風邪には風邪薬
不安なときには だいじょーぶやって
のカラ励まし
私にはなんにもないから
とにかく明るく
軽く さっくりと
だいじょーぶやって!
と言うしかない
君が顔をあげるまで
その陽 筒へとがり
粘りつきつつ 茎にまがり
(熱せられた){ルビ感汁=かんじゅう}の ぎゅわり、
{ルビ盤陀=はんだ}のごとく やがて凝固をしたが
わたしたちはと ...
青年は無から有を生み出していた
暗闇のなかを模索していたのだ
暗室にとじこもりっきりで
新しい光がみえてきた
創作をすることで
創作の作品には魂がやどっていた
言葉にできないほど繊細で ...
さいしょは辞書を食べるのがいいとおもったの
すべてがなにかということと
言葉の味と、紙のにおい
うそだよ、とか、そんなものないよ
とか
それか、
ほんとうにすべては正しいのだ とい ...
彼女はときどき
始まりの海を思い出して
自分の手足をしげしげと見つめる
かつてはヒレだった器官を
もう水かきもない指先を
指輪をはめた指を
海の底にやすんでいた
はるかな祖先があ ...
時間、を米や茶に変えて
そして口から胎内へ、を
繰り返すことで
老いるを体現している
思考の配管、が
複雑な地図を要するに至ることを
経験と呼ぶなら
あまりにも不合理 ...
三月の冷たい空
人のない荒野のへりに
胸を反らして 風を呼んでみた
新たな扉が鳴るかと見えたが
風はちっとも答えなかった
すぐに答えは
あると思った
脇腹の かすかな痛み
だが
...
籠から溢れそうな
熟れた果実の
すこし傷んだ
あまい匂い
視線は蠅
めまい/匂い/めまい
スケッチしながら
溺れている
出口のない部屋
ぬるい潮が満ちて
鋭い線が
削り盗り
移 ...
ジャズの調べが今日も聴こえてくる
通りかけのジャズバーからだ
はいってウィスキーをまあるい氷で飲んだ
これがロックというものか
酩酊のなかでジャズのピアノの音がとろけていく
ぼくは異次元 ...
窮屈に気がついて私は朦朧としていた
近くから心地よいざわめきがきこえ
かすかに薫る暖かさが全身に広がっていく
春がおでましかと重たい瞼をひらいた
今日の夕暮れは寂しそう
何故だろう
心がそう呟く
銀鮭の
苔かおる底を、
小河らの肌がすべる 春という時に
生きることができてよかった
灰色の水に 憶えている
歌の果てに燻る 哀しみの螢火
耀 ...
缶の 胚は
ここのつに 今 熟し
むらさきにささける 夜
埃、あかい くらがり
埃、くらい あおやぎ
埃、あおい しらなみ
埃・埃・埃……
埃、あ ...
雪踏めば一足ごとにきゅっと啼く
涙ではないんだ雪は汗っかき
夜が産む白い卵は雪でした
降り止まぬ雪などないと人はいう
雪だるま足がはえたらどこへ行く
ユーミンが雪のゲレン ...
風の幕をそっと空へ還すように
温かく見守る 吹いてくる知らせ
風は笛を吹く
物心つく頃には耳にできない 笛の讃頌
風の演奏誘うような 最前線
朱華色
鬱金色
それに
...
それは 微妙な気分
夏に 大分帰省と同時に届くように
箱ごと炭酸送ったんだけど
今イチの反応だったことを
思い出してしまった
料理もお酒も 年を重ねていくと
好みが変化していく ...
伝えたい 私の想い
口から飛び出したくて
あばれている 私の想い
なだめすかして 溜飲しても
次から次へと あふれ出す
口止めの 薬を処方して
あ ...
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない
花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ...
私が死んだら
骨と肉で牛丼を作って欲しい
それを吉野家で
参列者に振る舞って欲しい
「あいつ、こんなに味のある奴だったんだ・・・・」
って噛み締めて欲しい
もう一度、あいつを食べたかったっ ...
山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った
山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
...
何キロも続く海岸通り
コートダジュールのよう
温暖な気候に感じる明るい街
南国をイメージした
建物が並び潮風に包まれる
空気が綺麗でスッキリする
釣りをする人
独りでぼんやり ...
ランプスポットに明かりが灯る頃、
私は常連客に珈琲を淹れていた。
柔らかな音楽が流れ、
店内は優しい暖色に包まれていた。
お客の一人は英字新聞を何かに切り張りしていた。
他の ...
さて、私の航海はこれで何度目だろう。
未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
口髭をたくわえた紳士に足音はない。
静寂なのだ。
この神 ...
拙訳
空舞う者
われらが主クリストに
今朝、夜明けの{ルビ族=やから}を見た。光の国の
{ルビ御子=みこ}、隼はまだらな暁を浴び、天の
波涛を飛ぶ。その下に風は止まず流れた ...
暗闇で会話する
わたしの鼓動と
悲しくはない?
―かなしくはない
寂しくはない?
―さびしくもない
無理 ...
産まれたくて産まれたんじゃない
生きたくて生きてるんじゃない
誰かが生きたかった明日なんて
知ったこっちゃ無いさ
御愁傷様
死刑になりたいから人を殺す
分からなくもないかもな
自分を ...
「 もう、5年 」
「 まだ、5年 」
それぞれが描いた復興
それぞれが歩んだ復興
少しずつ分かれていく その理想
少しずつ分かれていく その現実
残す
...
かなしさをかなしさと云う以外にはないかなしさをそっとしておいて
母親がくれたジャガイモとニンジンを洗い、味噌汁をつくる。泥がついている。うちの畑でとれたものだろう。でこぼことしたニンジンの表面をゆびさきでなぞっていると、すこし落ちつく。水と野菜の関係は、なんだかと ...
俺って人気者だったんだ
次から次へと
俺の偽もんが現れてくるじゃねえか
10年前の東南アジアの
カラオケでの俺の人気が
思い出されるぜ
オネエチャン同士が
俺を取り合って
取っ組み ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
君が顔をあげるまで
朧月
自由詩
1
16/3/13 9:04
tsu-tsu
草野春心
自由詩
1
16/3/13 8:29
創作する青年
fujisa...
自由詩
0
16/3/13 5:31
辞書
はるな
自由詩
4
16/3/13 1:39
指輪
ケルリ
自由詩
3
16/3/13 0:44
鉢植え、の彼女。
うわの空。
自由詩
2
16/3/12 23:35
人のない荒野のへりに
オイタル
自由詩
3*
16/3/12 23:06
空白の果実
ただのみきや
自由詩
11*
16/3/12 22:07
ジャズ・エイジ
fujisa...
自由詩
1
16/3/12 18:24
多年草・春
hiro
自由詩
2
16/3/12 17:50
呟き
夏川ゆう
自由詩
1
16/3/12 17:15
midori
草野春心
自由詩
1
16/3/12 16:09
ginga
〃
自由詩
1
16/3/12 16:05
雪
そらの珊瑚
俳句
0*
16/3/12 13:16
「春」
朝焼彩茜色
自由詩
9
16/3/12 11:28
つながる
藤鈴呼
自由詩
0
16/3/12 11:02
伝えたい
佐白光
自由詩
1*
16/3/12 10:28
記念日だけではなく
深水遊脚
自由詩
6*
16/3/12 10:09
ミッキー吉野家「吉野家葬」
花形新次
自由詩
1
16/3/12 8:54
山口くんの木
yo-yo
自由詩
7*
16/3/12 7:56
海岸
夏川ゆう
自由詩
1
16/3/12 5:33
喫茶店
ヒヤシンス
自由詩
6*
16/3/12 3:35
航海
〃
自由詩
10*
16/3/12 3:01
ジェラード・マンリ・ホプキンス「空舞う者」拙訳
matiri...
自由詩
2*
16/3/12 1:52
鼓動
石田とわ
自由詩
7*
16/3/12 0:56
自由死
たいら
自由詩
1+
16/3/11 23:41
もう、まだ、5年 ~ 元通りの最定解と0起点の最適解 ~
komase...
自由詩
2+*
16/3/11 22:45
かおるのおと
もっぷ
短歌
2+*
16/3/11 22:34
愛がジャガイモのようだ
ユッカ
自由詩
5+*
16/3/11 22:23
花形新次「俺は人気者」
花形新次
自由詩
0
16/3/11 22:13
1729
1730
1731
1732
1733
1734
1735
1736
1737
1738
1739
1740
1741
1742
1743
1744
1745
1746
1747
1748
1749
1750
1751
1752
1753
1754
1755
1756
1757
1758
1759
1760
1761
1762
1763
1764
1765
1766
1767
1768
1769
4.19sec.