死神に話しかける子秋の蝉
沈黙の点点点や油蝉
白い蝉羽化の途中で落ちにけり
庭の蝉目で追いかけて涼しいな飼い猫始めて1年目
ごぅーごぅー会社のコピー機の中で誰かが何か叫んでる
光の傷 埃の羽
蜘蛛の巣の雨 風を鳴らし
昼に沈み
夜に揺れる
つぎはぎの声
低空に満ち
矢継ぎ早の虹
径を濡らす
止まっていた渦が動き出し
老いを増 ...
マリーゴールドの香りが染み込んで大気を少し重たくする
ひらく花びらのかずとアスファルトに落としてきた恋のかず
麦わら帽子が風で飛んでいった先にトンボがふわり秋の気配
君と手を繋ぐと空 ...
映画 システム 地獄に落ちろ それはお前の事 砂丘の夜 赤ちゃんの笑い声 広がる緑のアメーバ
成長 切り刻まれる階段 春の伸び切ったバネの スタート準備の結晶 心臓の音 お父さんが落としてしまった音 ...
西の空に希望を背負った夕日が消えてゆく。
黄昏た公園で私は老人を見た。
ベンチに腰掛け自分の両手を見つめている。
その時初めて私にも皺だらけの掌があることに気が付いた。
深 ...
二度と無い(今日)を刻印しよう
ないふのエッジの上で
両腕の翼を広げいつのまにやら、綱渡っていた
無重力な――小人のぼく!
ぎりぎりの日々を
あんのんと{ルビ胡坐=あぐら}かいて
呆け ...
ポケモン語でポケモンGO!
日本語ではなく ポケモン語
ポケモン語でポケモンGO!
英語でもなく ポケモン語
世界の共通語
日本語でもない 英語でもない
...
赤い閃光が
青い空を横切った
雲一つない
真っ青な空を
赤い線が
境界を引いた
横一文字の
真っ赤な直線は
強烈なスピードで
音を立てることもなく
空を裂いたのだ
誰も気づいてい ...
もしこの一瞬が
輝いているとしたら
それはなんと荘厳なんだろう
哀しいのだろう
夏の最後の日
青春は
見事に
散った
ミモザの咲く森で
逢いましょう
何もかもがたやすく朽ち果てる朝に
いつもと変らず追憶のトーストを焼く
悲しむだけの余地に
骨は散らばる
芽を摘む
わたしたち 悲しいくらい温かい
目の眩む速度でそこなわれていく
わず ...
番号
まとわりつく、鉛色の
番号たちを集めて燃す儀式
ながい鎖が一筋、見あげて残る
個の人に成れ
番号に生まれたわけではない
番号になりたいわけでもないだろう?
番号は美しく ...
哀しみと共に来り
哀しみと共に去っていく
あの人は誰?
夏の暑い日
爽やかな哀しみと共に
私に涼を与えてくれた
あの人は誰?
苦しみも痛みも
爽やかに消し去ってくれた
あの人 ...
(あなた)
これから約束の
場所に向かう
どことなく意識をして
きっちりとした服装
風が強い
声が運ばれていく
彼女が例えばまだ
私を愛してると言っても
もう何も ...
道路の真ん中では
車にひかれた動物が痙攣している
歩道では
画面の動物を探すひとびとがいる
画面しかみていない うつっていないその目は
わたしは
それらすべてをみながら
走りすぎる ...
母ちゃん サトウハチロー読めねえよ いつまでも馬鹿でいてくれよ
足裏に妙な感触
見れば蝉を踏んでいた
蝉踏んじゃった
わりかし大きな生物を踏み潰したという衝撃
いや待てよ
もしかしたら
いや十中八九
こいつは死んでいたのではなかろうか
それはもはや ...
運命の人に出逢えばよくわかる他とは違う懐かしい匂い
いつの日も今必要な出逢いあるドラマのような必然を呼ぶ
花々は太陽を見て微笑んだ命輝かせる強い陽射し
道端に咲いてる名前知らない花季 ...
炭酸の抜けたサイダーはただただ甘ったるい
引きずったままの10代が、だんだんとべたついてくる
群がる蟻で真っ黒に覆われていくさま
記憶が夢の中の出来事だったかのように、思い出せなくなるさま
...
演繹と帰納
対象化と止揚
ナボコフとアンヌ・ヴィアゼムスキー
ダーウィンとジグムント・フロイト
様々な世界観が駆け巡る
数学者は数理に没頭して
あまり感情の処理に脳の活動を割かない ...
小さなスターバックスで
海辺のドアを開いてコーヒーを飲んでいると
二人の女性がやってきて
そこで恋愛話をしていた
天気の良い日だった
波を受けた 子どもたちは
天使のよう ...
息が詰まる
腹の立つことを
飲み込む
笑顔を作る
まではできない
せいぜい
とぼけた振りして
頭を掻いて
爪を立てて
気を紛らわす
ふんふん
鼻歌を歌っている振り ...
時の過ぎるのを忘れ
畦道にしゃがみ
ひらく瞬間を待っていた
山の向こうに月が姿を現すころ
何かが限界をむかえるように
耐えていたがくが
プツリと裂けて
薄黄色い花びらが
ふるふる ...
ほこりまみれのテーブルに
酸化して濁った紅茶と
粉々になったビスケット
ふたりテーブルを囲んでる
会話のひとつもなく
お茶もお菓子もろくに手をつけず
ただわざとらしく
口をぽかん ...
舞い上がる熱砂が
太陽と熱風に
追い立てられて
僕の肌に纏わりついては
心の奥底に
欠片になって埋もれていた
ぼくの情熱を
ゆっくりと
それでいて確実に
絡めとっていく
ちっぽけで ...
うちからみて駅は西の方角にあるので、夕方、娘をベビーカーに座らせて帰るとき、影は向かう方へながく伸びる。坂を二つ上り、二つ下る道程の真ん中ほどで、ぱっと視線がひらける場所があるのだが、日が沈むまえにそ ...
その少女の瞳には
空白の明日を覆い隠す…不安と
不安の奥底にゆるがぬ
一本のすじが、通っている
少女はすでに、聴いている
得体の知れぬ煙の塊を
明日へ投げ去った時
ふいに訪れる、 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
死神に話しかける子秋の蝉
北大路京介
俳句
1
16/8/10 12:38
沈黙の点点点や油蝉
〃
俳句
2
16/8/10 12:38
白い蝉羽化の途中で落ちにけり
〃
俳句
0
16/8/10 12:38
庭の蝉目で追いかけて涼しいな飼い猫始めて1年目
猫のひたい撫...
短歌
1
16/8/10 12:34
ごぅーごぅー会社のコピー機の中で誰かが何か叫んでる
〃
短歌
1
16/8/10 12:28
なごり ひびき
木立 悟
自由詩
5
16/8/10 11:23
いま 繋がらない
かんな
自由詩
2*
16/8/10 11:14
コントロール
狩心
自由詩
0
16/8/10 10:00
黄昏時の老人
ヒヤシンス
自由詩
8*
16/8/10 4:50
鳥人間
服部 剛
自由詩
1
16/8/9 23:37
ポケモン語でポケモンGO!
黙考する『叫...
自由詩
1
16/8/9 22:14
ガガガ
坂本瞳子
自由詩
0*
16/8/9 20:36
最後の夏
渡辺亘
自由詩
1
16/8/9 20:28
破片
伊藤 大樹
自由詩
2
16/8/9 18:52
番号は予感に眠れ
乾 加津也
自由詩
6*
16/8/9 18:00
暑い日
渡辺亘
自由詩
2
16/8/9 17:02
あなたからわたし、そしてふたり
かんな
自由詩
2*
16/8/9 14:55
生
朧月
自由詩
1
16/8/9 11:51
母ちゃん
田園
自由詩
0
16/8/9 9:05
命だった物
たいら
自由詩
0
16/8/9 7:52
道端
夏川ゆう
短歌
1
16/8/9 5:26
炭酸
無地
自由詩
1*
16/8/9 5:16
原始のままに
梅昆布茶
自由詩
7
16/8/9 1:13
夕暮れ時の二人
番田
自由詩
3
16/8/9 0:16
今日もまた
坂本瞳子
自由詩
1*
16/8/8 23:36
待宵草
Lucy
自由詩
17*
16/8/8 22:41
ティルーム
wakaba
自由詩
1*
16/8/8 22:20
還流
寒雪
自由詩
0
16/8/8 17:06
影のこと
はるな
散文(批評...
3
16/8/8 15:50
揺れる、瞳
服部 剛
自由詩
3
16/8/8 3:01
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1493
1494
1495
1496
1497
加筆訂正:
待宵草
/
Lucy
[16/8/8 22:48]
タイトルを変更しました。
4.06sec.