軒端に訪れた冬が
 なつかしくて
 昔の男に逢ってみる

 樹の影の床几に
 ひそやかに日が暮れかけて
 眉の濃い青年だった
 あなたが盃をかたむけている

 湯豆腐のなべから上る ...
衣食住が足りていても言葉が足りない
そう言って君は僕の顔を見た
でも、実際できる事とできない事があるんじゃないかな

僕がそう言うと君は僕の頬を平手打ちした
部屋中に肌の鳴る音が響いた
そ ...
過敏なくちびると
小さな肩がわずかに揺れて
憂いを含んだ少女の横顔の様な夕刻があった
すべて白くなってしまった冬の十二月はひさびさに晴れ
冬のただ中の日常に泳いでいる

十二月は未だ真冬の ...
ふるい夢をみた
ふゆの朝

たまごが2個の目玉焼きは
血が混じったために
スクランブルエッグになった

またつくればいいさとあなたはいう
ギンガムチェックのテーブルクロスに
あた ...
体は知るのだろう
その影を
目にすることで 存在に
心はあると 
それを想像することで
この空っぽの箱の前から そして
どこに行くというのだろうか
砂を入れた 僕は そこから 
一体  ...
自分というこの私なるもの、

生きた思考力動が自らの活動の
脳髄といういわば鏡に映され
その鏡像に力動の眼が注がれる瞬間、

この私という自己意識が初めて生まれる、

思考力動の主体と ...
寒空に煌煌と昇り月天心 寒空の満月に心奪われ瞠目すあと何回やかやうに見るのは Born into a world of silence
音のない世界に僕は生まれた

I learned that life was hell
人生は地獄だと

In the name ...
みなさんこんにちは私は野施行と申します 
久ぶりに帰国し挨拶をしています

第十九番 ここはシベリアの永久凍土の地ではない
だんだん話していると乱暴な言葉が続出ですね
やはり自分のスピーチは ...
 世界が 大きな空洞なので
 水平線が見えた
 海が見えた

 白い 掻き傷が あるのか無いのか
 どうしようもなく なにもかもが
 影

 倦み果てた貌で
 あなたは 眼に映る ...
そうおん
しゃっと
たいおん
ぽかぽか
とうとう
うとうと
ぐらぐら
すーすー
ということは

つまり我々は五次元を生きているのだよ



頭の中の田中君(仮)がいうので

へえと思いながら

イワシの油漬けの缶詰の安いのがあったので

大葉と合わせてパ ...
公を志す人間に、友達は要らない
公を志す人間に、仲間は要らない
公を志す人間に、恋人も要らない
公を志す人間に、支持者も要らない

公を志す人間には、良心がある
公を志す人間には、公徳心が ...
夢を見ながらなにかを叫んでいたような気がする、喉の痛みが冬のせいなのか夢のせいなのかわからなかった、ベッドに腰をかけて夢の続きを探していた、そんなものはどこにも無いのだと気付けるほどにはまだ目は覚 ... 失くしたものは多かった

しかしながら得たものも多い

互いに自由の翼で羽ばたき

大空に舞い上がり

未来の空を飛んでゆけ
今日もしんと快晴なり 、

深々と到来するこの夜明けに

あちこちでボール投げ合う
あの子らの声 木霊して

置き忘れてきた時の狭間
宏大な奥行き只々広がり

既定の時の流れ凍結さ ...
  ――彼の眼中には、アッリア・マルチェッラのあの漆黒の黒い眼と、
    多くの世紀に打ち勝ち、
    天変地異すらそれを保存しようとした、見事な胸しかなかった。
              ...
雪たち降り積もるしろい世界では
浪漫という夢なんて
くだらない幻想なのかな

深海の光の射さないくろい世界では
孤独という音さえ
聴こえない無音の闇なのかな

(じぶんを使って ...
 
雪たち降り積もるしろい世界では
浪漫という夢なんて
くだらない幻想なのかな

深海の光の射さないくろい世界では
孤独という音さえ
聴こえない無音の闇なのかな

(じぶんを使っ ...
もう
逢えなくていい
いっそ
逢わない方がいい
心についた悲しい嘘

他にはもう誰も
愛せないことを
知ってるからこそ
心が痛い

なぜ思い出だけは
変わらず美しい
もう一度 ...
なおこバンドで各人のソロ曲練習で
なおこさんは「ルージュの伝言」
シブタニさんは「おもかげ色の空」
ボクは「愛はかげろう」を
歌うことが決まった

声質から
切なげな愛の歌が良いと言うの ...
九月から通い始めた歯医者
他の歯科に掛かってないことを伝えると
7年振りですねと言われた
右上の奥歯がぐらつき
痛むことを伝えると
レントゲンを撮って
あっと言う間に
抜かれてしまった
...
夜の舟
櫂はいらない
ゆられているのは
こころのありか

星くずは
あかるく燃えながら
一瞬で消えてしまった
とても遠い闇が
触れるほど近くに落ちてくる

ここは宇宙の湊
願い ...
 
月も冷笑してしまう
走り続ける独創的な
コキュトスへの思考

孤高なけもののように
おのれのしをさとり
文字に置き換えていく

どくりつした文字は
文字なのに君がしんだら
誰 ...
○「無」
死んだら「無」
天国も地獄もありゃしない
無、無、無、無の宇宙
善悪も苦楽もなし
無、無、無、無の宇宙
正義も金も権力も優劣もなし
無、無、無、無の宇宙
無の前には
すべて ...
駅舎の垢を落としていた工夫が
簡単な朝食をとるためだろうか
夏の最中にゆっくりと
手紙を出した
曇り空のホテルに停泊した潜水艦は
色とりどりに悪態をつくけれど
言葉がすべて気化して ...
クマさん、街へ出る
撃たれちゃう
禁猟区から飛び出た獣は
始末される運命なのだ

クマでなくてもだ
ヒトでも素行が悪ければ
始末されちゃう

僕らは無機物なモニュメントのように
在 ...
詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)

優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ...
あるきはじめてから
やっと息をすることを
感じたものだから
四つん這いにすすむことが
やっとで
匍匐前進した先で
どんなに頭を上げても
見えないものは見えないだろうなって
息が上がって ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
樹の影にリリー自由詩4*24/12/16 15:34
理由久遠恭子自由詩324/12/16 7:06
夕刻山人自由詩7*24/12/16 3:54
絶叫平井容子自由詩1824/12/16 1:41
骨の休日番田 自由詩524/12/16 1:34
詩想、直観的思考とエゴイズムひだかたけし自由詩324/12/16 1:10
寒空に積 緋露雪0...俳句024/12/16 1:10
寒空の短歌024/12/16 1:08
The Conductor鳥星自由詩3*24/12/15 22:20
野施行三十万円 ⑮ ⑯水恋鳥魚夫散文(批評...124/12/15 21:19
倦み果てた貌(2024.11.28)草野春心自由詩5*24/12/15 21:17
ねおち自由詩424/12/15 19:12
めもうし自由詩124/12/15 19:11
公を志す鏡文志自由詩4*24/12/15 16:53
それだけじゃ片付かない何かの為にホロウ・シカ...自由詩3*24/12/15 15:59
五行歌 一首レタス自由詩4*24/12/15 15:32
こんな日あんな日、またこんな日ひだかたけし自由詩5*24/12/15 14:07
くぼみをうめるあやかな幻想菊西 夕座自由詩1*24/12/15 13:29
水星逆行秋葉竹自由詩124/12/15 13:13
浪漫なんて幻想なのかな自由詩124/12/15 11:22
冬のソナタ(永遠の約束)板谷みきょう自由詩0*24/12/15 11:18
冬のソナタ自由詩024/12/15 11:16
二〇二四年一二月一三日自由詩1*24/12/15 11:14
流星そらの珊瑚自由詩13*24/12/15 10:59
メタ認知足立らどみ自由詩8*24/12/15 9:41
独り言12.15zenyam...自由詩1*24/12/15 8:18
午後たもつ自由詩124/12/15 6:31
赤線区域りゅうさん自由詩2*24/12/15 4:40
THE GATES OF DELIRIUM。田中宏輔自由詩13*24/12/15 0:29
だからなに?wc散文(批評...6*24/12/14 22:35

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加筆訂正:
流星/そらの珊瑚[24/12/15 12:12]
少し修正しました。双子座流星群に寄せて
3.01sec.