「こんなはずではなかった」
帰りたくない
居眠りをしてしまい
気づいて飛び出た場所は
聞いたこともない名前の
無人駅だった
紫陽花の咲く線路脇にいる
若い母子が傘を共用しながら
...
耳を切り取って置いておくと、世界が聞こえてくるという
耳だけが震えて、
ぶるぶる震えて、
それだけを聞くこと
先生はいつも家に屋根裏部屋があるふりをしていて
どうしよう雨漏りだと慌てふためいて
今日の空模様が今ひとつであることを
哀しみに満ち溢れた顔で大袈裟に伝えてくる
まったくどうしようもない
...
がらんどうの音楽室
壊れたオルガンを解体している
ばらばらと散らばる鍵盤
わらわらと湧いてでる歯車
錆びたネジを引き抜いたら
マネキンの首が転がり出てきた
どうしてだろう
いつも窓際 ...
#捕まえる為に
まず綺麗に梳いた。
きらきらと剥がれる、
わたしとわたしの証明を
食事のように、
口に運ぶように、
摂取するように、
喰らい尽くすように、
そこを梳いた。
それを ...
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った
白日に晒された残像のうちに ...
さみしい さみしい 陽が暮れて行く
影を連れて歩いてゆく道 さみしくて こころぼそい
落日と人生の幕引きが重なる
もう昇ることない太陽 背後から近づいてくる死期の予感
儚き夢も ...
しまった、走り過ぎた。速度を出し過ぎたらしい。
危険すぎる。信号は黄色信号で点滅し続ける。
『気をつけろ』
この速さが気持ちよくてアクセルばかり踏んでいたらブレーキが効かなくなってたんだ。点滅す ...
次々に侵入浸透してくる音像、
粘つき交わったり飛び跳ねたり
それぞれが何ともランダムに
形象意味を打ち鳴らし波打ち
意識の内界に絹糸の言葉響かせ
凹み穿っては逃れ去っていく
豪放な震動 ...
雷鳴の腕の輪
静かに降る蒼
光は燃える
ひとつのしるし
星を知らない人に
星を教える言葉
ひとりの背には
降らない言葉
荒涼とした灯の連なりを
鳥の影 ...
もしも背中に翼が生えていたら
こんな闇
飛び越えていくのに
屹立する光の柱
眉間から伸びる紫のオーラ
醜い豚のような身体
美しくなりたいと思った
光の側に ...
いびつなこの星
の大気を
この手で触って
不純物の
ざらざらする感覚を
確認する
今の僕には
樟脳
が
必要だ
あの香りさえあれば
現 ...
美しくなりたい
そう思った
ヒキガエルのように醜い身体
身動きすらままならない
吐き捨てたくなるような現実ばかり
夢を見ることに
何の意味ももてない
遥か彼方 ...
恋はね、鬱の一種なの。
そんなことばを教えてもらった。
恋ひとつで病気になれる、
そんなあなたが羨ましい。
狂おしいぐらいの恋を、
いつから休んでいるのか。
脳内麻薬はからっぽなのに、 ...
眠れないわけではない
ただ眠らないだけなのだ
そんなこと 知っている
そんなことを知らないだけ
これはやまい?
保険点数稼 ...
あなたはいつも、
私の前を歩いていた。
私にはそれが、
とても誇らしかった。
はじめて出会ったのは、
高校の入学式。
女子校だった私たちは、
友達づくりに精を出した。
あなたは ...
街にログイン、伝わらない言葉
見渡した限り、エラー
バグった。あなたは狂った
好きなんて意味が違う
精一杯の笑顔を作って
歩くことが辛かった
ウザかった先輩や後輩
1人でいるのが楽しかっ ...
キンタマ王子こと
キンタマ王子清介さんが
ストーカーと見られる女に刺され
意識不明の重体となった
女はキンタマ王子さんの部屋に
合鍵で浸入しているところを
地下アイドルグループ「大船0 ...
サガンの小説で出てきた
コートダジュールという地名
リゾート感の強い響き
日本にはないような海岸
人を引き寄せるカラーがある
落ち着いた時間が街を染める
古びた街に見えるけれど ...
遠い記憶を辿ると僕はいつでも森の中にいる。
そこには寂しさも悲しみもない。
ただ胸のワクワクするような楽しみや嬉しさばかりある。
自分一人だけの秘密がいつでも隠されている。
...
昨日僕は坂道のてっぺんから街を見下ろしていた。
今日はどうだ。
坂道を転げ落ちて深い谷底から宙を見上げている。
たかが一日で人の人生なんてどうにでもなるようだ。
昨日僕の窓は ...
あじさいが虚ろに白く弾けている
八重咲きの皐月の朽ちた先に
猛々しく百合の立ち誇る
結ばない実を体じゅうに埋めた女と女が
安らかな泥濘を探して
月夜 月夜 と鳴いている
剛力の親指の爪垢を
取り出して
瓶詰めにする
瓶が黒い爪垢で
一杯になったら
蓋を開けて
鼻腔の奥まで臭いを
一気に吸い込む
むむむむむむむむ
むむむむむむむむ
むむむむむむむ ...
虹が見える二時
真夜中の朝二時
濃紺の闇夜
靄のように
七色の帯が拡がる
けれど対岸に別れた
二児を結ぶことなく
幻影は二次元のごとく
弄ぶ心を二字で書き表す
ことは叶わず煮え湯なら ...
何をした罰なのか
記憶が定かではないのだが
子供の時分は
反省部屋と呼ばれていた
離れの中の暗い部屋に
よく閉込められていた。
何も無い中に一組だけ置かれた
机と椅子について
陽が ...
幼い頃
それはとてつもなく恐ろしくて
地獄からの使者だった
雨戸を閉めた漆黒の中で
どれだけ涙を流しただろう
母を呼んでも応えは無く
父を呼んでも応えは無かった
それは
ぼんやりと ...
透明な水と同化した魚影の群れが
ときおり鱗の鏡を翻し
水面に立ち尽くす
ぼくを魚たちが笑う
その刹那を画像に留めようと
幾千のシャッターを切っただろう
虹の根元を見つけるような作業 ...
ドリフとは現代でいうSMAPに魔法の粉をふりかけたもの
壁じゅうに御札が貼られてる部屋で君の裸を念写している
街頭の演説の声高すぎて野良犬ばかり集まってきた
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
紫陽花
しょだまさし
自由詩
2
16/6/11 21:57
一個の耳
ある夏
自由詩
0
16/6/11 21:30
開かずの間
wakaba
自由詩
3
16/6/11 21:14
オルガンと首
〃
自由詩
1*
16/6/11 21:09
鯨
梥本 サハラ
自由詩
6
16/6/11 18:50
午睡
レタス
自由詩
7
16/6/11 18:43
落日
星丘涙
自由詩
3*
16/6/11 18:40
危機一髪
枝
自由詩
1*
16/6/11 18:21
思考シ.03
ひだかたけし
自由詩
4
16/6/11 18:06
鳥の棲む花
木立 悟
自由詩
5
16/6/11 17:23
題「あの夜を見たかい」
ジム・プリマ...
自由詩
2*
16/6/11 16:42
「樟 脳」
〃
自由詩
1*
16/6/11 16:30
「イザベラへ」
〃
自由詩
1*
16/6/11 16:20
香り
あおい満月
自由詩
2
16/6/11 13:33
平々凡々 一歩ずつ
世江
自由詩
1
16/6/11 10:10
大親友
あおい満月
自由詩
2*
16/6/11 9:01
失恋
独奏
自由詩
1
16/6/11 7:52
キンタマ王子、刺される
花形新次
自由詩
0+
16/6/11 6:43
コートダジュール
夏川ゆう
自由詩
1
16/6/11 5:23
森を想う
ヒヤシンス
自由詩
3*
16/6/11 3:52
後悔と反省の狭間
〃
自由詩
4*
16/6/11 1:18
女と女
はるな
自由詩
9
16/6/11 1:14
無
花形新次
自由詩
0
16/6/10 23:51
にじよ
坂本瞳子
自由詩
0
16/6/10 23:28
私と反省部屋
くろねこ
自由詩
1*
16/6/10 23:00
髑髏
レタス
自由詩
1
16/6/10 22:51
明日
〃
自由詩
3+*
16/6/10 22:13
ドリフとは現代でいうSMAPに魔法の粉をふりかけたもの
北大路京介
短歌
1
16/6/10 21:46
壁じゅうに御札が貼られてる部屋で君の裸を念写している
〃
短歌
1
16/6/10 21:46
街頭の演説の声高すぎて野良犬ばかり集まってきた
〃
短歌
2
16/6/10 21:45
1493
1494
1495
1496
1497
1498
1499
1500
1501
1502
1503
1504
1505
1506
1507
1508
1509
1510
1511
1512
1513
1514
1515
1516
1517
1518
1519
1520
1521
1522
1523
1524
1525
1526
1527
1528
1529
1530
1531
1532
1533
加筆訂正:
川辺にて(三篇からなる オムニバス)
/
るるりら
[16/6/11 10:27]
誤字を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
4.11sec.