臍帯の
とおい丘陵地を這いずる
霊魂は旅人 樹の葉の告げを
目覚めたばかりのわたしが{ルビ懐=おも}う
なにもないという天国
だれが、いますか
顕花植物というおおよそ
陰核の癖だ ...
ほのぼのと
開きそめし季節のすぎて
髪洗えば抜け落ちる束 悲しきを
湯舟浸かり両の手に 抱く乳房
秋の晩
午後ティー淹れたティーカップ
祝日の遊園地
中も外もまわるまわり
衛星カメラを
反転させても
とどかない
銀河系のベランダに
望遠鏡を置く
砂粒をあつめたティーカップが
暮れの手前で ...
平成は無かったことに30年
わたしの跳び箱が
静置されている
とん、と
一番高いところから
何も無い水平線が見える
息を紡ぐ
手や足が湾曲した先の行方
命のようだと思い
言葉はまだ拙くても
わたしは生き ...
あなたは目を閉じて宇宙を作っている
窓に座った柔らかい虹の鉛筆
頬にふれる声のように温かい記憶を見たから
水中に存在しない音色の雨を
薄い光の底に反射するペットボトルを数える
表面だ ...
紅葉、
寒さとはうらはらに、
じんせいという、
かじつの暖色が熟成された、やまやまのジャム、
ジャンパーを羽おった、
老夫婦はなかむつまじく、
晩秋のソウゲンにつがう、
二羽のタンチョウ ...
ふと迷いふと振り返り秋の宵
秋高し目の奥にあるおとぎの国
歳時記をめくって今日も秋は澄む
菊の花人それぞれに花それぞれ
思い出を遠くに手繰る秋の初風
ましら酒自然の奥深さ ...
見知らぬ誰かも愛おしい
くるってる
くるったままがいい
知らないお爺さん
今日も虚言癖愛おしい
くるってる
のは私
楽しそうだから
すごいすごいと
話に入っていった
私は明日から大 ...
いのちは膨らんだグラスの内側のなだらかなカーブだ
揚げ物にしょうゆをかけたら
変人扱いされて僕は困った
魚貝類のフライなら解るけど
コロッケとかトンカツにしょうゆは
理解できないと言われたあげく
僕がしょうゆ顔だから許すとなったが
そ ...
なにになるのかわからぬまま
船を漕ぎださなければならない
河岸を変え
肉に刃を入れ
針を刺し
名をあらため
これまでの日誌は燃やした
空は暗く北極星もない
羅針盤はくるくる回り ...
ことばのおどりおよぎ
おくふかくからふとうきあがり
光景を綴るとき、
抽象の思考の肉体の感覚実感の向こう
見えないもの見えるもの同時に響いて居る。
耳を澄ませば年を経た森の童話。
海よりの黒い夜風に濡れて
千の天使が鳥よりもひそかな物語を囁く
打ち捨てられた古代の四月。
(狩の女神が嘘つきな鈴を鳴らし
箒星を見 ...
死に人 手を振る
銀の響き蠢きのさなか
あなたは誰?と尋ねると
わたしは誰?と優しいうねり
死に人 光の界で泳いで
金の響きの揺動のさなか
・ーー
微睡みの覚醒を小舟 ...
月
冴えかえる
しろがねいろの
横顔はつぶやく
「ありがとう」
電車を一人で待っている
さよならを待っている
ここにいない人が待っている
さよならを待っている
たすけてだって
笑ってるよ
ポケットの中にどんぐり
財布の中に切符が一枚
食わせ ...
生きる事は
何かを誰かを
あやめる事
奪い奪われを
繰り返す事
それに疲れた人達は
ドレッシングだらけにしたり
クジラを守ったり
条件を出したりして
脱出を試みる
全てには ...
空 深くなる
青さは
掌の
届かない
いのち
今様のマーケッター的先みる目
宝探しは負け方探し
海は碧く澄んで うらら 波音閑か
かもめの声 空に溶けてた
水面に浮かび渡る漁り舟に
風は遥か遠く高く
波は白く光り 海は蒼く深く広く
かもめ黄昏祈り
月を探して 鳴いているのか
...
わたしの中に雲が生まれた
雲は雨を降らせ
雨は涙となって流れてくる
悲しくて泣いているわけではないのです
そんな貼り紙をおでこにするけれど
前が見えずに歩くのが危険なので
今日は一 ...
君は年末の寒い朝に
僕の待つ駅のプラットホームに
夜行列車からひとり降りた
列車の窓から君の友人たちが
食い入るように僕を眺めていた
久しぶりの再会だったが
会話はなぜか弾まなかった
彼 ...
今年の秋は
安定感があまりなく
気温の上下が激しい
平成最後の秋と言っても
何か変わるわけではない
朝とても寒い
秋とは思えないほど
暖房をつければ過ごしやすい
美しい紅葉 ...
駅裏の
小道ふうわり陽を恋いて
行き違う その人と二度逢いし
が
眉涼しきを忘れかねつる
※
ホーム居て
陽の暖かさに生ぬるく
心ゆられて ...
おはようこんにちは良い天気ですね
今日はどちらまで山の麓まで
麓からこんにちはを通り良い天気ですね空は
高いですねから山頂より大気圏の向こう側まで
空のおはようからかなたへ
今朝はえいえ ...
明るい空はとても気持ちよく
心は晴れ
今日も かわいい蛇がにょろにょろ
中庭の土の上 たわむれています
そこに さんっ と太陽が照っています
あぁ なんてのどかな ...
無限の地平 踊っている
それは多次元世界です
*
上層から限り無く流出して
垂直に
対角線交差し
遠心力の
あらゆる幾何学模様を粉砕する
文法法則、拡大する光点に呑み込 ...
沈黙の次第濃密に
光点限りなく拡がり
トオイ地平に聳え立つ
アナタという湾曲し力動スル
漆黒のうねりうなりヒビキの木霊、
静かさの瞬間持続のうちに確と現れ在り。
ひよどりの姿を見ては振り向いて
痛みを越えセイタカアワダチソウを見る
眠れぬ夜アメリーの乳房と人は言い
あとは打つだけの稲田で緘黙し
秋の田や眠れぬ夜に沈みゆく
流れ星星 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
とをくうつくしぶ
あらい
自由詩
2+
23/11/4 10:58
五行歌 一首「バスルーム」
リリー
自由詩
5+*
23/11/4 9:51
午後、静物
wc
自由詩
3
23/11/4 8:42
30年は無かったことに
足立らどみ
川柳
3*
23/11/4 1:23
午後、静物
たもつ
自由詩
3
23/11/4 0:16
窓の色
水宮うみ
自由詩
4*
23/11/3 23:39
みのり
本田憲嵩
自由詩
6
23/11/3 23:01
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
4*
23/11/3 21:48
くるったままで
木葉 揺
自由詩
4
23/11/3 20:32
いのちは
かち
自由詩
3
23/11/3 20:08
しょうゆ顔
イオン
自由詩
3*
23/11/3 19:16
越境
凍湖(とおこ...
自由詩
6
23/11/3 18:23
詩想32〇見えないもの見えるもの
ひだかたけし
自由詩
4*
23/11/3 17:56
森の童話 (旧作)
石村
自由詩
3*
23/11/3 17:14
意識の光景2
ひだかたけし
自由詩
2
23/11/3 16:50
※五行歌「月 冴えかえる」
こしごえ
自由詩
4*
23/11/3 14:05
古い手紙を読んでいる
竜門勇気
自由詩
2*
23/11/3 13:46
私達は人間
ルルカ ne...
自由詩
6*
23/11/3 13:22
※五行歌「空 深くなる」
こしごえ
自由詩
5*
23/11/3 13:01
#広告はナンパみたいなもの
足立らどみ
短歌
2
23/11/3 11:59
春の海
板谷みきょう
自由詩
2*
23/11/3 11:39
雨降り
たもつ
自由詩
2
23/11/3 11:18
帰って来ました
ホカチャン
自由詩
3*
23/11/3 7:50
平成最後の秋
夏川ゆう
自由詩
2
23/11/3 7:37
五行歌 二首「小春日」
リリー
自由詩
2*
23/11/3 6:46
開いたままの
wc
自由詩
1
23/11/2 22:59
さびしい蛇
家畜人
自由詩
7
23/11/2 20:27
詩想31〇ラザルスこの世界
ひだかたけし
自由詩
3
23/11/2 17:41
意識の光景
〃
自由詩
2
23/11/2 16:16
つれづれと俳句
朧月夜
俳句
3*
23/11/2 15:47
165
166
167
168
169
170
171
172
173
174
175
176
177
178
179
180
181
182
183
184
185
186
187
188
189
190
191
192
193
194
195
196
197
198
199
200
201
202
203
204
205
4.7sec.