白く細い指の様な光の線が、つぅぅとガラス面を掠めて
闇の中につらつらと水滴が垂れる
窓ガラスは、鏡となって
幽鬼の様なわたしの顔を映す

ざぁっと、広がっていくような雨の音が
わたしの意識 ...
秋になると
書きたいことが増えてくるんじゃなくて
秋にならないと
書けないことがある


季節は巡り
太陽も巡る
軌道を変えながらでも
巡ることは止まない


カボチャにつきも ...
ちょっとだけ
綺麗に…なりたくて


ルージュを
買いにいった


深紅の
口紅は…恥ずかしくて


少しだけ


明るい
ルージュを…引く


鏡に…写る
艶 ...
わたししをかかなくなったらすこしまとも
になった証拠
でもやっぱり
文字にたよっちゃう
指先が勝手に
動き出す時はちょっとまともじゃない
さみしいからとか
怒ってるからとか
そういうこ ...
囲炉裏ばた。なまはげがつくってくれたチャンプルゥがすさま
じくマズく、涙目でごちそうさまをいうと、「ドウダッタ」な
んて、あんのじょうの禁断の問いだ。このばあい、ぼくが悪い
子にならないためには ...
喉元でクグモッテいる言葉を
噛み砕いてみないか

ヨダレを垂らした狼が
遠吠えを繰り返す

夜が好きで
闇がキライで

狭い処は 何故か安心できるからと
膝を抱えて眠る

...
死も生もなく笑む波を
取り囲んでは光の渦の
散らばる視線を集めて白の
ひとつの樹にだけ降る午後の水


二重の種子の太陽
淵に滲む光
数倍 数十倍にふくらみながら
...
ヒビキ音塊トナッテハ解体サレ
捻られ屈曲し伸びる音
歌い出す語り出す
踊りながら
飛び跳ねながら
黒光りする縁をナゾリ
時の窪みを穿ちエグリ
耳壁を突き破る
五感の縛り突き破る
燃え ...
社会の役に立ちたくないと思って
できもしないことを宣言する
セミナーの内容はわからなくとも
自分にもできることがあること
完璧な不能者でないことを呪い
カツカレー定食と水を食べ飲みする
ゴ ...
冷たい雨が降り続ける
狂気の沙汰を洗い流すように
真夏の赤い太陽は失われ
孤独な木枯らしの到来を許すことなく
強固に降り続く雨が
寒々しく凍てついて突き刺さる
         161027

お人形のような可愛い目をして
青眼視してくれる君たち
人生至る所に青山あり
白眼視に負けるな
一茶此所にありと
裏山の雪が陰るところにも
要求された青 ...
頭痛薬がきれかけていて
何かうれしい事件があったとしても
あまりおおきくはしゃげない日々が続いている
バッグインバッグに手を入れて
錠剤が指にあたる感触を確かめる
その感触だけで
すこ ...
本当に本当に好きだから、一緒にはなれない
やってはいけない
好きすぎるから、見せられないもの沢山あって
だから、結局は、無理なんだ
自分から離れるというけれど
離れない方がどうかしてる
私 ...
魅力的で可憐な花にはなれない

この身に光や雨粒をのせて輝き

風に美しく靡く事も

地を這うように咲くわたしには難しい

けれども どうか

わたしがここにいるという事

...
人の話というものは
必ず話された部分と
話されない部分とがある
話された部分だけで
判断すると
判断を誤りやすい
自分の不都合なことまで
ありのままに話す人は
まずいないのだから
眠れなくて

眠れなくて彷徨う廊下を
深海魚のように
喫煙室で夜が明けるのを待ち
ぬるい珈琲を啜りながら
紫煙を燻らせ
刹那の夢に溺れては
覚醒の痛みを繰り返す

孤独という麻薬は ...
年を取ると
ポケットは
一つでよい
いくつもあると
どこへ入れたか
わからなくなる
今夜の秒針の音は
よろこびのうたの様に
暗闇に波紋をつくり
この夜に響いている


昨日眠りに就く瞬間には
je te veuxに似た
優しいリズムを
針の音が刻んだ
...
立ち止まって
空を見上げる
そこになにを
求めるでもなく
ただ上を向いていたい
あんまり下ばかり見ていると
堕ちてしまいそうになるから
たまには深呼吸して
空を見上げて
高みへと飛ん ...
私の一生は痛みを抱え続けるのだろうか
この心の軋みと共に生きてゆく
そんな覚悟は私には微塵もない
それゆえ私は撃鉄を起こした
決して本物の銃の話ではないが私自身の生命尊厳思想を奪うのには充分 ...
目をそっと閉じてみる
そこは青い風の吹く深海でありあなただけの精神世界だ
あなたは喧騒雑多な街から離れ独りそこにうずくまる
自嘲することもなく非難されることもないのだ
ましてや移ろいで行く時代 ...
将棋ソフトの飛躍的向上が
遂に深刻な事態を引き起こした

現役の棋士が
対局中に
スマホ遠隔操作により
PC上の将棋ソフトで
次の一手をカンニングしたと言うのだ

真偽は定かではない ...
夢の中で僕は君と 宵闇降りる街を歩いていた
それはたしかに 僕が生まれ育った街だったのだけれど
僕の記憶にあるよりも なんだかきらきらしていた
まるでトワイライト・シンフォニーが聞こえてきそうだ ...
(狼娘のお宿は何処だ
   それは夜ともなく昼ともなく 無差別に
   数多の男と交わった女の 落とし種
   種に希望なく伸びゆく手足なく目もなく耳もなく
   思いついたことを叫ぶしかない ...
特徴の無い
君の文章に
やれやれと 老眼鏡添え
読み飛ばす

僕は 両手を
空中に 投げ出し
電動
マッサージ・チェアに
身を委ねる

ユーモアも センスもない
うんこコトバの ...
あらかじめ充たされた{ルビ紅葉=こうよう}の場所は
ただ ここに ある
風に吹かれていることにとらわれず
枯れ葉になることにとらわれず
ただ ここに ある

蛇口をひねれば水がでる
その ...
ぼくはスパイを創り上げる小説家に出会った
彼は紳士だが女性好きで仕方なく
飲んだくれだった
しかし彼には理想像があった
自分の奥義を表現したかったのだ

かれは作家というよりもおもしろいこ ...
昨日のおかずを忘れても
さっき言われた頼み事を忘れても
折り畳み傘を忘れても
妹の誕生日を忘れても
何を忘れたのかすら忘れても
何もかも忘れても
指輪の裏に刻印されたその日と
いつか出世 ...
心の底から
「ありがとう」と伝えても
相手は
形式的な
「ありがとう」としか思わないことがある




形式的に
「ありがとう」と伝えても
相手は
心の底からの
「ありが ...
部屋のエントロピーが増大している
気持ち悪い アピールをしたがる
毎日連載を読んでます
覚えられん 覚えられん

「食べられてしまうー」と駆け寄ってくる神
本気で食べる、超おいしい
最近 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
雨の鏡水菜自由詩13*16/10/28 21:34
スローハロウィン・ローハロウィンゴースト(無...自由詩116/10/28 21:27
口紅薫子自由詩1*16/10/28 21:17
わたししをかくの朧月自由詩216/10/28 21:01
なまはげがつくってくれたチャンプルゥコトコレ自由詩2*16/10/28 20:41
大地の広場藤鈴呼自由詩2*16/10/28 20:18
ひとつ 夜音木立 悟自由詩516/10/28 20:08
続.造形未知ひだかたけし自由詩4*16/10/28 19:41
社会の役に立ちたくないと思って奥畑 梨奈枝自由詩116/10/28 17:33
十一月の冷たい雨は坂本瞳子自由詩1*16/10/28 17:19
忘れかけの青あおば自由詩1*16/10/28 15:38
ストーンSeia自由詩216/10/28 15:20
好きな唄をいっぱい唄おう水菜自由詩1*16/10/28 13:02
咲き誇れ葉月 祐自由詩1*16/10/28 11:51
話半分zenyam...自由詩216/10/28 11:26
深夜病棟レタス自由詩316/10/28 11:25
ポケットzenyam...自由詩116/10/28 11:21
秒針の旋律葉月 祐自由詩3*16/10/28 1:46
少しだけ坂本瞳子自由詩2*16/10/28 0:12
恋。倉科 然自由詩116/10/27 23:16
イノセント自由詩316/10/27 23:11
限りなく透明に近い灰色花形新次自由詩116/10/27 22:48
秋の夜の夢塔野夏子自由詩1*16/10/27 22:00
ヒルコ為平 澪自由詩216/10/27 21:10
ガス抜き自由詩016/10/27 20:49
続 秋の蛇口白島真自由詩12*16/10/27 19:39
スパイを創る小説家fujisa...自由詩016/10/27 19:20
1025たいら自由詩116/10/27 16:23
心の底からの「ありがとう」 形式的な「ありがとう」komase...自由詩2*16/10/27 15:37
愛してる。静寂の世界。黙考する『叫...自由詩016/10/27 15:10

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加筆訂正:
秋の蛇口/白島真[16/10/28 16:35]
遡ってを平仮名表記に
不安定、という状態で安定する変化なき日常/あおば[16/10/28 15:32]
内圧 → 眼圧
咲き誇れ/葉月 祐[16/10/28 14:22]
一部訂正しました。
続 秋の蛇口/白島真[16/10/27 20:38]
ルビ入れ
4.04sec.