一昨日
自称詩人は酒に飲まれて
手当たり次第絡んだ結果
総合格闘技の選手に
肘関節を逆に曲げられ
見事に脱臼した

昨日
自称詩人は人に飲まれて
仲木戸駅前の自称詩朗読会で
緊張し ...
宇宙と名の付く授業は

この毎日に風穴を開けてくれる気がしたから

最後列で トランプする彼らの惑星から飛び出して

非常口にいちばん遠い席についたのに

先生、はじめから
...
  カーテンは 夜、
  ゴムに似た苦笑に変わって
  弧状の痺れに変わって……私たち、
  ポットから熱いお茶を注いで飲んだ
  点けていたテレビと電灯を消し
  歓びのような虚し ...
  歌をたたむ。{ルビ耳輪=じりん}がひとつ、
  骨いろの水面をもがいて、
  ひしゃげた三日月になりそうな夜
  まだ多すぎた言葉を忙しく折りたたむ
  明日の晩 静けさのおもてに ...
二日前

胃の違和感がして
嫁に病院まで送ってもらい
検査をして
盲腸といわれ
緊急入院をした
あまりの急な展開は
まるで父さんのようだなと
思い返して携帯を眺めた
ただの風邪 ...
幼き子を抱き上げる家族
砂浜に残された砂の山
流されて
海岸に忘れた玩具の車が
寄せては返す

クラクションが鳴り
波の音だけになる頃

ふと
あなたを思い出す

愛することが ...
夜は気が狂っていて

何もかもが支離滅裂になる

だけど

昼はもっと狂っていて

私は平静を装う    
あなたが
幸せなら
私も
幸せよ
思い出すまなざしがいくつかある
登山家が山頂をめざすように

俺もどこかへ向かわないといけない
それは恋文でしたか
長く綴られた美しい文字でも
過去形になると
住所も名前も内容も
要らなくなってしまうのですね

中古屋で買ったシュレッダーに
「アパート」という文字を半分消されて
...
焼きそばが食べたい

マルちゃんの焼きそばがいい

キャベツをザクザクきざむ

ピーマン モヤシ ニンジン 豚肉を投入する

慣れない手つきで炒める

ジュージュー炒める

お ...
年老いた母が
彼女の城だった台所で
記憶を失くしかけている

朝方
何気なく寝返りした布団の中で
夫婦は手をつなぐ

どちらも何も言わないけれど
悲しい時間を耐えているのだ
あたりが金色になって
まだ日が沈む前

ベランダから街を見下ろすと
視界が黄色くはじけて
色褪せた古い写真みたいに見える

どんなに時代が移り変わっても
この色だけは変わらないから
...
街なかで魚を見かけた
夕暮れの人混みをスイスイとすり抜けて
駅の方角に泳いでいった
海中でもないのに魚が生息しているなんて
奇妙なことだと思ったけれど
通行人は気に留める様子もない
私がこ ...
雨が降ったあとの空は真っ白で、何事も起きていないかのようだった しなくちゃいけないことを
「ぼんやりと思う」の引き出しにしまってく
そして冷蔵庫から夢を取り出して有難くいただく 美味い。
これだから夢はやめられない、と遠くをみながら

眠り羊のラムネをさ ...
緑色の服を着込んで癒される初夏と同調して楽しむ

県道の峠を下り見える明かりぽつんぽつんと家族爛々

授業中勉強以外のことばかり頭の中は恋でいっぱい

初夏になり気分は前に前に向く勢いづけ ...
どうしたい?
どうされたい?

こども言葉の
たいたいは
私の街では
さかなの意味で

愛したい?
逃げ出したい?

私は
小さな水槽で
いつでも
空を見上げてる

貴 ...
愛と死の狭間に狂い果て
星を訪ね月に導かれ
夜の街々を流浪する男

 Moon Row Wallker

樹々を揺らす風に知らされる
はらりと落ちた葉に知らされる
足跡に撥ねる砂に知ら ...
街を白く染めるのは楽しいか

神に会ったら聞いて見たいが

口を開く前に殴り倒すから

答えは分からないままだろう

また故郷に雪が舞い狂い

この躯はもう崩れ動かない

救わ ...
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない

頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
...
  丸い部屋に緑色の女が立っている
  四角い部屋には紫の女が座っている
  どちらの口の中にもセメント状の闇が
  うんざりするほどぎっしり詰まっている
  まるで 言葉の代わりだと ...
  対岸の河辺で
  鈍色に翳った立体に{ルビ燈=あかり}が実る
  ふるくからの草木が影をつかまえ
  水面へうつくしい銀の光を{ルビ濯=そそ}いでいる


  玉模様の白さら  ...
料理をつくる
今日の分をつくって
昨日の分を捨てる

だれかと食べる
ひとりで食べる

料理をつくる
今日の分をつくるが
明日の分はつくらない

今日のためにつくる
わたしの今 ...
空腹を満たすようにあなたは水を飲む。
水はその身体に浸透し血と混じりあい血の赤い色素を超えていく。あなたのなかの色という色を溶かしこんで、水により透明になったその身体のなかの水は、あなたの毛穴や瞳や ...
さよなら ってみんなに言いたい
(みんなって 誰かな)
青いってくちにして街は海になる花びら泳ぐ彼方の岸を


まぶた濡らす緑雨は君に降りやまず海の果てに飛ぶ鳥を探す日


永遠に待ちぼうけです目を閉じて探して君の赤い夕焼け


いくたび ...
唯一の理由が
大統領になるためだったのに
もう絶対に
死んでもなれないことが
分かった以上
こんなフェラ好きの
変態野郎と一緒にいる必要はないし
変態野郎にしたって
そもそもフェラ嫌い ...
宝島を見つけに行くつもりで告白した女
泥船しか用意できなかった男
少しの波ですぐ浸水しはじめる小さな泥船は
ふたりでいることの限界を示していたが
女は泥船を鉄ではなく紙で修理している有様で
...
トランプタワーは 13階立て 
どの階も 四家族が住んでいて
トランプと同じ数の家族が暮らしている。
 
甲13号室に 暮らしているのは カエルに似た人だよ。
ガラス天井の部屋のプール付 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
自称詩人が津波に飲まれる花形新次自由詩116/11/22 23:45
宇宙物質エネルギーもり自由詩3*16/11/22 23:43
カーテン草野春心自由詩316/11/22 23:22
耳輪自由詩4*16/11/22 23:17
入院5or6自由詩1*16/11/22 22:55
御前崎自由詩4*16/11/22 22:34
ガト自由詩5*16/11/22 21:35
まなざしzenyam...自由詩016/11/22 21:31
リタイア生活自由詩116/11/22 21:23
シュレッダー為平 澪自由詩1016/11/22 18:41
マルちゃんの焼きそば星丘涙自由詩1+*16/11/22 18:22
沈黙ガト自由詩3*16/11/22 18:15
Chevrolet自由詩5*16/11/22 17:51
やまうちあつ...自由詩6*16/11/22 13:25
真っ白水宮うみ自由詩1*16/11/22 8:54
今夜もっぷ自由詩416/11/22 7:24
県道夏川ゆう短歌016/11/22 5:29
たいたいuminek...自由詩3*16/11/22 1:13
Moon Row Wallker 異聞アタマナクス自由詩016/11/22 0:17
無限ノ白夜ヘ差羽ナガレ自由詩016/11/21 23:55
雨の中坂本瞳子自由詩3*16/11/21 23:34
女について草野春心自由詩416/11/21 23:02
夜の光自由詩116/11/21 22:55
朧月自由詩316/11/21 22:19
地と水あおい満月自由詩316/11/21 22:00
すみれ日記もっぷ自由詩116/11/21 20:49
飛ぶ鳥を探す日石瀬琳々短歌13*16/11/21 20:41
離婚花形新次自由詩016/11/21 19:19
灯台いぬぐす自由詩116/11/21 19:14
鳥獣戯画的トランプタワーるるりら自由詩6*16/11/21 18:52

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加筆訂正:
御前崎/5or6[16/11/22 22:57]
2007年作。
入院/5or6[16/11/22 22:56]
2016.3月作品
4.61sec.