さやと さやさや
揺れる揺れる
枝葉の照り映え
きら きらら
肉身冷やす風
軽やかに吹き抜け
意識さめざめ
すっと澄み
自らが
透けていくよな
感覚襲い
最早黙して
天空仰ぐ  ...
【ⅶ】

 カンテラ事務所前- 。大乱闘になるかと思ひきや、事はあつさり片付いた。親衛隊員たちは、てんで武闘には不向きであつた。彼らの殆どがテオの「空氣砲」に斃れた。
 鰐革を挾んで、拔刀したカ ...
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです

たいせつな物は思い出の中に ...
【ⅳ】

 鰐革は、魔界の彼の一室で、水晶玉を見てゐた。人間界がそこに映つてゐる。盾を、だうしても悦美と接触させねばならぬ。
「大黑屋」-だうやらそこが、一味の娯樂の場になつてゐるらしい。「愚か ...
構造主義者達はどうも目の前の現実に捉われがちだ
そこにはただ仕事があるだけではないのか
女性を一般的なメスと認知する場合があって
それを何か否定する必要はなくないか
個人の趣向はどうしようもな ...
「記憶自身が自殺するような朝にね、百年後には誰も私たちのことを知るひとなんてひとりもいないと思ったら、あたしは今日いちにちがちょっとした冒険みたいに思える。ほら」 と言って真由は床の青いカーペットに指 ...  昨年十一時に谷川俊太郎さんが亡くなった。個人的に喪失感のようなものはあまりなく、それよりもこれでいよいよ現代詩も危機的状況になったなという感じの方が強い。なぜなら、現代詩村が外部の世間一般にアピール ... あーめーま
あーたーよ

おひちゃーまができてきたお
あかちゃんのくくば
にじなあったほーい

https://youtu.be/eLTPK5THjl4?si=9Cp33aULknbKf ...
どこにもないクラシックが
いつの間にか
こんなところまで
花を咲かせていた

だから
そんなことさえも
座席の後ろのつもりで
いたんだね

飛行機が非行気になったり
京都府が狂吐 ...
〈春泥に長靴の坊面白や 涙次〉


【ⅰ】

 村川佐武ちやんの事は書いたつけ? あゝまだか。ぢや、改めてご紹介。
 村川佐武ムラカハ・サブ。年齡は本人の要請もあり、こゝでは秘す。目黑「 ...
○「言葉だけでも」
金も能力もない身ならば
せめて言葉だけでも
人にやさしくなろうと思う
おはようございます
ありがとうございます
お世話になります
言葉だけならまだ言えるから

○ ...
届かぬ声に喘ぐ日々
言葉を尽しても尽くし切れないなら
きっとその言葉は力を失っている

軽く舞い上がったままふわりと落ちた一枚の無地のコピー用紙
沢山並べたはずの文字がいつの間にか消えていた ...
人を写して人になろうと
私を齧りとろうと 待ち構える鏡が
道行きにある

わたしたちは
人を人とも思わず人が多すぎて人を識別できず
私達
なんのために増えた
無限に増殖せず等しく割り振 ...
時計だけ時を刻んで
静けさで我にかえった
やみくもにいいひとになる
夢なんかむかし棄てたし

悪人に夜なるからさ
嫌ってもあたりまえだよ
夢のないふたり凍えて
白いひとふたりだきあう
...
少女は涙を流した
涙は薄紫色の水晶でキラキラ光りながら
紅潮した頬の上を伝い落ちていった
少女は強く握った拳でゴシゴシと目を擦った
擦られた瞼はたちまち赤く腫れて分厚く垂れ下がった

やが ...
とある夢の国で
子供を無視して自分のところへ
着ぐるみが来てくれたと喜ぶ大人

なんと大人げない
周りは子供の母親が割り込んだからだと正当化し称賛するけれど
母親は着ぐるみがいることに気づ ...
才能とは、なんだろう?
生まれつき愚かな人間と、秀でた人間に二分されているだろうか?
私はそう思わない。

僕が思うに人間とは皆天才の部分があって、それが伸びるかどうかは環境次第だと思う。
...
いつの間にか人が住まなくなった家がある。人が住んでいた頃の庭は常に花々が咲き誇り、小鳥を寄せるバードハウスもあり、小鳥の鳴き声で賑わっていた。いつも庭に出て手入れをしている人の姿もあった。

ある ...
川上麻衣子が陥没乳頭だったので
篠山紀信がグラビア撮影のとき
常に川上麻衣子の乳首を触って
勃起させていたという話を聞いて
私は陥没という言葉が大好きになりました
ところで八潮と言えば
埼 ...
【ⅷ】

 カンテラは護摩を焚いて、その中に坂本のケータイを投げ込んだ。眞言密教の秘術、「修法」。「決戦の時、近し!」

 そこは魔界ともこの世ともつかぬ、謂はゞ煉獄のやうな場所であつた。
...
近づけぬきみの横顔薄氷よ
沈丁花香りの裾にある痛み
曇天に春菜を摘む手温い泥
今が旬夕餉は養殖寒の鰤

今朝の庭ちさきものにも雪帽子

今年初庭一面の春の雪

今朝の雪つい口ずさむ「早春賦」
【ⅳ】

 カンテラとの入浴、それは悦美にとつては、神聖な儀式のやうなものだつた。
 カンテラの躰には精嚢と云ふ、【魔】退治には関係のない、無駄なパーツは一切付いてゐなかつた。従つて、性慾と云ふ ...
〈春雨や濡れて參らう傘一つ 涙次〉


【ⅰ】

 坂本鈴之助が、ふらり「カンテラ一燈齋事務所」を訪ねてきた。折詰一つ提げて。カンテラは外殻の中で、惰眠を貪つてゐる。どの道、俺に用だらう、久 ...
いつか許せる、と言った口を蹴り上げる。いつも時間がこまかい刃を持っていてちりちり削っていく、形がかわっていく。たしかにわたしはいくつもの呪いをかけたと思う。うすべったくて温かい呪いだ。それはとっくにわ ... べつに 考えなくていいよ
沈む 
あなたに 思考はないの
形すらないの 愛よ 
大抵
変わらない ものはないよ

何もなきゃ 愛せないの?
あなた 
考えなくていいの
信じたいもの ...
○「ボケ」
ボケると
今日が何日か
わからなくなる
JAにお金をおろしに行ったら
帰宅後電話がかかってきた
日付がまちがっているから
印鑑を持って来てくださいと
受付のチェックミスもあ ...
寒い朝となりで眠る肉塊の寝息を聴く部屋 外に雨音



興福寺 阿修羅の像は真夜中も闘うように突っ立っている



いかりとかにくしみだとかねたみとか ほしにいのってけしさりた ...
誰かを赦すことが蔑みや嘲笑の的となり
誰かを許さず非難することが賞賛や奨励の対象となる

逆さまに吊るされた男が
哀れみを含んだ瞳で私を見つめた
男は足首を2本纏めて荒縄で縛られ
両腕は下 ...
下は可愛い
上は消す

下は愛する
上は消す

下は子分
上は消す

何かあれば
全部上のせい
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
エーテルのうたひだかたけし自由詩625/2/5 18:08
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』③髙任勇梓 T...散文(批評...125/2/5 17:37
石ころあまね自由詩14*25/2/5 15:22
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』②髙任勇梓 T...散文(批評...025/2/5 13:34
良い時代林 理仁自由詩7*25/2/5 13:29
海の底にて由比良 倖散文(批評...4*25/2/5 13:25
再び抒情詩の時代へ岡部淳太郎散文(批評...425/2/5 13:12
妙さん林 理仁短歌225/2/5 12:42
せん妄の故郷自由詩225/2/5 12:30
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』①髙任勇梓 T...自由詩025/2/5 10:56
独り言2.5zenyam...自由詩2*25/2/5 5:47
真心栗栖真理亜自由詩225/2/5 0:10
ノック這 いずる自由詩225/2/4 21:47
しろいひと秋葉竹自由詩325/2/4 21:03
水晶栗栖真理亜自由詩225/2/4 20:55
大人げない自由詩025/2/4 20:48
才能論鏡ミラー文志散文(批評...3*25/2/4 20:07
人のいない庭自由詩6*25/2/4 19:01
八潮花形新次自由詩325/2/4 19:01
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』③髙任勇梓 T...散文(批評...225/2/4 17:33
早春はるな俳句125/2/4 17:20
春の雪けいこ俳句3*25/2/4 14:06
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』②髙任勇梓 T...散文(批評...125/2/4 13:30
NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』①自由詩125/2/4 10:53
メモ(蹴り上げる)はるな散文(批評...425/2/4 9:36
愛のみぎめ ひだ...自由詩425/2/4 9:25
独り言2.4zenyam...自由詩1*25/2/4 6:46
雨あがりの虹をみあげる 生きてゆくのも悪くはない秋葉竹短歌225/2/4 3:00
吊るされた男栗栖真理亜自由詩3*25/2/3 23:20
上を排除する国林 理仁自由詩225/2/3 22:01

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