カーテンの代わりの異国の布越しにみえるどこかに父さんの骨
両国で眠るあの仔の土の冬に小春日和をみんなあげたい
東京の十一月の初雪が確かなほどに靴紐を結ぶ
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう
今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう
そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる
そこでは一人の{ルビ ...
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ...
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ
ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない
ネコが跳 ...
初冬の誕生日の頃は
いちょうの黄葉が美しい。
午後の光を浴びて輝いている。
いちょうの黄葉のこころよい手触り
昔、いちょうの黄葉が敷きつめる道を二人で歩いた。
何時かいちょう ...
だいたい、そういうものは
ティッシュボックスの中に隠しておけば
見つけられないはずだった。
でも、部屋の真ん中に放置してしまった。
慣れってやつはまじで怖い。
それに気づいたならば、どんな格 ...
クリスマスソングを嫌いな理由について考えを巡らせている。なぜそんなことを考えるのかわからない。嫌いなものについてなど考えなければそれで済むし、実際に多くのことはそうしてやり過ごしている。でも嫌いなも ...
目標のない人生ほど
退屈でつまらないものはない
人間は
目標を持つと
目が輝いてくる
やる気のスイッチが入ってくる
今日の目標
今週の目標
今月の目標
今年の目標
成功する人は ...
弁慶が大口開けて鍋の中
曇天月隠す湯気あんこうの鍋
煮凝りやぷるんとする皿皮の裏
舌鼓おやじに高笑いでも無く福笑い
角の老舗の佇まい
ガラス戸を開けると顔を出す
ぬっと顔出す親父の顔は ...
夢の中でブログを
作ってました
私はただただ、
hahahaと入力して
それが、
ははははと
変換されてゆくのみ
これはきっと笑い声
ははははと
送信されてアップされてゆく
...
酔い覚めの秋の夜道で、編集者のおじさんに
「義父のケアとダウン症児の息子を育み
嫁さんの負担を減らす為仕事を辞めます」
と言うや否や「偉い!」と握る手の…暖かみ
幼稚園の頃の先生の御主人の告別式で
献花の百合をそっと置き、一礼した後
頭を上げる――(剛君、ありがとう)
眼鏡越しに充血した瞳は、無音で叫ぶ
昔の職場のボランティアのおじさんと初めて
焼き鳥屋で飲み、定年退職の日の花道を語り
僕も「来月退職します」と、打ち明けた
手渡された絵手紙の{ルビ松明=たいまつ}は…滲んで燃える
...
ハックルベリーフィンの冒険譚を捜そう
君の風景といっしょに遊びたいんだもの
風の自転車で空を描こうよ
永久に休みなんて来ないんだから
勝手にやすんでしまえばいいんだ
食べる。寝る。愛 ...
161207
狂い猫と核爆発
君はどちらをお望みか
水俣の化学工場からの排水に
水銀が含まれておりそれが
無機ならばともかく
メチル水銀化して
...
緑の下を濃緑が
水のように流れゆく
化石の木々から
止まぬ震動
硝子に分かれる
もうひとつの径
岩穴の向こうの
凍てつく群れ
布 麻
消えかけた火 ...
予告もなく八年間住みついた野良猫が出ていった。
厄介な貧乏神だと思っていた。
周りの庭が寂しくなって僕は餌を撒いた。
やってきたのは縄張りから逃げ出した犬
あとから飢えた野良犬の親子が住み ...
墓碑銘として刻む言葉は
「愛される資格も適格もなかった」
そうしようと思った
深夜のバスの暗いライトの下で
死にたいとは思わなかった
逆に強烈に生きたいと思った
だが生きたいという欲望 ...
あれは、さみしいひと
佇んでた 遠目からじゃ見えない
薄青い菖蒲が頼りなさげに風で揺れてる
通り過ぎて交じり合わないひとたち
全ては、約束事で絡み合って
ゆれていく
可愛い大地がさような ...
抉り続けても得られることはないのだと知っている
あかい石榴を指で抉り出してはぐしゃりと潰したらたらと零れたそれは食卓の上にぺしゃりとへばり付く
抉ってはえづき抉っては辺りに散らした石榴の一部を ...
雀の糞に塗りたくられたフライトは薄い磨り硝子の向こう
、
ねむってしまったよ
潰れた屑は張り裂けた胸の奥にしずんでいく
澱んだ色の太陽が弾け飛んだ時
喉を裂いた 、
...
これこれこんな風な
ツライ出来事を乗り越えて
今の自分が在るんです
晴れやかに笑う姿
囲む フラッシュライト
何処かで
昔・昔から 平穏無事な生活は
正確に 区別されていて
...
やっと抜け切れた気怠さ
やる気の無さの塊と化していた
どうしようもないほどに
なにも手につかなかった
そんなときに限って
あれやこれやと矢継ぎ早に
課題が突きつけられ
もう逃げ出した ...
暮らしにB29は要らなかった
致死量を間違えて
坂で死んで居る
そんな男が居る山路に
大きな港を作ることは不可能だった
B29は都市しか爆撃しない
ジョージルーカスとか
ヘンリールーカス ...
文字をしたためる時
思わずため息が出る
感嘆のため息
消衰のため息
息には変わりないけれども
色が違う息たち
私の口からこぼれる息は
一体 どんな色だろう
嫌いな色などないから
...
「このふくろどうしたのよ?」
「これはあれがあれした時のあれよ!」
「そうか、あれか!」
僕たちボケ夫婦は
「あれ」一つで通じる
ほとり
ほとりと歩めば
小菊の間から
白黒のぶち猫が傍にやってくる
買い物袋にはノルウェイサーモンと
ブリトロ
メジマグロが収まっていた
サーモンを一切れあげると
ニャァと鳴く ...
本の頁を捲る度に、
髪をかきあげる度に、
引っかかる右手人差し指のささくれ。
ささくれの向こうには、
見たこともない懐かしい未来がある。
*
またひとつ、
母親に嘘をついた。
...
秘密警察に連行される赤犬
歌うのを恐れて逃げ出した
真夏の夜に夢を捧げる娼婦
裸足で踊った夜の傷跡
原子破壊された月が落ちて
流浪の民は永久を彷徨う
赤いハリネズミ ...
抵抗なく
よく転がれば
ガソリンの消費量が
少なくなるけど
抵抗なく
よく転がるということは
アスファルトを
しっかり
掴まないということ
なんだって
お財布には優しいけど ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「小春日和」 三首 2016.12.08
もっぷ
短歌
1*
16/12/9 0:39
生きる (草稿)
〃
自由詩
6*
16/12/9 0:35
名乗らぬ海の心音を聴く
〃
自由詩
3
16/12/9 0:30
night tonight
ひさし
自由詩
11*
16/12/8 23:09
いちょうの黄葉のリフレイン
秀の秋
自由詩
2
16/12/8 21:43
[:From
プテラノドン
自由詩
3
16/12/8 20:08
褐色の濃いあたりに
深水遊脚
散文(批評...
3*
16/12/8 18:44
目標
zenyam...
自由詩
0
16/12/8 15:21
あんこう鍋
……とある蛙
自由詩
7*
16/12/8 14:44
はははは
minomi
自由詩
4
16/12/8 14:22
十月二十七日(木) 夜
服部 剛
自由詩
2
16/12/8 11:52
十月二十七日(木) 午前
〃
自由詩
2
16/12/8 11:43
十月二十三日(日) 夜
〃
自由詩
2
16/12/8 11:34
丘を巡る冒険譚
梅昆布茶
自由詩
12
16/12/8 11:26
くるいねこ
あおば
自由詩
4*
16/12/8 10:44
冬と射手
木立 悟
自由詩
4
16/12/8 10:14
貧乏神の予告
ツノル
自由詩
3*
16/12/8 5:29
何もない
葉leaf
自由詩
3
16/12/8 3:41
さみしいひと
水菜
自由詩
14*
16/12/8 3:29
あかい石榴
〃
自由詩
2*
16/12/8 3:23
コーダ
〃
自由詩
2*
16/12/8 2:57
銀のライト
藤鈴呼
自由詩
1*
16/12/8 2:00
今日もまた
坂本瞳子
自由詩
1*
16/12/8 0:20
B29
間村長
自由詩
4
16/12/8 0:11
輪郭に関する考察
小川麻由美
自由詩
2*
16/12/7 23:32
あれ夫婦
zenyam...
自由詩
3*
16/12/7 21:58
夕暮れ
レタス
自由詩
4+
16/12/7 21:46
ささくれ
あおい満月
自由詩
3
16/12/7 21:21
ライオット
差羽ナガレ
自由詩
1*
16/12/7 20:43
エコタイヤの怪
まいこプラズ...
自由詩
4
16/12/7 20:41
1471
1472
1473
1474
1475
1476
1477
1478
1479
1480
1481
1482
1483
1484
1485
1486
1487
1488
1489
1490
1491
1492
1493
1494
1495
1496
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
加筆訂正:
くるいねこ
/
あおば
[16/12/8 10:47]
こちらに投稿に際しかなり訂正と追加いたしました。
4.08sec.