米寿のバアちゃんたち二人が
氷点下でも夜明け前に散歩している
星空の下霜柱を踏みながら
毎朝僕の家の前を
話しながら通る
「どうしてこんなに早く散歩するんですか」
と尋ねたら
「眠れない ...
きみが生きているのがつらいふとももから鋏を入れてはだかにならなきゃ

眠りすぎて朝が来ないの夕方が腫れているから飛ばない鳥が

脳みそがからっぽですって警告に吐きそう誰かの手を握り続けたい死ぬ ...
好いて好かれて好かれて好いて
恋焦がれしも添えるか添えぬは
ひとには分からぬ浮世の定め

永久なる硬き契りを交わしても
いつかは千切れしこの世の定め

惚れて惚れられ来世も共にの
誓い ...
過ぎ去った時間の遥かさを
たやすくとびこえる色がある

枝葉のさまざまなありようは
忘れてしまったのに
あの日
落ちかかった滴のことだけを
覚えているのはなぜだろう
人生の岐路で
も ...
もし、余命を宣告された
不治の病であっても
まだやるべき事があるから

死ぬ訳には行かないのだ

全力で 死なない為の努力をさせて頂く


君と僕の二人しか知らない
長い長い体験と ...
過ぎた日は
ブーメランのように
青春歌謡曲とともに
今にもどってくる
懐かしさやほろ苦さを引き連れて

過ぎた日は
ブーメランのように
古いアルバムとともに
今にもどってくる
懐か ...
篝火

単射

お醤油
呼吸をすること
雲の形をなぞること
耳をふさぐこと
花を摘むこと
水を飲むこと

きらきら光るアスファルト
濡れた唇
螺旋状の階段
柵越しの落陽

吊るされた制服
皺だ ...
相槌の一念により喜怒哀楽を左右して  色々な未来

煩悩の薪を焚き 智火現前 生命(いのち)の尊厳根本にして

自他彼此の差別の楔(くさび) 善悪に通じ愛憎を生む 一念如何に 
淡々と進む
学校の授業中に
別の先生が入って来て
私を呼んだ
おじいちゃんが死んだと
小声で囁いた

今日の朝も
いつもと同じように
朝ご飯を食べると
洗面所に走り
制服に袖を通 ...
流れた血の意味を考える
原因ならば幾つも有る
素手で硝子を強く持ったからだ
悔しくて握りしめた拳の先に
切っ先の鋭い物体が飛び出していたからだ
或いは その涙の色が
部屋の赤玉に 呼応 ...
一滴の水を両手で受ける 半開きの瞼に
白々と夜が明け始めた頃
白い月が剥がれ落ちる

半覚醒の壁にもたれかかり
思いがけず振り向けば
通過した秒針が湾曲する

眩しい陽の光が差し込み
脳裏から羊は追い出され ...
世界が世界であるかぎり
わたしたちは夢を見るのだし
なんどでも夢からさめる
放りだされたさいころみたいに
つめたい体を転がしながら ときどきは、
咲いたりもする
咲いたふりをして逃げた ...
死んだ方がいい人がいる
もう充分生きたのだから
死んだ方がいい人がいる
しかし、生きるか生きないかは
その人の自由なので
誰も生きることをとめられない
やめられない、カックセイザイ

...
今はもう
友達がほしいとは思わない
ひとりがいい
だれかにあわせたり
あわされたりしたくない

なにを想っているのだろう
考えるのは無駄だと知ったから

同じ理由でペットも飼わない
...
漆黒の海に救済の錨を深く沈めたまま
誰の叫びも届かない街と交信しあう星々を眺めている夜

詠み人知らずの歌が都市の残照を吸い込んで
無数に浮遊している昏い海面に海月となって漂う

東京湾を ...
数式で書かれた彼女が、数学の授業中居眠りしている。
彼女の意識は夢の中で、宇宙の果てまで駆け抜けていく。
数学教師の一声で彼女の数式たちが飛び上がり、寝起きみたいな顔をしてこっちを見る。

...
悪人とは
自分を善人だと
思っている人である

善人とは
自分を悪人だと
思っている人である
光はエロスの舟 
夜の海原を彫り進む
うすべに色の裸婦たち
西風を脱いだり着たり


死は翅を休める蝶 
なだらかな土器の窪みへ
そっと脈でも取るように
その中で葡萄酒が笑う

...
むすめが夢中になって影をなぞっている。先月から暮らしはじめたこの家はよく日が入るので、影もまた濃い。ななめに射す光のうえで腹ばいになって、カーテンの影にまぎれているむすめはあたらしい夢みたいだ。
...
 剽窃したい人はそこに居て、夏のセロリをしっぽから齧っている。水は生温い 
 が金魚鉢の赤い魚たちは夢を追わずきょうも元気だ。猫は背を丸めしっぽりと
  寝ている。 
 猫を抱き ...
今は23時37分やろ。
この現実を概念にスライドさせたら、
今は任意の21時17分や。
ここで間違ったらいかんのは
決して今は16時12分ではないということや。
こういったデリケートな込み入 ...
友人

ポプラ

淡雪
{引用=
いずれ途切れてしまうようなことからは、

直視、をこばんでいる、埃っぽい部屋のなかで、

ガレキのように積みあげられてゆく、粗末なボトルシップ、

木製の机のうえの、白いコーヒ ...
平然の感情を取り戻す道程は
岩盤の鋭角の上を歩く途方も無い日常
果てに向かう鳥の群れは本能のままに羽ばたき
生物学的な運命に従う他
有力な解決策はないことを自覚する

目の前にある獲物を無 ...
あばただらけの頬に敷くレール
よろこび工場が煙を吹く

うつむく産後のマトリョーシカ
凹凸のないギアが散らす火花
むずむず

胸が

むずむず

傷ついているのか

もやもやしているのか

イライラしているのか

むずむず

胸が

むずむず


ただまあはっきりしていること ...
何が起きても
見てみぬふりをする土地に
しっぺ返しが 訪れる気がする


何も無く
誰も知らない器の内に
ひとつの鈴が 降りる気がする


手のひらの傷に
...
中途半端に宙に浮く機械が
何度も何度も夢に出てくる
膝の高さくらいにしか
到くことのない不安定な円柱


追手から逃れ
火事から離れ
大学構内を飛び回り
だがある ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
早朝散歩zenyam...自由詩017/2/16 15:35
S初谷むい短歌217/2/16 14:03
平成 曾根崎心中HAL自由詩2*17/2/16 11:30
虹色の滴そらの珊瑚自由詩11*17/2/16 10:55
わたしは死なない狩心自由詩217/2/16 10:53
過ぎた日zenyam...自由詩117/2/16 6:01
平成29年2月16日(木)みじんこ自由詩0*17/2/16 4:24
ぼくらのさよなら自由詩317/2/16 2:45
一念三千楽麦短歌1*17/2/16 0:29
テレ東専門タ...自由詩217/2/16 0:00
紅の裏切り者藤鈴呼自由詩0*17/2/15 23:26
渇きレタス俳句417/2/15 23:19
夢の反芻星丘涙自由詩4*17/2/15 21:01
夢みるはるな自由詩817/2/15 20:57
死すべし花形新次自由詩117/2/15 20:44
ひとりとふたり朧月自由詩317/2/15 20:29
東京ベイブルース梅昆布茶自由詩19*17/2/15 20:15
彼女の瞳は小さな惑星水宮うみ自由詩4*17/2/15 20:00
悪人・善人zenyam...自由詩117/2/15 19:55
愉楽の日々ただのみきや自由詩10*17/2/15 18:59
ガーベラはるな散文(批評...217/2/15 13:29
剽窃 白島真自由詩21*17/2/15 9:08
カップ麺次代作吾自由詩217/2/15 0:50
平成29年2月15日(水)みじんこ自由詩017/2/15 0:32
ボトルシップ(short ver.2)本田憲嵩自由詩3*17/2/14 23:43
本能鷲田自由詩217/2/14 23:05
公式有無谷六次元自由詩017/2/14 22:44
むずむず吉岡ペペロ自由詩117/2/14 22:21
ノート(齋)木立 悟自由詩317/2/14 22:00
ノート(機械)自由詩017/2/14 21:58

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