ここは静かな山の学校です
小さな校舎の上には
秋空が広がっています
地上には
秋が色づき始めています
一年生の教室からは
先生のやさしく丁寧な声が
聞こえてきます
授業の終わりの鐘が鳴 ...
庭木の梢が 北風で揺れている
踊っているのか
笑っているのか
震えているのか
呟いているのか
でも 泣いてはいないよ ね
とろみをつけたくて
片栗粉を 探したけれど
こないだ 捨てたこと
思い出した
透明な タッパーに入れて
護りは 完璧な 筈だったのに
心の隙間に
ちょっとした恋が
埋まって ...
金魚鉢を売りに
宇宙基地に行くと
そこには所狭しと
地球脱出用ロケットが並び
丘一面の仙人掌が
キカキカキカと揺れている
頭の上の羽のかたまり
空は川底 地は水面
光と ...
朝、一日を台無しにするのも有意義にするのも
自分次第だと痛感してはいるものの
この薄明が吸血鬼たる自分には
眩しすぎるのだ
日暮れ早 カレイの煮つけ 五目飯 時は流るる 飲めとごとくに
漂いの中に浮かぶ船はとても空虚だ。
空虚は僕の心を浸潤する。
広がり、閉じる。
この情緒こそ難破船にはふさわしい。
水面に移る悲しみを鳥たちが啄む。
僕は自分が何か勘違い ...
君がめいっぱいタバコを吸って煙を吐いた
だけど、吐き出されたのは煙ではなく砂煙だった
僕は運動会でつむじ風が起きたときのことを思い出した
空は一瞬で濁って
口や目に砂が飛び込んできて、服の ...
事務のことが
あまり分からずにいた
町医者はようやく
面接を終えたあとでした
この紙は職安にFAXすればよいのかしらと
採用を決めていましたが
横たわる夜空に向かって
そう尋ねたのでした ...
161119
目覚ましを買いにゆく
半球形の鉦が角みたいに
2つ頭に付いている
クロームメッキが美しく
音も煩そうだ
目覚ましの典型的なのが
目に付いた
...
サクサクと熱いコロッケが食べたいな
血管が最も交差するポイントで血流は行きあぐねていた、わだかまるものたちが新しい言葉を産み落とす、すんなりと流れないものだけが真実だ、俺は疲弊して仰向けに寝転びながら…その真実だけを認識していた ...
ずっと雨がふっている
私たちは 灰色になって
果物のようにすわっている
かたい音をたてて郵便が届く
この場所に生活があるから
バイクがぬるい水を撥ねて ...
地球が滅びるんじゃないかと
ドヨンと曇った気分だったが
たんに風邪を引いただけなの
枕元に父の差し入れのミカン
ひとりの部屋を温かく照らす
オレンジ色のランプみたいに
生まれてきたのは
俺の責任じゃないけど
生きていくのは
俺の責任になる
男は
笑ってくれる女を
求めている
女は
笑わせてくれる男を
求めている
朝靄の しんとした公園で
ゆりかごが一頻り揺さぶられ
あかるい 幾つものさびしさが
同じ数のむかでに変わるまでの間
わたしたちは決して変わらないだろう
...
廃校を惜しむ恩師と焚火かな
本棚に1Q84の上中下巻が
まったく触れられることなく
鎮座している
妻が評判を聞き
急いで購入したものだが
彼女は作者の小説を読んだことがなかったし
そもそも作者を知らなかった
そして ...
空みたいに変わる。ころころと変わる。こどもみたいに変わる。年をとりながら、一週間ずつ変わる。
「きれいな曇天だね」
僕がそう言うと君は笑って「綺麗にくもっているね」と言った
出来ない事は出来ません
解る事すら解りません
誰も教えてはくれない
途方にあるご時勢です
ご愛敬様
他人にお腹を探られて
いい気はしません
尖った心
そ ...
死別よりも
離別のほうが辛い
どこかに居ると思うと
諦めがつかない
対立よりも
中立のほうが辛い
どこかが嘘と思うと
諦めがつかない
消滅よりも
紛失のほうが辛い
どこかに ...
わたし何も見えなくなればいいのに
聞こえなくなればいいのに
云えなくなればいいのに
感じなくなるのが一等いい(たとえば空腹)
そんなことばかりを考える鴉は
鴉のなかでも異端で
おんなじ黒い ...
ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ...
鏡のような湖のうえ
ふりそそぐ、ひかり
わたしの、いのちが拡散し
みなもを撫でていく
ここにいれば、
あたたかな霧のようなつきの
ひかりを浴びて
おだやかなしんとう圧が
からだを満 ...
神様はいますか
わたしたちをみていますか
神様はわたしたちについて
責任をとってくれますか
だからわたしたちを死なせるのですか
神様はいますか
わたしたちを躍らせていますか
だから私 ...
シュルレアリストの洒落たエア・リアルのレアなリズムで
アリスのあられもない素足が水を蹴りあげる
哀れなミズスマシは見た!
静まる死の間際の未詩
冷たいリリシズム
...
私は、いかにも農家の家と言える灰色の瓦屋根の実家にいる。
庭に出てみると、白壁の土蔵の蔦に絡まった美しい男性がいた。
死んでいると思いきや、ビクッと動き私は驚いた。
その動きたるや、金粉を撒 ...
唐辛子を陽に干している
ワックスかけたてみたいに
艶やかだった彼女らは
日ごとしぼみ
くすんで
ぼやき
手をとりあって
しわしわになる
光の中で
そのしわは
小さな影を織りなし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
居眠り
zenyam...
自由詩
1
16/11/20 12:15
塑像(九)
信天翁
自由詩
2
16/11/20 11:25
鰤を振る光景
藤鈴呼
自由詩
0
16/11/20 9:55
ノート(金魚鉢)
木立 悟
自由詩
4
16/11/20 7:06
一日の始まりに
りゅうさん
自由詩
2
16/11/20 6:18
今日の終わりに
〃
短歌
1*
16/11/20 6:17
漂うもの
ヒヤシンス
自由詩
9*
16/11/20 6:08
灯台
うみこ
自由詩
5*
16/11/20 3:08
夜空を想う町医者
りゅうのあく...
自由詩
5*
16/11/19 23:57
オールドファッション
あおば
自由詩
4*
16/11/19 23:55
晩秋
レタス
俳句
1
16/11/19 22:59
Blood on Blood
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
16/11/19 22:04
傘
草野春心
自由詩
3
16/11/19 21:58
ことばあそび五
田中修子
自由詩
1*
16/11/19 21:12
責任
zenyam...
自由詩
0
16/11/19 20:49
男心と女心
〃
自由詩
1
16/11/19 20:46
むかで
草野春心
自由詩
8
16/11/19 20:35
焚火
夏川ゆう
俳句
0
16/11/19 19:21
海辺のシシド
花形新次
自由詩
0
16/11/19 18:33
一週間で人は変わる
水宮うみ
自由詩
0
16/11/19 17:03
きれいなそら
〃
自由詩
1*
16/11/19 17:00
春菊
5or6
自由詩
0
16/11/19 16:37
諦めることを諦めるのを諦める
イオン
自由詩
1*
16/11/19 16:25
鴉なぜ、鳴かないの
もっぷ
自由詩
4
16/11/19 15:35
パッチワーク
Lucy
自由詩
18*
16/11/19 14:52
Claire de Lune
小林螢太
自由詩
3*
16/11/19 13:54
無神論者
朧月
自由詩
1
16/11/19 13:09
つめみずむし
ただのみきや
自由詩
10*
16/11/19 12:57
扉の向こう側
小川麻由美
自由詩
4*
16/11/19 12:24
今夜はペペロンチーノ
そらの珊瑚
自由詩
10*
16/11/19 11:43
1484
1485
1486
1487
1488
1489
1490
1491
1492
1493
1494
1495
1496
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
1512
1513
1514
1515
1516
1517
1518
1519
1520
1521
1522
1523
1524
加筆訂正:
一週間で人は変わる
/
水宮うみ
[16/11/19 21:04]
修正しました
5.59sec.