彷徨い、戸惑い、流れて、漂う、私の内なる魂よ。
 疲れ知らずだったあの頃を知る者はもういない。
 だからこそゆっくり進めばよいのだ。
 人生半ば過ぎにして恥をかくのもいいじゃあないか。
...
一粒のダイヤ飴
病気で遠出が出来なくなった父を笑顔にした。

TVに映るのはかつて暮らした都会の街並み
今はそこに長女が一人たくましく住んでいる。

「元気にしているか?きちんと生活出来て ...
 高原の落日に鮮やかな色彩を見る。
 深呼吸すると濃密な緑の香りがする。
 生を生きているという感覚。
 乾いた日常で感覚を捕らえようとすると逃げてゆくが、
 ここではそこかしこに咲く花々 ...
ひんやりと

風がくちびるを

撫でてゆく

秋の初めの

宵のなかで…
蒼暗き

秋の夜の愉悦




風に抱かれ

水となり

深き淵に眠る



解き放たれて…








揺らめく


焔が瞬き



...
 ぼくののどにつっかえた
 ぼく自作のあめ玉は
 いつかだ液にとかされて
 ぼくにかえってゆくのだろうか

 しっかりのどにいすわって
 とことんぼくをあえがせて
 おわりなく苦しませる ...
アリサ、バツ2なの

ヘエー、それは大変だったね
(ゲッ、そうだったのか、知らなかった)

一人目は結婚半年で毒殺でしょ

ふーん・・・、えっ⁉

二人目は2年もったんだけど
結局 ...
君は僕で
僕は君で

太陽と月で
白と黒で
光と影で
薔薇と砂山で
正義と邪悪で
真実と嘘で
神と悪魔で

木々の間をすり抜ける風は
君が木で僕が風

僕が木で君が風
部下が社内LANの仕組みを知らず、数台のパソコンのデスクトップに、同じ名前のファイルを作っていた。
こういうときは、元のファイルをサーバーに置いて、デスクトップにショートカットを置い ...
「あいてのあること」
なのですね
なんでも

芸術でさえ

一人で
恋できないのと同じで

毛の生えた分厚い胸板に
甘えるように「の」の字を
何度も何度も何度もグリグリ描く
紅 ...
バスに乗り合わせた
サッカー帰りの子供達が
「運賃表をご覧下さい」の車内アナウンスに
うんちんだって!
うんちんだって!って
大喜びではしゃいでいた
いつの時代も
子供はうんち好きだなと ...
心臓に張巡らされた無数の血管のように
言いたいことがあるのに
それが言葉にならないって
きのう電話できみに話したね

勿論、お互いの苦悩や孤独のこととか
きみへの愛や関係性とかい ...
うれしい言葉だけおぼえているように
心身をむしばむくだらないやり取りや
こずるい軽口の数々は
聞かれるそばから次々と消えてゆくように
心の谷底に
大きな口をした動物が
いつもいるように
...
「わたくし」がいつもうるさい主語だから野花は咲いて名もなく揺れる

気をつけろ死の面さらす詩行から蒼い樹液がぽたぽた垂れて

紫陽花の枯れた姿は傷ましいさっさと首を落として欲しい

かくれ ...
サンタさんが生きる意味をプレゼントしてくれたので生きている
寒くなったり暑くなったり疲れますね
言葉は待ってはくれないので、とりあえず歩いている
未来を祈る

こんなことは初めてです

どうしても晴天であって欲しい

こんな思いは初めてです

初めての祈りだからこそ

大切にしたい

初めての出来事だからこそ

...
涙も溢れやしない

疲れた

この一言がやっと出てきた
溜息も出ない
力の入れ方を忘れてはいないが
力が出ない
気力もない

風船のようにふわりと横たわったまま宙に浮いて彷徨う
...
君の温度がまだ残る部屋、その隅に、残された一つの残片
治癒途中のかさぶたの切れ端が、静かに残されている
物体がおおかた四角なのは、きりりと押し固めることができるようにと、誰かが考えたのか
それと ...
僕が田舎に帰ってきたのには
理由があります
それは
田舎では
月十万円で生活できると聞いたからです

僕がワイフの小言を聞き流すのには
理由があります
それは
一つ返すと
三つも四 ...
不謹慎なやつ
トイレの中から
俺に指示する
不謹慎なやつ
歯磨きしながら
俺に話しかけてくる
不謹慎なやつ
俺の前で
何発もオナラする
不謹慎なやつ
食卓に
入れ歯を置きっぱなし ...
いつも通りの町を、いつもとは違う時間帯に散歩してみたら、夢みたいに、いつもとは違う現実みたいに見えて、何年かぶりに詩人になれたような気がした。 金木犀が香る午後
陽射しがきらきらと
金色の帯を散らしている
コーヒーにミルクを入れて
スプーンで陶器をこする音
きみの声が
褐色の液体にミルクとともに
くるくるとかき混ざられて
やが ...
少年が空を見上げた方角には
青い空中が蒼くなっている
客観が主観を覆し
世界はありのままの美しさを失っている

空が言葉を語るのは
内包された心の中
失語症と宇宙は交信している
存在の ...
開けた窓からの空気がつめたくなってきて
夜はすこんと訪れる
カーテンのふちを流れるのは金木犀
朝焼けにぽとぽと落ちた銀杏。
光を孕んでなおしずかな秋晴れに
かわいた体で転がったみたい ...
むらむらとするよあなたのたんこぶに



脱皮して甘いスープを飲んでいる



予知力に翳りが見えて冬支度



うかがった先生宅で池にポチ



お人形に羽が生えたの ...
きみねえ
誰もきみに感心なんかないんだよ
きみならまだ
蚊の方がよっぽど気になるんだ
だってマラリアになるからね、マラリアに

だからさ
そっから始めないと
何にも始まらないうちに
...
「雨だれ」

幾多も宇宙が膨張しては落ちていく
手のひらに掬えば
昨日の私の涙みたいで
もしかしてこの中にあの時の自分が
小さくなって住んでいるのかも
瞼を閉じて
何度も聴こえてくる
...
まぼろし三昧
ゆめ三昧
うつつ摑めず
空ろなむくろ

暗雲ずくめ
黒ずくめ
病みあがりの闇
ただ漂う

心はここに
身はみちに
歩みあるのみ
踏み入る深み

止む ...
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡


まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ...
あなたの歌を聴いても言葉がさっぱり入ってこないから、あなたの歌詞カードが欲しい。
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
希望ヒヤシンス自由詩4*16/10/8 3:25
駄菓子の力梓ゆい自由詩116/10/8 2:56
命題ヒヤシンス自由詩4*16/10/8 2:25
くちづけ薫子自由詩216/10/8 2:08
蒼暗き秋の夜長自由詩016/10/8 2:06
あめ玉中原みのり自由詩116/10/8 0:13
いわくありげな女花形新次自由詩116/10/7 23:54
ふたり坂本瞳子自由詩1*16/10/7 23:03
無題nemaru自由詩2*16/10/7 22:22
あいてのあることまいこプラズ...自由詩316/10/7 21:10
サッカー少年花形新次自由詩016/10/7 19:12
天体とこころ Ⅱ白島真自由詩11*16/10/7 18:32
愛言葉やまうちあつ...自由詩316/10/7 18:13
廻る輪っか白島真短歌4*16/10/7 18:07
なにがなんだか分からない水宮うみ自由詩0*16/10/7 17:25
週末天気佐白光自由詩3*16/10/7 16:29
いま、ほんのもう少し坂本瞳子自由詩016/10/7 11:08
無機質な詩、三篇山人自由詩3*16/10/7 11:08
理由がありますzenyam...自由詩016/10/7 9:57
不謹慎なやつ自由詩016/10/7 9:51
いつも通りの町水宮うみ自由詩3*16/10/7 9:38
未来山人自由詩3*16/10/7 6:07
透明鷲田自由詩116/10/7 0:20
秋晴れはるな自由詩516/10/6 23:34
お前のツボ押してやろうかふるる川柳6*16/10/6 23:19
最後通告花形新次自由詩016/10/6 19:23
雨だれ他一篇乱太郎自由詩8*16/10/6 18:36
夢と現とシホ.N自由詩216/10/6 17:48
白 めぐる白木立 悟自由詩816/10/6 17:07
歌詞カード水宮うみ自由詩1*16/10/6 16:21

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加筆訂正:
詩/代償としての/ただのみきや[16/10/7 20:05]
一字削除しました。
いつも通りの町/水宮うみ[16/10/7 9:43]
さんぽを漢字に修正しました
詩/代償としての/ただのみきや[16/10/6 23:30]
脱字修正しました。
3.96sec.