の羅列の学校に
隊列なして通っている
氷点下の空から、シャーベット状の月が、地上眺めて苦笑い。
そんなところで寒いとか言うなよ、なんて。

遠くで木星が、白い息を吐くような、夜明け前。
いまこうしていることは
大気のない宇宙で
大声張り上げて叫んでいるのと同じかもしれない
届かない 意味がない

だけどどこかで
同じように叫ぶひとが
いるかもしれない

もし広い宇宙 ...
チカッ チカッ


航空障害灯は
自己主張が激しい

ここには星が無いからって
じゃあ僕が星の代わりになるって

なるほど

星はきらめくけれど
点滅した ...
     東海は 知多半島の 里山に
      野の鳥かげがうすれるなか 
     昼夜の区別もとぼしくなって
   背の伸びきった「時」はただよい
 間の伸びきった「空」が拡がっている
...
ファンタジーが砂一粒になって主人公の手に託されたとき、
私ならどんな願い事をするかなって考えてみたのだったけど、
私なんかの願いでは国はいく度も滅ぶしかないのだった

ほろぶはつまずくとほころ ...
駅のホームやバスの停留所
そこからすべては始まりすべては終わっていく
人生を中継する固定点として
いくつもの人生を交わらせてきた
駅のホームやバスの停留所は
人生の仲人として
...
 純白の天使が私の窓辺に降りてきた。
 机上の真紅の薔薇を香りもすべて真っ白に染めてしまう。
 ここにいてもいいんだよ。
 迷う私を優しく光の当たる所へと誘ってくれる。

 夜空には眩し ...
気持ちが一つになって
愛し愛されている感覚が
強くなっていく

あなたと見る世界は
いつも綺麗で輝いている

景色の移り変わり
ただぼんやり眺めて
安心感に触れる

あなたと見る ...
 高原の爽やかな風が私を撫ぜる。
 あなたと過ごしたあの夏は過ぎ去った時の上に浮かんでいる。
 ぽーん、ぽーん。
 冬が来たのだ。

 定宿に置いてきた古皮の手帳にはあの頃の私の言葉が並 ...
父が玄関先に佇んでいる。
綺麗に仕立てたスーツを着て。

奥の部屋から出てきた私に
父は聞いてきた。

「俺は、いつ死んだんだ?」

私は一瞬
間を置いて答える。

...
飛ぶ鳥のあれは渡りか夕近し家でシチューが待つ子待たぬ子 綴られて次の頁へゆく前に
少女はもう一度 花野へ足を運んだ
静かな色彩の秋の花花に
じっと見入っている
草の実が、
ぼくたちも居るよ
とそっと少女に言いたそう
けれども時は待ってはくれず ...
鱈チリの
湯気のむこうに
君がいて
師走を迎え
喜びを知る

カミナリと
共にやってくる
ハタハタの
粘るブリコに
舌を鳴らして

すき焼きの
鍋奉行は
忙しく
食べるこ ...
たまごかけごはん

納豆のグルグル

香ばしい焼き海苔

煮干しの薫る葱の味噌汁

昨夜に残ったカレー

月見蕎麦

アジの開き

から塩紅鮭

糠漬け

半熟目玉 ...
見失ってしまったもの

いなくなってしまった人

寂しさを感じた時から気づく

キャンバスに色が付かない

何を塗っても なにを描いても

絵具を替えても 筆を取り換えても

...
愛人の前ではさせぬ傘開くあした天気になりますように (ほんとうは明日天気にしたくない)あした天気になりますように 子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように あの日から何年の時が過ぎたのだろう

記憶の底に在るものをさがす

母の子宮から出る苦しみ

せめて静かに死にたいな

ぼくを骨格標本にしたいと医者がいう
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです

ぼくの声は特殊らしい

子供のような
女性のような

その姿はカミソリのようだと言われる
...
昼下がりの雨の中で
ザクロが割れる
唇に指を立てて
ぼくは泥を踏んで歩く
それから 傘を振る

とても暑かった(その部屋は)
死にゆくものも
生き行くものも
ひどく暑い
後ろの席で ...
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも

きっとそれは
空の果てに在るのだろう

いまだぼくたちの知らない世界

きっと在 ...
ぼくたちは感謝の中で生きている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
道の脇にころがったワタシ朧月自由詩415/12/5 20:15
五円玉と五十円玉月形半分子自由詩9*15/12/5 19:08
変わり身自由詩0*15/12/5 19:03
思う自由詩3*15/12/5 18:50
夕焼けの海イナエ自由詩13*15/12/5 18:16
夜陰横臥たけし自由詩4*15/12/5 14:22
感受性の制服天竺葵自由詩115/12/5 13:06
無題(仮題:苦笑い)自由詩115/12/5 12:49
宇宙で叫ぶ自由詩215/12/5 12:46
航空障害灯自由詩4*15/12/5 10:43
芥子色の北風⑥信天翁自由詩415/12/5 10:39
もういちど砂になって/即興ゴルコンダ(仮)投稿.93こうだたけみ自由詩3*15/12/5 9:52
ターミナル葉leaf自由詩215/12/5 7:31
救いヒヤシンス自由詩7*15/12/5 6:14
あなたと見る世界夏川ゆう自由詩215/12/5 5:55
進歩する日々ヒヤシンス自由詩8*15/12/5 5:40
もういちど砂になって.梓ゆい自由詩4*15/12/5 3:59
飛ぶ鳥の *もっぷ短歌3*15/12/5 2:10
歳時記の白い栞自由詩615/12/5 1:31
レタス短歌1*15/12/5 0:49
朝餉俳句015/12/5 0:29
キャンバスに色が付かない佐白光自由詩2*15/12/5 0:29
愛人の前ではさせぬ傘開くあした天気になりますように北大路京介短歌215/12/5 0:10
(ほんとうは明日天気にしたくない)あした天気になりますように短歌115/12/5 0:10
子の眠る枕元へラジコンヘリあした天気になりますように短歌215/12/5 0:09
人生レタス俳句015/12/5 0:03
自由詩315/12/4 23:51
ザクロのようにオイタル自由詩5*15/12/4 23:38
夢の合金レタス自由詩115/12/4 23:37
ありがとう自由詩115/12/4 23:21

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