かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの ...
水道水が冷たくなつてくると
僕の年齡が警告する
躰冷やすなよ
明日また生きてもいゝかい?
一日每の黄泉還り
だから水は大事
大事大事に飲むべし
蘇生には「魔法の水」が必要なのだ
聖水プ ...
松本さんは重度の統合失調症で
時々大声で叫ぶ
その後にぼくとハグをして泣く
ぼくは背中を撫で、ポンポンポンと軽く叩く
ストレスで叫んでしまうと言う

お酒がないのでぶどうジュースで乾杯もす ...
時計の針が
何周も回って
気が付かないうちに
年老いてしまう

ほとんどのことは
幻影のように
記憶のすみの方で
薄っすらとなって
やがて消えてしまう

それでも
忘れたくない ...
なぜ悪いなぜ悪い
ステレオステレオ
この世はこの世は
地獄地獄地獄地獄
茶々茶々茶々茶々
嗚呼残念嗚呼残念
バキバキバキバキ
打ち砕く打ち砕く
ズキュンズキュン
リバティリバティ
...
コミュニティーと云ふ有り処ドに
爆彈を仕掛ける
惡魔は天晴れな
個人主義者なのだ
もしも彼が少しでも眠ければ
彼は眠るだらう
頭が晴れぬ時は特に
頭が晴れない儘
生きてゐる人がどんな ...
燃えるものがなくなると炎は消えた
それから数万年
水も酸素もない高温状態が続いた
やがてシェルターから出てきたのは
天使と悪魔だった
彼らは魔法のような力で地上を再現し始めた

地下 ...
煙草を吸うと体が痛むから
痛む体で起きることになるから
今朝は薬を多量飲んでやった
体は変調をきたし

とても気分が宜しい


光りあるところに影があり
この
気分の良さもの ...
○「言葉を失う」
ほんとうに感動したときには
言葉を失う
ほんとうに苦しいときには
言葉を失う
ほんとうに寂しいときには
言葉を失う
僕みたいな中途半端なやつが
独り言を撒き散らしてい ...
(532-4)豊かな蘆の川辺 

夏休みも水泳シーズンも終わった川辺の両岸に

蘆の穂先は金色と白色の、またヨシは薄い紫の花をつける

秋の日差しがとても遠くからやって来ている

村人 ...
母は人間で父は鬼だった

私と兄は半分ずつの鬼だった
理由もなく殺され
重ねて竹林に埋められた

だからあの子は竹から生まれた
あの子は人間だった

兄を吸い取り鬼となった私は
...
乗れなかった列車
届かない指先
人混みの中
涙が頬をつたい
わたしは遅刻

会いたい人がいた
伝えたいことがあった
できることなら書類に
その滑らかなサインまで
いただきた ...
羊齒生ひ茂る湧水地
‐清澄な水の中
野生の山葵も生えてゐた
どんな味がするのか?
僕は大事にそれを折り取つた
だが、夢では
夢では味までは分からない
僕は何となく夢の中で夢想した
野趣 ...
散らかったイメージを一瞬の構成の中に誘い、ひとつの体系を生み出す、その時の真実、その時のリアル―俺は思考がまだ信号の段階である時にキャッチして変換する、脳味噌はその作業をするには遅過ぎる、それは神 ... 飛び続ける

眼下で燃える海
着陸できる空港はなく
明日には燃料も尽きる
混乱したオートパイロットが機首を上げて
成層圏を目指そうとしてる

凍ったフロントガラスを冷めたコーヒーで ...
安吾の愉悦は
自分の頭で考へる
と云ふ事に盡きる
知の巨人は
逆説に次ぐ逆説で
きみに迫るだらう
神話を覆し
偉人を落魄させ
突き進む安吾は
何処か一休禅師の
狂態に似る
頭の螺 ...
ああ、冬晴れだ

差し込む光と空気に

猫を羨む
過去を思うように
遠い未来から
未来を見る

絶望という言葉を
簡単に使ってはいけないのは
分かっている
けれど、それに限りなく近い
ことは確かだ

大切な人がいる
それが絶望の ...
喪服の人たちが蠢いている
涙も出ない
感情がわからない
現実を受け入れない代わりに
不思議な出来事を受け入れる
それに救われながら
不思議な世界の隙間から見える現実を
少しずつ引き寄せて ...
のつぺりした自由だ
僕の顔をしてゐない
自分と云ふ
嫌らしい迄に
嶮岨な山脈を越えてきた
あの自由の顔をしてゐない
ピアスを外し、ピアスをまた着ける
その間に挟まる
沐浴なる時間帯
...
灰白に濡れ光り筋立つ
幾つもの鍾乳石に這いつくばり
辿り進んでいるうち何時しか女が道連れに

ニコッともせず先をいく女の
その剥き出しの背骨の
やはり筋立ち浮き動くを見入る内に
脊椎の筋 ...
 
 大阪難波元町に、まぎれ込む
 二人の微細な影がゆらめく
 幾らかの紙幣で買われた
 わずか四時間の締め切られた空間

 ユニットバスの洗面台で
 歯ブラシをくわえる私の顔の
 筋 ...
○「テーマ」
僕は若い頃は
「愛と死」に関心があったが
今は
「老いと死」に関心が移ってきている

○「企業団体献金」
金をもらうと
弱くなる
金を渡すと
強くなるのが
人情だ
...
(533-2-2)風流のはじめは清少納言

御誦経などあまたさせたまひて、

そなたに向きなむ、念じ暮らしたまいける。

好き好きしうあわれなることなり。

お経を読む姿の方向に祈る、 ...
夜明けの海が磯際を洗っていた

スプニングリールに巻いた
ナイロンの道糸を
仕掛けの糸(ハリス)と直結するのに
結び方を選んだりはしなかった
一応、ストロングノットも知っているが、
トリ ...
自分だけが似合っていると思っていると思われていても気にしないけどブラックイズビューティフルを普段着で普通に着ている私なんかではそろそろ誰かが自称詩人は凄いブランドを立ち上げても着こなせるのかな
ai ...
昔の現場 知る人も減り

 一輪の花の前にてお辞儀する
神を探している
渦巻く嵐に仕え
霞に額づき
灰色の聖餐を受ける
そんなことができるような神だ

雪が降るよ
遠く故郷を離れ、胸の中に
あの重い、湿った
削ったばかりの木片のような
...
誰も助けてくれない場所になら行きたい
だれも見向きもしない場所へなら
すべてがある暖かさ
どことも比べられないような安心できる人たちに囲まれていたら
いつか肺の中は綿でいっぱいの
人形に ...
私の言ってきたことは、過去の人たちが既に言ってきたこと
私のやってきたこと。考えてきたことは、過去の人たちが既に考えてきたこと
星と星。点を線で繋ぎ合わせ、不思議な星座を無数に作る
星と星の数だ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ゴチソウ髙任勇梓 T...自由詩524/12/27 4:20
美味しい水自由詩224/12/26 21:04
【病棟日誌】 友達レタス自由詩5*24/12/26 19:32
時計花形新次自由詩224/12/26 19:17
歌わせろ自由詩524/12/26 18:51
ア・ク・マ......髙任勇梓 T...自由詩124/12/26 18:50
mizuno...自由詩124/12/26 16:21
光りと影田中教平/K...自由詩324/12/26 13:28
独り言12.26zenyam...自由詩2*24/12/26 8:58
野施行十二単衣 ⑦水恋鳥魚夫散文(批評...024/12/26 8:55
mizuno...自由詩324/12/26 7:20
風の形たもつ自由詩424/12/26 7:11
野生の山葵 / 夢髙任勇梓 T...自由詩624/12/26 4:19
coincidentia oppositorumホロウ・シカ...自由詩4*24/12/25 21:42
メリークリスマス☆★mizuno...自由詩524/12/25 21:31
安吾の愉悦髙任勇梓 T...自由詩324/12/25 21:03
めもうし自由詩224/12/25 20:21
理由花形新次自由詩124/12/25 19:18
メルヘン自由詩524/12/25 18:56
無題髙任勇梓 T...自由詩324/12/25 18:48
女顔と夢観の座椅子ひだかたけし自由詩424/12/25 18:05
密室リリー自由詩7*24/12/25 15:31
独り言12.25zenyam...自由詩3*24/12/25 11:20
野施行十二単衣 ⑥水恋鳥魚夫散文(批評...024/12/25 8:41
秋磯のアングラーatsuch...自由詩12*24/12/25 8:37
ブラックイズビューティフル足立らどみ自由詩6*24/12/25 8:35
_短歌224/12/25 5:33
神を探している凍湖自由詩324/12/25 1:35
area to竜門勇気自由詩1*24/12/24 23:56
鏡文志自由詩4*24/12/24 21:31

Home 戻る 最新へ 次へ
164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 
3.55sec.