詩は「読む」ものというよりは「触れる」「聴く」ものである。文の論理構造に従って明確な意味を読み取るものというよりは、そこに立ち上る言葉の響きや質感を聴いたり、意味の多義性や構文の揺らぎに触れるも ...
かすかな音に導かれて
薄暗い防砂林をかき分け
青い海が 突然開ける
予想もしない光 自分の胸が裂けて 世界が開かれる
幾層もの複雑な青 視界が波に飲み込まれる
潮風 ...
青い咳は止むことも無く
体温計は上昇するばかり
吐き気とおう吐に力失う
おせちを食えず涙を流す
妻は中トロぼくはビタミンを飲むばかり
餅食えず最低の正月迎えた
ドロ ...
明日はカレーうどんを食べて風邪を吹き飛ばす
でもね 鳥から蕎麦に生たまごも捨てがたい
吉野家のスタミナに呪文を唱える夜
家系のラーメンにニンニクとタマネギ入れて
電話をしても誰 ...
貴方という被写体は
なにをもって 貴方だという
内在しない対象の美しさ
それは観者の心に秘めたもの
五感レベルの知覚など
貴方を語れないでしょう
だから今 わたし ...
いまさら歎くことはできない
この世に生をうけたなら
決して涙を流すなよ
どんなに苦しくても
決して涙を流してはならない
どこまでも
どこまでも
歩き続けて頬笑みを絶やさず
...
新しいメニュウを編み出した
豚バラを賽の目に刻み
ニンニクと生姜をすり込み
唐辛子をまぶし
醤油と酒で煮込み
白髪ねぎを散らし飯にぶっかける
これで風邪なんか一発で退散するはずだ
玄関前に設置した
従家庭慰安夫像の
撤去と引き換えに
小遣いの増額を要求した
キンタマ王子は
結局のところ
「誰があんたなんかで慰安されるか!
このローテク短小野郎!」
という妻の強気 ...
新年早々から体調を崩し
ふうふう言っている
心臓もバクバク高鳴って
死んでしまうのかと思った恐怖に
迎え酒
ようやく眩暈を押さえつけた
大晦日に鴨南蛮を食べてから
元旦は蒲鉾一切れ
...
ちくちくちくちく、
縫い針が私の影を追いかける。
縫う主はにこにこにこにこ、
暑すぎる笑みを浮かべながら。
オネエチャンハココノヒトデスカ
(ワタシハオネエチャンガタベタイ)
ヨカッタラオ ...
ひとつの終わらない薔薇がある
幾重にも幾重にも
内面から開き続け
外側の花弁が枯れて
次々と散り落ちても
秘められた未知なるものが
沸き上るように 艶やかに捲れ
芳醇な色香を放ち続ける
...
そろばん屋の戸をくぐる
奥に小さな番台が設けられていて
主人がそろばんを弾いている
わたしがそろばんを見に来た旨を告げると
主人は顔も上げずに
今時そろばんでもないでしょう
とぶっきらぼう ...
刈り上げフグちょうちんが
落ち着きのない
アホの子のように
身体を左右に揺らしながら
年初の演説をする姿が
ニュースで流れていたが
新年早々
何でこんな野郎の
ブタ面見なけりゃいけない ...
なんにもない なんにもない地平に
ポカン ポカンと突っ立って
何から始める?
何かが始まる?
☆
黒い山の窪みに一つ
ターコイズブルーの湖出現再び
連れの老婆はとっくに
街道脇 ...
行方知れずの小指を探して
後ろに歩いてみる
昨日に向けど
まだ形も失く
七日と後に返ってみれど
まだ影も失く
一つ月と下がってみれど
まだまだ気配も失く
いち年後戻 ...
辛抱づよく 壁を背にし
紺いろの布巾をみつめている
とじた唇のなかで くちづけの記憶が
解かれた積荷のようにころがっているが
やがて堰き止められる
いずれ壊れ ...
蚊に刺されて草履を履いた足の指がかゆい
目の前を流れる川の中には草ばかり生えてる
川から目を逸らすと眼科の看板
さっきから気になっていたんだけど
おばあさんがこっちを見て笑ってくる
このおば ...
自分で思っているよりずっと
いい人じゃない
なのになんで
いい人のふりしてんだ?
まるで新手の詐欺だこりゃ
優しくもない
友達思いでもない
ふいに馴れ合いが耐えられなくなり
見棄てる
...
自分へのサディズムから
マゾヒストになった
自信たっぷりが嫌で
卑屈になった
大胆な想像をするから
臆病になって
好きな人には
憎まれ口をきいた
あまりに欲するから ...
毎日人が死んでゆく
墓だらけの世界
スーパーヒーローは言う
もう誰も殺してはいけません
もう誰も死んではいけません
毎日人が死んでゆくはずの
墓だらけの世界が
毎日人が産まれるだ ...
孤独とは群れの中で
人知れずに泣くことかも知れない
ゆえに僕等は丸くなる
春を夢見て丸くなる
浜辺の女
私達は夜空に浮かぶ小さな星
冷たい風に飛ばされぬよう
闇の一 ...
やなぎのような人は、
今日も優しくしなやかに
どんな苦労も
仕方ないと
言ってほほえむ
息子のケガした手をひいて
娘の閉ざした心拾って
ありがとう ...
サイコロの6面全部罰ゲーム愛してくれているから振らす
誕生日花束くれるロボだけど君に心が無いの知ってる
アカデミー賞でスベった前科ありそれをプラスに転じた勝利
年端も行かない
クソガキに
安保反対とか
核廃絶とか言わせるのと
中国、韓国を
日本の領土にして
みんな奴隷にする
と言わせるのには
何ら違いはないと俺は思う
クソガキに発言を求 ...
私の手は汚れている。
いつも茶色く汚れている。
正しくは、化粧品の茶色い色だ。
爪もいつも、
黄緑色に淀んでいる。
顔のなかを蟻が這う。
私は痒さに爪をたてる。
その爪についた汚れが、 ...
同じバカでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
ヘヴィなバカより
もっとバカに聞こえるから
言葉って不思議だね
同じハゲでも
薄らがつくと
ライトなはずなのに
つるっパゲよりも
...
乗客の少ない
駅員不在のことも多い駅に
子供が取り残されて泣いていた
所々「ママ」「ママ」の混じった
ほぼ聞き取れない泣きながらの声は
受けとるもう一人の声がないままに
モノクロームの ...
武蔵野のクヌギ林にわけ入り
落ち葉の絨毯を踏みしめる
聴こえるのは小鳥のさえずり
静かな一日が過ぎてゆく
木の幹に耳を当てても
冬に水の音は聞こえない
ぼくは帰る路を忘れて
時計の森 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
佐峰存詩集『対岸へと』について
葉leaf
散文(批評...
2
16/1/3 7:14
島
いねむり猫
自由詩
1*
16/1/3 5:39
風邪
レタス
俳句
1*
16/1/3 0:05
明日治りますように
〃
俳句
1
16/1/2 23:20
貴方という風景
えんちゃん
自由詩
2
16/1/2 23:16
凛と
レタス
自由詩
2
16/1/2 23:05
何とかせねば
〃
自由詩
0
16/1/2 21:45
キンタマ王子、交渉
花形新次
自由詩
0
16/1/2 21:19
攪乱
レタス
自由詩
0
16/1/2 21:16
骨
あおい満月
自由詩
3
16/1/2 20:33
薔薇とハナムグリ
ただのみきや
自由詩
15*
16/1/2 20:03
そろばん屋
春日線香
自由詩
4
16/1/2 18:35
刈り上げフグちょうちん
花形新次
自由詩
0
16/1/2 17:13
予兆
たけし
自由詩
2*
16/1/2 15:19
置いてきぼりの何時かの心
貝の石
自由詩
2*
16/1/2 13:33
kitsune
草野春心
自由詩
1
16/1/2 12:38
刺された痕
陽向∮
自由詩
3*
16/1/2 10:37
友達思い
Lucy
自由詩
8*
16/1/2 8:26
アンビバレンスに
シャドウ ウ...
自由詩
1
16/1/2 1:47
毎日人が死んでゆく
縷々流 縷々
自由詩
0
16/1/2 1:16
冷たい冬空の夢
萩山 ふぁる...
自由詩
3*
16/1/2 0:02
やなぎのような人
しんおん、
自由詩
1*
16/1/2 0:00
サイコロの6面全部罰ゲーム愛してくれているから振らす
北大路京介
短歌
2
16/1/1 23:31
誕生日花束くれるロボだけど君に心が無いの知ってる
〃
短歌
1
16/1/1 23:31
アカデミー賞でスベった前科ありそれをプラスに転じた勝利
〃
短歌
0
16/1/1 23:31
キンタマ王子、火あぶりの刑
花形新次
自由詩
0
16/1/1 23:18
子宮
あおい満月
自由詩
10*
16/1/1 21:19
薄らバカの唄
花形新次
自由詩
2
16/1/1 20:57
線路を隔てた迷子
深水遊脚
自由詩
6*
16/1/1 20:57
冬の散歩路
レタス
自由詩
4
16/1/1 17:40
1722
1723
1724
1725
1726
1727
1728
1729
1730
1731
1732
1733
1734
1735
1736
1737
1738
1739
1740
1741
1742
1743
1744
1745
1746
1747
1748
1749
1750
1751
1752
1753
1754
1755
1756
1757
1758
1759
1760
1761
1762
5.31sec.