緑をうしなった銀杏の葉っぱは清洌だ

黄色くてとうめいだ

西側の窓が額縁になって

たわわな銀杏が一枚の大きな絵のよう

風が吹くたび

朝の掃除の大変ばかりを考えてしまう

...
今年いちばんの冷え込みでした、とテレビが言っている、どおりで指さきまでかちかちに冷えるわけだ。凍るような朝焼けのあと、毛布のなかでからだをぎゅっとちぢこめていても伝わってくる娘と夫の体温にはさまれ ... 何もせず
ただ見ているだけの空に向かい
皆 手にしたものを次々に投げつけ
空はさらにかがやいてゆく


水へ水へ溶けた景色が
浮かび沈み 夜になり
駆け降りてくる空に照 ...
指を枯らし
宇宙を二回
排泄したら
時間は唱う
ジャガーと言う名前を聞いて 
思い出したのは

真夏の スウッとする 
清々しさ

それは 
青い空に似合う 白い雲や

緑の山に 隠れるように 
林立している

枝の隙間 ...
光の万華鏡
旋回する宇
浮遊する
温かく熱と溶け
輪郭失う体と体の
紫に静まる矛盾の浸透

[個我意識鮮明に保持サレ、私達はシッカリト抱き合い、
何処マデモイキ、何処ニモイキハシナイ] ...
戴いた去年の賀状を
眺めながら
一枚 書くたび
次々に
押し寄せてくる
記憶の波に
浸るのではなく
溺れるでもなく
むしろ
耐えている
再生多発する 複数の痛みに

懐かしさな ...
君がこの曲聴いたら喜ぶだろうな、と思いながら曲を聴く。君がいなかったときよりも聴いてて楽しい。音楽は共有される。私たちが日本語を言語として共有しているように、ふたりは音楽を共有する。 シュレーディンガーの性別。文字だけでは作者の性別が見えない。見えるのは人が書いているってことと、作者が実在しているってこと。
性別だけじゃなく、年齢も見えないし、声も見えない。それでも、作者の何かが ...
御高齢のS師宅で、心のケアの学校の
ヴィジョンを皆で語らい、同世代のO師は
――僕等の間にフィロソフィアを視ることです
と呟いた時、新たな頁の捲れる音がした  




  


...
尾崎豊の墓前にて、線香の先から煙は昇る
――あれから二十四年の時は流れ
物思いに耽り、ふと見下ろした線香の
1|2はすでに燃え…今を生きる、と合掌する  




 




...
遠藤周作が友に贈ったスペインの母子像は
展示ガラスの内側で互いに微笑み、通じ合う
晩年の見舞いで友の妻は母子像を{ルビ担=かつ}いでいった
今頃極楽にて二人盃を交わす音が、聴こえる  


...
冬の太陽は天使のようにやさしく
夏の太陽は悪魔のように激しく
春と秋の太陽は女神のように微笑む

四季の太陽の姿にあわせ 変化する青空と雲の白さ
ふきわたる風の音と強さ

今は冬のはじま ...
短い{ルビ隠語=コメント}で殺人はできる
騙せる易さと同じこと、
言葉なんてくそだ!
十二月渡る世間のBの面 上手ねと褒められ餅を焼くこども


コロッケと名乗るぬくもり八十円


炬燵から出ないミーコを確かめる


小春日の汽笛が遠ざかってゆく
『人間失格』ってあるよね
興味持てなくて、嗜みかなとは思ってるんだけど読んでない
ただ、タイトルだけ見て思うにものすごい自信家じゃないかって
ぼくなら、自分を「存在失格」としてるから
人間じゃ ...
昨日の夜、どれくらいの眠れない人が羊を数えただろう。
羊たちはなにを数えて眠るんだろう。

久しぶりに夜に夢をみた。夢の中に寝転がった一匹の羊がいて、その羊はうとうとしながら夢を数えていた。
...
生まれてきたのは

俺のせいじゃないけれど

生きていくのは

俺の責任になる
その眼で、その眼で歪な
赤い円を描くのです

咲かなくていい、咲かなくていい

ベランダのプランターに言い聞かせ

私は伝記工場へ向かいます
5バイトほどの容量です
けれど

...
水平対向6気筒エンジンの共振

同調の取れたキャブレーターが

吸い込む夜と星屑を爆発させて

違う街まで掠れた唸りを上げる

ガソリンが静かに波打つのは

光年の孤独を確かめる為 ...
芝刈りに行くと
レシートに半額しか記されて居なかった
そんな日に無糖な日差しが
眩しくて
黒色のチューリップを撮れずに
代わりにお地蔵様の写真を撮りました
丁度階段から降りて来て
降り切 ...
私は街の中で
変に 私は髪を切られてしまった
私は普通よりも少し安かったからいいけれど
冬の通りは しかし 寒かった


私はそんなことはどうでもいいのだが
どこに向かうのだろう そ ...
それは奇跡だった
人として生まれ
幸せになるために生き続け
やがて光年の彼方に溶けて往き
また別世界に蘇生する
沢山の魂との出会いによって生かされ
命は荘厳される
番いのもぐらたちが
ずっと永い冬を越えていく
温かい大地のなかでは
深い秋の湖岸に生える葦の匂いより
次ぐらいに心地よくて

ずっともぐって行くと
遠くまで吠えていた
動物たちやらの魂 ...
花が美しく咲く事に
理由なんて必要無い
  美しいものを見て美しいと
  心が感じただけなのだから


月が綺麗な事に対して
余計な言葉は要らない
  綺麗なものを綺麗 ...
暗めの楽譜を渡されると
気絶する私は
塾で高熱を発したので
テレビの字幕を眺めながら
画面のサイズを変更した
釘を打ち込むと
氷は容易に破片と化す
旗を高々と掲げるクック船長は
服を部 ...
雪の無人駅
雪を掃く係りのものが雪を掃く
何でもないコンクリートの踏み板の上を掃くものがある
待合室の歌謡ショーのポスターからさびしさのしたたり
掃き残した埃と雪の混じった少し硬いものをさらに ...
十二月、空はひくい。
落ち葉の季節も過ぎた。
竹箒を立てたようなケヤキの並木がつづく国道。
鳥の巣が傾いたまま、
ケヤキの梢にひっかかっている。
いつ落ちてもふしぎではない、そんな気がする。 ...
たった14行のスクリプトが
多くの人から絶賛され使用されている

あるアドオンと組み合わせて使用すると
多くの人が驚く仕事を自動的に行うのだ

ffmpegというソフトも必要だ

さあ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
加齢臭もない吉岡ペペロ自由詩316/12/12 20:57
_はるな散文(批評...316/12/12 20:28
暗輝 はざま木立 悟自由詩516/12/12 20:26
ノート(53Y.12・8)自由詩316/12/12 20:24
車の名前藤鈴呼自由詩1*16/12/12 20:16
造形未知〇霊的交感ひだかたけし自由詩4*16/12/12 16:18
年賀状を書きながらLucy自由詩16*16/12/12 14:33
ふたりは音楽を共有する水宮うみ散文(批評...2*16/12/12 13:26
何か散文(批評...016/12/12 13:23
十一月七日(日) 午後服部 剛自由詩116/12/12 12:23
十一月四日(金) 午後自由詩116/12/12 12:12
十月二十九日(土) 午後自由詩116/12/12 12:03
冬のはじまり st自由詩4*16/12/12 11:47
それでも私は知っているもっぷ自由詩216/12/12 11:17
snap俳句116/12/12 10:50
「スナップ」 四句 2016.12.12俳句116/12/12 10:49
草稿 (即興)自由詩216/12/12 10:02
水宮うみ自由詩1*16/12/12 9:14
生きるということzenyam...自由詩016/12/12 6:14
来世由比良 倖自由詩416/12/12 5:09
ワルキュ-レ1500差羽ナガレ自由詩1*16/12/12 1:01
三枚舌外交間村長自由詩416/12/11 23:50
冬の美容室番田 自由詩116/12/11 23:11
彼方へレタス自由詩516/12/11 21:37
もぐらたちりゅうのあく...自由詩8*16/12/11 21:37
その理由、葉月 祐自由詩5*16/12/11 21:26
私とクック船長間村長自由詩1116/12/11 17:27
雪の無人駅オイタル自由詩13*16/12/11 17:20
ことばを灯すたま自由詩21*16/12/11 15:59
たった14行のスクリプトst自由詩2*16/12/11 12:32

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加筆訂正:
/水宮うみ[16/12/12 15:46]
大幅に改変しました
何か/水宮うみ[16/12/12 14:29]
最後の一行を加えました
/水宮うみ[16/12/12 9:32]
修正しました
もぐらたち/りゅうのあくび[16/12/11 21:50]
3連目推敲
4.66sec.