恋人かそうじゃないかの線を引く君の線とは交わらなかった きみはいつも、
真正面からは現れない。
肌寒い風の吹く如月の、
白樺の間から手を伸ばして、
私の背中を包み込む。
それは時に冷たくあたたかい。

きみが透明な糸を指に通して、
あやとり ...
「文学金魚」http://gold-fish-press.com/

「文学金魚」ってウェブ文芸誌があります。実はぼくもこういう感じのを作りたいと
常々思ってたんです。「文学極道」の代表をやって ...
希望だらけの言葉に隠した

不安や焦りを

君は抱えて歩いてる


くちびるを噛みしめながら歩く
帰り道は

光を影が隠す


不器用さゆえに
君も
孤独というの ...
連日の 真冬日にも
   番狂わせがある
      「小春日和」という

きっと
「宇宙」自身も
 時として 一服したいのだろう

こどもたちが
   確かな 日向を選んで
   ...
あなたが笑っている
あの頃とちっとも変わらない笑顔で
透明な手が拍手している
わたしの胸が温かくなる

あなたが俯いている
心無い言葉の礫に打ちひしがれて
透明な手が拒んでいる
わ ...
「いままで問題がなかったのに
 息子が突然不良少年になりました」
「そうですか、何か変化点があったはずですが?」
「心当たりがありません」
「そうですか、だったら、なぜなぜ分析をしてみましょう ...
あなたの居ずらい世界
あなたの群れない世界
あなたの取れない世界
あなたの見れない世界
あなたの成れない世界
あなたの意味ない世界
あなたの要らない世界

あなたの言えない世界
あな ...
どこのどいつが
見返りなしに
献金なんかするって言うの!
それに
法的に裁くことが
出来ないかもしれないのに
雰囲気だけで
社会的に抹殺するって
余りに酷いんじゃなくて?

フラン ...
  蓬色の夜、
  つぶれた{ルビ褥=しとね}に居て
  夥しい数の接続詞らが
  わたしの躰の至るところで
  いっせいに哄笑をはじめたので
  何か 訳のわからない一塊の
   ...
自称詩人は
最後をキメようとして
取って付けたような
クソ1節を追加することで
クソを完全なるクソとして
仕上げる

本人は内心
「キマったぜ!」と
ほくそ笑んでいるようだが
そも ...
ウォシュレットの挙動を
目で確認する人は少ない

水量や位置は
常にアナル及びその周辺での
確認になる

水が出ないからといって
下半身丸出しの状態で
立ち上がって
おしりボタンを ...
田舎とも言えないありふれた田舎で
あなたはひとりぼっち
自分のありふれた形に
泣きそうになってる
崩れた土たち
あなたがトンネルを掘ったせい
水をかけすぎたの
ぐずぐずになってしまった
...
温かい布団は息もせず

脈を打たない抜け殻だ

窓ガラスが凍ったら

鍵もかかっていないのに

外には出られない


石油ストーブの声がした

気だるそうに歌っていた

...
はじめに鳴り響いたのは赤ん坊の鳴き声だった


ギャアギャアと泣く赤ん坊を抱きながら困り顔の母親がふたり


辻の西と東からやって来て


...
エグイ世間と理想の間に 弾かれた虹色おはじき
摩擦で汚れたスペックは 憂鬱を残し消えてった
アイツが姿を消す前日 小さく呟いた言葉も
一面飾った後直ぐ 月影に溶けて零に成った

正解不正解を ...
吐く息で散り 
舞う 雪の朝に
傷口のファスナーは下ろしたまま
眼差す問いが鷲づかみにした
瞑る心臓 跳ねる魚
口いっぱいに頬張って
ダシテ マタ クリカエシテ
僕は確実にろうそくより青 ...
枯れているふりしなければ雪月夜 深雪晴見上げた頃は恋でした 雪の声酸欠により消えゆく火 心臓の鼓動とともに
コトリ、と、音をたてるエス

立場のアレコレを考える自我

善悪の規範、超自我

いま
どれもが
ひしめきあって
現実で
生きようとしている

愛 ...
海流から海流へ
乱気流へ乱気流に
暇にかまけて遠方へ まるでからかう 音離し


あー、幾億駒 燃えている とどめ置けぬほど 美しく
あー、幾億戸が 終えていく 放ぽり出せる事 疎ましく
...
1.

ある日
ふと思い立って
きみの世界に寄ってみた

そこではきみが
四足歩行で用を足していたり
三色に光りながら交通整理に励んでいたりして
それは
何一つ変わ ...
いつのまにかあった家
気づけば幾年
窓も褪せる
ひびにテープ
天井から埃の糸
忍び込む猫
減る家族
積もる思い出
柱は底から朽ち
素通りしていく
人も風も時も
残ったものは
何 ...
テメェらの陳腐な詩には飽き飽きだ!
そう言って僕は詩の世界から退いた
そうだ僕だってそんな内容しか書けない
知ってる、知ってる

児童虐待、親の愛、真実の愛、つかみ所のない恋
何を書いても ...
呼ぶ声の向こう側には
私はいない。
呼ぶ声の内側に私がいる。
声の内側は、
鮮やかな肉で、
血を吹きながら擦りきれている。

擦りきれた肉の隙間に入る風は、
冷たく心地よい。
無関 ...
風を知らない無知な私を、
笑う子どもがいる。
子どもは殖えていく。
げらげらからから、
騒ぐ鰐の口になって、
私を咀嚼する。
咀嚼されながら私は、
私から反時計回りにまわる
星の輝きを ...
通勤電車の厚い窓に
朝の光が 何層にも折りたたまれている

世界を遮断して 
許されたものだけが 透過してくる

見渡す景色が 放射状の光の道たちに
遠く近く切り分けられて
本当の姿を ...
ドロリ
ケーブルの中 濃密なインクが運ばれてゆく
末端で待ち受ける 退屈なひとたち 忙しいひとたち
虚無となれ合うための儀式
みんなハイになってる


眠れない 闇の一隅
不思議な薬が ...
流されていく 高いところから低いところへ

流れていく 目から頬へ

流れてしまう 重力に逆らえない

流れて 流されて 流れていく

嬉しい時は 踊るように流れる

悲しい時 一 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
恋人かそうじゃないかの線を引く君の線とは交わらなかった北大路京介短歌016/1/31 17:13
あおい満月自由詩6*16/1/31 16:02
web情報誌文学金魚について語るオダカズヒコ散文(批評...1*16/1/31 15:38
帰り道幸絵自由詩116/1/31 15:34
老細胞の呟き信天翁自由詩1+16/1/31 15:20
透明な手nonya自由詩20*16/1/31 14:02
突発性不良少年イオン自由詩0+*16/1/31 14:00
あなたの要らない世界自由詩2*16/1/31 13:58
アマリ花形新次自由詩016/1/31 12:15
shitone草野春心自由詩316/1/31 11:26
キメるのは下品花形新次自由詩116/1/31 7:21
先人の忘れ形見自由詩016/1/31 3:19
都会に住んでいますかの自由詩116/1/31 3:13
僕は生きているだけだった中村 くらげ自由詩116/1/31 1:48
だから音楽の心臓には悪魔と天使が棲んでいるTAT自由詩5*16/1/30 23:29
思春期と云う名の歌颯太@自由詩2*16/1/30 23:22
抱かれて抱いてただのみきや自由詩17*16/1/30 21:23
枯れているふりしなければ雪月夜北大路京介俳句316/1/30 17:19
深雪晴見上げた頃は恋でした俳句316/1/30 17:19
雪の声酸欠により消えゆく火俳句216/1/30 17:18
エス・自我・超自我はなもとあお自由詩216/1/30 16:04
こちら吼えいるなけま、たへ...自由詩116/1/30 15:47
きみに寄せる詩群山中 烏流自由詩4*16/1/30 13:42
ie木屋 亞万自由詩1+*16/1/30 13:10
スランプ斎藤 九自由詩116/1/30 12:48
あおい満月自由詩416/1/30 12:25
自由詩316/1/30 12:23
車窓いねむり猫自由詩116/1/30 11:41
ドリフターズ餅月兎自由詩8*16/1/30 11:37
ウォーター(水)佐白光自由詩1*16/1/30 10:21

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