愛って、皮を剥いた馬鈴薯だぜ
だから俺の故郷に愛なんかなかった
紳士録にも載ってねえ名前は
この街では沢山の愛の中のひとつだ

優しさは仕舞っておけ、
乱暴な拳もポケットに隠しておけ
奴 ...
さるすべりの紅、
うっすらと飛び跳ねる
夏の朝に
みんみん蝉の声、
ふと心に響き
途の人、立ちどまり
心の奥底へとみんみん蝉の声

響かせる現の時 、

永久のヒビキとなり刻み込ま ...
休日の昼下りの
煙草には新鮮なコーヒーが必要だ
  コーヒーには甘ったるいチョコレート
  チョコレートにはソリチュード
私は私だけの為に
深煎りのマンデリンをハンドドリップで淹れて

...
あまりに広いお空だと 

願いが消えてしまうから

あなたで少し隠れた空が

私にとってはちょうどいい

こんなに星のきれいな夜だから
かしまし夜の楽しさに

灯りの照らす 微笑みに

進む酒杯に 唄う随(まにま)に

ガラスの雫の涼しさに

盛夏に馳せる 夜凪のひととき
浮力を失くした夏を掌に掬い上げ
大地は死者と契る

数は数えるものではなく
総体として抱きしめることで
各章から噴き出す色彩の嗚咽や戦慄きすら
受肉した祝祭の肌を駆ける花びらであることを
...
蜩の歌声
何万年昔のそれと
何万年後のそれは
変わらない歌声だろうか
愛の歌の

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



濃い影を
つくる光は光か
光とは
導く存在では ...
歪んだ燭台の中の左手の小指の先端の骨はすでに黄色く、そこでどれだけの時間が流れたのか見当もつかなかった、一匹の大きめの蟻が意味ありげにそのそばに留まり、しきりに触角を揺らしていた、石で作られた建物 ...  衣装ケースの底に今も蔵って有る
 レトログリーンに白ドット柄の
 スカート付き水着

 もう 着れる歳でなくなってからも
 ずっと処分せずにいた
 これが一枚の写真の様だから

 眩 ...
 

生きるって
恋することだと想うんよ
離れたのちいま、つなぐ手熱く



その雨の
音をじょうずに不幸がり
傘を買いに、ゆく約束をする



指切りを
なにの ...
早く帰らなきゃと思った
あの午後に
わかっていた、

さみしいこと
あなたが
さみしいまま笑うこと
そうされるとどうしようもないこと
名前のない感情を
手近な恋でくるもうとす ...
8月12日の高校の同窓会の最終打ち合わせを
市内のファミリーレストランでやることになった
約束の午後3時前に着いた
N君はすでに着いていた
入って右側奥へ座っていた
しばらく雑談しながら待っ ...
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
 

嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた

いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ

まぐれでも出逢えた奇跡
...
結局は、自分のことしか好きじゃないし、結局は、自分にしか興味がない。
結局は、他人のことなんか、どうでもいいし、結局はなにもかも虫が好かん。
結局は、誰に対しても腹の虫が治らないし、結局は誰も彼も ...
心には
道があるだろ
本当は

嘘を付くなよ
見えてるんだろ
人生のピークが去った
ワシの主治医が看護師に言ってた
それでも未だにワシは
十分やれそうな気がしている

夕方5時のチャイムが
いつも何だか胸に響いて
人生のカウントダウンのように
ぼ ...
 ついこないだまで

 チピチピチャパチャパ言ってた弟が

 今はギリギリダンスばっかり言ってる

 YouTuberになりたいんだって



 YouTubeでバズれるくらい ...
蝉しぐれ

サリサリと飲む

かき氷
残酷な絵だからと
もう誰も教えてくれない
焼け爛れた日の記憶
キノコ雲に被われた
町にいた人々のことを

スクールバスはどこへ行く
地球は机上で分断され
核の傘という見事な絵空事
地 ...
フスマがカベがモクメが
しばし しんと
沈黙の内に佇み在り

 ふっと次の瞬間 、

一斉に起立し襲い来る
狂う狂う!無機に無に、
自らが呑み込まれ

自分が意識が奪われ解消されて ...
人間に似せた偽物逃げた店 現に見世物小屋も兼任


カラフルが殻からあふれ空へ降る 空だったから身体に触れた


日の丸を八月九日の白を赤い月日を丸い目で見る
今は今だ
私という今今という私
私が死んだら私の
今は今ではなくなり
過去の亡霊になる



今は 回り回って
すべての今とつながっている
五行歌を書いている今
宇宙の今
あ ...
ながい休みを終えて 心にのこる青
とても気持ちよく泳げた日
眠りにゆく藻や蟹の子どもたちに からだを洗わせ
子どもみたいに 沖でじゃれあって

冷たい層をくぐり抜けられたら
そこにも きみ ...
 くやしさで涙があふれる

 忘れていた慟哭

 どれほどの努力と

 どれほどの時間を費やして

 自分との闘いに挑むのか

 もらい泣きでしか涙は出ない

 忘れてしま ...
青空を見上げると
太陽が輝いていることに
何も疑問を持たなかった

太陽は地球からはるか遠くの
暗い宇宙空間にあるはずなのに
背景に青空があるということは
太陽は大気圏内にあってもおかし ...
星、滲む
つまり涙が出る公園
パンダのシーソー、月に吠えそう


こころ切り
切って尖らせ切っ先を
視線に変えて世界を射たい


絶望の
あとにそれでも諦めず
血を流し ...
だからオリンピックなんか
男も女も関係なし
ステロイドも使い放題にすりゃあ良いんだ
男がハイレグ水着穿いてきて
タマキンがはみ出して
イカの顔みたいになったりしてさ
ついでにパラリンピック ...
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の ...
世の中が白くなる
男の人の髭も
女の人の靴も

ゴツゴツしたものが嫌われて
つるつるしたものが好まれる

私たちは幾つもの坂道を
乗り越えて来たはずなのに
未来へ続く道は
平坦な方 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
暗黒街の馬鈴薯atsuch...自由詩12*24/8/4 18:20
媒介する人(改訂)ひだかたけし自由詩424/8/4 17:32
ワンルームに満たされるもの自由詩124/8/4 17:17
星月夜の願いごところここ自由詩4*24/8/4 17:13
祭りの夜に自由詩024/8/4 13:55
八月の狩蜂ただのみきや自由詩2*24/8/4 13:53
※五行歌 六首「闇があっての光」こしごえ自由詩3*24/8/4 12:54
渇いた夢ホロウ・シカ...自由詩2*24/8/4 12:30
波の思い出リリー自由詩8*24/8/4 11:03
ムーン・リバー秋葉竹短歌124/8/4 10:35
さみしいことはるな自由詩224/8/4 10:06
年寄りの打ち合わせzenyam...自由詩1*24/8/4 9:00
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ足立らどみ自由詩424/8/4 6:05
結局のないラブソング鏡文志自由詩2*24/8/4 3:52
嘘を付くなよTAT短歌124/8/4 1:42
老人のすべて花形新次自由詩124/8/3 22:35
チャンネル登録ヨロシクね!おやすみ自由詩024/8/3 20:06
真夏日レタス俳句2*24/8/3 19:13
No.34自由詩6*24/8/3 18:48
プレゼンスひだかたけし自由詩224/8/3 17:34
丸い穴水宮うみ短歌1*24/8/3 14:32
※五行歌 三首「今は今だ」こしごえ自由詩2*24/8/3 14:15
海の中の風景soft_m...自由詩524/8/3 13:00
オリンピック佐白光自由詩0*24/8/3 11:25
青空劇場イオン自由詩1*24/8/3 10:46
夏の風秋葉竹短歌124/8/3 7:03
ジェンダーフリー花形新次自由詩224/8/2 22:47
線香花火本田憲嵩自由詩1024/8/2 22:47
信仰の起源レタス自由詩5*24/8/2 21:21
漂白ミナト 螢自由詩224/8/2 19:38

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加筆訂正:
雲居の空/リリー[24/8/4 5:37]
改稿しました。
線香花火/本田憲嵩[24/8/3 22:43]
さらに若干修正。
線香花火/本田憲嵩[24/8/3 6:18]
若干加筆修正。
八七夕/本田憲嵩[24/8/2 23:05]
若干修正。
3.74sec.