ほとり
ほとりと歩めば
小菊の間から
白黒のぶち猫が傍にやってくる
買い物袋にはノルウェイサーモンと
ブリトロ
メジマグロが収まっていた
サーモンを一切れあげると
ニャァと鳴く ...
本の頁を捲る度に、
髪をかきあげる度に、
引っかかる右手人差し指のささくれ。
ささくれの向こうには、
見たこともない懐かしい未来がある。
*
またひとつ、
母親に嘘をついた。
...
秘密警察に連行される赤犬
歌うのを恐れて逃げ出した
真夏の夜に夢を捧げる娼婦
裸足で踊った夜の傷跡
原子破壊された月が落ちて
流浪の民は永久を彷徨う
赤いハリネズミ ...
抵抗なく
よく転がれば
ガソリンの消費量が
少なくなるけど
抵抗なく
よく転がるということは
アスファルトを
しっかり
掴まないということ
なんだって
お財布には優しいけど ...
雪は降る歌いながら雨よりも静かに
雪は新たなページをめくる
見慣れた場所へ胸いっぱいの息で踏み出すために
冬晴れの鋭さに青く影を曳いて
ぬくもりを一層 切ないほどに
...
彼らは殺風景な部屋でいつか許される時を待っている
猫舌の私はそれを笑えない
朝食はトマトで、豪華な食器が小刻みに震えている
ひねもす自問自答を繰り返す
真っ白だった壁と心にはシワができはじ ...
1.
スマホの偉大なところは
オナニーのおかずを
携帯可能にしたことだ
最近出張で泊まった
相模原のビジネスホテルのベッドの上で
そう思った
今やカード購入は不要だ
エレベーター脇 ...
気球に乗ってきたデジタル・ドラッグを早めの朝食にして、
あなたは、小魚は、食べないの、
とウサギが言う、とても、とても、低い声で、
私は、低血圧、腕の細かい毛を、ぷちぷち抜く度に、
心の軸がぶ ...
また年末ジャンボ宝くじを買った
念のために
当選金の支払方法について
調べてみた
(みどり) は、男でも女でもなかった
それを(みどり) は、知っていたし、特に問題にもしなかった
(みどり) は、理由付けされ続ける存在だった
ある日、鏡を見た(みどり) は ...
真っ白な雪に身体を持って行かれました
風が小雪を連れてきて
痛いくらいの氷の粒が頬に張り付きます
習い始めたお稽古事は、叱られてばかり
慣れないお琴で指を弾いて
痣だらけの手を氷水で浸して
...
白く磨いた肌は、柔らかい塩に覆われていました
優一は、薄ピンク色の膝小僧にそっとほおずりをすると、 白いシーツと兎の毛の白い毛布を手繰りました。
珊瑚の海は、やわい海風と潮のにおいを、桜貝に染み ...
沈む夕日の下
産声ひとつ
迷子のままで
歩む世界
還る場所は
遥か空の彼方
迷子は歩く
往く当てもなく
いつか帰る
場所を探して
照らす朝日の下
産声ひと ...
始まりの終わり
そうこれは始まり
ここから始まる
すべての物語
すべての人
生きとし生けるものすべては
ここから始まる
そしてここで終わる
未来永劫
ここにすべてが戻ってくる ...
時折、ひとの心から
とおく離れてわたしは
砂利道に迷い出たとかげになる
枯れ葉の屑どもに隠された光の粒が
もっと大きな金色の光に攫われていくのを
わたしは見る ...
学校では
孤独が一番怖かった
そうならないように
必死になればなるほど孤独だった
昨日のおわりが
今日のはじまりではなく
今日のおわりが
明日のはじまりではなく
あらゆる不幸を ...
ふと思ったのだけれどね
人間には通気孔が必要だってこと
きっとどれかの上着に入ったままの入場券もいつかは必要なんだ
なくてはならないものなんてそんなにないんだけれども
たやすい自由はい ...
自分のクソちっぽけな世界が
何よりも大切だ
王様にだって
女王様にだってなれるからな
そして
うっすい、うっすい膜の張られた
その世界の
表面を撫でられているうちは
他人にだって寛 ...
{引用=
かつて伝説の神話は
太陽と宇宙のあいだにあった
詩神と死神が共に生まれた太古の時代に
灰色の空には詩神と死神が戯れあうために
命の手紙を運ぶ陽鳥が ...
小指の先から優しくなっていくのかも
浩然とした冬に
無邪気に傷つけられても
まあいいか。と笑っている
髪の毛のすみずみまで
風にさらわれる少々にまで愛おしげに
流れていく
...
叩きつけ合う鋼鉄
反響スル
この森に
霊魂をぶら下げ
午後五時に入る
異界ノ息、
異様ナ相、、
移行ノ刻、、、
穿たれる
窪みに
今や鉛と化した
前頭葉をズブリ
...
「こうしなければいけない」
「ああしなければいけない」
という気持ちが強ければ強いほど
相手やまわりの気持ちが
見えなくなる
そして自分のがんばりが
空回りしてしまう
今日も会議はエンドレス
テッペン越えなきゃ始まんね
寝てない自慢は勝ち自慢
寝るヒマあったらアポを取れ
残業パワハラばっち来い
火のないところに需要を立てろ
ステマの親も泣いている ...
眠れない夜
いつもマル・ウォルドロンのALL ALONEを聴く
いつ聴いても不器用なピアニストだと思う
Bill Evansのような繊細さもなく
Chick Coreaのような技巧さもない ...
「生きるのは辛いよ」それで当たり前
無くさない人生なんてないわけで
辛いなら逃げる用意を万端に
辛いなら本気で駄々をこねてみろ
{ルビ幸=しろ} ...
噛みしめている
染みてくる
気付かされる
陽鳥
きのうのことのようだ
逃げ出すように ひとり列車に乗り 海を目指した
行き先は 宮島
宮島のカラスに逢いたくなったのだ
途中 かあかあ
二度ほど 鳥が鳴いた
...
誰かと一緒にいるのは幸せだけど不自由で
1人ぼっちだと自由なのに楽しくない
どうして誰かといると
不自由って思うんだろう?
好きな人と一緒にいるのもいないのも
自分で決めた事なのに
自由な ...
久々に姉さん女房が噴火した…避難のため
思わず外でジョギングする僕を――こんちわ
職場の先輩の太ったおじさんが
原チャリで風を切り、小さくなってゆく
編集者Kさんに退職を伝えると、厳しい一言
――原稿を依頼するには、肩書を
――その発想は面白くないっすよ!
僕の嫁さん子供まで心配する瞳が、少し潤む
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕暮れ
レタス
自由詩
4+
16/12/7 21:46
ささくれ
あおい満月
自由詩
3
16/12/7 21:21
ライオット
差羽ナガレ
自由詩
1*
16/12/7 20:43
エコタイヤの怪
まいこプラズ...
自由詩
4
16/12/7 20:41
雪は
ただのみきや
自由詩
9*
16/12/7 20:27
魔法が使えないからって割り切りたくないんだ
カマキリ
自由詩
6
16/12/7 19:02
スマホ
花形新次
自由詩
1
16/12/7 18:50
とらっく8
由比良 倖
自由詩
2
16/12/7 18:09
宝くじ
zenyam...
自由詩
2*
16/12/7 6:13
みどり
水菜
自由詩
5*
16/12/7 3:22
雪の花
〃
自由詩
5*
16/12/7 3:15
マツミヤ
〃
自由詩
1*
16/12/7 2:55
一生
進羅
自由詩
3
16/12/7 1:22
原点回帰
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/7 1:17
砂利道
草野春心
自由詩
3
16/12/6 23:31
教室
ららばい
自由詩
0
16/12/6 23:03
入場券
梅昆布茶
自由詩
14*
16/12/6 21:16
JSSJよ、さらば
花形新次
自由詩
2*
16/12/6 21:09
漆黒に彩られた翼-陽鳥に捧げる唄-
りゅうのあく...
自由詩
4+*
16/12/6 21:02
優しさから優しさへ
印あかり
自由詩
4*
16/12/6 19:06
未決咆哮(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
16/12/6 18:14
無心
zenyam...
自由詩
1
16/12/6 14:36
会議は踊る2016
六九郎
自由詩
0
16/12/6 14:18
眠れない夜は
HAL
自由詩
3*
16/12/6 13:57
「生きるのは辛いよ」
ふるる
川柳
3*
16/12/6 13:19
芸術
小川麻由美
自由詩
2*
16/12/6 12:07
陽鳥
るるりら
自由詩
12+*
16/12/6 11:01
交差する生き方
リィ
自由詩
2*
16/12/6 10:34
十月十九日(水) 午前
服部 剛
自由詩
1
16/12/6 8:44
十月十三日(木) 夕方
〃
自由詩
1
16/12/6 8:35
1474
1475
1476
1477
1478
1479
1480
1481
1482
1483
1484
1485
1486
1487
1488
1489
1490
1491
1492
1493
1494
1495
1496
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
1512
1513
1514
加筆訂正:
漆黒に彩られた翼-陽鳥に捧げる唄-
/
りゅうのあくび
[16/12/7 18:52]
付記挿入、推敲
5.11sec.